スロバキアの首都のブラティスラバからチェコのプラハに
帰ってきました。やはりプラハはいいですね。町がきれいで
ビールがうまくて、女性がきれいで、町全体に華やかさが
あります。

日本人やイタリア人がよくチェコスロバキアといいますが、
チェコとスロバキアは大きく違うと思います。言葉や風習
はかなり似ていると思いますが、やはり経済格差は大きい
と思います。

失業率が10%のチェコに対し、スロバキアは20%。
これもチェコ全体の数値でして、プラハでは5%とのこと。
そして平均給与も倍ほどの差があるといいます。

「何だ。何でも金かよ。」と言われそうですが、やはり、それは
大いにあると思います。貧困から犯罪に走ったり、アルコール
におぼれたり(これはこれだけ寒いとそうなってしまう部分
は大きいと思います。)といったことはありますし、
やはり町の美しさに触れていると美的感覚が磨かれるだろうし、
お金があれば、着るもの、身につけるものにもこだわりが
出てきたりすることでしょう。

バブルの最中に浮かれた気持ちになって、ゴージャスな
ものやきれいなものに対して価値を感じることができたと
いうのはバブルの良かった面だと思います。

経済格差とそれから派生する感覚の有無などチェコとスロバキア
プラハとブラティスラバには大きな差があると思います。
町の美しさや華やかさと同時に在住している人たちから
醸し出される空気や美というものも違いがあると思いましたね。

ひょっとしたらスロバキア人でビジネスマインドを持っている
人は言葉も風習も似ているプラハなりドイツ語が話せる人は
ブラティスラバから60キロ先のウィーンで美しい町で
美的感覚を養いながらビジネスをしているのかも知れません。
そう言えば確かにプラハには在チェコスロバキア人が多かった
はずです。
前述の通り、デビスカップの一回戦のスロバキア対スペインの
試合を見に行こうと思いチケットを買い求めに行きました。

このブログをお読みの方はご存知のように私は昨年、ブラティス
ラバでのチャレンジャー大会が行われた会場というのは知っている
のであの収容能力だとデーゲームだし、土日は難しいけれど初日
の金曜日のシングルス二試合の日はチケットが手に入るかなと
思いながら出かけてきました。

プレイガイド、そしてスロバキアテニスセンターに行ってびっくり
しましたね。

すでに金曜日の初日シングルス二試合のチケットは完売でした。
この一日目の試合というのはナイターではないですよ。繰り返し
になりますが昼間に行われる試合です。

まっとうな勤め人ならば金曜日の午後なんていうのは働かなければ
いけないわけですし、この国で行われる国内リーグのサッカー
やアイスホッケーの値段が50スロバキアコルナから高くても
120ぐらいなのに、このデビスカップの初日と最終日のシングルス
二試合が行われる日のチケットは700SKします。

日本人の考えでは2700円ほどでスペインの選手とスロバキアの
フルバティ、べック、クチェラといった連中の試合を見られるの
は安いと思うかも知れませんが、この国の物価からしたら結構な
額になります。決して安い買い物ではありません。

にも関わらず、スロバキア人のテニスファンというのは、
我らのフルバティとべック、クチェラが世界一のスペインに
戦いを挑むとなると我々は万難を排して応援しなければいけない
と考えていますね。そうでないと金曜の昼間という一番チケットが
買いにくい日にちのチケットがこの時期になくなるというのは
考えられません。この国のナショナリズムの強さというのを私は
昨年の同じ会場で行われた10万ドルのチャレンジャー大会で
まともに肌で感じました。四大大会の後半だったら自国のプレイヤー
の勝利を願って国旗を振って鳴り物を鳴らして応援するのもわかり
ますが、10万ドルのチャレンジャー大会の二回戦でスロバキア
国旗の小旗が配られ、鳴り物を鳴らして応援する水曜日や木曜日の
午後のスロバキアナショナルテニスセンター。あの時と同じような
光景を見ることになるでしょう。

金曜日のチケットがソールドアウト。彼らの応援はまさに
to the all dreamers。フルバティがべックがクチェラが
追い風利用してはばたくことになるのか、それを世界チャンプの
スペインが叩いて連覇に歩むことになるのか非常に大きな
意味のある一回戦になると思います。今から楽しみです。
金曜日もネット予約で来れなかった人やひょっとした出るかもしれ
ない当日券を買おうと考えています。
現在スロバキアに居る私ですがレースの情報は間違いなく
入手して、日本語でものを書ける状況です。今回はスーパーバ
イクの開幕直前のテストに関して

オーストラリアでのテストでコーサーがスズキに乗って速さ
を取り戻したというか、ペトロナスでのスポイルされていた
輝きを解き放ったことはよくわかったのですが、カタールに来て
からも速いですね。加賀山もいいタイムを出しているのですが、
長年世界の列強を相手にタフな戦いをしてきたコーサーの方が今
までタイム的に上回っていますね。マシンが良ければ、いい環境や
道具を手にすれば速く走れるということをこの元世界チャンピ
オンは証明しています。

そのコーサーのライバルとなるのが、ディフェンディングチャ
ンプのトーズランドと二位だったラコニになると思われますが、
突出したものを出していないのは爪を研いでいるところを見せ
ていないのか、それともある程度抑えて走っているのか気になる
ところです。

大いに気になるのがヤマハR1を駆るホセ・ルイス・カルドソ。
何と二回目のセッションでトップタイム。二番手のコーサー、
三番手の加賀山以降のライダーが二分三秒の壁を破れない中
ただひとり二分二秒台に入れてきました。

かつてGPを走っていたこのスペイン人ですが、道具の
善し悪しが結果に強くリンクするGPで目立った結果を残せずに、
舞台をSBKに移した彼ですが、昨年耐久レース、イタリア選手権
を制したバイクであり基本性能が高いと言われるR1でこの走り
です。

