レースの結果を知りたくない人はこの先読まないでください。

まずはSTK1000から。ドイツヤマハの1・2フィニッシュ。
三位がロレンツィオーニのロッコリ。つまり、R1が表彰台独占
ということになりました。R1というバイクの強さ、速さが
証明されたレースとなりましたが、優勝したのがドイツ在住の
トルコ人。まだ彼のパスポートはトルコのままで、表彰式に
おいてはトルコ国旗が掲揚され、トルコ国歌が流れました。
昨年中盤からの好調を持続してこのカテゴリーの開幕戦も
堂々とした走りでトップを奪い、そのまま優勝となりました。

SBK第一レース このレースにラコニは出走していません。
朝のウォームアップでヴァイオレントなクラッシュを演じて
しまい、暑いヴァレンシアが凍りついてしまいました。
私はその後、カラーリングのはげた彼のヘルメットをシャーク
ヘルメットのブースで見せてもらいましたが、相当なダメージ
だったようです。普通に歩いていましたし、話し方もしっかり
していましたが、両レースともに欠場ということになりました。

ということで私が思ったノンコーサークラストップで
コーサーを追い詰めることができる可能性を秘めたライダーは
ノットスタートということで正午にレース1がスタート
しました。

オープニングラップで前回のフィリップアイランドで注目
されたノイキルフナーがクラッシュ。これにランツィが巻き
込まれムジェリッジは混乱を避けてグラベルへ、今季の
注目株二人が離脱、一人は後方からの追い上げということ
になりました。

最初の数周をコーサーは36秒台で走行し、すぐに5秒ほど
のアドバンテージを築くことに成功。後は後方との
距離を見ながら自分のマージンを活かしてのサンデーツー
リングとなりました。

その後、ピットがリタイヤ。コーサーが一人旅になり、
二番手をヴァーミューレンと阿部が戦い、その後方で
キリ、加賀山、ウォーカーが集団を形成する展開。

コーサーは終盤になっても速さが鈍らずに余裕の走行。
そしてチェッカーとなりました。

注目はノンコーサークラス選手権と呼べる二番手争いの
ヴァーミューレンと阿部の壮絶な争いとなりました。

残り僅かとなり、どこでどうやって抜くのか注目して
いた時に阿部がクラッシュ。三番手以降と差のある
ヴァーミューレンは余裕を持っての走行に切り替え
フィニッシュ。

三位は集団を抜け出して加賀山がゲット。コロナアルスター
スズキは1・3フィニッシュとなりました。

ウォーカーと芳賀の四位争いはよく集中していた英国人が
勝り、五番手が名古屋人。阿部のチームメイトのジャンベール
が六位でキリが七位、以降トーズランドが八番手、フーエル
テス、ダヴィデ・チェカのワイルドカード勢、クレメンティ、
ボストロム、ブセイ、アルフォンシ、シルバまでがポイント
ゲットとなりました。

まぁ、阿部のクラッシュはすごく残念でしたね。世界格式の
レースでいいところを走る姿をしばらく見ていなかった
日本の世界のノリックファンはできればヴァーミューレンを
抜いて二位で表彰台でノリックスマイルを見せるところを
見たかったでしょうが、次回以降となりました。

しかしながらノリックが戻ってきたことを証明したレースでも
ありました。今後に楽しみを感じさせるレースであったことは
確かでした。
SSに関しては本当にホンダの強さと速さをまともに感じますね。
今日もトップ3がホンダ。この三人が38秒台。四番手に
来たのがヤマハドイツのカーテン。以降ファブリッツィオ、
パークス、初日のヒーローカッラスコと来て、今季から
このクラスに参戦を開始したシュティゲフェルトが八番手。
そしてシャンボンが九番手。

シャンボンの今季の参戦というのはかなり微妙で開幕直前に
ようやく発表ができたほどの急ごしらえで見切り発車で
まだ彼らのカミオンはまっさらでスポンサーロゴもなく、
ピットもパネルもなくがらんとしてしまっていて、あわただしさ
と準備不足がこういった形に表れているのでしょうが、逆に
そんなチームでも予選で9位を得るというのはさすがに元
世界チャンプだし、ホンダのマシンの性能や力が高いレベル
にあることの証明だと思いますね。どこまで彼がやれるのか
楽しみであります。

SBKですが、コーサーが速いなぁと思わせる予選セッション。
そして世界王者のトーズランドが何とトップ16に入れずに
スーパーポールに出走できない羽目になってしまいました。

いけいけの近い将来のチャンプと落日の王者の鮮やかな
違いに今季の姿が象徴的に表れていると思います。

まぁ、スズキとコーサーの一人勝ちを他のメーカー、ライダー
が眺めていて満足できるわけはないわけで、まずはノンコーサー
クラスのトップを。そして打倒コーサーに名乗りを
挙げるのが誰なのか気になるところです。それが同じ道具を
使って戦っている加賀山なのか、芳賀なのか、阿部か、
ラコニなのか、ホンダ勢のキリ、ヴァーミューレン、そして
二十歳にしてフィリップアイランドで表彰台に上がった
ノイキルフナーなのか、想像していました。まぁ、ラコニ
という人にはものすごい闘魂を感じて、マシンが完璧でない
時でもできうる限りの最良の成績を取るという気持ちと
世界のトップに昇りたいという欲望を強く感じますけどね。

スーパーポール。制したのはコーサー。もう速いのはわかった
という世界中の人の声が聞こえてきたヴァレンシアでした。
SS ウィンストンテンカーテ強し。ホンダのマシンの
強さが際立つスペインであった。しかし、そこに思わぬ
伏兵が現れて面白みが増した金曜日の午後であった。

