ミロス・フォアマンの最高傑作は何だろうか。
2021年10月15日 映画 チェコ時代の作品に素晴らしいものがあり、さらにプラハの春以降に
アメリカへと渡り、名作を作ったのちにまだ冷戦中であり、当時の
チェコスロバキアを離れてアメリカ国籍を取った彼がヨーロッパベースで
「アマデウス」を作った。そして、さらに創作意欲を持って傑作映画を
創造しました。彼の作品は名作ぞろいだと思います。
私のなかでの彼の最高傑作は「ラリー・フリント」ですね。
(オリジナルタイトルはthe people vs larry flynt)
私の好きなテーマ性があるから、私にとって集中して見やすいという
部分もあるのでしょうが、アクションとコミカルと社会性がいいバランスで
保たれているからずっと集中して見ることができて時間が短く感じる。
そして、アメリカという国の保守性と革新性というものがとてもわかりやすく
理解できる。
このことは大資本のコロンビアピクチャーが莫大なバックアップ体制
を有していながらも、ヨーロッパの真ん中でドイツとロシアの狭間で生きてきた
チェコ人のミロス・フォアマンがアメリカという国を生まれも育ちもアメリカ
ではないから出来上がった脚本や映画会社のいうことを部分的な修正を
加えながら創造できたのではないかと思いますね。
ジャック・ニコルソンとルイーズ・フレッチャーの狂気じみた演技を
させた作品も監督自身が冷戦下でありながら大いなる帰還を果たして
サリエリとモーツァルトの愛と憎しみの世界をプラハで撮影した映像も
素晴らしいと思いますが、村西とおると黒木香の過激にして典雅な映像と
二人の栄光と挫折を知っている私にとっては「ラリー・フリント」が
私的な最高傑作だと思っています。
アメリカへと渡り、名作を作ったのちにまだ冷戦中であり、当時の
チェコスロバキアを離れてアメリカ国籍を取った彼がヨーロッパベースで
「アマデウス」を作った。そして、さらに創作意欲を持って傑作映画を
創造しました。彼の作品は名作ぞろいだと思います。
私のなかでの彼の最高傑作は「ラリー・フリント」ですね。
(オリジナルタイトルはthe people vs larry flynt)
私の好きなテーマ性があるから、私にとって集中して見やすいという
部分もあるのでしょうが、アクションとコミカルと社会性がいいバランスで
保たれているからずっと集中して見ることができて時間が短く感じる。
そして、アメリカという国の保守性と革新性というものがとてもわかりやすく
理解できる。
このことは大資本のコロンビアピクチャーが莫大なバックアップ体制
を有していながらも、ヨーロッパの真ん中でドイツとロシアの狭間で生きてきた
チェコ人のミロス・フォアマンがアメリカという国を生まれも育ちもアメリカ
ではないから出来上がった脚本や映画会社のいうことを部分的な修正を
加えながら創造できたのではないかと思いますね。
ジャック・ニコルソンとルイーズ・フレッチャーの狂気じみた演技を
させた作品も監督自身が冷戦下でありながら大いなる帰還を果たして
サリエリとモーツァルトの愛と憎しみの世界をプラハで撮影した映像も
素晴らしいと思いますが、村西とおると黒木香の過激にして典雅な映像と
二人の栄光と挫折を知っている私にとっては「ラリー・フリント」が
私的な最高傑作だと思っています。
この時期に「太陽を盗んだ男」を見た。
2021年10月14日 映画 私的傑作映画というのは年に一度は見てみたいもので、それがスクリーン
だったり、テレビだったりするのですが、パソコンの画面で「太陽を盗んだ男」
を見ました。
ゲリラ撮影や首都高速でのカーチェイスなどどれだけ始末書を書いたのか
わかりませんが、まともには撮影できないことを撮影してしまったり、
テーマ性がテーマ性だったりということで今だったらできないのだろうなと
思える作品でしたね。
長谷川和彦監督はアントニオ猪木とタイガー・ジェット・シンの新宿
伊勢丹事件をご存じだったか知りませんが、街中のシーンを見て、お金が
なくて、過剰なエネルギーと商魂があったころのアントニオ猪木のことを
思い出しましたね。
今の時代で日本の優れたクリエイターやアクターで「新太陽を盗んだ男」を
作るとなるとビッグマネーを用意して、「全裸監督」を世に出した
Netflixがやれるのかなと思いますが、テーマからしてできないのかな
などと思ったりします。
お笑いライブでネタを見ている時に観客が笑っていて芸人が受けていない
ということがありますが、プロが見る場合は技術面を高く評価する傾向が
ありますね。
「太陽を盗んだ男」で粗が目立っているところを評論家が評価しなくて、
粗くてもパワーがあるところを客が評価しているところがあるのかなと
思ったりします。
何とも言えないパワーを感じながら、興行的にはさほど成功しなかった
ということらしく、長谷川和彦さんがその後、映画を作れない理由の一つに
なりました。あの時代だから作ることができたのでしょうが、周防正行監督が
「ファンシィダンス」が興行成績的にはよくなかったが、当時のVHSの
売り上げとレンタルビデオ店での稼働率の高さでその後の仕事に繋がった
ようですが、「太陽を盗んだ男」公開のころはまだまだレンタルビデオ
が広がっておらず周防正行監督のような活動に繋がらなかったのは残念ですね。
あの時代だからできたことと今の時代ではできるとしたらどういう体制
や予算規模になるのか。俳優としての沢田研二の素晴らしさをこの作品で
高く評価できることや池上季実子の美しさ、警察内部の構図が黒澤明監督の
「天国と地獄」に似ていることは単なる偶然なのか、映画やテレビでの
警察のセットの設計図があって、それを踏襲しているのか。今よりも
はるかに汚いころの東京湾に投げ込まれるのは大変だったろうなとか色々感じることが見終わってから渋滞している私です。
だったり、テレビだったりするのですが、パソコンの画面で「太陽を盗んだ男」
を見ました。
ゲリラ撮影や首都高速でのカーチェイスなどどれだけ始末書を書いたのか
わかりませんが、まともには撮影できないことを撮影してしまったり、
テーマ性がテーマ性だったりということで今だったらできないのだろうなと
思える作品でしたね。
長谷川和彦監督はアントニオ猪木とタイガー・ジェット・シンの新宿
伊勢丹事件をご存じだったか知りませんが、街中のシーンを見て、お金が
なくて、過剰なエネルギーと商魂があったころのアントニオ猪木のことを
思い出しましたね。
今の時代で日本の優れたクリエイターやアクターで「新太陽を盗んだ男」を
作るとなるとビッグマネーを用意して、「全裸監督」を世に出した
Netflixがやれるのかなと思いますが、テーマからしてできないのかな
などと思ったりします。
お笑いライブでネタを見ている時に観客が笑っていて芸人が受けていない
