昨年はかなり大きなチャンスだったが、取り逃した王座を今年の厳しく
レベルの高い戦いで見事なネタで勝利したのは素晴らしかったですね。

 小規模の劇場の千川びーちぶ、新宿バッシュ、しもきたどーんで見た錦鯉は
面白かったし、芸人仲間での評価が高かった。そして、TBSラジオの
「マイナビラフターナイト」の月間チャンピオンにもなったがテレビで見られるのはよそがやらないことをやることが好きなテレビ東京の深夜でしかなかった。

 その錦鯉が人生をかけたM1でのチャレンジをしているなかで前述のような
場所で芸人が20組ほど出るようなライブで突き抜けた面白さを見せてい
ました。(このことに関するブログはこちら→
https://yasumarzo.diarynote.jp/201912020722109326/

 個人的には昨年のパチンコのネタというのは選択ミスで、今年の一本目
のネタというのはマイナビラフターナイトの月間チャンピオンを獲得した
ネタの焼き直しなのですが、こちらの方をやっていたら昨年の最終決戦
に行けたと思っていました。

 その失敗を二度繰り返すことなく、今年はTBSラジオのリスナーに
評価されたネタを練りこんでしっかりと笑いを取った。そして、
最終決戦では爆発力のあるネタであの場を支配した。

 本当に面白かったのと同時に気合や情熱や思いが感じられましたね。

 「諦めが肝心」という言葉もありますが、諦めが悪いことで生まれる
素晴らしいこともある。そして、体力は落ちても経験や勉強でお笑い芸人
は進化をすることができる。

 そして、昨年よりもレベルが高く、厳しい戦いを制したのはとても
価値がありますね。チャンスが大きかったのは昨年ですが、今年の
高いレベルでの戦いで優勝したのは本当に素晴らしいし、芸人としての
能力や実力の高さを見せてくれましたね。

 2019年と2020年にチャンスがあったが、王座に届かなかった。
しかし、その敗北さえも何か今年の大爆発につながる序曲のように思えま
したね。

 成功体験よりも失敗の経験の方が教科書になると思うのですが、芸人
仲間にアドバイスを受けて、ネタに取り入れてより面白くした。
そして、ネタのチョイスをしっかりと考えた。脳みそから汗が出るほど
勉強と練習をした成果がこうして大きな舞台で見られたのは本当に
嬉しかったですね。

 最終決戦のネタの最後のセリフが"life is beautiful"ですが、まさに
人生は美しく、お笑いは楽しいことを見せてくれて本当に感動で
胸がいっぱいになりました。

 本当は昨年か一昨年にチャンピオンになって欲しかったけれど、
錦鯉の二人にとってチャンピオンになるために必要な時間だったのかな
と思っています。

 錦鯉のお二人、おめでとうございます。

 
 先日の「NHK新人お笑い大賞」に元バレーボール選手でスポーツキャスターや
女優や大学の非常勤講師を務めている大林素子さんが審査員をしていました。
私はこのことを肯定的に捉えています。

 かつて80年代のお笑いのオーディション番組の「お笑いスター誕生」で
いわゆる大御所で名人と言われる芸人さんが審査員として登場していましたが
同じ並びで放送回によってはガッツ石松さんや横森良造さんや水野晴郎さん
やタモリさんや近江俊郎さん、赤塚不二夫さんが審査をしていました。

 これは大御所と言われる人からすると異端に思えて面白いけれど
評価されないような芸人であったり、ベテランで名人になると評価基準が
技術面に偏るというところがあったから、当時のプロデューサーさんの
赤尾健一さんがあえて複眼的な批評軸を求めて正統派で名人芸と言われる
人以外に技術性に重点を置かずに視聴者目線に近い人であり、それでその
道でトップレベルのボクサーであったり、表現者を選んだということの
ようです。

 技術的には粗いかもしれないが、ネタが面白いとかいわゆる名人芸
とは明らかに距離があるが新しい発想を有していている新しい芸人を
発掘しようとした狙いが審査員の人選にありました。

 10月31日に開催、放送された「NHK新人お笑い大賞」で大林素子さんが
審査員をするというのはかつての「お笑いスター誕生」で赤尾健一さんが
名人や大御所以外の方に審査員をお願いして一軸ではなくて、複数の
批評軸を設定した時と同じような感性をNHKの番組スタッフが持っていた
のではないでしょうか。