シャーペンティエ、藤原が38秒台。フォレのホンダが
39.4で三番手。四番手は何とワイルドカード参加の
若きスペイン人のカッラスコが40.0のタイムを叩き出し
暫定の一列目であった。彼がヤマハ勢トップ。この初日の
予選のヒーローにセッション終了後の話を聞きました。
(文責yasumarzo。言語イタリア語。少々彼のわからない所は
メカニックのイタリア語のわかる人に手伝っていただきました)

yasumarzo (以降yasu)素晴らしかったね。何と初日を
四番手。この結果は予想できたかい。

victor carrasco (以降vic)いぁ、考えられないタイムと
順位だった。

yasu このR6でスペインで戦っているのかな。

vic そう、ただスペイン選手権ではミシュランタイヤなんだ。
R6でピレリで走るのは実は今回が初めてなんだ。

yasu 昨年もここで走ったのかな。

vic そうだけど、その時はCBRだった。今年はR6で走れる機会
に恵まれた。

yasu スペインという国では小排気量で素晴らしいチャンプ
が出てきたことやメーカーがあったりでMotoGPの人気が高い。
SBKやSS選手権でもチャウス以来トップクラスのライダーが出
てきていないけれど、この活躍はスペインにとって朗報だね。

vic この週末が重要だということはわかっているし、地元の
ファンや友達、スポンサーにとって大事だしね。

yasu ホンダの三台の次のヤマハが君だというのはスペイン
だけでなく世界中に大きなニュースとして流れると思うよ。
明日、明後日と期待していいかな。

vic もっとプッシュしてタイムも順位も上げたいね。

初日にビッグサプライズを与えてくれたのはバルセロナの
若者でした。

二列目以降はカーテンのヤマハ、ファブリッツィオのホンダに
やはり地元となるフォレスのスズキにドゥカティスタの
ナンネッリという序列でした。

SBK 予想通りコーサーとスズキが強い。しかし、興味深い
序列となりました。

トップのコーサーがダントツの速さでただ一人35秒台
を叩き出しましたが、二番手にPSG1カワサキのクリス・ウ
ォーカーが36.7で続きました。そして37秒フラットの
三番手のキリから二十番手のベン・ボストロムまでが何と
一秒以内でひしめき合う大混戦。これはノンコーサー
クラスの土日がとても楽しみな展開ですね。

日本勢は加賀山六番手、阿部が十番手、芳賀が残念なことに
二十一番手でした。

コーサーはどこまで速くなるのか、何だかここでのコーサー、
アプリリア、ダンロップのダブルウィンを思い出してしまう
速さと強さを感じた初日でした。
朝起きて、メガバイクのところで朝食を取り、真っ白な
カミオンのところへ行く。現れたのが昨年までコロナアルスター
スズキで働いていたスタッフ連中である。このチームはどの
クラスでどこのマシンを使って活動するのかと思っていたら
ライダーがシャンボンでマシンがホンダの600だと言う。

開幕直前でエントリーが認められて、必死になってというか
かなりの見切り発車というか、大変なハードワークなどを
コミコミでこなして参戦となったが、ステファンは大丈夫な
のかと尋ねると『まぁ、24時間レースの後だから肉体
的にも精神的にも疲れはあると思うけれど、何とかなるんじゃ
ない。』なんてフランス語で言われる。私の知りたかったのは
そうじゃなくて怪我の具合だけど、彼らの話ではあのレースで
ヴァンサン・フィリップは怪我してしまったが、我々の
ステファンは全然大丈夫だと言う。逆にその情報はどこから
流れたんだと質問を受けて北川圭一のオフィシャルHPでの
速報だと話したら、一言『そっちが間違い。』

事実、その後ステファンが来て、あいさつに行ったら全く
五体満足で、怪我などは全くないと言われてしまった。

情報というものをゲットして、そこから自分のメディアを
通じてお届けするときにはもっと気をつけなければいけない
と反省し学習をした一件だった。

ぞくぞくと関係者が入ってくるが、SBKのエントリー数が
増え、さらに今季のヨーロッパでのレースでは昨年まで
SBK,SSにユーロスーパーストックだったが、今季は
このSBK,SSに加えて、昨年までのユーロSTKが改組され
FIMカップストック1000になり、さらに若年ライダーの
成長を世界選手権の掛かったサーキットでやる前座レースの
ユーロストック600が始まり、ヨーロッパラウンドの
SBKのレースは4クラス、5レース体制となった。

さらにこれに加えて、スズキユーロが600の販売と宣伝を
兼ねて行うスズキGSXカップも併催されるのでものすごく
人やモノが多くなっている。木曜日になってすごく人が
多くなったのを時を追うに連れてリアルに感じる私である。

芳賀君のマネージャーとお会いして、話をする機会に
恵まれた。私のこのブログを読んでいただいている有名人
の中にはラジオのパーソナリティのつボイノリオさんや
西村千穂さん、さらに演歌歌手の水田竜子さんも読んでいた
だいていると間接的に聞いたことはありますが、芳賀君の
マネージャー氏も私のこのブログを読んでいただいていると
教えていただき、うれしいやら困惑するやら。私のブログの
こと、テニスのこと、レースのことなどを話して時を過ごした。

食事時になり、クリニカモービレに呼ばれておいしい
食事をいただき、パドックに戻るとジャンルカ・ヴィッツィ
エッロ登場。私が言葉を交わしているとそこにロレンツォ・
アルフォンシがやって来た。近況報告をし、ブログのことを
説明する。

その後、ミッシェル・ファブリッツィオと会う。彼は鈴鹿
サーキットでホンダのテストの機会に恵まれていたが、私に
連絡することがなかったのでプリペイド携帯もなく、国際
電話に高い料金を払っていたし、今回関空を使ったという
ことで新しい名古屋の空港には行くことがなくて、どうも
楽しくない滞在だったとこぼしていた。

同じ時期にリッターバイクを走らせていたのが藤原克昭と
クリス・ヴァーミューレンで鈴鹿の八耐をにらんでのテスト
であることは明白だった。この時期名古屋に居たので、
我々の共通の友人であるイタリア人のプリペイド携帯を
使うこともできたし、ブラステルさんのカードも持って
いけたのに、情報が全くなくてそういった手伝いができずに
残念だった。

シャークヘルメットのサービスユニットに行くとスケベで
子煩悩のジャンマルクはまだ到着していなくて他のフランス人
スタッフが二人でライダーのリクエストに答えてヘルメット
の内部などの微調整をしていた。藤原克昭というライダーは
日本人で当然日本のヘルメットメーカーのユーザーという
印象が強いが今季はフランス製である。初めて間近で彼の
メットを目にした。