この走りができれば、ひょっとしたらトーズランド、ラコニ、
コーサー、キリ、芳賀、ヴァーミューレンといった世界の列強
にとって歓迎できないライバルになり得るかも知れません。
また、ヤマハのエースと言われるのは芳賀とピットなのでしょ
うが、今季参戦しているジャンベールもいいタイムを出していま
すし、昨年フォーミュラエクストリームのスペインチャンプでカ
タールで世界選手権デビューとなるイヴァン・シルバが好タイム
をマークしています。これはライダーのポテンシャルもあるでし
ょうが、R1の戦闘力を証明していると思います。

開幕まであと一週間。お楽しみはこれからだ。

今後の予定

2005年2月19日 スポーツ
私のブログを愛読、ご支援していただいている読者の皆様。
いつもありがとうございます。

私、Yasumarzoですが現在粉雪が舞うスロバキアの
ブラティスラバにいます。

でもって、今日、気がついたのですが、私が日本に向かうのが
オーストリアのウィーンからで、日時が三月七日。
スロバキアのブラティスラバでテニスのデビスカップのスロバキア
対スペインが行われるのが三月の四日から六日になります。

チケットが取れたらとか時間が合えばといった条件付きですが
他にヨーロッパで行われているカードや私のフライトなどを
考えると行きたくて値段的にも手ごろなのはこのスロバキア対
スペインになります。(まぁ、金曜日の昼間にどれほどテニスファン
が来るかわかりませんが、それほど広くないところなので
簡単に700スロバキアコルナ=約2700円ほどのチケットを
この時期に売り切れてしまっているのか微妙ですね。何せこの
国のナショナリズムはすごいですから。)

三月のスロバキアということでインドアのハードコートで
行われるデビスカップの一回戦を見たいという気持ちがかなり
強くなってきましたので、現地からリアルなレポートを送れる
かもしれません。

テニスファンの皆様にとっては楽しみでありうらやましい
お知らせとなりました。
ヨーロッパスーパーストック選手権、スーパーバイク
イタリア選手権でR1を駆り関係者の評価を集めたヴィッツィ
エッロが世界選手権の開幕戦に行く直前にイタリアのマテーラ
の自宅に居るところをキャッチ。おそらく日本のメディアでは
マスメディアでもナロウメディアでも独占と言えるでしょう。
この私が電話で直撃インタビュー。今回はその模様を。
(言語イタリア語。文責yasumarzo)

yasumarzo(以下Yasu)

いよいよシーズンが近づいて来たけれど、どんな気持ちなのかい。

gian luca vizziello(以降glv)

楽しみだね。色々と舞台や環境が変わって昨年より楽しみ
な開幕前だね。

yasu

テストはアルメリアかカルタへーナでしたの。

glv

カルタへーナ。

yasu

どんな感じだったのかな。

glv

まだ手首が思わしくないから、できる限り走って、痛み出して
からヘルメットを脱いだ。

yasu

カタールはその調子で大丈夫なのか。

glv

ロザイルとフィリップアイランドはまぁ、出来る限りの
ポイントを獲って帰ってくるという感じだね。実質的な
開幕はヴァレンシアになると思う。

yasu

今季はホンダ、カワサキが台数が増えるし、スズキも戻っ
てくる。もちろん、ヤマハのフラッグシップマシンで市場と
密接な繋がりのあるR1のことは大きな力を入れてくると思う。
手強いライバルが多く、ヤマハの50周年とR1のポテンシャル
など色々な興味が沸き起こっているシーズンになるけれど
君はどう感じているのかな。

glv

いい走りをして、このファンタスティックなシーズンを
盛り上げたいね。

yasu

君がその主人公の一人になることを願っているよ。君は
今の若手の中で才能があって重いバイクを速く走らせる
才能があると私は認めている。その才能をイタリアやヨーロッパ
の人だけでなく世界中で理解して欲しいと思っています。

glv

ありがとう。私もそう願っているよ。サーキットで会おう。
カタールには来るのかい。

yasu

ノー。カタールもフィリップアイランドにも行かない。
恐らくヴァレンシア。そして、イタリア選手権のモンツァ、
世界選手権のモンツァになると思う。

glv

OK。じゃぁまたスペインで会おう。

私は彼とは旧知の仲でいつもサーキットで会えば親しく
話すので構えることなく普通に話してくれました。
今後もこのブログでは彼や日本では知られていないが
いいライダー。期待できる若手などを取り上げていきたいと
思っています。ショートインタビューだけでなく、時間が
ある時はロングインタビューもやってみようと考えています。
何年か前からか二月、三月になると、年度末を控えて数字や売上
を上げなければいけないレコード会社がわけのわからんコンピ
レーションアルバムやベスト盤を出して、販売数を上げるということ
をしています。そんな水増しベスト盤とか思いつきコンピレーション
というのを買ってしまう人が多いのですが、島谷ひとみの新譜と
いうのもそれに近い気がします。

彼女のあと数週間で出る作品というのが、数曲が新作で、それ以外が
今までの作品のリミックスのようです。

この作り方はなんだかなぁという感じですね。

彼女の作品を全部聞きたいという人は確実に買うのでしょうが、
今まででた作品というのはあまり聞きたいと思わない。余程いい
リミックスやバージョン違いでないと買いたいと思わないので
しょうが、彼女の新しい作品を知ろうとファンが購入する作品に
旧作が一緒にくっ付いてくるので仕方ないですね。

何だか、ネットでのアルファレコード被害者の会を思い出して
しまいました。
http://kurumi.sakura.ne.jp/~yen-raku/alfa/higai.html

私は島谷ひとみという人の能力を評価しているのですが、
こういった企画ではなく、彼女の持っている豊かな才能と
今までやってこなかったタイプの曲が優れたサウンドエンジニア
との共同作業によって面白い化学反応が起きてできるフルアルバム
というのが、彼女がさらに次のステージに上がるために必要な
ことだと思います。