 大林素子さんというのは元バレーボーラーであり、世界のトップに行くことの
しんどさや難しさと喜びや快楽を知っている人であり、練習や研究に
取り組んだ人であり、その人が引退後スポーツキャスターとして活動したり
非常勤講師として人に伝えることや表現することの楽しさと難しさを
体験的に理解していて、それでいてお笑いマニアで東京圏のお笑いライブの
会場に足を運んで今売れている芸人を見ながら、次世代の面白いお笑いに
対する視点を持っていて、実際に演劇の舞台に立ってコミカルな舞台も
経験している。

 そのあたりのことを知らない人はなんで大林素子さんが審査員なんだろうか
と思ったりするのでしょうが、放送業界やお笑いの世界では大林さんは
単なる視聴者ではなくて、演者の気持ちもわかり、お笑いライブに出かけている
ということが制作側にも演者側にも共通認識がある。

 そして、どうしてもお笑いの世界で長いキャリアを持っている人は
評価が技術面に偏る傾向があるのですが、そうではない視点を持つ人が
審査委員の中にいて欲しいとNHKの制作サイドにかつての日テレの
赤尾健一メソッドを持つ人がいたのかなと思いますね。

 私は「NHK新人大賞」で大林素子さんを審査員の一人に入れたのは
正解だったと思いますね。
 私の幼少時代から少年時代というのは名古屋にいて関西の放送局の制作番組を
見ることができました。その時に感じたのは「これはミスキャストではない
のかな」というものでした。

 当時の在阪局で出演していたのが、キダ・タローさん、上岡龍太郎さん、
横山ノックさん、笑福亭鶴瓶さん、島田紳助さんといったメンバーでした。
彼らが主にトーク番組などで面白いことを30分番組や60分番組でしゃべ
りまくるというのを見ていたのですが、そこに若い女性タレントやアイドル
をやっていて活動の中心を歌番組からバラエティにも広げようという人が
キャスティングされていることが結構ありました。

 素晴らしい話芸とネタを持っている芸人さんがいるなかで少々浮いている
ように見えて私はこれはミスキャストではないかと思ったりしていましたが
今となってはそうとも言い切れないなと思えますね。

 濃いキャラクターでずっとおじさんたちが映っていたら、おじさん臭が
強すぎる。これが「PAPEPO」のようにポップな美術セットでの撮影で
二人だったらともかく三人以上となると見ていてしんどくなりますね。

 それがいいという人もいるのでしょうが、さすがにテレビは見た目というのは
重要なので女性の若手のタレントがいたほうが見た目からおじさん臭を
ある程度抜くことができる。

 そして、それほど高くなくて若手の女性タレントを使うのは予算内で
収まるし、タレント側も素晴らしい芸人さんと一緒にいて勉強になる
ことも多いから雇う側も使われる側にもメリットがある。

 ここ三年ほど東京でお笑いライブを見ることが多いのですが、
女性ファンのついていない容姿のよくない男の芸人ばかりだと見ていて
何だか疲れますね。ブステレビに出演していたようなレベルの容姿の
女芸人が出てきても空気がやわらいだり、場が明るくなるのは感じます。

 重厚な名人芸を見られる寄席に女芸人とかイロモノの芸人があって
緊張と緩和が生まれるように、男ばかりの暑苦しいお笑いライブには
女芸人が必要なんだろうなと思っています。
 




 本日、The Wの準決勝進出者の発表がありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/80640e2b689043d6899dfb08c88a4810133d3203

 個人的に大注目は変ホ長調ですね。あのM1グランプリの衝撃は今でも
忘れられないですね。

 評価と好き嫌いが分かれるかもしれませんが、あの発想力というのは
破壊力があって私は好きです。

 明らかに出色で異色な芸人が大きな舞台で爆発する姿を見たいと思いますね。


 お笑いグルメとしては「ザ・ベストワン」というのは放送時間が長すぎる
以外は良かったと思いました。

 今田耕司が予算がオリンピックの開会式の一万分の一だと言っていましたね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/93c7cf6051a5344ba46c4bc1d309e10914173868