ということがありますが、プロが見る場合は技術面を高く評価する傾向が
ありますね。
「太陽を盗んだ男」で粗が目立っているところを評論家が評価しなくて、
粗くてもパワーがあるところを客が評価しているところがあるのかなと
思ったりします。
何とも言えないパワーを感じながら、興行的にはさほど成功しなかった
ということらしく、長谷川和彦さんがその後、映画を作れない理由の一つに
なりました。あの時代だから作ることができたのでしょうが、周防正行監督が
「ファンシィダンス」が興行成績的にはよくなかったが、当時のVHSの
売り上げとレンタルビデオ店での稼働率の高さでその後の仕事に繋がった
ようですが、「太陽を盗んだ男」公開のころはまだまだレンタルビデオ
が広がっておらず周防正行監督のような活動に繋がらなかったのは残念ですね。
あの時代だからできたことと今の時代ではできるとしたらどういう体制
や予算規模になるのか。俳優としての沢田研二の素晴らしさをこの作品で
高く評価できることや池上季実子の美しさ、警察内部の構図が黒澤明監督の
「天国と地獄」に似ていることは単なる偶然なのか、映画やテレビでの
警察のセットの設計図があって、それを踏襲しているのか。今よりも
はるかに汚いころの東京湾に投げ込まれるのは大変だったろうなとか色々感じることが見終わってから渋滞している私です。
「KT」を改めて見た。
2020年5月22日 映画 楽天テレビで阪本順二監督の「KT」が見られることを知り、さらに
楽天の期限付きポイントがあったので改めて見ました。
単純に面白かったですね。現実の事件と映画化のために脚色した部分
があったのですが、見ていて面白かったです。
あの作品に関しては阪本順治監督や時代考証の確かさを評価したり、
多くの演者を素晴らしい演技を認識した人も多いと思うのですが、今回改めて
思ったのは音楽を担当したのが布袋寅泰さんの仕事ぶりですね。この作品に
あの音楽はベストマッチだと思いましたね。
素晴らしい作品には何度見てもある種の発見があるのですが、今回
「KT」を見て思ったのは布袋寅泰さんの音楽の素晴らしさでした。
布袋さんで思い出したのですが、映画好きで北朝鮮にも出かけたことのある
江頭2:50さんは「KT」をどのように評価したのか気になっています。
楽天の期限付きポイントがあったので改めて見ました。
単純に面白かったですね。現実の事件と映画化のために脚色した部分
があったのですが、見ていて面白かったです。
あの作品に関しては阪本順治監督や時代考証の確かさを評価したり、
多くの演者を素晴らしい演技を認識した人も多いと思うのですが、今回改めて
思ったのは音楽を担当したのが布袋寅泰さんの仕事ぶりですね。この作品に
あの音楽はベストマッチだと思いましたね。
素晴らしい作品には何度見てもある種の発見があるのですが、今回
「KT」を見て思ったのは布袋寅泰さんの音楽の素晴らしさでした。
布袋さんで思い出したのですが、映画好きで北朝鮮にも出かけたことのある
江頭2:50さんは「KT」をどのように評価したのか気になっています。
80年代のアダルトビデオの普及と業界の成長。それをとんでもない
パワーで牽引した村西とおる監督と周りのスタッフ、そして、二作しか
出演しなかったが、伝説のAV女優となった黒木香。あの何とも言えない
エネルギーとパワーを映像表現するというのは大変なことだと思うのですが、
それをネットフリックスという会社は莫大な予算とベストマッチと呼べる
キャストで可能にして、傑作を生みだしました。
本橋信宏さんという村西とおる監督と近い場所にいて、あの時代の
内幕を濃密に感じていた作家が書いた「全裸監督」というのは、80年代
の空気感を感じている人にとっては分厚く、重厚であるのですが
一気に読めてしまう作品でした。彼の以前発表した村西とおるが
北海道でビニール本を使って経済的な成功を収めて、そこから
さらに写真週刊誌の発行と休刊までを描いた「裏本時代」。
そして、刑期を終えて、これからはアダルトビデオの時代であることを
理解し、失敗を重ねながら、黒木香との出会いと作品の販売、成功と
挫折を書いた「AV時代」の二作品と重なる部分と書けなかったところと
補足する部分があり、あのころを思い出して読了したサブカル好きは多か
ったと思います。
その「全裸監督」を映像化するというのは、相当に難しいのだと思い
ましたが、大金持ちのところに、優れたクリエイターが集まり、
綿密に作品を作り、細部までこだわりを持ち、エネルギーやパワーが
集まったら、ものすごい作品が生まれますね。
私は映画でもテレビ番組でも雑食属性があるので、お金をかけた
超大作も好きな一方で、低予算で作られた傑作や佳作も認めるので
自身が大規模予算の大作作りに向いていないと口にしている林海象
監督の「夢見るように眠りたい」とか昨年、大変話題になった
上田慎一郎監督の「カメラを止めるな」も評価するのですが、
その一方で大きな予算で優れた演者と裏方を結集させて作る作品の
良さも理解しています。この「全裸監督」は優れた原作とネットフリックス
のビッグマネーによるキャスティングや細かい部分にいたるまでの
裏方の丁寧な仕事ぶりが映像に宿って、素晴らしい作品になりました。
まぁ、女性の観客が目を覆いたくなるような場面があったり、
個人的には村西とおるのことを考える上では「スクランブル」の発行と
半年程度の激動の中での編集活動停止に関する部分が描かれていなかったり
と見る側からすると少々の不足感がありますが、それであっても、この
作品が傑作であるのは間違いありません。
一つの作品を作るのに小問題も大問題も生じるのでしょうし、全ての
人が満足できるとは思えませんが、地上波、衛星放送というチャンネルや
日本の映画会社ができないことに立ち向かい、ネット配信というプラット
ホームだから描くことができるという土壌で、あの80年代のとんでもない
熱を映像化して、村西とおるという狂気に満ちた天才を時代背景や
業界の当時の常識や危うさやすごさと共に描いたのは素晴らしいし、
全ての俳優の演技がいいのですが、特に森田望智のチャンレジ精神と
演技がとにかくすごい。
そして、以前「いつかギラギラする日」が公開された時におすぎさんが
当時の名古屋テレビでこの作品を紹介した時に「この作品での木村一八君と
荻野目圭子ちゃんが本当に素晴らしいの。是非、劇場で見てほしいの。
この二人、テレビじゃ見られませんよ」と興奮しながら話していましたが、
色々な問題と業界環境の中でテレビなどで見られないピエール瀧の怪演が
見られるのもこの作品だからですね。
原作を読んでいたり、本橋信宏さんの今までの著作を読んでいる読者
の方には少しの不足感やある程度の不満感はあるかもしれませんが、
傑作だと思いますね。
パワーで牽引した村西とおる監督と周りのスタッフ、そして、二作しか