才能はある。しかし、同じような曲をシングルで続けてやっている。
そして、実験性ではなく、当たりを狙って過去の作品と新しい
曲をない交ぜにしたCDを出してしまう。冒険とか実験という作業
から彼女のまだ披露されていない能力が発揮される日が来て欲しい
と思っていますね。それには、ある意味今彼女についているファン
をいい意味で裏切って新しいこと、難しいこと、思いもよらぬこと
をやる必要性があると思います。
かつて125SPから250の世界GP,スーパースポート
世界選手権を走り、引退後チーム監督になったダヴィデ・ブレガ
ですが、ライダーとしては目立った成績のなかった彼ですが、
チーム監督としては昨年イタリア選手権を制し、今季は世界選手権に
戻ってきます。そんな開幕戦の準備中の彼に電話でインタビューを
試みました。(言語はイタリア語。文責yasumarzo)

yasumarzo(以降yasu)

日本のカワサキのファンはチームベルトッキの
ライダーはかつてアプリリアのSBKで走っていたから知っている
けれど、君のところのライダーには認識がないので、まず紹介して
ください。

davide bulega(以降davide)

世界選手権の方はマッテオ・バイオッコ(matteo baiocco)と
ダヴィド・ガルシア(david garcia)の二人。イタリア選手権の方
はマッテオとクリスティアーノ・ミッリョラーティ(cristiano
migliorati)

yasu 何故このラインナップになったんだい。

davide まぁ、600ccのバイクに乗れるかどうかということ。
マッテオは経験があるし、もう一人のライダーのガルシアについては
ライダーを探していたところスペインの業界関係者が彼のことを
推していて、SBKで世界選手権を走った経験もあるから、600も
乗れるだろうと思ったからね。イタリア選手権に関してはマッテオ
にたくさん実戦を積んで欲しいことに加えて、昨年我々はイタリア
チャンピオンになって、ゼッケン1でタイトルを防衛する必要が
あるからね。

yasu テストはやっているのかな。

davide 先週、カルタへーナでやって来たところだ。

yasu カワサキの05年モデルはどうなのか。

davide 04年型とは異なる点が当然出てきているので色々と
やるべきことがあるね。

yasu 今季はどんなことになるのだろうか。

davide 我々はまだやるべきことが多い。例年世界選手権に出ている
テンカーテなどは、05年シーズンの参戦計画は当然決まっていて、
05年モデルのマシンを十月の末には手に入れていて、早い時期か
ら準備に取りかかっていたけれど、我々は様々な理由で遅くからの
仕事ということになった。

yasu 開幕のカタールを期待しているよ。奥さんと子供によろしく。

davide ありがとう。息子のニコロはミニバイクを始めたよ。
我がチームのライダーだ。開幕直前になるけれど我々のHPで
新しい情報も提供するからね。

ということで今回は元ライダーで現在チーム監督のチームライト
スピードのダヴィデ・ブレガのインタビューでした。
このチームのHPはwww.lightspeed.it
ただし、イタリア語のみになります。
サーキット内の雰囲気は好きではないが、レースのレベルの
高いMotoGPは当然見ているのですが、昨年のもてぎの
時にNHKBSの放送終了の話を聞いていました。どこの局が
放送するのか気になっていたのですが、これがスカパーのチャンネル
になりました。今回はこのことについて。

98年のシーズンから衛星での権利がWOWOWからNHKBSに
変わったのですが、まぁ、当初の実況はひどいものでした。
それまでがWOWOWでは柄沢さんだったのですが、NHKの
実況ラインナップをどのように考えていたのかわかりませんが、
テンションが低く、とても3クラス3時間聞けるシロモノでは
なかったです。開幕の鈴鹿の放送をテレビ大阪とNHKBSと
比べて愕然としました。

その後、NHKBSも若くてこのスポーツが好きなアナウンサーが
担当するようになり、公式なチーム名(マールボロヤマハとか
レプソルホンダといった名称)を言わないNHK的なところを
覗いて私は田中アナの実況に好意を抱いていました。
(それにしてもテニスのAIGオープンや野球のヤフーBBスタ
ジアムや中日ドラゴンズがOKで何でオフィシャリーに名乗って
いるチーム名が駄目なのかわからず、チームに高い額を払っている
側は正しい報道がされているように思っていないようで不満を持
っていますね。)

彼の実況には愛とか情熱が感じられましたね。また解説陣との
やり取りも放送を重ねるうちに呼吸もあってきて落ち着いて見ら
れるようになりました。恐らくNHK的にもベテランの経験の
あるアナウンサーだがレースを実況するには無理がある人より
まだ若いがレースが好きでマイクに向かう前に色々勉強している
アナウンサーを好んだのでしょう。

そのNHKBSと田中アナですが、残念ながら放送権が切れて
契約延長をすることなくもてぎのレースを迎えました。
かつてレッドブルヤマハがスポンサーもマシンも失う危機に陥った
時にラコニがポールポジションから優勝。チームメイトのマッコイが
三位表彰台を得て翌年以降のスポンサード、マシン供給の継続に
結びついたことがありました。もてぎのレースで玉田が優勝。
そして、中野がカワサキのマシンで大殊勲の三位で地元で日本人
二人が表彰台に立ち、盛りあがったのですが、これがNHKや他の
局への強力なプレゼンテーションの材料にはならなかったですね。

色々な報道がされる中、スカパーでの放送が決定したようですが、
NHKBSでの行われていた田中アナによる実況のレースは見られ
ないでしょう。

海老沢体制の前で島政権の時か、川口会長時代かわかりませんが、
NHKのアナウンサーが四月の改編期の直前に大量に民放局に引き
抜かれたことがありました。その時はさすがにNHKの会長が怒って
「自分たちで人材を育てることなく、我々が人やモノを使って
育てた人材を引きぬいていくのは道義上問題が多いにある」という
発言をしていました。

私はこの発言はもっともだと思いましたが、ある芸能レポーター
かスポーツ紙のジャーナリストが「確かに民放のやり方には問題が
あるが、その一方NHKという組織にいて、やりたいことがやれ
ないところに民放のチャンネルがいい条件でやりたいことや興味
のあることができる話を持ってきているのではないか。だとしたら
それはNHKの側にも考える必要性のある部分が存在するのでは
ないか」と話したところ、その部分に対しては「そこは我々も
考えなければいけない部分がある。」というような発言をしていま
した。