 私がその発言で思い出したのはテレビ東京が大晦日に放送していた番組の
ことでした。

 NHKが紅白を放送している真裏で今よりも局としてのイメージが安くて
テレビ東京という人もいれば、かつての名残で12チャンネルなんて言う
人もいた80年代のある年の大晦日。

 よそがやらないことをやることが好きなテレビ東京は落語の名人の噺を
たっぷり流すという制作と編成に打って出ました。

 それも局のスタジオを使うのではなくて既存の劇場からの中継。
ということはセットにお金をかけるわけでもなく、低予算で有している
枠を埋めようとする作戦でした。

 確か二時間半以上の番組だったと思いますが、名人の重厚なネタを劇場から
中継するという落語好きにとってはお笑い脳に刺さる番組編成。
しかも劇場にカメラを入れて流すだけなので出演料は高いかもしれませんが
それにしても全体の番組製作費は相当安い。しかし、紅白に興味が無かったり
面白さを感じなくて練り上げられた名人芸のお笑いが好きな人には確実に
刺さる。

 オリンピックに興味がなかったり、競技は見るが開会式は見ないという
人でお笑いが好きな人には「ザ・ベストワン」というのは低予算ながら
(MCの二人の出演料は高いのでしょうが)それなりに視聴率を確保できた
のではないでしょうか。

 ある意味、全体視聴率は低いが釣りファンは習慣的に確実に見る釣り番組
のようなもので世帯視聴率は低いがお笑いファンの視聴者数はあったのかな
と思いますね。

 映画の世界で大きな予算で役者も技術畑の人も大金を使って製作された
大作の傑作もあれば駄作もある。その一方で低予算で制作側のコンセプトが
演者や裏方にもしっかりと浸透していて生まれた傑作映画もあります。

 「ザ・ベストワン」が「夢見るように眠りたい」や「カメラを止めるな」
「stranger than paradise」「sex lies and videotape」のようなコアな
ファンに刺さり高い業界人評価を得て、商業的な成果を得てもおかしいとは
思いません。

 今田耕司の「ほんまもんの国民的イベントの予算より1万分の1でお送りしてます。でも、笑いは1万倍でお送りします」というのはある視聴率的に意味負け戦を想定していながらも望外の成功もあり得るのではないかという思いが
にじんでいたように思います。
 ネット世論や同業者などから色々な声があがった今年のM1グランプリ
でしたが、私が思ったのは他のお笑いの賞レースもそうですが、自動車の
批評との相似性でした。

 自動車評論家がエンジン性能であったり、車体の安定性能を評価して
点数をつける。そこにはエンジンの滑らかな加速性であったり、高速走行時
での安定性などが評価の対象となる。

 自動車評論家が評価するのは高い技術性なんでしょうが、一般人が高速走行
でエンジンや車体の限界値に近いところまで走らせて車の最高の能力を
知るということはない。

 一般人の求めるのはとりわけファミリーカーであったら、乗り心地の良さ
であったり、燃費性能であったりします。

 そこで自動車評論家が高く評価する車と販売台数が多い車が違うケースが
生まれる。

 私が面白いと思ったのは最終決戦に残れず四位となった錦鯉だったのですが
一般視聴者が面白いと思った人が多かったが、審査員の投票では四位に終わり
ました。

 まぁ、審査をするというのはとても難しいことであり、同時に一般人との
評価の違いというものを感じた今年のM1グランプリでした。

 昨年のM1グランプリはそれぞれの審査員が高く評価して、一般人が面白いと
思った三組が最終決戦に残って、お笑いファンが納得できる稀な回であり、
プロが見ても、素人が見ても面白いと思えたのでしょうが、そういったことは
なかなか二年も続けて起きないのでしょうね。放送途中からコーンフレークや
もなかが話題になるなんてことはなかなかないでしょうし、実力者の和牛を
唯一の非よしもと芸人でキャラ芸人と思えるぺこぱが衝撃の一撃でぶち破る
なんていうビッグアップセットがあったりと昨年の素晴らしさに今年が
どうしても霞んでしまったことが今年の今二つ感に繋がっていたと思います。

 去年のM1は自動車評論家が高く評価して販売台数も多い車が揃って
いたのだなと思いますね。
 
 
 吉住のネタを何年か前に見た時に思ったのは友近の下位互換ではないか。
私の好みのネタをやっていて面白いが歌唱力やモノマネという武器を持っている
友近に比べて、それらを有していないから下位互換ということになってしまう。
笑いのセンスや観察眼などから生まれるネタは素晴らしいので、彼女が芸を
磨いたら面白い存在になるだろうなというものでした。