そこにレジス・ラコニ登場。今回は両親はいらっしゃらなくて
モンツァには来るという。再会はモンツァということになった。

それにしても4クラスのレースがあるということ。そして、
MotoGPのバロスは失ったし、クリス・ウォーカーも他社に
契約を変えたものの、このSBKでのシャークユーザーは多い。
昨年までAGVだったジャンベールもここになった。並んでいる
メットを見ているだけで楽しくなる。まぁ、もともと映画好き
だからヴィジュアルに興味があるせいもあるが、各ライダー
個性がメットによく表れている。

少し、スズキGSXカップのテントに行き、ピロバーノの奥さんに
頼まれていすの移動や設営などをお手伝いをする。ふと見ると
ドイツスズキのバート・ポーエングセンの姿がある。
そうあのカーティア・ポーエングセンの親父である。

あいさつがてら今年も娘さんはドイツのテレビの解説なのか
と尋ねると家に居て出産の準備中だと言う。何と来週出産
らしい。昨年のMotoGPの最終戦の時に会った時には全く変化に
気づかなかったが来週にはお母さんになるそうだ。バート
の親父さんもおじいちゃんになるわけで、孫の顔を想像する
のが楽しいらしい。

その後、耐久のGMT94チームから今回スペインということで
ワイルドカード参戦が決まったダヴィデ・チェカと会う。
昨年の鈴鹿の八耐以来である。昨年の耐久選手権のこと。
今回の急な参戦のことなどぐだぐだ話す。

その後会う人会う人にテニスの世界の女子は国別対
抗戦フェドカップがある。ワールドグループ?のイタリ
ア対世界王者のロシアはイタリアのブリンディジであり、
私の知っているペンネッタにカメリンが出場するし、ワール
ドグループ?ではチェコのプラハでチェコ対日本がある。
どちらに行っていてもおかしくないがここにいることを
レースの世界の住人に説明する。

そんなこんなで時が流れ、カワサキベルトッキに行き、夕食
をいただく。シェフもメカニックもライダーも私に対して
ビッグウェルカムで迎えてくれた。まぁ、ライダーのブセイ
ともクレメンティとも同じチームで過ごしたこともあるし、
SSのアントネッロとも旧知の仲である。おいしい食事に
楽しい会話を楽しむ。

その後、サーキットの外に出てファンの皆さんがキャンプして
いる場所に行き、テントを設営して寝ることにした。
いよいよスペインラウンドは明日からである。
イタリアのミラノ郊外のベルガモの空港到着。チェックイン
カウンターに行こうとすると、昨年までユニオンバイク
ジモータースポーツのメカニック二人に遭遇。そして、ロレン
ツォーニバイレオーニの連中と会う。気持ちが高まる私である。

チェックインしてゲートに向かうと今度はR1でSBKを戦う
ロレンツォ・アルフォンシと会う。久しぶりの会話に花が
咲く。可愛い子供がいるなぁと思ったら芳賀家のお子さん
二人であった。子育てというのは大変なものだと思い、
挨拶をすることなく、飛行機に入った。

今までヴァレンシアに行くときはイタリアの低価格エアーの
volareweb.comを使っていたが倒産してしまい、今回は
ryanair.comである。ミラノ・バルセロナだけでなく、
ヴァレンシア行きもできたので今回の搭乗となった。
ただ、スッチーのうち、一人がイギリス人で彼女には
イタリア語もフランス語も通じない。他国で働くのに
母国語しか話さないイギリス人というのはふてぶてしくて
嫌な奴だと改めて思う。まぁ、それが私にいくつかの言葉を
学ばせた理由の一つである。

空港に着くと、同じ便にSSに参戦するジャンルカ・ナンネッリ
も乗っていたことに気づいた。今年初めて会う彼とぐだぐだ
話して荷物を受け取り、外に出る。

ロレンツォーニ・バイ・レオーニの連中に同乗させていただいて
サーキット到着。ここは空港からサーキットまでかなり近い
サーキットである。車で20分ほどですぐにパドックの住人
になることができた。

チームイタリアメガバイクの連中のホスピタリティでおい
しいパスタをいただいた後、今年初めて会う連中にあいさつ
回りである。ヤマハフランスのホスピタリティ
に行くと天才シェフと私が認めるフランス人の親父と会う。
(ここの親父の料理は本当にうまい。初めていただいた時に
信じられないほどでうまいと言う前にしばらくうなって
しまった。)

この親父さんが『今年は阿部君が我々と一緒なんだ。』と言う。しばらく話していたが、イタリア語は素直に耳に入るし、
口に出せるがフランス語は聞くのも話すのも少し障害がある
というのはかなりの間機会が全くなかったからであろう。

チェコのチームで今季からSSに参戦するチームに行くと
ビッグウェルカムですぐにおいしいチェコビールを出して
くれた。今季に関すること、ライダーのことについての
インタビューのアポがすぐ取れたので、うれしい思いと
ほろ酔い気分でここを離れる。

チームアルスターのホスピタリティがどえりゃあでかくなっと
るがやと思わず名古屋弁で言ってしまうほどスケールアップ
していて驚く。水曜日なのに、ヨーロッパで今季初ということ
もあって、フランシス・バッタ氏も奥さんのパトリッツィアも
すでに到着していて指揮している。

ゼロックスドゥカティのダヴィデ・タルドッチィと言葉を
交わし、カワサキベルトッキの連中と冗談を言ったりしな
がら、この週末にできるだけインタビューを取りたいなと
思いをめぐらす。