出演しなかったが、伝説のAV女優となった黒木香。あの何とも言えない
エネルギーとパワーを映像表現するというのは大変なことだと思うのですが、
それをネットフリックスという会社は莫大な予算とベストマッチと呼べる
キャストで可能にして、傑作を生みだしました。
本橋信宏さんという村西とおる監督と近い場所にいて、あの時代の
内幕を濃密に感じていた作家が書いた「全裸監督」というのは、80年代
の空気感を感じている人にとっては分厚く、重厚であるのですが
一気に読めてしまう作品でした。彼の以前発表した村西とおるが
北海道でビニール本を使って経済的な成功を収めて、そこから
さらに写真週刊誌の発行と休刊までを描いた「裏本時代」。
そして、刑期を終えて、これからはアダルトビデオの時代であることを
理解し、失敗を重ねながら、黒木香との出会いと作品の販売、成功と
挫折を書いた「AV時代」の二作品と重なる部分と書けなかったところと
補足する部分があり、あのころを思い出して読了したサブカル好きは多か
ったと思います。
その「全裸監督」を映像化するというのは、相当に難しいのだと思い
ましたが、大金持ちのところに、優れたクリエイターが集まり、
綿密に作品を作り、細部までこだわりを持ち、エネルギーやパワーが
集まったら、ものすごい作品が生まれますね。
私は映画でもテレビ番組でも雑食属性があるので、お金をかけた
超大作も好きな一方で、低予算で作られた傑作や佳作も認めるので
自身が大規模予算の大作作りに向いていないと口にしている林海象
監督の「夢見るように眠りたい」とか昨年、大変話題になった
上田慎一郎監督の「カメラを止めるな」も評価するのですが、
その一方で大きな予算で優れた演者と裏方を結集させて作る作品の
良さも理解しています。この「全裸監督」は優れた原作とネットフリックス
のビッグマネーによるキャスティングや細かい部分にいたるまでの
裏方の丁寧な仕事ぶりが映像に宿って、素晴らしい作品になりました。
まぁ、女性の観客が目を覆いたくなるような場面があったり、
個人的には村西とおるのことを考える上では「スクランブル」の発行と
半年程度の激動の中での編集活動停止に関する部分が描かれていなかったり
と見る側からすると少々の不足感がありますが、それであっても、この
作品が傑作であるのは間違いありません。
一つの作品を作るのに小問題も大問題も生じるのでしょうし、全ての
人が満足できるとは思えませんが、地上波、衛星放送というチャンネルや
日本の映画会社ができないことに立ち向かい、ネット配信というプラット
ホームだから描くことができるという土壌で、あの80年代のとんでもない
熱を映像化して、村西とおるという狂気に満ちた天才を時代背景や
業界の当時の常識や危うさやすごさと共に描いたのは素晴らしいし、
全ての俳優の演技がいいのですが、特に森田望智のチャンレジ精神と
演技がとにかくすごい。
そして、以前「いつかギラギラする日」が公開された時におすぎさんが
当時の名古屋テレビでこの作品を紹介した時に「この作品での木村一八君と
荻野目圭子ちゃんが本当に素晴らしいの。是非、劇場で見てほしいの。
この二人、テレビじゃ見られませんよ」と興奮しながら話していましたが、
色々な問題と業界環境の中でテレビなどで見られないピエール瀧の怪演が
見られるのもこの作品だからですね。
原作を読んでいたり、本橋信宏さんの今までの著作を読んでいる読者
の方には少しの不足感やある程度の不満感はあるかもしれませんが、
傑作だと思いますね。
名作を今見ると何を感じるのだろうか。
2019年7月13日 映画 大阪のシネヌーヴォという映画館で『太陽を盗んだ男』が上映されている
と知り、あの作品を見た時の衝撃を思い出しています。
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/atggaiden/atggaidensakuhin.html
まぁ、私が一番映画にのめり込んだ時期に私の脳みそに突き刺さったものが
私的傑作、名作であるのですがこの『太陽を盗んだ男』もその中の一つです。
素晴らしい作品というものを時間を置いて改めて見て、面白いと思うこと
もあれば、そうでないと感じることもあるのですが、つまらない作品をもう一度
見たいとは思わない。
この年齢で今の時代背景であの作品を見たら、何を感じるのかと思っている
自分がいます。
昨今のデジタル技術などで傷んだところを修正して、きれいな映像で
あの作品を見たいなと思っています。
と知り、あの作品を見た時の衝撃を思い出しています。
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/atggaiden/atggaidensakuhin.html
まぁ、私が一番映画にのめり込んだ時期に私の脳みそに突き刺さったものが
私的傑作、名作であるのですがこの『太陽を盗んだ男』もその中の一つです。
素晴らしい作品というものを時間を置いて改めて見て、面白いと思うこと
もあれば、そうでないと感じることもあるのですが、つまらない作品をもう一度
見たいとは思わない。
この年齢で今の時代背景であの作品を見たら、何を感じるのかと思っている
自分がいます。
昨今のデジタル技術などで傷んだところを修正して、きれいな映像で
あの作品を見たいなと思っています。
夏になると思い出す、ミラクルオンスクリーン。
2018年8月27日 映画 『カメラを止めるな』が話題になっている今年の夏ですが、大規模予算で
ビッグスターが出ている作品でもつまらない映画もあれば、低予算でスターが
いなくても面白い作品もある。この酷暑の中で映画愛があり、持っている情熱と
能力を映像に刻みこんで、パワーを注ぎ込んだら予算が少なくても、知名度の
低い出演者ばかりでもミラクルが起きて、見る側を感動させたり、観客動員に
結びつくことがあることを私は30年以上前に感じました。
林海象監督の『夢見るように眠りたい』を見た時の監督の映画愛を強く
感じましたが、あの作品を製作する時に彼が持っていたのは必要最小限の予算と
人的なネットワークと映画に対する胸いっぱいの思いでした。
あの作品は低予算であり、27歳の新人監督が作り上げたものでしたが
潤沢な予算で巨匠がスターをキャスティングした作品でもつまらないものが
あり、新人監督が無名の役者を限られた予算で作ったものに美しいものが
存在するということがよく理解できました。
ミラクルオンスクリーンということが名古屋のシネマスコーレという
小さい映画館に集まった映画愛があふれる客の熱気とあの夏の暑さは
忘れることができません。
いつの世でも何か傑作を生み出すのは何かを作りたいとか生み出したいという
欲望があり、不満足感と強い欲望を持って、できない理由を考えるのではなくて