でもって、田中アナです。彼の実況に愛や情熱を感じたことは
すでに書きました。そして彼はNHKのアナウンサーですが、
NHKBSは放映権を更新する意欲がなく、スカパーによる放送
になりました。レースファンでネットをやっている人の中に
田中アナ待望論というのはかなりあると思います。彼がNHKを
離れるのか留まるのかわかりませんが彼の愛するレースの放映権
はスカパーに移りました。田中アナの実況やレースを愛する人
による実況でレースを見たいと思う私です。NHKBSがやり
始めた頃というのは仕方なくやらされていたという人がやって
いたようにしか思えなかったですからね。
テレビで見る林家ペーさんというのはダジャレが多かったり
誕生日を言っていたり、他の大物タレント(テレビ的に)
にいじられて喜んでいる印象がありますが、舞台で見たペー
さんというのは、かなり違うものでした。今回はその話を。

五、六年前だったと思いますが、東京の浅草演芸ホールに
行ったときに色々な芸人さん達の芸を見ていたのですが、
そこにギター漫談というカテゴリーで紹介されて芸をしていた
のが林家ペーさんでした。

そこにはいつもテレビの時にはコミコミで存在している
パー子さんやカメラはなく、ピンクの衣装にアコースティック
ギターという鎧を着けた林家ペーがいました。

まぁ、そこでやっていたネタというのが面白かったのですが、
テレビじゃちょっとやれないようなネタで、日本人の見栄とか
学歴社会に潜む人間性をつつくようなネタで見る側にも
緊張感を与えながら、理解力も必要とされるようなネタで
一種独特の空気が小屋の中に包まれましたね。

見ながら私は「ペーさんはこういうネタもやるんだ。」と
思いながらプロレスラーの藤原喜明を思い浮かべていました。

プロレスの世界のメインイベンターや主役、善玉レスラーという
のは、プロレスラーとしての体力や技術以外にも、会社内の
政治力やら観客動員数、テレビ局からの要請やファンの支持
やその他もろもろのことが重なり合ってなりたっていて決して
実力だけでは成立しないものだと思います。

藤原喜明という人は、関節技の鬼と言われるほどでレスラー
としてのガチンコでの能力ではトップレベルの人だと思います。
ただ、それが観客動員数や興行的に彼がエースで成り立つのか、
彼が善玉のレスラーで戦うことでテレビ局やマスコミが喜ぶ
のかというと残酷な言い方ですが、難しい面がある。
そんなわけで彼が実力はあるが地味な中堅レスラーだった
新日本プロレス時代に善玉レスラーに立ち向かう実力のある
悪役レスラーというカラーというか役回りで
彼はブレイクしました。まぁ、テレビや舞台の世界における
実力のある素晴らしい悪役であり、脇役ですね。

それと似たようなことを林家ペーの浅草演芸ホールでの
ギター漫談は見せてくれたような気がします。

実力があり、駄洒落ではなく、話芸での十五分や二十分を
深みのある話やネタの積み重ねで笑いを取ることができる。
しかしながらテレビ的に求められているのは駄洒落であったり、
有名人の誕生日を羅列することであったり、たけしやタモリに
いじられて笑いのたたき台になったりする。

そんなテレビにおけるペーさんを見ている限りではなかなか
落語家や噺家としての実力を測定するのが難しいのですが、
実はお客さんがスポンサーではなく、財布からお金を払って
見に来るという演芸場で、他のタレントがやっている番組に
呼ばれるという立場でなく、好きに持ち時間を使っていい
という環境で持っている才能を出していいという状況になった
時に彼の実力というのを見ることができた気がします。
(藤原喜明さんの道場での強さとはこういうもののような
気がします。)

そんな林家ペーさんのネタは面白かったのですが、なかなか
そんなリアルなペーさんやガチンコのペーさんを見ることが
できないのは残念ですね。
バイクが速く走る上でエンジン、サスペンション、車体、優れた
ライダーなど色々な要素がありますが、かなり大きな部分を占めて
いるのがタイヤです。

スーパーバイク(SBK)とスーパースポート(SS)世界選手権
で使用されているタイヤというのはイタリアのピレリタイヤです。

以前はフランスのミシュラン、イギリスー日本合作のダンロップ
などもあったのですが、SBK,SSの統括団体と言えるFG
SPORTと各社の交渉によってピレリのワンメイクとなりました。

それまでは、ドゥカティ、ホンダといったミシュランタイヤと
密接な関係のあったメーカーがスペシャルなタイヤを供給し、
それを用いて一周で一秒速いタイムで走るということがありました。

また、ダンロップユーザーのチームがこれまたいいタイヤを使える
環境でタイムを出していたことがありました。

これは道具を使うスポーツでいい道具の真価を発揮できるライダーや
チーム、メーカーがいい仕事をしていると評価できる一方で
政治的、経済的な理由でタイヤメーカーからスペシャルタイヤを
使えないことでライダーとしての能力があるのに同等の能力の
あるライダーよりタイムも順位も大きく離れてしまうという状況が
生まれました。

そんなライダーの才能と順位が離れてしまう事態にFGSPORT
が考えた解決策というのは単一タイヤメーカーによるタイヤ使用
で、タイヤメーカーとの長い交渉の末、ピレリタイヤの使用が
04、05年シーズン決定しました。

昨年のオンリーピレリイヤーとなったシーズン。表彰台に上がる
ライダー、優勝したライダーというのは多彩なメンバーとなりました。
これはやはりタイヤが等しいものを使うことになり、よりライダー
本位の選手権になった証だと思います。

このタイヤワンメイクというのは、本当に大変な仕事だと思います。
03年まではいくつかのチームにのみ供給していればよかったのが
全チーム、ライダーに分け隔てなく同一の品質のタイヤを出していく
のは物的、人的に難しい事業だったと思いますが、彼らはそれをやり
とげたことで、タイヤメーカーバックトライダーによる選手権から
同一タイヤによって使っているタイヤによる差がなくなり、
リアル最速ライダー世界一決定戦を空想ではなく、具現化できた
シーズンになったと思います。