 吉住自身がストーリー性のあるネタが好きであるということと、割に
演じるキャラクターに説得力を感じられるセリフであったり、彼女の演技力
が合わさったら、いいネタができますね。

 彼女の成長というものが勲章となって形になったのがTBSラジオの
「マイナビラフターナイト」でのオンエア争奪バトルでのオンエア獲得と
月間チャンピオンだったのですが、色々な芸人がいるなかでこの番組の
月間チャンピオンになるというのは決して簡単なことではない。
そこでしっかりと結果を出したことが今回への大きなステップに繋がった
と思います。

 同時に思うのはナイツの塙宣之さんがお笑いの賞レースに関して書いた
著書の「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」で触れているように女芸人が容姿や恋愛をたたき台にしたネタというのは作りやすいのか演じる
ことが多い。しかし、これが続くと見ている側は食傷気味になり脳みそが
疲れる。これは私も強く感じています。

 個人的には容姿や恋愛をテーマにしたネタでも強い毒や高い演技力が
あればいいがそうでないと笑えなくなりますね。

 吉住の決勝のネタは恋愛をネタにしている部分が縦糸にありながら、
銀行強盗というシチュエーションが横糸で鮮やかにストーリーを展開して
ところどころに馬鹿さ加減とかくだらなさが絶妙のバランスで配置されて
見どころが多いネタで面白さを感じました。

 M1とは違う勝ち抜き戦であるところとか、ブロック分けなど運も左右
されるフォーマットであることは事実ですが、吉住のネタがいいネタで
あったことは事実で、それが優勝を決めるあの一番での圧倒的なスコア差に
あらわれていたと思います。

 登場順やブロック分け、対戦相手などの運の要素も手にして、本人の
快心のネタを演じることができた。まさに優勝者にふさわしいパフォーマンス
だったと思います。「ブステレビ」で一緒に出演していた人たちには芸人を
やっていたり、女優でコメディを演じる人もいると思うのですが、今回の
彼女の圧巻の勝利を見てどう思っているのか気になっています。

 
 新聞の番組欄に「謎の芸人」と記載されていた内容はTAIGAさんがオードリー
の二人とカズレーザーに紹介されながらいじられるというものでした。

 まぁ、面白かったですね。同時に思ったのはかなり収録していたのに
放送時間の関係で流せなかったところがたくさんあっただろうから
スピンオフでウェブで流したりしたらリトルトゥースも喜ぶだろうなと
思いましたね。

 ワンソースマルチユースというのはあってもいいと思います。
 テレビのやらせと演出の境目は曖昧なものだし、あまり堅苦しく考えて
嫌になるならテレビを見ない方がいい。ただ、予定調和ばかりだとつまらない
ものなので、そこは崩されるとドキュメンタリー的な笑いが生まれて面白い
と思います。

 視聴習慣として見ている番組もあれば、リモコンを触っていてたまたま
見たり、特に執着心がないまま見ている番組もあるのですが、「幸せ!
ボンビーガール」は後者の方の番組です。

 ある種の予定調和があるのですが、そこで感じるのはそこそこかわいい
女性が出ている。そして、あまりかわいすぎないという人選になっている。
決まって東京の家賃相場に驚く。そして、土地勘がない。

 とんでもなくかわいい女性であったり、ブスな人は出てこないのですが
そういう人が出演してもいいはずだし、東京の家賃のことに理解力があり、
土地勘がある人が出演したら、これが現在の情報社会の中で生きる人の
リアリティを感じさせるものだと思うのですが、そんな学習している人は
出てこない。

 予定調和が崩れたところから見ることができる面白さというものが
あったら、習慣的に見るのになと思いますね。

 ロケ番組でタレントさんが料理店に行く時に「えぇーと、この辺にあると
聴いたのですが、、、、あぁ、あったあった。」なんて演出なんて面白くなくて
ちゃんとアポイントを取って、時間厳守でどんな感じで紹介されるのか
打ち合わせているのはわかっているんだから、そんな30年前のテレビ番組の
文法はいらないと思っている私はある種のリアリティが感じられないと
積極的に見たいとは思わないですね。
 テレビドラマの撮影ができない状況下でかつてのテレビドラマや映画の
の再放送をするケースが出てきていますが、DVDレンタルとか配信されて
いない作品を見られるとしたらいいことだと思いますね。