持っている人的なネットワークや使える道具をいかに有効利用して動き出す
人だと思います。
1986年の林海象の鮮烈なデビュー作を思い出しながら、現在の『カメラを
止めるな!』のことを思い出しています。こんな時に聴きたいのはmike and
the mecanics の『all i need is miracle』かな。
ビッグスターが出ている作品でもつまらない映画もあれば、低予算でスターが
いなくても面白い作品もある。この酷暑の中で映画愛があり、持っている情熱と
能力を映像に刻みこんで、パワーを注ぎ込んだら予算が少なくても、知名度の
低い出演者ばかりでもミラクルが起きて、見る側を感動させたり、観客動員に
結びつくことがあることを私は30年以上前に感じました。
林海象監督の『夢見るように眠りたい』を見た時の監督の映画愛を強く
感じましたが、あの作品を製作する時に彼が持っていたのは必要最小限の予算と
人的なネットワークと映画に対する胸いっぱいの思いでした。
あの作品は低予算であり、27歳の新人監督が作り上げたものでしたが
潤沢な予算で巨匠がスターをキャスティングした作品でもつまらないものが
あり、新人監督が無名の役者を限られた予算で作ったものに美しいものが
存在するということがよく理解できました。
ミラクルオンスクリーンということが名古屋のシネマスコーレという
小さい映画館に集まった映画愛があふれる客の熱気とあの夏の暑さは
忘れることができません。
いつの世でも何か傑作を生み出すのは何かを作りたいとか生み出したいという
欲望があり、不満足感と強い欲望を持って、できない理由を考えるのではなくて
持っている人的なネットワークや使える道具をいかに有効利用して動き出す
人だと思います。
1986年の林海象の鮮烈なデビュー作を思い出しながら、現在の『カメラを
止めるな!』のことを思い出しています。こんな時に聴きたいのはmike and
the mecanics の『all i need is miracle』かな。
今にして思う伊丹十三の先見性と社会性。
2016年2月14日 映画 私は名古屋の中川区の住民ですが、我が家の近くでCoCo壱番屋が業者に
依頼して廃棄処分したと考えていたカツが売られていました。
そんなわけで、ここのところ色々なことを考えていたのですが、雨でテニスができない
一日になりそうだったので、DVDでも見ようと思って選択したのが『スーパーの女』でした。
あの作品が公開された時に流通とかメーカーなどのことを考えることになりましたが
2016年にも流通や廃棄という部分で事件が起きてしまうと、伊丹十三監督が存命
だったら『スーパーの女2』を作ったのかなとか、あの作品を作る時にストーリー展開
や時間の関係で表現できなかったことがあったのではないかと考えてしまいました。
娯楽性とメッセージ性を同時に感じることができた作品に古さを感じないのは
今も色々なことがスーパーマーケットのバックヤードで起きているからなのか、作品が
素晴らしいからなのかと思いましたね。
依頼して廃棄処分したと考えていたカツが売られていました。
そんなわけで、ここのところ色々なことを考えていたのですが、雨でテニスができない
一日になりそうだったので、DVDでも見ようと思って選択したのが『スーパーの女』でした。
あの作品が公開された時に流通とかメーカーなどのことを考えることになりましたが
2016年にも流通や廃棄という部分で事件が起きてしまうと、伊丹十三監督が存命
だったら『スーパーの女2』を作ったのかなとか、あの作品を作る時にストーリー展開
や時間の関係で表現できなかったことがあったのではないかと考えてしまいました。
娯楽性とメッセージ性を同時に感じることができた作品に古さを感じないのは
今も色々なことがスーパーマーケットのバックヤードで起きているからなのか、作品が
素晴らしいからなのかと思いましたね。
名匠が亡くなっても傑作は残る。
2014年7月25日 映画 当然のことながら、駄作は製作者や映画会社が権利を放棄したり、保存や二次利用に
消極的だったりしますが、傑作や名作は見たい人もいるし、届けたり儲けたいという人や
組織が存在しますね。
伊丹十三監督作品は彼が生きていた時から見ていました。彼の監督としての一作目の
『お葬式』を見て、面白かったのですが、彼は商業性と作品性の高い次元でのミクスチャー
に成功していました。
ここのところの中国の工場から明らかになった期限切れの鶏肉の問題を目にして
私の脳が反応したのは彼の『スーパーの女』を見ていたからでした。
ファストフードが好きな人は若年層に多く、伊丹十三氏の自殺は1998年。彼の生前の
姿を知らない人も多いことでしょう。
しかしながら、傑作は彼の死後も残り、DVDで見ることができます。
彼の考えたことと食の安全、製造者や流通業者の姿、消費者の姿勢などは
あの作品に詰まっています。
笑ったりぞっとしたり、面白かったり悲しかったりすることができる傑作です。
食育という言葉がポピュラーになる前の時代でのあの作品のコンセプトと製作
した方向性は素晴らしいことですね。
消極的だったりしますが、傑作や名作は見たい人もいるし、届けたり儲けたいという人や
組織が存在しますね。
伊丹十三監督作品は彼が生きていた時から見ていました。彼の監督としての一作目の
『お葬式』を見て、面白かったのですが、彼は商業性と作品性の高い次元でのミクスチャー
に成功していました。
ここのところの中国の工場から明らかになった期限切れの鶏肉の問題を目にして
私の脳が反応したのは彼の『スーパーの女』を見ていたからでした。
ファストフードが好きな人は若年層に多く、伊丹十三氏の自殺は1998年。彼の生前の
姿を知らない人も多いことでしょう。
しかしながら、傑作は彼の死後も残り、DVDで見ることができます。
彼の考えたことと食の安全、製造者や流通業者の姿、消費者の姿勢などは
あの作品に詰まっています。
笑ったりぞっとしたり、面白かったり悲しかったりすることができる傑作です。
食育という言葉がポピュラーになる前の時代でのあの作品のコンセプトと製作
した方向性は素晴らしいことですね。
小津の美しい世界がどんな形で蘇るのか。
2013年5月11日 映画 日本の名監督であり、世界の巨匠でもある小津安二郎の生誕や没後のアニバーサリー
イヤーにはいろいろな企画や回顧上映などがあるものですが、そこに最新の技術を
取り入れたものが加わります。
小津のカラー作品を劇場やテレビで見たときに何だか古臭さと新しさを同時に感じるような
不思議な印象を抱きました。まぁ、これは私が若かったことと、テレビっ子だった私が
テレビで見ることがなかった構成や色使いなどがそういった印象を抱くことになったのが
理由でした。
小津の作品は時代的に白黒が多いのですが、晩年の作品がデジタル処理で修復