昨年までMotoGPだった連中で今季SBKに来ている連中と
話し込んだり、ピロバーノの子供と遊んだりしている
うちに時は流れた。

昨年まではイタリア選手権で今季カワサキの600で世界
選手権にチームマネージャーとして戻ってきたダヴィデ・
ブレガが到着。

ある意味、私はこのチームというか、ブレガ家のコストカッ
ターである。ダヴィデの奥さんというのはドイツ人で彼女の
家族はベルリンに住んでいるのだが、電話代を一年に300
ユーロ以上カットしたり(私が推奨した国際電話のカードを
使って5ユーロで二時間以上掛ける方法を教えた。)
安い航空会社のHPを全部教えて開幕前のスペインでのテスト
の移動料金をとんでもない安い値段で済ましたり、奥さんの
家族がイタリアに来たり、逆にドイツに行くときの航空運賃
を安く済ませる方法を伝授したのが私である。

とりわけ昨年世界選手権に参戦することを
決定して以来テストだとか交渉でイタリアとスペインを
移動することが多い彼らは私というカードのおかげで
ドラスティックに低予算でことを済ますことができている。

まぁ、名古屋人の私にとって5000円以上の買い物を
するときに死ぬほどどきどきしたり、閉店間際のスーパーが
大好きだったり、モデルチェンジの時期をチェックしたり
するのは体にしみこんでいるわけで、それを場所を変えて
移植して新規チームの節約に当てるのは割りにイージーな
ことであったりするが、彼らにとってはかなり驚くことが
多かったらしく私にはかなり感謝している。

彼らと言葉を交わした後にカワサキベルトッキでおいしい
食事をごちそうになり、テントを張って寝ることにした。
まずは最初にお詫びと訂正を。

ヴァレンシアに着いた、私はシャンボンのピットに行った
のですが、彼らのメカニック、エンジニアからステファンは
元気だよ。別に体も異常はない。具合が悪いのはヴァンサン・
フィリップだと伝えられました。

ルマン24時間で怪我をしたのはヴァンサン・フィリップ
だったようです。

私自身は北川選手のHPでの速報を読んで、これは信用度が
あり、高い確度のある情報だと思い、皆様にお伝えしました

http://www.k1-kitagawa.com/cgi-bin/race/leman/detail.cgi?id=28

しかし、このオリジナルの情報が間違いだったようです。

複数の情報ソースから複眼的に事実を見極める必要性が
あると反省しました。

大変失礼しました。ヴァレンシアレポートはこの後書きます。
まず最初に今回の誤報に関して皆様にお詫び申し上げます。
今週末のSBKのヴァレンシアラウンドのワイルドカード
参戦ライダーが発表になりました。今季開幕戦のカタールで
R1を駆って世界中のレースファンをあっと言わせたスペイン人の
イヴァン・シルヴァ・アルベロラが同じチームからエントリー
します。ひょっとしたら意外なダークホースになるような気がして
ならない私です。

スプリントレースの方はポルトガルでMotoGPが行われて
いましたが、耐久の方はフランスのルマンで24時間レースが
ありました。優勝はチームGMT94でダヴィデ・チェカ、
ウィリアム・コストにセバスチャン・ジャンベールという
メンバー。鈴鹿の八耐でご覧になった人もいると思いますが、
同じチームでR1で優勝を奪い取りました。二位がSERT
で北川圭一、ヴァンサン・フィリップ、ステファン・シャンボン
でした。

この二チームのメンバーのうち、優勝トリオのジャンベール。
二位のチームのシャンボンはヴァレンシアで戦います。
かつてカーティア・ポーエングセンと話したときにオッシャー
スレーベン24時間の後はもう何もする気がなくて月曜から水曜まで
寝て起きて、しばらくしてまた寝て、起きてまた寝てという
サイクルで三日過ごしたと話してくれました。

ジャンベールとシャンボンにはタフなスケジュールですが
大丈夫なのか心配です。
ワールドグループ?のディフェンディングチャンプの
一回戦がイタリアのブリンディジで行われます。
ロシア対イタリアでロシアは世界二位のシャラポワが出なくても
代役はたくさんいますね。ディメンティエバ、ミスキーナ、
ボビーナ、サフィーナという強力なメンバーです。

対するイタリアが今季すでに二勝で一時期25位まで上げた
ペンネッタ。カメリン、ガルヴィンにスキャボーネという
ラインナップ。果たしてイタリアが奇跡を起こすことができる
のでしょうか。このブリンディジですがペンネッタの地元と
いうことですでに前売り券が3000枚売れているという
本当だとしたら信じられない話が出ています。

まぁ、ブリンディジから世界に出て行った初めてのプレイヤー
と言っていいペンネッタの晴れ舞台で相手が世界王者の
ロシアということでかなり盛り上がっていることでしょう。

ワールドグループ?ですが日本はチェコのプラハに乗り込み
ます。場所はあのかつての亡命したナブラチロワがアメリカ
代表としてプラハで戦ったあのプラハのアウトドアのクレー
コートです。私の定宿から徒歩で20分ほどのところで
一日券があのメンバーなのに150チェココルナということで
約5ユーロです。

私は両大会とも出かけることはできませんが、私のネットワーク
内のテニスフリークや関係者からの情報やニュース。さらに
私のわかる言語などで様々な色合いを持ったことが私に
集まってくると思います。ということで私なりのスーパー
ミクスチャーが出来ましたらこの場で書きたいと思っています。
イタリアのレッジョエミリアでテレビの生放送で
ポルトガルGPを見ていました。初めてドライレースで
雨が降り始めましたが、レースはそのまま続行という
今季のレギュレーションで行われたGPとなりましたが、
バロスがよくマシンをコントロールして優勝となりました。

ただ、トップを走っていたジベルナウが転倒リタイア。
他にもベイリスも転んでしまいました。

ほとんどのチームがマシンをピットに用意してライダーが
入ってくるのを待っていましたがすべてのライダーはそのまま
走り続けました。

ドライのマシンセッティングでスリックタイヤで200馬力を
超えるマシンで雨が降ってきた中で走っていたというのが
ジベルナウやベイリスが転んでしまった理由ですね。ジベルナウ
はレース後のインタビューで慎重にゆっくり走っていたけれど
雨水があって転んでしまった。黄旗やオイル旗がなかった
とも話していました。

正直言って見ていて怖かったですね。SBKのように、そして
かつてのGPのように2ヒート制の方がいいですね。

二位に入ったヴァレンティーノ・ロッシもイタリアウーノの
アルベルト・ポルタのインタビューに言葉を選びながら
話していましたし、ロリス・カピロッシも同様でした。
本音はこんな危険なことはやりたくないというところだと
思いますね。

