安全性やライダーの問題が生じたときにレッドフラッグを提示
してレースをストップするのがスーパーバイク世界選手権の
いいところであることを認識したレース1でした。

レース1のスタート。レーススタートで全車が一コーナーを
目指そうとする中、何と三番手からのスタートのミッシェル・
ファブリッツィオが何と前に全然進めずにグリッド上で立ち止まる。

後続車が懸命によけようとするが、ペデルチーニカワサキの
イアンヌッツォが避けきれずにぶつかってしまう。
ライダーは軽症で済んだが、メインストレート上に粉々に
なった部品や車体が散らばる。

レッドフラッグ提示されたすぐそばで今度はホンダ勢の
マルチクラッシュ。ラッセル・ホーランドがカルロス・チェカと
清成を巻き込んでしまうクラッシュである。

混乱の中、ピットインして、再スタートに備えることになった。

ホールショットを奪ったのはトロイ・ベイリス。
オープニングラップから全速力で走り、後続とのリードを
築き、二位以降との差を広げながら逃げを打つ。

二位以降は大接戦。コーサー、芳賀のヤマハイタリア。
ファブッリツィオのゼロックスドゥカティ。
ノイキルフナー、フォンシ・ニエトのアルスタースズキ。
カルロス・チェカのハンスプレーホンダテンカーテ。
チャウスのステリィルガルダゴーイレブンドゥカティが
ワンパックのバトルをしているところに十六番手スタートの
ビアッジが素晴らしいスタートダッシュと追い上げでこの
二番手争いに加わる。

11周目からビアッジが抜け出して、前を行くベイリスを
追いかける展開。

若さが出たかファブリッツィオはコーサーと軽くタッチして
ポジションをダウン。この混乱もあってビアッジは後続と
少し差を広げて前を急ぐ。

残り10周になり、ビアッジのチームメイトのチャウスが
三番手グループのトップに立ち、後続を引き離しつつ、前を目指す。

ビアッジのチャージは続き、ひとつのカメラで前を行くベイリス
とビアッジが捕らえられるようになり優勝争いが白熱するかと
思われたのだが、残り六周目に入ってきたのはビアッジが
マシンを置き去りにしてピットに戻る姿であった。

チャウスが二番手争いのリーダーとなり、逃げを打とうとするが
コーサーとファブリッツィオがペースアップ。残り三周で
この二人がチャウスを捕らえる。

ベイリスは六秒以上の差をつけて、最終ラップへ。
ライバルに影を踏ませぬ完璧は走りでチェッカードフラッグ。
二位にはコーサーがファブリッツィオの攻撃を抑えて入り。
三位にはファブリッツィオがチャウスとのバトルを勝ち抜いて
入った。
四位にはチャウス。
ニエト、ダビデ・チェカ、ノイキルフナーと続き、中盤から
ペースダウンを余儀なくされた芳賀が続き、清成、ロルフォ
と続いた。

ベイリスの素晴らしい走り、コーサーの勝負強さ、
ファブリッツィオの闘争心が満ち溢れた表彰台となった
レース1であった。
おそらく、かなりの確率で今季限りでのライダー人生を終える
トロイ・ベイリスが地元のフィリップアイランドでの二日目を
終えました。

スティーブ・マーティンがファンタスティック、信じられないと
叫んだスーパーポールでの走り。ゾーンに入った素晴らしい
ライディングは彼の勝利に対する執念と欲望の強さが美しさに
昇華したものでした。

ライバルとなるトロイ・コーサーもR1を見事にこのサーキットに
合わせてきて二番手に持ってきましたが、今日のベイリスの
色々なファクターが高いレベルでコンバインした走りは
あまりにもスペシャルでした。

序幕はファンタスティック。明日のどうなるのでしょうか。
フィリップアイランドは金曜と土曜の二日間に雨も低気温も
用意しました。ビアッジのスーパーポールでのギアトラブルも
ありました。シュムルツやホーランドの意外な健闘もありました。

すべての美しいファンタジィと多くの醜いリアリティが交錯する
サーキットという土壌からどんな美しい花が咲くのでしょうか。
この私のブログですでに触れていますが、このレオネッサ
ミラネーゼ(ミラノのメスライオン)は試合をする前に負けること
など考えずにコートに向かいます。ドバイのQFの対エナンとの
試合ですが、勝つことを考えてラケットを握り、負けることなど
微塵も想像することなく戦い始めました。