されることになり松竹から発表になりました。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp1-20130510-1125233.html
果たしてどんな感じになるのか、そこに新しい発見や観る側の喜びが存在するのか
楽しみです。
イヤーにはいろいろな企画や回顧上映などがあるものですが、そこに最新の技術を
取り入れたものが加わります。
小津のカラー作品を劇場やテレビで見たときに何だか古臭さと新しさを同時に感じるような
不思議な印象を抱きました。まぁ、これは私が若かったことと、テレビっ子だった私が
テレビで見ることがなかった構成や色使いなどがそういった印象を抱くことになったのが
理由でした。
小津の作品は時代的に白黒が多いのですが、晩年の作品がデジタル処理で修復
されることになり松竹から発表になりました。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp1-20130510-1125233.html
果たしてどんな感じになるのか、そこに新しい発見や観る側の喜びが存在するのか
楽しみです。
il morte di grande regista giapponese
2013年1月15日 映画il grandissimmo regista che ama il giappone e nonanche non ama il giappone
morte oggi pomeriggio
nagisa oshima che ha creato tanti film con zeppo di tabu in giappone
e non poteva rimanere alla grande societa’ che si chiama "shochiku"
e sta al studio come frrelance
e comicinciava creare i suoi film come voleva
gli ultimi anni lui era il telecronista su televisione
e potevo sentire il suo amore per il giappone
fino all’ultimo periodo lui pensava di creare il prossimo film
e credeva di attore giappone negli stati uniti
"sesshu hayakawa" pero’ ormai non possiamo vedere il suo prossimo film
eternamente
ora io sento la grandissima mancanza e tanti appasionati del film giapponese
la sentono tanto
morte oggi pomeriggio
nagisa oshima che ha creato tanti film con zeppo di tabu in giappone
e non poteva rimanere alla grande societa’ che si chiama "shochiku"
e sta al studio come frrelance
e comicinciava creare i suoi film come voleva
gli ultimi anni lui era il telecronista su televisione
e potevo sentire il suo amore per il giappone
fino all’ultimo periodo lui pensava di creare il prossimo film
e credeva di attore giappone negli stati uniti
"sesshu hayakawa" pero’ ormai non possiamo vedere il suo prossimo film
eternamente
ora io sento la grandissima mancanza e tanti appasionati del film giapponese
la sentono tanto
愛国心のあるクリエイターに対する追悼。
2013年1月15日 映画 私の好きな監督が息を引き取りました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130115-00000081-mai-soci
ある意味、日本を愛しながら同時に嫌っていた人というのが私の考える大島渚像です。
今見ると問題作とは思えないがあの時代では大問題となる作品を制作し松竹を追われ
独立プロダクションやテレビで日本人の心を突き刺す作品を発表し創作の舞台を
国外に移し、海外でも評価された大島渚が亡くなりました。
松竹の関係者やATGの方々では大島渚に対する見方や印象は大きく異なるので
しょうがどんな立ち位置の方でも大きな不在感を感じるのは確かでしょう。
映画監督としても早川雪洲の作品を見たかったですし、朝まで生テレビにもう一度
出て欲しかったのですが、その私の思いは永遠に叶うことはなくなりました。
なんとも言えない寂しさを感じる夜になってしまいました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130115-00000081-mai-soci
ある意味、日本を愛しながら同時に嫌っていた人というのが私の考える大島渚像です。
今見ると問題作とは思えないがあの時代では大問題となる作品を制作し松竹を追われ
独立プロダクションやテレビで日本人の心を突き刺す作品を発表し創作の舞台を
国外に移し、海外でも評価された大島渚が亡くなりました。
松竹の関係者やATGの方々では大島渚に対する見方や印象は大きく異なるので
しょうがどんな立ち位置の方でも大きな不在感を感じるのは確かでしょう。
映画監督としても早川雪洲の作品を見たかったですし、朝まで生テレビにもう一度
出て欲しかったのですが、その私の思いは永遠に叶うことはなくなりました。
なんとも言えない寂しさを感じる夜になってしまいました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
改めてこの時期に『スーパーの女』を見る。
2013年1月3日 映画 伊丹十三監督作品というのは娯楽性と芸術性の両方を兼ね備えた面白い(あるいは
interestingな)作品が多いのですがこの『スーパーの女』は大好きな作品ですね。