幸運なことにライダーが大事に至るような転倒がなかった
だけであって、こんなコンディションでスリックタイヤで
200馬力を超えるマシンを走らせるという規則というのは
私は反対です。F1という四輪のレースとMotoGPというバイク
のレースは違って当然のところがあるということをカピロッシ
がインタビューで答えていましたが、全く同感です。
大治郎の死というものを無駄にしてはいけないと思います。
テレビの放映時間よりライダーの命が私は重いと考えて
います。何かが起こってから考えたりするというのは
私は理解できません。何か起きないように安全面を考える
べきだと思います。

MotoGP in CHINA

2005年4月15日 スポーツ
レースが行われるには色々な理由があると思います。
レースを開催するだけのホスト国や当該の地方の経済力、
たばこ広告規制の有無、メーカーにとって商業的にいい
場所なのかどうか、お客さんやテレビ局の熱意や反応など
が理由にあたると思いますが、日本人ライダーが多く、
日本のメーカー抜きでは成り立たないバイクのレースという
のがこの時期に行われようとしています。

様々な理由が存在し、やりたがっていたスーパーバイクの
中国ラウンドは交渉はしていたものの、昨年も今年も開催
されないまま現在に至っています。

ところがMotoGPの中国GPというのはいよいよ開催が迫っています。

優勝者のライダーの国籍の国旗が表彰式で掲揚され、国歌が
流れるインターナショナルだけれども、それ故にナショナリズム
を感じることも多い世界格式のレースが行われるのですが、
本当にこれができるのか私は懸念しています。実際この数日
日系企業や日本人で被害にあわれた方もいらっしゃいますから
ね。

200馬力のバイクで走っても鈴鹿は大丈夫だという理解を
していてレースの開催をして加藤大治郎の事故は起きて
しまいました。私が中国政府やサーキットのある場所の地方
政府と交渉する立場にあったら、日程の変更などを提言する
と思いますが、どうなることでしょう。何かが起きてからでは
遅すぎると考える私です。
全世界に11億の信者がいる宗教団体のトップというのは
いろいろな意味で注目されるし、良くも悪くも欲とか
政治力がなければ勤まらないものだと思います。

そんなカトリックのリーダーを選出するコンクラーベが
始まろうとしていますが、いったい誰になるのでしょうか。

イタリアの新聞のHPなどを見ていますと、ヨゼフ・ラット
ツィンガー氏がかなり有力視されているようです。

ただ、写真を見ていると若く見えるのですが、実はこの
ドイツ人はかなりお年のようです。

それをわかっていて投票するとなると、何だかショート
リリーフというかワンポイントリリーフのような気がしますね。

ひとまずヨーロッパの西側でドイツ人にやらせておいて
近い将来に備えようという狙いがあるような気がします。

まぁ、国会では対立しているのに、地方都市においては
相乗りばかりで、誰に投票しても一緒じゃないかと思わせる日本の地方の首長選挙と違って、様々な化学反応を感じることが
できてリアルに政治性を割りにオープンに体感できる
のはいいことであるように思います。密室で相乗り候補が
決まってしまうようなあり方と違うことはダイナミズムや
公平さを感じることができますからね。
レーニエ大公がお亡くなりになり、追悼の空気があふれて
いるモンテカルロのようです。お亡くなりになったのは
先週でしたが、いつもと違った大会の空気感があるようです。

15日の金曜日というのはお葬式にあたり、この大会も
深くレーニエ大公が存命のころ深く関わっていたことも
あって、ご冥福を祈るためにスケジュールを変更して
最後のお別れをモナコ公国の皆さんとともにするという
ことになったようです。

このようにモナコという国、そして実際に大会と結びつき
があった方がお亡くなりになって、葬儀の日程が大会期間
中であったということでテニス関係者、大会関係者も納得
してこの決定に従うようです。

MotoGPのへレスの時というのはレース界とローマ法王の
結びつき、スポーツイベントが行われている最中かそうで
ないのかという時間的なこと、さらに仏教徒はじめ他の
宗教の信者もレースの世界にはいるのに一斉に黙祷を
捧げようという考え方というのは私は強い違和感を感じ
ました。しかし、今回のテニスのモンテカルロオープン
の大会主催者やATP、スポンサーなどの考え方には
同意する私です。フェデラーなども追悼のメッセージを
発表していましたね。
日本テレビが録画による放送ということになりましたが
地上波における放映権を獲得してレースファンに放送を
することが決まったのは喜びを持って受け止めていたの
ですが、名古屋人の私が中部版のテレビガイドやザテレビジョン
などのテレビ情報誌を読んでいて愕然としました。

何と日テレがやるレースの放送が少なくとも現時点では
中部地方の日テレの系列局の中京テレビはやる予定が
ありません。

早速放送が遅れるということなのか、あるいは放送自体が
ないのか知りたくて中京テレビのHPから局に文章で問い合わせ
をしました。

よそがやらないことをやることが好きなテレビ東京と
テレビ愛知やテレビ大阪に関してはそれほどキー局と
系列局の間に温度差がないので、テレビ東京が放送した
ものが同じ時間帯あるいは編成上のことで曜日や時間が
変わってしまうがほとんどの場合見ることができるのですが
日テレと中京テレビに関しては正直心配していましたが
そのしたくもない嫌な予想が少なくともいまのところは
当たってしまっています。

中部地方というのは鈴鹿サーキットもあり、ホンダ
工場もあり、名古屋からは優れたライダーも出ている
のでレースを地上波で放送すれば、見る土壌は存在する
ように思うのですが、今後中京テレビがどういった編成を
するのか、どのような日程で放送するのか、あるいはまったく
しないのか見守りたいと思います。

中部地方でのMotoGPの番組のスポンサーになっている
温かくレースに対して理解のある企業の商品はできる
限り同業他社の品物ではなくスポンサーをしている会社
から買いたいと思っています。まぁ、値段や品質が一緒
ぐらいだったり大差がなければイメージのいい方を選ぶ
のは私は当然のことだと思っています。
昨年の夏は信じられない暑さでした。熱中症で具合を悪く
する人や命を失う人なども出てきました。