このピレリの決定や仕事というのはサーキットで彼らを見ていて
大変だったと思いましたが、このSBKやSS世界選手権が好きだ
という気持ちが強く伝わってきました。

もちろん、企業が多くの人やモノを使ってやることですから、
経営的な判断というのはあったと思います。しかし、それ以上に
感じたのはピレリというメーカーの情熱であり、愛情だったと思い
ます。

今季もピレリのワンメイクでサーキットではピレリのロゴを
旗を、そして、ユニフォームやテントを見て、
表彰台に立つライダーはピレリの帽子をかぶりサーキットの、
そして、世界中のレースファンの賛辞を受けるでしょう。

このより道具による差を無くしたリアルライダーチャンピオンシップ
を具現化する重大な役割を担っているピレリタイヤに私は賛辞を
送りたいと思います。今年は日本人ライダーも増えます。
多くのレースファンも芳賀を、加賀山を、阿部を、藤原を注目する
ことでしょう。

彼らのマシンにはピレリが、表彰台に乗る時の
彼らの帽子にはピレリのロゴがあります。そして、一般消費者で
あり、バイカーのために昨年などはSBKの第一レースと第二
レースの合間にサーキットではpirelli go SBK!というイベントで
レースコースをピレリタイヤユーザーのバイカーが走るなんてイベント
も開催していました。日本には日本のタイヤメーカーがあり、そちらに親近感を抱いている人は多いと思いますが、よりユーザーに近い
アクティビティを展開しているピレリというメーカーのことも
知って欲しいと思う私です。
バイクの世界で個人的に気になる人とインタビューをしようと
考えています。時差の関係やSBKは開幕が近くなってきた
というタイミングの問題や、調整する課題などがありますが、
やろうと考えています。

人選や内容などについては差し支えることがあるかもしれない
ので、申し上げることができません。まぁ、親しいライダーや
関係者としか言えませんが、日本のメディアに載らないが気に
なる人やチームについて生々しい声を提供したいと考えています。

お楽しみに。
ミュージックステーションにBoAが出ていましたが、
歌った曲というのが、かつてのヒット曲のlisten to my heart
でした。まぁ、ファンの人にも、そうでない人にも馴染みの曲
だと思うのですが、ベスト盤が出るタイミングでこの曲をやった
というのは、ベスト盤のPR活動のように思えました。

レコード業界に外資系が増えて、単年度の利益を求めるようになった
ことや株主へのリターンを強く考えるようになった結果、お金は
かかるが売れない演歌歌手のリストラが進み、同時に年度末で
ありながら利益が上がっていないレコード会社がベスト盤を出すよう
になりました。

そのベスト盤リリースをよくやっているのが外資系だけでなく
avexもやっていて、かつては浜崎あゆみの無理やりなベスト盤が
出て、それにあゆが不満を抱いたという話が流れたことがありました。

まぁ、レコード会社も企業ですから、投資家のこと、株価のこと
なども考えなければいけないのでしょうが、あまりに”プッチ
水増しベスト”を出しまくると消費者の皆さんの反感を買うことに
なると思いますね。ネットの世界でアルファレコード被害者の会と
いうHPがあったと思いますが、そのような会をavexが生み出さないか
BoAのミュージックステーションの出演とベスト盤発売に
思い浮かべた私でした。来年も同じことが起きたりして。
痛ましい天災の後の報道というのは、どうも日本に本拠を置く
報道機関はそれほど残酷な動画、静止画がなく、そのことがひょっ
としたら時と共に風化させやしないか気になるのですが同時にミ
ロシェビッチ失脚の時のハンガリーのテレビ局を思い出しました。

スマトラ沖の地震、津波で大変な被害があったのですが、その
悲惨な映像を流さないことは事実を報じていないという言い方も
できますが、ひょっとしたら、報道する側、映像をチョイス立場
の人が被害を受けたエリアが観光地で観光客が来なくなると彼らは
生活の術を失ってしまうわけで、あまりにも残酷で目を覆いたくな
るような映像を日本人が見てばかりいるとビーチリゾートに行かな
くなる。それは復興や復旧を図る上でメディアによって悪影響を及ぼ
すことになるのではないか。そんなことを考えて壊滅状態になって
いるところや死体が運ばれたりする場面を避けているのではない
かという気がしますね。いいか悪いかは別にして政治的、人道的な
配慮がされているような気がします。

そんな現実の見せないという部分で思い出したのがミロシェビッチ
が失脚した時のハンガリーのテレビ局です。

当時、まさにボスニアヘルツェゴビナの国会が民主化グループによる
運動で大統領が国から逃げるという時私はハンガリーのブタペスト
にいました。

宿泊先でテレビを見ていたのですが、これが国営のマジャールTVも
民間のDUNAもドラマを放送していて隣の国の様子など大変な
ことであるにも関わらずブレーキングニュースなどなく、通常の
番組編成で、私や他の旅行者はCNNとかSKYで英語でベオグラード
の様子を目にしていました。

旧ユーゴスラビアのエリアにはハンガリー系の人間が37万人ほど
居住しているのですが(かなりチトーの時代に混血が進んだと
思いますが)ミロシェビッチ失脚というビッグニュースなのに
ハンガリーという国のテレビ局がそのまま通常の編成でドラマを
流していたのはすごい違和感を感じました。

何やら政治的な配慮というものを感じましたね。ハンガリーの
報道関係者はこれは触らない方が自分たちのためにもいいし、
隣国のためにもいいという判断が働いたのでしょう。

かくしてスマトラ沖地震の時もミロシェビッチの政治生命最後の
日も近場ではないところから報道しているニュースがリアルな
部分を深く報道している気がします。人的物的な交流が少ない
国の方がありのままの姿を報道できるのでしょうか。
バイクの世界選手権の掛かったスーパーバイク世界選手権に
しても、世界グランプリにしてもそうですが、ライディング
スーツ、グローブの他にヘルメットメーカーもレーシングサービス
としてスペシャリストが現場に来てライダーのリクエストに応えて
います。