 個人的には「パッチギ!」という映画が好きなんですが、出演者に問題が
あったとしても、作品は素晴らしいから放送したら喜ぶ人も多いと思いますが
放送しようと考えている人がいても、放送は難しいのかなと想像しています。

 私はアダルトビデオを好んで見ているのですが、女優さんが逮捕されて
も、流通や販売やレンタルは逮捕前と変わらずされています。

 共演者や監督も収入がないと困りますし、逮捕された人以外は貰い事故
でお金が入らないということはまずいということはあると思いますね。

 地上波放送というと、縛りが強くなるのでしょうが、名作が世間体とか
自主規制で放送されないとなると、多くの人が配信とかレンタルに流れるよな
と思っています。

 
 フジテレビの「バイキング」に元議員の豊田真由子氏が出演して、
賛否両方の声が上がっているようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00000165-spnannex-ent

 個人的には過去にやらかしがあったり、逮捕歴や問題となった行動があった
方でも何かの特別な才能や技術があるならば、出演してもいいと思います。

 これは弱者救済というわけではなくて、コロナウィルスのことや厚生労働省に
関することに対する理解があって、それを説明できる人というのは限られて
いると思います。彼女はもともと官僚ですから、国の中のシステムという部分
と政治家として国や地域の意思決定にも関わってきたわけですから、現役の
官僚や政治家が出演のオファーをしても現実的に無理ということであるなら
違う立場の方にお話を持っていくことになる。そこで番組サイドが考えた
適任者が彼女だったということだと思います。

 同じことは覚せい剤を使って逮捕された人を番組に出すのはどうかと思う
人もいるのでしょうが、薬に手を染めた人、再犯を犯した人だからこそ
怖さや薬から離れる難しさをリアルに伝えることができる。
また、色々迷惑をかけた方々に自らの体験を話して、そこで発生したお金で
生活することができる。

 清原和博さんが歌舞伎町で歩いていて、職務質問をされたことに腹を
立てたとか銀座の座るだけでも大金を払うような店で酔っ払って暴れて
しまったら、本当にもう薬をやっていないのかと思う人も出てきますが、
覚せい剤の怖さをメディアに出て顔を出すということはある種の行動の
抑制にもつながるわけで、前歴がどうであれ、何かしらの能力や知識や
経験というものがあり、それを求める人がいて、そこで番組制作に
繋がるならば出演してもらうのはありだと思います。

 まぁ、あんな人の顔を見たくないという人はチャンネルを変えるか
他のメディアに目を通せばいいだけですからね。
 個人的に視聴習慣があって、毎回見ているのがabemaTVの「ブステレビ」
です。ブスと言われる見た目の方々の爆発力のあるエピソードトークを
楽しんでいるのですが、それを求めている私はブスメンバーがイケメンと一緒に
旅行して、楽しい一泊二日を過ごすという「私のポテンシャル」という
ドキュメンタリーに面白さを感じませんでした。

 「はじめてのおつかい」を見て、これは動物ドキュメンタリーだなと
思って、面白さを感じないと思うような私にとっては前回の後藤奈央、今回
のモリィというブスメンバーがイケメンに囲まれて、ちやほやされてカワイさ
を出していくという企画内容はちょっと受け付けなかったですね。

 まぁ、番組制作サイドからすると、いつも同じような企画ではなくて、
違ったカラーの番組も作ってみたいと考えたのかもしれません。ミュージシャン
で売れた曲があって、それを支持するファンがいるから、似たような作品を
出していってセールスに結び付けようということはあるでしょう。
その一方で、カップリングやアルバム内の何曲かを興味はあるが使って
いなかった技法を用いた作品を入れてみたり、それまでやってこなかった
作風のモノを作って流通させる。

 それは自己満足かもしれませんが、一方で一つのカラーの作品ばかりでは
ないということを示したいというミュージシャンの欲深さの表れであったり、
新たな実験だったり、本当はこういうこともやってみたいという意思表明
だったりする。