そんな中、ふと思ったのは日本人ビジネスマンの姿ですね。

もともと洋装という言葉があるようにスーツというのはヨーロッパ
で人々が着ていたものでした。それが明治、大正、昭和という
時代を経て日本でもオフィスワーカーが着るものになりました。

そこでこのスーツを着るということが果たして環境に
優しいことなのかどうなのかという疑問が私の頭によぎりました。

もともと日本にはなかった服装を現代の日本人はするようになった
のですが、そんな日本人の多数派に合わせて冷房の温度を設定する。
そのことというのはかなり電力消費を進める気がします。

石油も天然ガスもない日本という国は資源を他の国に依存している
体制にあります。

そんな国はもう少し、消費電力の削減や低減ということを真剣に
考えるべきだというのが私の考えです。

ライブドアの社長の堀江氏に関してはビジネスの進め方ということ
と同時に彼のノージャケット、ノーネクタイのファッションに
ついて語られることも多いのですが、環境保護という観点から
すると擁護する人がいてもいいように思えますが、堀江氏の敵に
まわしている勢力やグループに親堀江派というカテゴリーに
含まれるとやりたいことがやれないからなのか、それとも夏場の
電力消費の高い時に話したほうが効果があると考えて今は態度の
表明を控えているのか、それともこういったことで堀江氏に
エールを送るより、グラスルーツレベルのことや違うトピックで
環境保護運動を進める方がベターなのか、あるいは他の理由が
あるのかわかりませんが、あまり積極的に堀江氏のファッションを
擁護しているようには思えません。

環境保護運動家や活動家の皆さんは堀江氏のファッションをどう
お考えなのか素朴な疑問を抱いている私です。
大治郎が亡くなってすぐに私の祖母が最期の時を迎えて、
つらい気持ちと忙しかった時期がありました。

先日、親戚が集まって三回忌を行い、あの時期のことを
思い起こしました。まぁ、このスケジュールになったのは
春休み期間中が出席者にとって何かと都合がいいわけで、我が家
の場合はこうなったのですが大治郎を失った加藤家の方々も同じ
ようなセレモニーを送るのか、共に働いたり戦ってきた人達は
どのような気持ちを有しているのかななどと考えたりしました。

250ccで世界チャンプになり、MotoGPクラスでも可能性を
感じさせてくれたライダーであり、ロッシに迫ることができる
才能を感じさせてくれたライダーですが、残念ながら鈴鹿の
シケインでライダー生命を終えてしまいました。

以前にも私はこのブログで触れたことがあるのですが、一番
ショックだったのは残念ながら命の重みの違いを感じたことですね。
あるいは年月によって救命医療の体制や動きに違いが出たこと
でしょうか。

かつて500CCクラスで走っていたプライベーターのイタリア人の
コラード・カタラーノというライダーがホッケンハイムという
ロングストレートと高速コーナー(とりわけオストカーブ)と
シケインを繋いだレイアウトのサーキットでとんでもない事故を
起こしました。

その時はすぐにセッションはストップし、救急車が事故現場に
乗りこみ、その時出来うる限りの処置をして、すぐに近隣の大都市
であるマンハイムにヘリコプターで直行し、緊急手術を受けました。

コスタ先生と彼のスタッフは初期段階でかなり危険な状態である
ことを悟り、彼の家族には最悪のケースも十分ありうることを
伝えながら時間との戦いに入り、イタリア人と現地のドイツの
医師、医療スタッフが懸命の努力をし、このイタリア人ライダーの
精神力と体力に望みを掛けて奇跡が起こることを願いました。

このイタリア人は最悪の状態をくぐり抜けて、障害は残った
ものの今も生存しています。

これは緊急医療で大きな要因である、時間との戦いを制することが
できて、転倒したポイントでできる限りのことを施すことができ、
そこからヘリコプターでマンハイムという大きな都市に移動して
その時に必要なこと、やらなければいけないことをできる限り
早くしたことで起きた奇跡的な復活劇でした。

ところが鈴鹿の時はどうだったでしょうか。

プライベーターのイタリア人が転んだ時には赤旗で他のライダー
の走行はすぐに止めさせました。世界チャンプの事故ポイントでは
赤旗は振られずにレースは続行されました。

カタラーノは彼の事故を起こした地点で救命医療を受けました。
大治郎は担架に乗せられただけでした。

ホッケンハイムではすぐにヘリコプターでマンハイムに運ばれ
ました。鈴鹿では後続車が通過したのを確認してから担架で
救急車に乗せられて、その後ヘリコプターで四日市に移動といる
経過をたどりました。

人が命を取りとめる上で時間というのは大切な要素です。
しかしながらあの時の鈴鹿ではレースが続行されて、そのことで
その時に一秒を争ってしなければいけないことをできない状況
になっていたような気がします。

日本という国は忙しいところで、物事の流れが早くて、物事が
風化するのが早いと思うのですが、忘れてはいけないものや
教訓とするべきことが過去の出来事に存在すると思います。

SBKのブランズハッチでの赤旗二回とか雨が降ってきたときの
2ヒート制、昨年のオランダのアッセンでのユーロスーパーストッ
クで残念ながら私が知っていたライダーが亡くなってしまいまし
たが、残された家族や関係者、スタッフなどもレースをストップして
医療関係者ができる限りのこと事故現場で行い、すぐに近隣の
大都市に搬送して救命活動にあたるのを目の当たりにするのと、
瀕死の状態なのにレースを続行して、後続のライダーが通りすぎて
から救急車に担架で運ばれるのでは思いが違って当然だと思います。
加藤大治郎が戦っていたMotoGPではなく、SBKの方がこういったこと
をしていて、MotoGPではドライレースで中途で雨が降ってきても
中断しない方向でスケジュールをこなそうとしている姿を見ている
と一体、安全性というものをどう考えているのか疑問ですね。