私が子供だった時期というのはスーパーの精肉売り場は背景が赤でした。
あの作品が出てから、消費者の目をごまかさないようにしたのか、あるいは
業界的に指針ができたのか、もしくは一つの会社がお客様目線というものを
考えて白くして、他社が後追いしたのかわかりませんが明らかに変わりました。
肉の横流しの話や主婦の図々しさなど納得できるようなシーンや産地偽装や
同業他社との争いなどのおもしろさなど日本の流通や小売りの問題をあぶり出しつつ
映像化したところはすごいなぁと思いましたね。
年に一回は時間が出来た時に見たくなるし、毎回見るたびに発見が感じられる
作品ですね。できれば、海外に広めたらいいのにと思う私です。
interestingな)作品が多いのですがこの『スーパーの女』は大好きな作品ですね。
私が子供だった時期というのはスーパーの精肉売り場は背景が赤でした。
あの作品が出てから、消費者の目をごまかさないようにしたのか、あるいは
業界的に指針ができたのか、もしくは一つの会社がお客様目線というものを
考えて白くして、他社が後追いしたのかわかりませんが明らかに変わりました。
肉の横流しの話や主婦の図々しさなど納得できるようなシーンや産地偽装や
同業他社との争いなどのおもしろさなど日本の流通や小売りの問題をあぶり出しつつ
映像化したところはすごいなぁと思いましたね。
年に一回は時間が出来た時に見たくなるし、毎回見るたびに発見が感じられる
作品ですね。できれば、海外に広めたらいいのにと思う私です。
沢尻エリカに休養が必要なのは必然かも。
2012年5月15日 映画 新作の映画が発表になる時に何かしらのサプライズを用意して、一般庶民の関心を
ひくことはあるのでしょうが、今回はどうやらプロレス的な演出ではなくて、リアルに
体調が悪いようです。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20120515-951389.html
まぁ、役にのめり込むことというのは表現者にはあるわけで、いつだったか東海テレビ
制作の昼のドラマの『牡丹と薔薇』という作品に北原佐和子さんが出演していた時に
収録のあとでもドラマ上の役を引きずって家に帰ったら飼い犬が怖がって吠えまくってきた
という話をしていました。
あの時の北原佐和子はドラマの放映期間の中の初期のころだけ出演していたので
長い期間役を続けていたわけではないのに、上記のようなことが起きてしまった。
沢尻エリカの今回のケースでは長い時間、主演でずっとひとつの役を演じていった
中で演じているのではあるが同一化していってしまったのでしょう。
アントニオ猪木のように朝起きてから寝るまでずっとアントニオ猪木のような人なら
あるいは明石家さんまのようなら人ならいいのでしょうが、普通の人が役にのめり込ん
で、優れた作品を作ってしまったらやはり非日常から日常に戻るための時間が必要
なのでしょう。
ある意味、作品のPR活動に出られないというダメージを関係者は受けながらも
作品の名称や公開日がメディアに載るという効果とを感じながら沢尻エリカに休養の
必要性を感じているのでしょう。
ひくことはあるのでしょうが、今回はどうやらプロレス的な演出ではなくて、リアルに
体調が悪いようです。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20120515-951389.html
まぁ、役にのめり込むことというのは表現者にはあるわけで、いつだったか東海テレビ
制作の昼のドラマの『牡丹と薔薇』という作品に北原佐和子さんが出演していた時に
収録のあとでもドラマ上の役を引きずって家に帰ったら飼い犬が怖がって吠えまくってきた
という話をしていました。
あの時の北原佐和子はドラマの放映期間の中の初期のころだけ出演していたので
長い期間役を続けていたわけではないのに、上記のようなことが起きてしまった。
沢尻エリカの今回のケースでは長い時間、主演でずっとひとつの役を演じていった
中で演じているのではあるが同一化していってしまったのでしょう。
アントニオ猪木のように朝起きてから寝るまでずっとアントニオ猪木のような人なら
あるいは明石家さんまのようなら人ならいいのでしょうが、普通の人が役にのめり込ん
で、優れた作品を作ってしまったらやはり非日常から日常に戻るための時間が必要
なのでしょう。
ある意味、作品のPR活動に出られないというダメージを関係者は受けながらも
作品の名称や公開日がメディアに載るという効果とを感じながら沢尻エリカに休養の
必要性を感じているのでしょう。
若松孝二監督の次なる企画は何か。
2010年5月2日 映画レバノンのベイルートの当局に若松孝二監督が拘束されたそうです。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/entertainment/CO2010050201000498.html
若松監督とベイルートというと日本赤軍の岡本公三という名前が思い浮かぶの
ですが、何か新作に関して、接触を持とうとしているのか、資料集めや下調べ
をしているのか気になりますね。
ポルノ映画から始まり、社会派映画を作り、さらに商業的な作品も創造してきた
若松監督が『キャタピラー』の後に何を作ろうとしているのか気になる私です。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/entertainment/CO2010050201000498.html
若松監督とベイルートというと日本赤軍の岡本公三という名前が思い浮かぶの
ですが、何か新作に関して、接触を持とうとしているのか、資料集めや下調べ
をしているのか気になりますね。
ポルノ映画から始まり、社会派映画を作り、さらに商業的な作品も創造してきた
若松監督が『キャタピラー』の後に何を作ろうとしているのか気になる私です。
『アバター』を観て思う。その2
2010年3月8日 映画『アバター』については、その映像の凄さを感じて、色々と書いていたり、
語ったりする人がいます。今回は私は作品のテーマ性について感じたことを
書いてみます。
作品を観て思ったのは、果たして、いわゆるインディアンと呼ばれる、アメリカ
先住民の方々、アメリカという国に国全体を蹂躙されたベトナムの人たち、
ソ連という国に抑えつけられながら、反抗し、その反抗を軍事力で制圧された
ハンガリー動乱、プラハの春を経験したハンガリー人、チェコ人、スロバキア人
の皆さんは『アバター』をどう思ったのかなというものです。
巨大な軍事力によって、自らのアイデンティティを粉砕されて、妥協を
しながら生きなければいけなかった歴史を持つ人たちというのは何をあの作品
に感じたのか気になった私です。
語ったりする人がいます。今回は私は作品のテーマ性について感じたことを