 氷川きよしさんが今までのヒット曲を歌うこともいいが、ここ最近の
彼は曲調も舞台衣装も今までにないことをやっていますが、そこは
表現者としての深い欲があるように思いますね。

 「ブステレビ」のスタッフが毎回、ブスの性欲に関する話や恋愛の
失敗談などというものを取り上げるのではなくて、こういう実験も
したかったのかなという気もしています。ただ、ミュージシャンで
当っている作品と似たような作品を愛しているが、違った曲調は
受け付けない人もいるし、新たな挑戦を好意的に捉えるファンもいる。

 また、「ブステレビ」の番組内容に文句を言う人もいる。(個人的には
嫌なら見なければいいと思うのですが)

 番組を続けたいがために、時折、こういうブスが輝いたり、カワイクなる
内容の放送回を設けて、世間の風当たりを弱くしようとしているのかなと
も想像したりします。

 外部の人間にはブスがイケメンと旅行してカワイクなるという作品の
制作意図はわかりませんが、何か違ったことをしてみたいのだろうなという
意思は強く感じています。
 

 
 紅白歌合戦の欅坂46の出演後に平手さんが倒れてメンバーに抱えられて
退場したらしいのですが、大丈夫なのでしょうか。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201912310000896.html

 一曲で歌って踊って倒れるようだったら、ライブで2時間のパフォーマンス
に不安を感じるメンバーや関係者も多いと思いますね。

 また、歌や踊りに実力があって、体力もあって向上心も強いアイドルが
出てきたら、業界内の仲間というよりは強い対抗勢力として伸長してきて
客がそちらに流れる可能性もありますね。

 熱心なファンはまさに粉骨砕身でよくやったと思うのかもしれませんが
一曲のパフォーマンスで倒れてしまっては、心配や不安を抱く方も
いるように思います。

 
 名古屋人の私にとってCBCテレビの「サンデードラゴンズ」は小さなころ
からなじみがあり、よく見ていた番組でした。それがCBCのサービスエリアの
東海三県を離れると見られなくなり、さみしい思いをしていましたがDAZNでの
放送が始まり視聴できるようになってとても喜んでいます。

 東京の制作、発信の番組を地方で見ることは多いが、逆に地方の局で
作られた番組を東京圏や他のエリアで見られることは非常に少ない。
以前、CBCラジオで長くパーソナリティをしていらっしゃるつボイノリオさんと
話す機会があった時に情報のインバランスや中央集権国家や標準語と言われる
言葉に関して意見を交わしたことがありました。

 そういったことが理由の一つのとなって、この私のブログが生まれたの
ですが、テレビ番組で地方の局が地元の球団を応援する番組を全国で
見られるというのは私のように名古屋生まれで、一番古い記憶が74年の
ドラゴンズの優勝であるという私にとって今回のDAZNおよびコンテンツ
制作社のCBCが合意して、こうして「サンデードラゴンズ」を見ることが
できるというのはうれしいものですね。

 これは一つはDAZNというプラットホームが日本で事業を開始するに
あたって、Jリーグという地域に密着した形で創設された団体と組んだこと
や地方から全国に試合やコンテンツを流すということが事業の骨格になって
いるということが大きいと思います。

 もちろん、大人の社会の話ですから今回の決断の裏にはお金とかビジネス
的な思惑などが入り乱れていると思いますが、コンテンツを見たいが見られ
なかった東海三県以外に住んでいるドラゴンズファンや番組視聴者からは
評価されるでしょうし、喜ばれることでしょう。

 中央集権国家が嫌いで読売に対して疑問を持ち、標準語というものに
なじめなくて、チェーン店を認めながらも全面的には好きではないという
ような人でその地元愛とドラゴンズに対する強い思いとそれを支える
中日系メディアの制作する番組を見たいが見られなかった人にとって
野球のオフシーズンになっても、見たい番組が見られるというのは
素晴らしいことだと思っています。
 四月のテレビラジオの番組改編期から五か月経過して、十月の改編期を
迎えます。色々な話題が出ていますが、かつてのテレビっ子だった私ですが
あまり刺激的な話題がないなと思っています。

 ネット中心の生活になったり、地上波放送を見なくてBSを見ることが多い。
そして、感覚的に思うのはBSの一社提供の番組は半年のスパンで変わることが
ないから、この九月で終了することが少ないから大きな変化を感じない
というのがその理由ですね。