中国人が日系企業や大使館にしたことは誉められたことではない
のですが、怒る時や自分の気持ちを表わすことは大切だと思いま
すね。とりわけそれが人の生死に関わってくることの場合は。

4月のこの時期、レースの安全のこと、緊急医療に関することを
考えるようにしたいと思っています。それが私なりのあの事件に
対する考えです。以前書いたことと被っていることがありますが、
この四月という時期にリアルに思うことが今日書いたことです。
MotoGPの開幕戦ですが、レース開始前にお亡くなりになった
ローマ法王へお悔やみの黙祷を捧げていたようです。

私は何だか違和感を感じましたね。

レースの世界にはライダー、メカニック、エンジニア、チーム
スタッフの中にはカトリックの信者は当然居ます。

しかしながら、プロテスタントの方もいれば、数は少ないかも
知れませんがロシア正教を信仰している方もいらっしゃる人も
いるかもしれませんし、イスラム教徒の信者もいるかも知れません
し、日本人の方の中には仏教の各宗派の信者の方や神道を信じて
いる方もいると思います。

そんな方々にはこの黙祷に違和感や反感を感じた人もいると
思います。

各々がローマ法王に対して思っている方法で追悼の意思表示を
すればいいわけで、レース直前に公式行事の中の一つにこう
いったことをするということに違和感を感じた私でした。
イスラムや仏教の偉大な指導者の方が亡くなった時にはどうする
のでしょうか。確かにカトリックは11億と言われる信者が
いますが、他の宗教を信仰している人の存在を考える必要
性があると思います。ローマ法王の生存時は他の宗教や共産主義や
社会主義におけるシステムにおける融和の必要性を説いていた
気がします。
全世界に11億の信者を有するローマ法王の死去のニュースと
いうのは世界的には大きなニュースでした。

色々な思惑があってNHKBSにおいては生中継していましたが、
気になることがありました。

字幕でこの放送が二カ国語放送であることを知ったので、私は
すかさず副音声にしたのですがここで私は驚くべきことに気が
付きました。

何とこの放送の国際映像はイタリアのRAIでもメディアセット
でもなくてイギリスのBBCの映像で音声も当然イギリスの国営
放送によるものでした。

これはかなり衝撃を受けましたね。

イタリア語のエキスパートでイタリアのアナウンサーやジャー
ナリストが法王のことに触れることを日本語に訳すレベルの通訳
を探すことは非常に大変なことですし、同じヨーロッパ系の言語
でもイギリス人が話すことを日本語に訳す人の人口が多いのは
わかりますが、何だかイギリス人が見た法王像を日本語に同時
通訳が訳していたような気がします。

また同時に感じたのはひょっとしたらNHKとRAIと仲が良くない
のではないかという推測です。

NHKBSの通常放送においてヨーロッパの各地のニュースはイギ
リスのBBC,フランスのフランス2、スペインのTVE、ドイツのZDF
などを放送しています。これらは20分ぐらいの番組で、主音声は
日本語副音声がオリジナル言語ですが、イタリアのRAIのデイリー
の放送はありません。

かつて島会長時代にはヨーロッパとアメリカ、アジアの国々の
ニュースの相互配信だけでなく、同時にネットワーク体制を組もう
という構想がありました。これは島政権崩壊によってつぶれて
しまいましたが(まぁ、考えようによってはこういったお金が
かかるライブ性の高い新規事業を嫌がる人にとって島会長の失脚
はいい話であったとも言える)その後の川口、海老沢体制で
もヨーロッパ、アジア、北米のニュースはBSにおいては放送されて
いますが、どういうわけかRAIは毎日見ることは出来ません。

何だか気になる関係ですね。一度RAIのスポーツ部門にいる
フラッキーニやアンジェレッティに聞いてみたいと思います。
私はメディアセットの連中と付き合いがあるのは今のMotoGP
のイタリアにおける地上波の権利が彼らにあるからですが、
RAIの連中とも普通に話していますし、日本のレースなどでは
手伝っていますからね。電話しても困ることはないです。
少年ドラゴンズ会員であった私はドラゴンズファンであり、
ヤクルトスワローズのファンではないのですが、スワローズ
の抑えの切り札である五十嵐亮太の肉離れによるリタイアと
療養のために一ヶ月ほど投げられないという状況は非常に
残念ですね。

何というか、五十嵐が出てきた時に、各チームがどんな攻撃で
彼を打ち砕くのか、どう攻略するのかというのは、ここ数年の
日本のプロ野球の醍醐味であった気がします。

パワーで真っ向からぶつかり合うところはある意味、ヘビー級
のボクシングのような面白さや激しさが興奮を呼んでいました
し、パワーでかなわない打者が彼をどう叩くのかというのは
ある意味K−1におけるボブ・サップ対アーネスト・ホースト
のようなところや80年台初頭のブレーキの壊れたダンプカー
のスタン・ハンセンとレスリングや関節技の技術のある
アントニオ・猪木のようなパワーとテクニックを持ったもの
ファイターの対決でパワーが勝つのか、テクニックが勝るのか
というキャラクターが濃く、まっとうでない長所を有したもの
同士のテンションの戦争を思わせるものがありました。

パワープレイヤー同士の戦いということであれば交流戦の
始まる今シーズン、五十嵐亮太対フェルナンデス、カブレラ、
和田の西武ライオンズ打線の戦いが見ごたえのあるものに
なることは間違いないことでしょうし、パワー対テクニック
ということであれば五十嵐対立浪、五十嵐対広島の前田と
いうバトルは面白い勝負になったはずです。

本人が一番悔しがっているのでしょうが、対戦相手も
野球ファンも残念な気持ちを有していることでしょう。
私もそう思う中の一人です。ある意味、スーパースターが
一人欠けると興行成績が落ちて、スポーツイベントの
テンションが下がるということを前田日明が引退した後の
リングスで感じていましたが、神宮球場がどうなるのか気になる
私です。
先日、万博の長久手会場に行ってきました。まぁ、行列に並ぶ
ことやマンモスに興味ないので、各国のパビリオンに足を運んで
どんなものが展示されているのかをさらっと眺めてきましたが、
環境問題に焦点をしぼった万博であるということはよく理解でき
ましたね。