確かにエナンは完璧ではなかったとは思います。しかしながら、
スキャボーネのアップセットを女王のインコンプリートなプレイだけに理由を求めるのは間違いだと思います。あのミラノ人は
素晴らしいプレイを見せたし、勝てるチャンスをみすみす逃す
ことなど考えずに勝つことに集中して勝利を奪い取ったのです。

女王を相手に最初から気持ちが引いてしまい、どこまでやれる
のだろうかとか、1セット取れたら上出来などとは考えなかった
彼女に勝利の女神はアップセットをプレゼントしたのだと思います。
al campo di tennis ci sono tutti realismi e le fantasie
ieri la leonessa milanese giocava quasi perfettamente
contro la regina di tennis
e ha vinto francesca!

a merbourne la milanese ha detto"ci sono due tennista
che possono battere la henin una e’ io! e altre e’
la serena williams"

infatti la schavone non pensava mai di perdere la partita
prima di cominciare il suo gioco
anche ieri come al solito arrivava al campo
con il suo grandissimo agonismo

sicuramente la henin non era in forma
pero’ ottima giocatrice non va perdere la bellissima opportunita’
vincere contro la regina di tennis

era durissima partita pero’ lei teneva il cuore caldissimo
e la testa fredda da pensare la strada giusta

ora gli appasionata di tennis in italia
festeggiano questa bellissima partita
brava francesca!
あの小さなメーカーのとてつもない大きな勝利
空が泣いたときにゴバートが笑ったあのフィリップアイランド。
リミニの名古屋人の私は涙が止まりませんでした。
そして、あのアンフォゲッタブルなレースをネット上で
見るたびにレースっていいなぁと思ったり、諦めが悪いことが
美しいことだと考えたり、止めてしまうことは簡単だが
すべての可能性を否定することだと理解したりと脳みそが
フル回転しながらいろいろ思いをめぐらせます。

美しいサーキットでこれまでもいろいろなドラマがありました。
ゴバートとビモータだけでなく、マッコイとドゥカティの
ファンタスティックな勝利もありました。
昨年のSSではファビアン・フォレが緑いっぱいのサーキットで
ライムグリーンを一番速く走らせました。
今年はどんなことが起きるのか、何が生まれ、何が死ぬのか
何が加わり、何が減るのか楽しみな週末です。
個人的にはおそらく最後のシーズンで選手権レベルのレースを
走るのが最後のトロイ・ベイリスが地元のファンの前で
キャリアの最後を飾る彼らしい走りを見たいと思っています。

彼の走りはオリジナル。彼の速さはスペシャル。

ほかのライダーは誰もゼロックスドゥカティライダーの
コピーはできません。

再現不可能な彼の走りをフィリップアイランドで見せてほしい。
97年のあのサーキットで出会い、言葉を交わすようになり
彼のこの十年を見てきた私は心からそう思っています。
ドバイでの最もレベルの高いティア?イベントが行われて
います。そのタフなトーナメントでスキャボーネが勝ちあがり
QFではエナンアルデンヌと戦います。

日本でサッカーを見ていたときに思ったのは天皇杯などの
下部リーグのチームが上位チームと戦う時に持っているメンタリティ
というのは『どこまでやれるか』であったり『どこまで抵抗
できるか』というものだと思います。

しかしながらイタリアでコッパイタリアなどでセリエBのチームが
戦う時に思うのは勝つことのみです。
あくまでも勝ちに行きます。

そんなセリエBのプレイヤーのメンタリティというのは勝負の
世界で戦う上で重要なことだと思うのですが、同じことを
スキャボーネはナチュラルに持っていると思います。

オーストラリアで序盤戦を終わって、三回戦でどうやらエナン
という女王と戦うことになりそうだというときに彼女は
『エナンに勝てそうなのは二人いる。一人が私でもう一人が
セレーナ・ウィリアムズだ』とはっきり口にしました。

戦う前から敗れることなどを考えない。世界で戦い上に行こうと
思う彼女にはあふれるほどの美しいファイティングスピリッツ
があります。
SBKのラコニと玉田。SSのウォーカーと藤原とライダーは素晴らしい
四人を確保していながら、ライダーの実力とはかけ離れたリザルト
のカタールでのレース。果たして、明石のメーカーの反抗は
あるのだろうか。