 ドルとユーロに対する円相場を取り上げるような経済番組には
「ワールドビジネスサテライト」を始めとするテレビ東京の経済番組が
ありますが、為替を深堀するような新番組が始まるということはなく、
視聴習慣のある現存する番組で見ることになる。

 私にとってイタリアという国は私の心の中の大きな部分を占めている
のですが、イタリアのこの数週間の混乱の政局をじっくりと時間をかけて
説明したり、今後の予想や近未来の政権の解説をする番組も日本の地上波
では見ることがない。

 日本の地上波放送に満足できない人たちが、BSに走ったり、ネットで
興味のあることを深堀してくれるマスメディア、あるいはナロウメディアに
走っていることを感じる改編期前です。
 『笑っていいとも』の前にお笑い芸人が月曜から金曜までの帯番組で
各曜日に司会者を配していた『笑ってる場合ですよ』という番組が
ありました。その中でツービートが司会していた曜日でやっていたのが
『勝ち抜きブス合戦』で子供や学生の在宅率の高い夏休みの時期に
『夏休み特別企画勝ち抜きブス合戦グランドチャンピオン大会』が行なわれて
いました。

 まぁ、本当にすごい人たちが揃って出ていて、大笑いしていたのですが、
残念ながら、中途で番組制作側の都合でこのコーナーは中止になってしまい
ました。

 そして、さすがにこれは過去の番組を振り返るような番組でも取り上げ
られないですね。

 動画サイトではどうかというと、よく考えるとサイトに上がっている映像は
圧倒的に84年以降のものが多いですね。

 つまり、何かがきっかけである製品が一気に売れて、お金持ちやマニアの
ものだったものが一般化するということがあります。

 88年のソウルオリンピックがBSアンテナとBSチューナー内蔵のテレビと
ビデオの普及が進んだのですが、その前の84年のロサンジェルスオリンピック
が契機となって、多くの人がVHSのビデオデッキを購入して録画保存を
するようになった。

 そんなわけで、84年の夏以前は多くの日本人はビデオデッキを持っている
人が少なく、ビデオカセットの値段も高かったのでデッキを持っている人も
重ね撮りすることが多くて、『笑ってる場合ですよ』を録画している人が
少なかったのかなと思いますね。

 すごく『勝ち抜きブス合戦 グランドチャンピオン大会』を見たいのですが
見られないのは残念ですね。そんな私はabemaTVの『ブステレビ』を
見ています。

追悼桂歌丸

2018年7月3日 TV
 日曜日で17時を過ぎると『そろそろ笑点が始まるなぁ』と思いつつ
日本中で日本テレビ系列の局にチャンネルを合わせて、あの番組を見て
歌丸師匠の司会に目を触れていた人が多かったと思います。そして、
関東圏に住んでいた人で名人芸を見たいということで寄席に通っていた
人もたくさんいました。国民に愛された歌丸師匠がほぼ生涯現役という
姿を貫いて亡くなりました。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201807030000113.html

 二世紀に渡り、六十年以上も第一線で面白いというのはどれだけ凄い人
だったのか。テレビという枠組みでも寄席という場所でも人気と実力が
評価されたというのはいかに素晴らしいことだったのか。

 お笑い好きにとって非常に重く悲しい一日であり、テレビでの司会と
寄席での名人芸を振り返る時間を過ごしました。

 名人はいなくなっても、映像や音声で傑作は残ります。これからも
多くのファンの方々の心で生き続けながら、笑いたい時や振り返りたい
時間を持ったときに生前の姿を見たい、聞きたいと思っていることでしょう。

 肺の苦しみを感じることなく、ゆっくりとお休みください。

 
 夏目三久が日刊スポーツの報道の有吉弘行との間の交際、妊娠、結婚報道
がまったく事実ではないものだとスポーツニッポンの取材に答えて話していました。
それを読んで思ったのは情報戦とマスコミの怖さでした。
http://news.livedoor.com/article/detail/11959522/

 本人が認めていなかったり、否定していることがメディアで報道される。
そして、それが事実や真実であると捉えられて流布していく。

 私が強く思ったのは、かつてのセルビアのことでした。

 木村元彦氏の作品にも書かれていたり、多くのセルビア人が口にしていること
でもあるのですが、かつて、バルカン半島がとんでもない大混乱となった時に
情報戦を制したいたのがクロアチア。