バイクのエンジンや車体、タイヤやサスペンションといったものも
レースやテストでより速い、より強い、より機能的なモノを作る
ためにライダーの話を各々のエキスパートが耳にして、改善、改良
を重ねていくのですが、スーツやグローブ、ヘルメットもバイク
メーカー同様に契約ライダーのリクエストに応じて、より快適な
あり方を考えて、そこから改良を重ね、そこから商品化へと動きます。

そこからいい製品が作られ、また契約しているライダーのレプリカ
商品を作り人気ライダーのアイデアやネームバリューを販売に結び
つけています。

このようにライダーとメーカーは商品開発、商品化というプロセスを
共に歩んでいるのですが、同じモータースポーツでも車はかなり
違ってきます。

ヘルメットはバイカーが着用するもので、バイカーは好きなライダー
のレプリカなどを買うことが多い。しかし、仮にそこそこ有名な
ドライバーのレプリカを作っても買う人というのは本当に限られて
しまいます。

しかしながら安全上の問題からヘルメットメーカーは四輪のドライバー
にもお付き合いしなければいけない。

販売に直結しませんし、ヘルメットのメンテナンスなどはバイクの
走行時とは関係ない、サーキットでの車でのレーシングスピード
を経てドライバーがリクエストをするもので、一般の消費者とは
関係ない車での走行時のヘルメットの使い勝手を指摘する。

そんな商売や商品開発とは関係ない活動でもお付き合いしなければ
いけないわけで、不満を抱いているヘルメットメーカーも多いと
思います。

不満を抱いているヘルメットメーカーの方がドライバーがミスなり
事故にあって、腹を立てて、かぶっているヘルメットを放り投げたら
そりゃあ面白くないですね。

命を守ってくれる大事なもので、商売や商品開発とは関係ないのに
お付き合いしてくれる大事なパートナーであるという認識がヘルメット
を投げてしまうドライバーには欠けていると思います。
マルティナ・ヒンギスというスイス国籍のかつてのナンバーワン
プレイヤーがテニスコートを離れて一年以上の時が流れ、再び
どういう気持ちの変化なのか、ラケットを持ちコートに戻って
きました。

復帰の舞台となったのはパタヤ。かつて、ヒンギスは東京で
東レパンパシフィックオープンでプレイしたこともありますし、
日本のラケットメーカーのヨネックスといい関係を有しているので
すが、大物プレイヤーがずらりと揃った東京を選ばずパタヤの
方を選びました。

結果の方はテニスファンはすでにご承知のようにドイツのワイン
ガルトナーに破れて復帰初戦を勝利で飾ることは出来ませんでした。
しかし、このオーストラリアでかつてSFというキャリアも持って
いるドイツ人相手にファーストセットを奪ったところに彼女の非凡
さを感じましたね。

今のテニスの世界の流れというのは本当に早いもので、一年以上の
ブランク。それも足の具合を悪くして手術して戻ってくるという
ことは本当に大変なことだと思いますが、トップ100のプレイヤー
とすぐにそこそこの戦いをしてしまうというのはやはり元はついても
世界一のプレイヤーだっただけのことはありますね。

プレイヤーとして若い時から世界を周っていたのですが、まだ
彼女は実は24歳。本気で戦う気持ちや体力を身につけるのに
時間はあると思います。

この人は名前からはわかりにくいのですが、実はダニエラ・ハントゥ
コーバとはスロバキア語で話している民族です。名字の語尾に
-ovaとつかないし、パスポートがスイスなので私もその事実を
知ったのは、昨年なのですが、ある意味ハングリーさを持つことに
なる可能性を有しているのかもしれません。民族や国籍で人を判断
することはどうかと思う人もいるかもしれませんが、生まれた国で
スポンサーを探すのも大変で、ラケット一つで生活するんだという
気持ちを持ちやすい環境にあると精神的な強さを持つことはあると
思います。

世界で一番にもなった。お金も稼いだ。欲しいものも簡単に手に
入るというポジションになると闘争心を失ってしまうと思いますが、
彼女の周りの状況はどうなのでしょうか。昨年、私はスロバキアに
行ったのですが、物凄いナショナリズムとチェコとの経済的格差を
感じました。(まぁ、マーケットの違いもありますし、チェコが
工業国であることもありますが)

スロバキアの国民の期待を一身に背負うことや彼女や彼女の
ファミリーのまわりがいい生活ができていないとなるとものすごい
モチベーションで世界の頂上に再び登ろうという気になると
思うのですが、休んでいた時のヒンギスは割にのんびりしていたし、
また、スロバキアの愛国心とか貧乏ということとは離れた位置に
いたような気がします。彼女の復帰はうれしいのですが、復活と
なるには才能だけで戦うのではなく、色々などろどろしたものを
有してラケットを握る必要があるように思います。
以前にも書いていた、私の一押しのヴィッツィエッロがスペインの
カルタへーナ(cartagena=確かスペイン語ではGの後の母音は
はひふへほの音になっていたと思います。)サーキットでテストを
しました。エンジン、電装関係、サスペンションは05年モデル
で走り始めとなりました。

今季、SBK,SSと2クラス4台体制で活動するチーム
テンカーテ(オランダ語読みではこのようです。何もかも英語読み
するあり方は好きでないです。あくまで人名、地名はその人や
土地で発音されているあり方に沿うのが正しいと私は考えます。)
のカラーリングが発表になりました。タイトルスポンサーが
ウィンストンタバコになりましたが、それほどタバコ屋のロゴが
大きくないですね。むしろ白地の部分のカストロールのロゴが
目立つ感じがしました。長年スズキで走っていた藤原克昭はここ
から出走します。

世界選手権ではないのですが、世界GPの250、500、Moto
GPで活躍したジェレミー・マックウィリアムスがイギリスの
スーパーバイク選手権に参戦するようです。チームはモンスター
モブでマシンはホンダのCBR。