SBKから見るとフィリップアイランドでのテストから見て、
かなり厳しい戦いになるなと思っていたのですが、それが
現実化してしまいましたね。

SSに関しては、思っている以上に週末の出来が悪かった
というのが率直な印象です。

これはよく海外のレース関係者と話をするときに口にするの
ですが、SBKもSSもホンダとヤマハのマシンというのは最初に
サーキットでレーシングマシンとして作られて、それが
何十万単位での製造が可能であるとわかった時点で市販化
しているような気がする。一方、カワサキのバイクというのは
ストリートバイクをサーキットで戦えるように明石でモディファイ
して戦うようにしているような気がする。

サーキットで戦うのはどのメーカーも一緒だが、最初の立脚点
が著しく違うような印象を受けます。

彼らにもっとわかりやすく説明する時にいうのは
日本における新幹線というのは車体にしてもエアロダイナミック
に関してもエンジンにしても航空の分野から技術移植したもの
であり、それを新幹線専用鉄路に乗せて速く安定走行させる
ものであり、これはCBR1000とかR1だと思う。
一方、ヨーロッパでの高速の電車というのは通常あった車体
やエンジンを高速走行にするようにして発展させて、通常の
線路で走るようにしたもので、これがカワサキのニンジャでは
ないだろうかと思う。

と説明しています。

まぁ、割りにこの言い方というのはサーキットにいる人間で
日本で新幹線を見たり乗ったりした人間に説得力を持って
受け入れられている気がします。

ストリートバイクとしてのニンジャのリッターバイクは
格好いいなと思うし、600も年々車体が洗練されてきた
気がするのですが、何かが欠けているような気がします。
ライダーはいい。エンジンも悪くない。カワサキの反撃は
あるのか。そして何を変えて、何を加えてライバルを破ろうと
するのか見守りたいと思います。
SBK

 9.5 フォンシ・ニエト
  ドゥカティ、カワサキと苦しみながら学びながら戦ってきた
 スペイン人がようやくめぐり合った素晴らしいマシンでの
 ファンタスティックな初勝利。しっかりと状況を見極め、
 プッシュする部分とプルするところを正確に理解して
 それを具現化した彼のクールな戦略性も見事。

 9.5 トロイ・ベイリス
  強いベイリスが戻ってきたと思わせてくれたレース1。
 勝てないと見たら、出来うる限りの最良の成績を得た
 レース2。カタールでいいところがなかったドゥカティコルセ
 に明るい話題を届けて、しっかりポイントを稼いだドーハ
 でのツータイムスワールドチャンピオン。次はフィリップ
 アイランドだ。

 9.5 マックス・ビアッジ
  勝てなかったが勝利にかなり近かった両レース。
 初めてのドゥカティのレースをしっかりまとめて強さと
 速さを見せたローマ人であった。

 8 トロイ・コーサー
  衝撃的なスーパーポールのタイム。しっかりとサーキットを
 支配した初日と二日目のオージーと今二つ感があった三日目の
 結果。

 9 ルーベン・チャウス
  ビアッジのチームメイトとなり、ドゥカティのニューマシン
 での走行と心配される部分が多かった彼であったが、そんな
 周りの思いを払拭する素晴らしい活躍ぶり。今回のヒーロー
 の一人である。

 8.5 マックス・ノイキルフナー
  レース1の見事なトップラン。長年関係者に評価されていた
 彼は浮き沈みがあるのだが、ひょっとしたら上昇することは
 あっても下がらない一年になりそうな予感を感じさせてくれ  た。

 3 カワサキ
  まぁ、玉田とラコニが悪いというよりはマシンに関して
 やることが多いのでしょう。優れたライダーもマテリアルが
 そろわなければこんな結果しか出てこない。

 4 ホンダ
  カワサキと同じことが言えるが、世界最大のバイクメーカー
 にはまだ、希望を感じられる。

 10 ドゥカティ
  見事なデビューウィン。このマシンがどこまで速くなるのか
 楽しみである。

 10 ステリィルガルダゴーイレブンドゥカティ
  いつも人懐っこく、ブレーシャなまりのイタリア語で応対
 してくれるマルコ・ボルチャーニの新しい冒険の始まりは
 何とも素晴らしい船出となった。

 SS

 10 ファビアン・フォレ
 彼は優勝に値する。彼に何の罪があると言うのだ。
 彼のスタートからファイナルラップの途中までの走りは
 まさにワールドチャンピオンの走りであった。