書いてみます。
作品を観て思ったのは、果たして、いわゆるインディアンと呼ばれる、アメリカ
先住民の方々、アメリカという国に国全体を蹂躙されたベトナムの人たち、
ソ連という国に抑えつけられながら、反抗し、その反抗を軍事力で制圧された
ハンガリー動乱、プラハの春を経験したハンガリー人、チェコ人、スロバキア人
の皆さんは『アバター』をどう思ったのかなというものです。
巨大な軍事力によって、自らのアイデンティティを粉砕されて、妥協を
しながら生きなければいけなかった歴史を持つ人たちというのは何をあの作品
に感じたのか気になった私です。
『アバター』を観て思う。その1。
2010年3月7日 映画今日はテニスができなくて、どうしようかと考え、招待券があったのに
まだ、観ていなかった『アバター』を観てきました。三時間という上映
時間は観る前は長いなぁと思っていましたが、観ているときはそれほど
長いと思わなかったですね。
脚本がしっかりしていない、役者が下手ということがあると、いくら迫力ある
映像であっても、三時間が長く感じると思うのですが、観終わって思ったのは
それほど長さを感じないというものでした。
そして、当然のことながら、すごくお金がかかっているなぁと思いましたね。
映画というのは潤沢な予算があればいい作品が作れるわけでもなく、
安いからといって悪いものにならないということがあるのですが、この作品は
お金を使って、しっかりといいものを作ったという印象が残りました。
処女作『夢見るように眠りたい』をとんでもない情熱とわずかな予算で
作り上げた林海象があれだけの予算があったら、どんな映画を作るのか。
いまおかしんじあたりが『アバター』の製作費の十分の一でも確保できて
好き勝手なことをできたらどういった作品ができるのか考えてしまった
私でした。
まだ、観ていなかった『アバター』を観てきました。三時間という上映
時間は観る前は長いなぁと思っていましたが、観ているときはそれほど
長いと思わなかったですね。
脚本がしっかりしていない、役者が下手ということがあると、いくら迫力ある
映像であっても、三時間が長く感じると思うのですが、観終わって思ったのは
それほど長さを感じないというものでした。
そして、当然のことながら、すごくお金がかかっているなぁと思いましたね。
映画というのは潤沢な予算があればいい作品が作れるわけでもなく、
安いからといって悪いものにならないということがあるのですが、この作品は
お金を使って、しっかりといいものを作ったという印象が残りました。
処女作『夢見るように眠りたい』をとんでもない情熱とわずかな予算で
作り上げた林海象があれだけの予算があったら、どんな映画を作るのか。
いまおかしんじあたりが『アバター』の製作費の十分の一でも確保できて
好き勝手なことをできたらどういった作品ができるのか考えてしまった
私でした。
morto di eric rohmer
2010年1月12日 映画i film francesi mi fanno sentire tante cose
se non avessi visto mai i capolavori non pensavo mai di
studiare francese
i ottimi film cambiavano la mia vita anche i cinema di eric
rohmer ebbe dato grande impressione sulla mia vita
per me il suo film fu "pauline alla spiaggia" poi ebbi visto
i suoi film
i giapponesi volevano i film americani pero’ gli appasinata dei
film a cui piaceva i suoi film
dopo aver visto i film francesi ebbi cominciato la lingua
francese e poi cambiava la mia vita
tutte oggetti ci sono inizio e fine
anche la vita di cineasta
pero’ i suoi film esistono eternamente
anche oggi tutti posti del mondo
gli appasionata vedono i suoi film e dopo aver sentito qualcosa
c’e’ la possibilita’ cambiare la vita
eric rohmer e’ morto pero’ ancora vivono i suoi film
se non avessi visto mai i capolavori non pensavo mai di
studiare francese
i ottimi film cambiavano la mia vita anche i cinema di eric
rohmer ebbe dato grande impressione sulla mia vita
per me il suo film fu "pauline alla spiaggia" poi ebbi visto
i suoi film
i giapponesi volevano i film americani pero’ gli appasinata dei
film a cui piaceva i suoi film
dopo aver visto i film francesi ebbi cominciato la lingua
francese e poi cambiava la mia vita
tutte oggetti ci sono inizio e fine
anche la vita di cineasta
pero’ i suoi film esistono eternamente
anche oggi tutti posti del mondo
gli appasionata vedono i suoi film e dopo aver sentito qualcosa
c’e’ la possibilita’ cambiare la vita
eric rohmer e’ morto pero’ ancora vivono i suoi film
追悼エリック・ロメール
2010年1月12日 映画 ヌーベルバーグで時代を作り、老いてからも味のある作品を作り続けた
エリック・ロメールが亡くなりました。
すべての生命体に誕生と死亡は存在します。映画監督として生きてきた彼が