イギリス選手権のチームのうち、スペインのアルメリアサーキット
でテストしている連中もいるようです。まぁ、この時期ヨーロッパ
でテストできるところというと、スペインかポルトガルぐらい
だと思います。こう書くと、いやタバコ広告や新しいマーケット
を考えてF1が開催されるトルコはできるじゃないかと言われそう
ですが、イギリスからすると遠いなぁという気がしますね。
行って戻ってくるのに時間が掛かりすぎると思います。移動や
いままでやってきた経験や予算などを考えるとスペインの
ヴァレンシア、アルメリア、カルタへーナということになるよう
です。

今後、新しいニュースが入ってきたらこのブログで取り上げたいと
思っています。

テニス関係ですが、東京の東レパンパシフィックには行きません。
一度行きましたが、とても楽しめる大会とは思えなかったですし、
私以外で出かけたことのある人も不満足だったようです。
また、時というのは人から記憶を奪うものですが、テニスの大会で
9メーターの高さから転落するような設営をしてしまうような
ところには怖くて行けません。(死んでいても不思議ではなかった
のですが、幸い死には至らずに済んだと言われていますが、東レや
TBSは治療費や休業補償などはどうしたのでしょうか。)
芸能レポーターにも色々あるなと思うのですが、梨本さんが
フジテレビの前田忠明がお嫌いなようです。

梨本さんはああいう人ですから、スマップの稲垣吾郎メンバーの
ことを話せなかったり、出演している局のドラマに出ていたリ、
コンサートの後援などをしていたりして、スキャンダルを起こした
時にその事柄を話せなかったりすると本気で喧嘩するみたいです。
それで局を変わったり出演予定が急になくなったりなんてことが
ありました。(歌舞伎の役者は警官を殴ってしまった時に
変な呼称がなかったのはどういうことなのでしょうか。
どうにもこうにも何も存在しなかったから稲垣吾郎メンバーと
いうような変な呼称がなかったのでしょうか。)

彼の中には事務所の大きさやタレントとテレビ局の関係でタブーを
作ることが嫌いなので(彼の言いかたでは羽賀研二におれが太田
プロだから色々調べて話すでしょうと言われるのが嫌だから
分け隔てなく取り上げているけれど、前田忠明はそうじゃない。)
そうしているのですが、それで発言の場を無くさないのか心配に
なる一方、イラク戦争の時でもどういうわけかフジテレビ系列の
ワイドショーの朝の八時に前田忠明が出ていて、こんな時にも
出番を確保する前田忠明はフジテレビ内の政治力や発言力が
大きいのかなと思ったりしました。

これは芸能レポーターだけの話ではなく、何だか違う世界にも
当てはまる気がしますね。自分のやりたいことを貫くことの
難しさと尊さ、そして、現実的に動いて味方を作って、自分の
磁場というか生活環境を整えるもの。取材対象というのは
梨本さんも前田さんも一緒だと思うのですが、彼らのフィルター
を通じて発せられる言葉の重みや色合いは違う気がする私です。

その梨本さんがご自身のサイトを持っていて、ワイドショー好き
のファンの支持を得ているのはいいことだと思いますね。
主婦層がメインで肘を着きながら見る時間帯では話せないこと
テレビ局とタレント事務所の力関係で話しにくかったり、時間の
関係で長く時間を取れないことなどを発表する場を持っていること
はいいことだと思います。
多くの場所で論評されていますが、サンボマスターのアルバム
は傑作だと思います。

何だか彼らのエネルギーやパワー、毒や不満といったものが
創作意欲に昇華され、素晴らしい楽曲の数々ができあがった
ような印象を受けました。

この男三人組のグループですが、ジャケットの写真を見て思ったのは
まぁ、もてないオーラが出ているなとか、中途半端に太っている
なというものでした。

それは私的にはOKでしたね。

あの演奏とか詞の内容に彼らの姿というのは、すごくリアリティを
付与している気がします。もし、あの楽曲がイケメンの連中で
演奏されていたら、ここまで彼らが評価されなかったと思います。

SMAPの「世界に一つだけの花」の楽曲はいいと思いながらも、
芸能界の勝ち組のSMAPに「ナンバーワンではなく、オンリーワン」
と歌われてもリアリティを感じなく、うわべだけのやさしさというか
奇麗ごとを億単位のお金を稼いでいる連中に言われても納得できない
という気持ちになりました。(マッキーに「ナンバーワンでなく
オンリーワン」と歌われるのは彼のキャリアや性癖などコミコミで
全くOKなんですけどね。)

その点、サンボマスターの演奏や詞と彼らの容姿は全くフィット
していますね。もてないとかお金がないということから派生する
エネルギーを強く感じました。

サンボマスター同様のことを私はaikoにも感じていますが、
最近の彼女はテレビで見るときれいになってきているなと思います。

ひょっとしたら、彼女はきれいになってはいけないのではないか
と私などは考えてしまいます。

あの地方の国立大学の理数系の学部にいそうな見てくれのaiko
だからこそ、あの詞の内容に説得力があったと思います。

ところが、その彼女が洗練されてきれいになってきています。
売れるとスタイリストもメーキャップアーティストもついて
よりきれいになるのですが、そうすると、今までaikoが好き
だった人が離れることにならないかと思えます。あの地味な
感じの女性がある意味恋愛に対してピュアでありながら、
鋭い洞察力で女性の心と男の感性を詞に記して多くのファンを
獲得していたのですが、きれいなaikoが作る曲に対して捉え方
が違ってくるような気がします。

サンボマスターには私がaikoに抱いている懸念は全くないですね。
それ故にあのアルバムは中途半端に太った三人組が様々な思いを
詞にして、彼らが有しているエネルギーやパワーを存分に発揮
している。

もてないような容姿だったり、女性の空気を感じさせない彼らの
存在感があのアルバムに説得力を与えている気がする私です。
スーパーバイク世界選手権の開幕も一ヶ月を切り、
ココロオドル名古屋人のYasumarzoです。