 9.5 ブロック・パークス
 最後まであきらめないこと。一つでも前のポジションで
 フィニッシュすること。マシンのいいところを活用すること。
 スリップストリームは後方から走るライダーの有効なカード
 であること。レースをやる人間が必要不可欠な理解を
 肌で感じてやるべきことを行ったオージーであった。

 9 ホアン・ラスコルツ
 予選、決勝とサプライズを見せてくれたバルセロナのボーイ
 は優勝を逃したものの、勝利の時期が近いことを示してくれ  た。

 8 クレイグ・ジョーンズ
 ペトロナス時代の暗黒時代を人々の記憶から拭い去るような
 素晴らしい走り。今回のような走りが続けば面白いシーズン
 になり、ライバルにとっては厄介なことになるだろう。

 10 ヤマハ
 今年のヤマハファクトリーはかなりの競争力と強さを持って
 いるのだろう。予選、決勝ともに素晴らしかった。

 7 トライアンフ
 ビッグサプライズを与えてくれた英国メーカー。意外とやるかも。

 3 カワサキ
 あのライダーでこの成績というのは何かが足りなかったり
 大きく欠如しているものがあるのでしょう。
ポールポジションはヤマハR6を走らせるファビアン・フォレ。
二日間の予選を支配した彼が大本命。誰が彼を止めるのか。
何が彼を阻止するのか。

ファビアン・フォレという素晴らしいライダーにここ数年
課題となっているのはスタートダッシュである。
ポールポジションスタートであるが、中団グループに飲み込まれ
なければ彼のスタートは成功であると言えよう。

今回の開幕戦のサプライズはラスコルツとラグリーブの快調
ぶりがあり、さらにトライアンフの意外な競争力の高さが
あった。こういったライダーが何かヤマハファクトリーの
フォレとパークスの二人とハンスプレーホンダのレアと
ピットの二人にどう絡んでいくのだろうかというのが
スタート前のレースの焦点であった。

さて懸念されたヤマハライダーのスタートはまぁまぁのものであ
った。レースが落ち着いたらトップに何も困難なことなど
なく立った。

後ろから追いかけるのが今季からイギリス選手権からこの
カテゴリーに殴り込みをかけてきたジョナサン・レアと
帰り新参のアンドリュー・ピットのハンスプレーホンダの
二人。その後ろからラスコルツのホンダ、パークスのヤマハ、
ジョーンズのホンダが続き、少し離れてマッコイのトライアンフ
とスタートで出遅れたラグリーブのホンダが続く。

二周目に入って、まだ縦長の隊列の状態のところでジョナサン・
レアがハイサイドで転等。運の悪いことにすぐ後ろを走っていた
ピットはよけきれずにもらい事故の転倒。ハンスプレーホンダ
にとっては悪夢のウィークエンドとなった。

事故の影響でトップのフォレから二番手には間があき、
快調のR6を駆るフォレは後ろを気にせずにクルージング状態。
独走で優勝を確信した走りであった。

今回好調だったトライアンフのマッコイがマシントラブルで
リタイア。彼だけでなくアイッチソンもリタイヤとなり
トライアンフにとっては散々なデビューレースであった。

二番手争いは白熱。パークスのヤマハとラスコルツとジョーンズ
のホンダが一団でずっと二位争い。しばらく離れてブルックス
のホンダが続き、その後ろにラグリーブのホンダである。

ファイナルラップに入り優勝を確信していたファビアンに悲劇が
訪れた。なんとマシンが惰性で急激にスピードダウン。
オイルがなくなったのか、マシントラブルか、エンジントラブル
かはっきりしないが、よろよろとマシンを走らせるが、あきらめ
なければいけない彼のそばをレーシングスピードで走りぬける
二位集団。これが優勝争いとなった。

ラスコルツはパークスを抜き去り、最終コーナーに入る。
初めての優勝が目の前に近づいていたが、パークスが最後の
抵抗と攻撃を試みる。

最終コーナートップはラスコルツ。しかし、スリップストリームから
アクセルをオープンにしてスリップから抜け出して内側に
マシンを寄せて、全速力でフィニッシュラインに向かうパークス。

ほんのわずかだがパークスのR6がラスコルツを上回り、
優勝を奪った。

二位に失意のラスコルツ。三位にはジョーンズであった。

レースのほとんどを支配していながらノーポイントに終わった
フォレ。勝利までほんのわずかのところまで行きながら
勝ちきれなかったラスコルツ。ほんの数百メートルだけ
しかトップを走ることができなかったが優勝をものにした
パークス。