すでに新聞、雑誌、ネットなどで報道されているのですが、今回
の万博ではかなりごみの分別に関してはシビアにやっているよう
です。

毎日かなりの入場者数があり、となると当然ごみもたくさん出て
しまうのですが、当然、これは混ぜればごみですが、的確に分別
すれば再利用できるモノというのもたくさんあります。

ペットボトル、缶などは再利用が可能ですし、それ以外でも
電力を生み出せるような仕組みを整えて、実際に電力の一部を
ごみから産み出された電気によってまかなっているようです。
面倒かもしれないけれど、混ぜればごみですが、分ければ資源と
なり得るわけで、実際そうしているのは、環境に配慮した万博と
いう言葉と行動に整合性があると理解しています。

そこでレースファンである私が思ったのはバイクの世界グランプリ。
MotoGPのことですね。

有鉛ガソリンから無鉛ガソリンへの使用燃料の変更という時に
世界グランプリの連中は環境問題に配慮して無鉛ガソリンへの
変更を図ったということでした。

さらにこのレースの最高峰のカテゴリーは2ストロークで500cc
で行われていましたが、環境保護を考えて4ストロークで990cc
というカテゴリーを作りました。

ということであれば、これは私の個人的な意見ですが、こういった
規則の変更を環境保護という名目で行うのならば同時並行で
サーキット内の電力を風力発電や太陽光エネルギーの利用でまか
なったり、ごみの分別を徹底して、ごみを減らす努力をしたり、
ごみからモノを再利用したり、サーキットへ行く道中はパーク
アンドライドのシステムを構築して、ごみと騒音と交通渋滞を防いで
なるべく排気ガスを出さないようなこともやるべきだと思います。

しかし、実際はどうなのかというと、日本のもてぎにおいての
ごみの分別回収、オランダやオーストラリアにおけるパークアン
ドライドの呼びかけと公共交通による移動以外はほとんど手をつ
けていない気がします。

愛知万博について批判の声があることはわかっていますが、私は
少なくとも今回の愛地球博に関しては環境のことを言葉だけでなく
実践が伴っていると評価しています。

そんな万博会場からMotoGPのことを思うとどれだけ環境のことを
考えているのかかなり疑問に感じます。割に簡単にできることに
手を付けずにルールを変更するときだけ環境問題を口にするという
のは本当に未来の社会を考えている環境問題に取り組んでいる運動
家の皆さん、活動している団体に対して失礼な気がしますね。

ルールの変更をする時にスーパーバイクはタイヤのワンメイクなど
は言っていることと実践が伴って理念を具現化している気がしますが
環境保護を謳ってルールを変更したMotoGPは言っていることと
行動に違いがあるような気がします。そう言えば、環境保護という
ことと同時に4ストローク化によって低予算で参入できるので
多くのメーカーが参加しやすいということを話している人がいて
それが報じられていましたが、実際にはとんでもないインフレが
起きてしまい、アプリリアのような小さいメーカーがMotoGPの
参戦していきたいが現実的に活動停止に追いこまれたということが
ありました。

当時のアプリリアの社長のイバーノ・ベッジョ氏が「活動資金が
肥大化すると資金的に余裕のある大メーカー有利で我々は大変
難しい戦いを強いられる。日本の大メーカー有利になっている。」
と話していましたが、ベッジョ氏が子供の頃から可愛がっていた
ヴァレンティーノ・ロッシを日本メーカーに取られたということも
あるのでしょうがベッジョ氏などはとりわけリアルにビジネス
的なところ、MotoGPをやる上で資金的なことで他者にはわからない
大変な思いをしただけに4ストローク化で低予算で参戦できると
いう人には説明責任を果たして欲しいと思っていたのではないで
しょうか。

環境に関する理念的な言葉と行動が同一線上にあると市井の人も
VIPの人も物事に納得しやすいものだと万博会場でMotoGPのこと
を思い浮かべていた私でした。
ローマ法王の死というのはヨーロッパではトップニュースで、
イタリアでは国民全体が悲しみ、政府は三日間喪に服すことに
なりました。

恐らくイタリアとポーランドという国が国全体で悲しみを胸に
しまいこんで、金曜日の朝の最後のお別れのために生前の法王の
ことを思い浮かべて、送りだすことでしょう。

西ヨーロッパ諸国、そしてアメリカは国家元首クラスがバチカン
に足を運ぶことになり、前日から当日にかけてはバチカン及び
ローマは単なるカトリック教徒、関係者だけでなく、数多くの世界
の要人の訪問があるため警護(とりわけブッシュが来てしまうので)
大変なことになりそうです。

まぁ、当然弔問外交も行われるのでしょうが、そこに日本の首相
も外務大臣の姿がないというのは何だか不自然な気がしますね。

日本が仏教国であり、神道もあるというのはわかるのですが、
ある意味外交交渉の場というか機会を失っているような気がします。

政治家と宗教家は違うのでしょうが、かつてのソビエト共産党書記長
が亡くなった時や時の日本の大平首相が亡くなった時というのは
友好国も仮想敵国も含めて弔問外交というものがあったと記憶して
います。

イタリアやポーランドに住んでいる日本人は首相や外相が来ない
ことに関してどう思っているのか知りたい私です。日本においては
法王の死去というのが大きなニュースであったことは間違いない
のですが、それ以外のニュースを取り上げることが多かった気が
します。

まぁ、それはヨーロッパのニュースを見ていて、ついつい
世界中が悲しみを分かち合っていると思いがちですが、この世の中
にはカトリックに対して批判的なプロテスタントやロシア正教、
イスラム教の各派もあり、仏教もあるので、世界中で必ずしも
悲しんでいるのではなく、テロ活動をしようと計画している人
もいれば、地震からの復興に汗水流している人もいるので活字、
映像メディアとしては仏教国でアジアの一国という地理的な条件
などもあり、バランスを取っている気がしますが、政府レベルと
しては法王の最後のお別れに首相、外相がいかないのは何だか
バランス感覚がない気がする私です。

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