その時に作りたかった作品、興味のあるモノを作り続けていたが、いわゆる
セクシーな女性でなくて、かわいい女性を撮り続けてきた作品は永遠に残ります。
その作品を見ることが彼への追悼になると思います。
遠く離れた日本にも彼のファンは存在しました。私も『海辺のポーリーヌ』
以降の作品を名古屋シネマテークで見ていました。
『友達の恋人』や『春のソナタ』も好きでしたね。彼でないと撮れない作品
でした。
私がフランス映画を見て、フランス語に走り、そこから人生が大きく変わり
ました。今の私があるのは、フランスの映画監督の素晴らしい作品が源になって
います。
ロメールには今までありがとうという言葉が自然と出てきます。
お悔やみ申し上げます。
エリック・ロメールが亡くなりました。
すべての生命体に誕生と死亡は存在します。映画監督として生きてきた彼が
その時に作りたかった作品、興味のあるモノを作り続けていたが、いわゆる
セクシーな女性でなくて、かわいい女性を撮り続けてきた作品は永遠に残ります。
その作品を見ることが彼への追悼になると思います。
遠く離れた日本にも彼のファンは存在しました。私も『海辺のポーリーヌ』
以降の作品を名古屋シネマテークで見ていました。
『友達の恋人』や『春のソナタ』も好きでしたね。彼でないと撮れない作品
でした。
私がフランス映画を見て、フランス語に走り、そこから人生が大きく変わり
ました。今の私があるのは、フランスの映画監督の素晴らしい作品が源になって
います。
ロメールには今までありがとうという言葉が自然と出てきます。
お悔やみ申し上げます。
夏になれば思い出す。林海象の美しく鮮やかな処女作。
2009年8月25日 映画高校時代に名古屋の西口のシネマスコーレで公開されていたのが、
日本的スターシステムとは無縁のキャスティングで無名の新人監督が
作った『夢見るように眠りたい』でした。
いい作品を作りたいという思いが監督や演者からスクリーンを通じて滲みでて
いる映画愛にあふれた作品に胸がいっぱいになりました。
素晴らしい作品には潤沢な予算や経験値の高いスタッフ、映画会社の
バックアップといったものが必要なのであろうと考えていた私にとって
この作品は既成概念をぶち壊されたものでした。
この作品で鮮烈なるデビューを飾った林海象がその後もキャリアを重ねて
行きました。
彼の作品に予想を裏切られることはありましたが、期待を裏切られることは
なかったですね。
そして、この作品で私は佐野史郎という役者を知ることとなりました。
名古屋の真夏に見た『夢見るように眠りたい』が今も心の核に張り付いています。
日本的スターシステムとは無縁のキャスティングで無名の新人監督が
作った『夢見るように眠りたい』でした。
いい作品を作りたいという思いが監督や演者からスクリーンを通じて滲みでて
いる映画愛にあふれた作品に胸がいっぱいになりました。
素晴らしい作品には潤沢な予算や経験値の高いスタッフ、映画会社の
バックアップといったものが必要なのであろうと考えていた私にとって
この作品は既成概念をぶち壊されたものでした。
この作品で鮮烈なるデビューを飾った林海象がその後もキャリアを重ねて
行きました。
彼の作品に予想を裏切られることはありましたが、期待を裏切られることは
なかったですね。
そして、この作品で私は佐野史郎という役者を知ることとなりました。
名古屋の真夏に見た『夢見るように眠りたい』が今も心の核に張り付いています。
『昴』には思い当たるフシがある
2009年3月12日 映画『昴』という映画を試写会で見てきました。セットもロケも安っぽさ感が
なくて、ストーリーにすんなり入っていけた作品で、テンションの高さを
感じました。
ストーリーというのは原作を読んでいらした方はよくご存じのように、バレー
をする女性が色々な化学反応を周りと起こしながら、成長していくという
ものなんですが、映像化されたこの作品を見て、思いだしたことがありました。
作品のテーマ性、ストーリーの展開、使われている言葉づかいなどから
私の中の両脳が昔見たテレビや映画のいくつかのシーンや作品をピックアップ
していきました。
そして、見終わった後に思い出したのは、、、、。
大映テレビ制作の山口百恵主演の『赤いシリーズ』でした。
やけに豪華なキャスティング、舞台というものを題材にしている点、
お金のある人とそうでない人がライバル同士で競り合ったりするところ、
イケメンが主人公の女子に片思いであること、そして、バレーがテーマに
なっているところなど、原作者が大映テレビの影響を受けているのか、
映画監督や脚本家が赤いシリーズが好きだったのかわかりませんが、
私の中では平成の世の中に赤いシリーズを焼きなおしたらこうなったという
感じがしましたね。
黒木メイサはこれが新しい鉱脈になったのか、興行成績が気になるところです。
そして、私はこの作品が一定の水準を超えた作品だと評価したのですが、
それはキャスティングの良さですね。桃井かおりという存在を保持することが
できたこと。そして、前田健をあの役に抑えることができた瞬間に作品的に
一定の水準を満たすことが保障されたのだと思います。
なくて、ストーリーにすんなり入っていけた作品で、テンションの高さを
感じました。
ストーリーというのは原作を読んでいらした方はよくご存じのように、バレー
をする女性が色々な化学反応を周りと起こしながら、成長していくという
ものなんですが、映像化されたこの作品を見て、思いだしたことがありました。
作品のテーマ性、ストーリーの展開、使われている言葉づかいなどから
私の中の両脳が昔見たテレビや映画のいくつかのシーンや作品をピックアップ
していきました。
そして、見終わった後に思い出したのは、、、、。
大映テレビ制作の山口百恵主演の『赤いシリーズ』でした。
やけに豪華なキャスティング、舞台というものを題材にしている点、
お金のある人とそうでない人がライバル同士で競り合ったりするところ、
イケメンが主人公の女子に片思いであること、そして、バレーがテーマに
なっているところなど、原作者が大映テレビの影響を受けているのか、
映画監督や脚本家が赤いシリーズが好きだったのかわかりませんが、
私の中では平成の世の中に赤いシリーズを焼きなおしたらこうなったという
感じがしましたね。
黒木メイサはこれが新しい鉱脈になったのか、興行成績が気になるところです。
そして、私はこの作品が一定の水準を超えた作品だと評価したのですが、
それはキャスティングの良さですね。桃井かおりという存在を保持することが
できたこと。そして、前田健をあの役に抑えることができた瞬間に作品的に
一定の水準を満たすことが保障されたのだと思います。
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