レースをひとつ勝つことと言うのはいかに大変であり、
予定調和があったり、なかったり、運が必要だったりと
多くの教材を有しているようなレースであった。
日本人の大量エントリーで活躍が期待されるが今三つの
感想が残り、スペインは盛り上がっていることだろうなと
思えたカタールのレース2。

暑い国でのレースながら風が強いコンディションで日本人の
パフォーマンスに寒さを感じました。まぁ、レースというのは
それも世界選手権レベルでは様々な要因が複合的に絡み、
つながって順位に反映されるわけで、そのことがライダーの能力
と強く美しいハーモニーを奏でないと下位に沈むことになって
しまいますね。

日本人のファンには残念なオープニングラウンドとなって
しまいました。

スタートダッシュを決めたのはコーサーと芳賀のヤマハ
コンビ。三番手にニエトのスズキ。四番手と五番手を
ステリゥルガルダドゥカティのビアッジとチャウスが
チームメイト同士とは思えない競り合いをしながら
上を目指す。

二周目に入り、加賀山がクラッシュアウト。クリニカモービレ
に直行。(後にオーストラリアの欠場が決定的であると
報道される)

ヤマハコンビが1−2フォーメーションを形成するが、そこに
襲い掛かるのがエンジン好調のフォンシ・ニエトのスズキ。
そして、ステリィルガルダドゥカティのチャウス、ビアッジ。
あまりスタートが良くなかったゼロックスドゥカティの
ベイリスとファブリッツィオがしばらく間をあけて続く。

他のメーカーは?ホンダはカルロス・チェカ、清成、
ソフオグル、ロルフォ、ラビーヤといった錚々たるライダーを
擁するが、トップグループに入れずに中団から後方に沈んで
いる。カワサキも玉田とラコニというSBKウィナーがニンジャを
走らせるが、まだまだやることが多そうである。トップには
絡むことができない週末になりそうである。

レース中盤にはコーサー、ニエト、芳賀、ベイリス、ビアッジ、
チャウスまでが一団となる優勝争い。しかしながら、タイヤが
苦しくなってきたのがコーサーと芳賀であった。

少しづつ、しかしながら確実にタイムを落とし始めるヤマハ
コンビ。トップ4がチャウス、ビアッジ、ニエト、ベイリス
となり、後方から攻撃を続けるファブリッツィオが続く。

残り三周になり、最終コーナーからストレートスピードを
活かして一コーナーの入り口でトップに立ったのがニエト。
二番手にチャウス、三番手にビアッジ。続くのがゼロックス
ドゥカティのベイリスとファブリッツィオである。

逃げを打つニエト。追いかけるチャウスとビアッジ。
前しか見ないスズキライダーである。初優勝に向けて全力を
かけてマシンを走らせる。チャウスも接近するものの
仕掛けるまでには至らない。

フォンシ・ニエト初優勝である。二位にチャウス。三位に
ビアッジ。スペイン人のエントラントが増えた中で開幕戦で
表彰台のトップと二番目をスペイン人ライダーが占める
レース2となった。

四位にベイリス、五位にファブリッツィオであった。

スペインは大騒ぎだろう。今年のヴァレンシアは昨年以上に
盛り上がることだろう。

さて、オーストラリアはどうなるのだろうか。
ベイリス。ファンタスティック!!
トロイ・コーサーとR1の予選二日目の速さとスーパーポールの
強さというのはアンタッチャブルなものでしたが、世界の列強
がだまっているわけはなく、レースは面白いものになりました。

スタートからリードを奪ったのはマックス・ノイキルフナーの
まだ見慣れない新スポンサーカラーリングのスズキGSX-R。
それを追いかけるのが、芳賀、コーサー、ビアッジ、ベイリス
というメンバー。

六周目に芳賀がクラッシュしてしまい、再スタートするが
リーディンググループからはるか後方での走行となってしまう。

ノイキルフナーのスズキは俊足振りを見せて、素晴らしい直線
スピードを武器にレース中盤までトップを快走。関係者の
間でSSで走っていた時期から評価が高いこのドイツ人は
印象的なトップランを重ねる。

このままノイキルフナーを逃がしてはいけないライバルたちが
レース中盤から後半に入ったあたりから襲い掛かる。
ビアッジ、コーサー、ベイリスがノイキルフナーを攻略。
そして、チャウスもこのドイツ人を抜き去る。