今回は世界選手権にやってくる新人ライダーのお話。
彼の名前はジャンルカ・ヴィッツィエッロ
(gian luca vizziello)昨年まではイタリア選手権の
SBKとユーロスーパーストック選手権をR1で戦っていた
イタリア人です。

この男と初めて会ったのは2001年のこと。ミラノの
駅で彼が当時所属していたチームの連中と待ち合わせして
いたときに現れて一緒に開幕戦のスペインのヴァレンシア
に行くことになりました。

私のイタリア語というのはそれほど癖のないものなのですが
この男のイタリア語には驚きましたね。SBKもGPにもローマから
南の連中というのはほとんどというか全くいないので、
彼の南イタリアなまりのイタリア語にはひどく驚いてしまい
ました。

それから、この男というのが、まぁ、やんちゃですね。
そして自信の塊のような印象を受けました。これはライダー
としては必要なことなんですけどね。若いときから聞き分け
がよくて力を持っている人に従順な人はライダーとしては
成長するビタミンを有していないと私は思っています。

この彼の一緒にいてエネルギーを使わせる性格というか
元気のよさというのは、スポンサーもなく、これといった
業界的な強い力もない彼にとってなくてはならないものですね。

その彼がイタリアではSBKの国内選手権、ヨーロッパラウンド
におけるSBKでは前座のユーロSTKを活動の場にしていました。
前者では予選の一発の速さを見せ、表彰台も奪える成長を見せ、
後者ではロレンツォ・ランツィ、ミッシェル・ファブリッツィオ
、ウォルター・トルトロッリョ、ジェームズ・エリソンあたり
と他社のマシンが強い時もR1を駆って素晴らしい走りで
戦ってきました。

そして04年、彼の勢いは本物となりタイトルに大きく近づき
ましたが、余興のレースで怪我をしてしまい、タイトルを
取り損ねてしまいました。

しかし、多くの関係者が彼の実力を評価し、05年SBK世界
選手権に乗りなれたR1で出走することになりました。

彼の成長を近い場所で見てきた私です。日本人ジャーナリスト
の多くは彼のことに対して興味を抱いていませんが、私は
彼は才能があると思っています。

ドゥカティ対テンカーテホンダのCBRという図式から
すでに私が書いたようにヤマハ、スズキも活発な動きを
見せ、カワサキも四台体制となりました。
強いバイク、速いライダーがそろった05年シーズンの
SBKですが、マテーラなまりのイタリア語を話すイタリア人が
面白いレースを見せてくれる可能性を感じています。
速く走る才能はあるが、英語を話したりする能力、
セットアップするうえでの分析、解析力が彼には必要ですが、
今年、面白い存在だと思います。
オーストラリアには行っていませんが、テニスの情報はしっかり
キャッチしているyasumarzoです。

さて、男子のセミファイナルはトップ4シーデッドプレイヤーが
勝ち残りました。そのフェデラー(1シード)とサフィン(4シード)
がすさまじいバトルになりました。

昨年グランドスラム大会のうち、三つ獲り、一番グランドスラム
制覇に近い世界チャンプのフェデラー。あまりにも強すぎて、
完成されていて勝ってもニュースにならない若きスイス人に第4
シードのロシア人が立ち向かった試合は大熱戦となりました。

フェデラーもマッチポイントを握ったが、サフィンがこれを逃れ
2セットオールになりファイナルセットに。

そして、今度は何度もサフィンがマッチポイントを握るが、これを
サフィンが逃れ、真夏のメルボルンは戦いのネバーエンディング
ストーリーになるかに思われたが、テニスの世界に勝者は一人しか
認められません。

八度目のマッチポイントでようやくサフィンがとどめを刺して
決勝進出を決めました。

かつてテニスではマッケンローやナブラチロワが圧倒的に強い時期
がありました。

F1ではかつてのマクラーレンホンダの16戦15勝。
現在のフェッラーリのシューマッハーの君臨ぶり。

現在の相撲では横綱が一人勝ちしています。

あまりに一人の王者が強すぎるのは勝敗に対する興味をお客
さんから奪い取ってしまいますが、強い王者を誰がぶち破るのか
という視点からすると全世界からチャレンジャーが出てきて戦い
を挑むわけで、経験豊富なベテランや勢いのある若手がサフィンの
姿を見て「おれにもチャンスはあるんだ。」と考えて稽古に力を
入れたり、今日のサフィンの対フェデラー攻略法をヒントにして
何かを掴むと今年一年王者の防衛がより難しくなりわけで、
面白くなりますね。

もちろん、フェデラーもただで引き下がるわけがないので、
今日の敗戦を薬にして、何かを始めることでしょう。
こうして、トッププレイヤーのレベルは日進月歩どころか
秒進分歩で上がっていきます。日本のみでプロと名乗って
ツアーを周らない人は置いてけぼりを食うのは自明の理です。

私がイタリア語を教えていた時によく「まず話せ。失敗を恐れるな。
くよくよ考えるな。人にものを伝えるのに行動力がないと何も
伝わらない。まず話して、後で間違えたかどうか考えなさい。
間違えることは何も恥ずかしいことではない。それに誰もが最初
から話せるわけないし、この世の全ての人は始めた時は初心者
なんだから。」と言っていました。

何だか日本の男子のテニスプレイヤーの多くは行動する前に
出来ない理由を考えているように思えます。戦いの舞台に立てば
チャンスは多い少ないは別にして可能性は出てきます。
それを日本人で理解しているのが鈴木貴男であるように思えます。
自分に対する投資や必要な行動をしているのが彼で、彼は多分
サフィンの勝利から何かを感じ取れていると思いますね。

それにしても、日本のメディアはサフィンの勝利よりもシャラポワ
の敗戦の方がバリューがあると思っていますね。こんなんじゃ、
AIGオープンに武田薫氏が言うようにいい男子のプレイヤーが
来てくれなくなる風潮がもっと強くなる気がします。

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