 そのクロアチアが発信していた情報がイギリス、ドイツ、アメリカに届き、そこから
セルビア悪玉論という複雑なバルカン半島の状況を極めてわかりやすく善と悪を
カテゴライズする形で世界に広まっていった。

 そして、世界中のセルビア人が非常に厳しい状況の追い込まれたり苦労をした。

 夏目三久さんは今回のスポーツニッポンの質問に『事務所にも私にも取材せず電話の一本すら入れていないあのような記事は信用され、事務所が事実無根と言っても信じてもらえない。』と答えていましたが、セルビア人の多くがそれを経験したことでしょう。

 メディアの圧倒的な影響力と信頼性が悪い方に働いた場合、今回のようなことが
起こってしまう。

 今回の一件で思ったのは、夏目三久という人なら、セルビア人の方々の悲しみや
苦しみ、痛みやしんどさを理解できる。

 彼女が今後、どういう活動をするのかわかりませんが、彼女ならセルビア人の
心に寄り添って情報戦敗者や弱者の痛みを掘り起こしたり、理解して、あの時期の
報道がいかに間違っていたり、偏っていたものなのかを聞き出せる素晴らしい
インタビュアーになれるのではないかと思いますね。

 ただ、一つそこで懸念するのは、彼女が日本テレビのアナウンサーだった時代に
バルカン半島の状況をアナウンサーとして原稿を読んでいたとしたら、これは
かなりの確率でアメリカのメディアやイギリスのBBC、当時のヨーロッパの通信社
から発信されたニュースを日本語化した文章を読んでいた可能性が高い。
となると、そんなアナウンサーの試みるインタビューを受けたくないというセルビア人
が考えるかもしれません。
物事の決定には表に出せることと出せないことがあり、人々の欲望は様々な
種類があると思います。今回の不倫に関して報道されていることで色々と想像が
膨らみました。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1661384.html

 『笑点』の歌丸師匠の司会退任という話が出て、次期司会者の大役は誰になるのだ
ろうかという話題が芸能関係者、業界内部でもちきりになり、見る側の視聴者や
演芸ファンの中でも大きな注目を浴びました。

 そんな中で結果は春風亭昇太が選ばれて、新司会者として新たな体制が始まりましたが
この決定に至るまでにいろいろな人の名前が出ていました。

 その中の一人が三遊亭円楽なのですが、彼が司会者に選ばれなかった理由というのが今回の不倫騒動で浮き彫りになったのかなという気がしますね。

 もし、彼が司会者として選ばれて新しい門出となって、お祝いムードが高まって
番組に対する注目が集まっている中で不倫報道がされたらどうなっていただろうか。

 同じ世界で生きている人たちで最近の三遊亭円楽のプライベートも知る人が
彼を司会の大役にさせるのを嫌がっている人が密かにネタを掴んでいて、
日本テレビの製作サイドや上役に忠告をした可能性があるのではないかという
気がしますね。

 あるいはFRIDAY にリークして今回の報道の繋がったのかなという想像もできます。

 個人的には66歳にして元気だというか、まだまだ盛んという気持ちを抱きながら
彼の私生活を知っていて、彼を司会者にしなかったというのは組織として優秀で
正しい判断をしていたのかなという印象を抱いています。

 『牡丹と薔薇』が演者を変えて制作し、放送するようですね。
前回の放送は中島丈博ワールド炸裂で小沢真珠の狂気爆発で面白がって
いましたが、今回はどうなるのでしょうか。
http://tokai-tv.com/botabara/intro/

 長年、東海テレビが制作してきて、様々なカラーの作品が放送されてきた
この午後のドラマの枠が無くなることはすでに決定事項。その終わる前に
かつて、商業的に成功して、色々な意味で大きな影響があった作品のリメイク
という勝負手を東海テレビ(及びフジテレビ)は打ってきました。

 まぁ、この枠が無くなってしまうわけで、クレームなどを気にせずに
作れるのかなという気がしますね。

 中島丈博先生のやりたいこと、書きたいことをやっていただき、それを
理解した制作サイドがエネルギーを映像にしていただき、女優は自らの
商品価値を高めるチャンスだと思って欲しいですね。

 

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