ビアッジがラップリーダーを重ねていき、逃げにかかるが
ベイリスが食らいつく。少し遅れてコーサーのヤマハと
チャウスのドゥカティ。
残り二周でビアッジは逃げを打つ。ベイリスが全力で戦い
を挑む。この二人のペースにコーサーは追いつけずに三位単独
走行。少しはなれてチャウスが続き、五番手にノイキルフナー
がつける。

ファイナルラップ。コース前半では近づけるが抜けないベイリス。
抜けないと書いたが、わざと抜かなかった可能性もある。
真相はベイリスが口にしなければ薮の中だろう。自分の強い部分
と相手の弱い部分を理解しているオージーは熱いハートと
冷静は心を有している。
コース後半部分に入り、抜きにかかるがビアッジは譲らない。
最終コーナーからフィニッシュラインの攻防になるかに思いきや
その前の最終コーナーで仕掛けたのがツータイムスSBKチャンピオン
であった。

見事な攻撃とそれで気を抜かずにフィニッシュラインまでしっかり
ディフェンスしてドゥカティの新バイクでの初めての優勝と
なった。

二位にビアッジ。三位にコーサーという表彰台のメンバー。
予選で速かったのがヤマハで決勝で強かったのがドゥカティ
1098という真実が見えたレース1であった。
ファビアン・フォレという能力のあるライダーが腕を発揮
できるパッケージングを得たら初日も二日目も速く走れることを
示しています。

PPはファビアン・フォレのヤマハR6。彼一人だけが2分1秒台に
入れてのPP獲得です。二番手にクレイグ・ジョーンズの
ホンダCBR。そして、三番手にはマシュー・ラグリーブのホンダ
が入りました。四番手にファクトリー体制のハンスプレーホンダ
のレア。五番手にファクトリー体制のヤマハのパークス。
六番手にラスコルツのホンダが入って、ホンダ、ヤマハがここまで
続いて七番手と八番手に続いたのがトライアンフの二台。
七位にマッコイで八位にクレメンティ。サロムのヤマハ、
ピットのホンダが続いて、十一番手にやはりトライアンフで
このこのカテゴリーデビューの期待の若手オージーのアイチッソン
でした。
ここまでがトップから1秒以内です。

期待のナンネッリは14番手、カワサキファクトリー勢は
不発に終わり、19,20番手に藤原とウォーカー。
ロッコリのヤマハが28番手と何かが機能しなかったとしか思え
ない結果に終わっています。

まぁ、驚くべきはトライアンフの好調さであり、ジョーンズと
ラグリーブの上位進出ですね。フォレがスタートさえ間違え
なければPPから二番手がコンマ3秒とかなり差があり、
初日も二日目も好調なのでかなり勝利の可能性が高いと思えますが
どうなるのでしょうか。

そして、非ワークスのホンダ勢の元気の良さが目立ちます。
一方、昨年前半戦元気だったカワサキが後方に沈んでしまって
います。これはライダーの能力を発揮できない何かが存在して
いるのでしょう。

さぁ、明日のレースが楽しみです。
コーサーの速いこと。予選二回目に58秒5をマークして、
トップタイムでしたが、そこからスーパーポールではさらに
コンマ5タイムを削りました。あわや57秒台にはいるような
タイムでポールポジション獲得となりました。

でもって二番手にチャウス、三番手にビアッジのサテライト
ドゥカティが入り、四番手にノイキルフナーのスズキ。
五番手にランツィのドゥカティというオーダーでここまでが
58秒台。

六番手から59秒台で芳賀のヤマハ、ベイリスのゼロックスドゥカティ、
加賀山のスズキ、カルロス・チェカのホンダ、ファブリッツィオの
ドゥカティワークス、ニエトのスズキが続いてここまでが59秒台
でした。
以下、シュムルツのドゥカティ、ラビーヤの07年型ホンダ、
ソフオグルのホンダ、ロルフォのホンダ、バドビーニの07型
カワサキというメンバー。

ファクトリードゥカティよりもチャウス、ビアッジ、ランツィ
が先行したスーパーポール。昨年もファクトリードゥカティは
カタールではあまりいいところがなく(ピレリタイヤのマッチング
が理由と言われている)出遅れた感のあったのだが、今年も
ベイリスとファブリッツィオが今二つという感じである。

コーサーの好調さが際立ち、サテライトドゥカの元気のよさが
目だった二日目のカタールであった。
東アジアサッカー選手権が行われていて男子の日本の試合は
いい時間帯で放送されています。
しかしながら、TBSが放映権を持って、優勝の期待もできる
女子の代表の試合がここ中部地方がサービスエリアの
CBCでは放送がありません。

これはどういった意図があってのことでしょうか。

今ひとつどころか今三つほど理解ができません。
一番考えられる理由はCBCおよび関西エリアにおけるMBSが
サッカーの中継に消極的であることや既存の番組の放送に
対する契約上の問題などがあるのかなと思いますが
時間帯を移動させての放送なども考えていないようです。

枠の移動なども考えずに放送しない理由は何なのか気になる
私です。
例によって決勝レースは日曜ではなく、土曜日に開催。
ということで木曜が予選初日。いよいよスーパーバイク
世界選手権が始まりました。

今年のシーズンはドゥカティがニューバイクを投入し、
他のメーカーもライダーを増やしてきました。

日本のファンにとってはSBKに多くの日本人ライダーが参入
したとあって面白いシーズンになることでしょう。

何せここまで日本人が多く、そしてワールドチャンピオンが
集まったシーズンも珍しいです。

そして、スーパースポートも開幕です。
ここにもワールドチャンプもいるし、さらにトライアンフが
二チーム四台体制で参戦を開始しました。

様々な思惑と期待感が横溢して、媚薬となって私を惑わすでしょう。

すべての美しいファンタジィと多くの醜悪なリアリティが
ぶつかり、混ざり、溶け合うサーキットから目が離せません。

お楽しみはこれからだ。
finalmente comincia la gara
la stagione arriva e la pista ci sta a doha!

come al solito non c’e’ la gara a domenica
come all’anno scorso la qualificazione comincia giovedi
quindi oggi la prima prova di sbk e ss

la questa stagione ci sono tanti nuovi piloti
che partecipa alla classe regina di derivate di serie
poi ci sono tanti campionato del mondo

troy corser(due volte di superbike mondiale)
troy bayliss(due volte di superbike mondiale)
max biaggi (4volte campione del mondo di 250)
karl muggeridge(una volta campionato del mondo di ss)
kenan sofuoglu(una volta campionato del mondo di ss)
seb gimbert(una volta campionato del mondo dell’endurance)
davide checa(una volta campionato del mondo dell’endurance)

poi ci sono tante protagonista e ci sono 5 case
ducati yamaha honda suzuki e a kawasaki

credo che saranno bellissime duelli e belle gare
fino alla fine

alla classe supersport anche i sono granissimi piloti

inclusi campionato del mondo e ex superbike vincitori
poi ci sono quattoro case giapponesi e triumph arriva
con i ben 4piloti

vediamo i circuiti dove incontrano tutte belle fantasie
e tutti brutti incubi
錦織君の優勝のインパクトはテニス業界だけでなく、様々な
ところに広がっています。
まぁ、野球のシーズンが始まっていなかったことやサッカーの
東アジア選手権の試合がなかったこともあるのでしょうが、
取り上げることが考えられなかった媒体も取り上げています。

昔ケネディ大統領が暗殺されたときに、朝日、毎日、
読売だけでなく赤旗だろうと聖教新聞もダラスの惨劇のことを
書いていた中、東京スポーツはそのことに目を向けずにプロレスの
記事を書いていて、一面トップは『ブラッシー血だるま』という
ものでした。

さらに、多くの伝説を生み出して、浅草キッドいわく
『日付以外は全部うそ』と言われるプロレスとフーゾク情報に
強みを見せる日本のある部分クオリティペーパーと呼ばれる
東京スポーツ(名古屋では中京スポーツ)の一面がなんと

錦織君の勝利の報道でした。

これにはびっくりしましたね。

確かに近年、プロレス離れを見せているのと、夕方に駅や
コンビニに並ぶという編集の時間の関係でアメリカの
メジャーリーグやゴルフの話題を一面に載せることがある
東スポですが、今回の錦織君の優勝をそれも一面に載せるとは
思わなかったですね。

おかげで新日本プロレスの両国国技館大会のニュースは裏面の
方に飛ばされてしまいました。

ある意味、錦織圭というプレイヤーのパワーやエネルギーが
東スポの編集室にものすごい波及効果をもたらしたと
感じた私でした。
quando era gia nato ha gia capito come deve muovere e
giocare
io e tanti appasionati di tennis in giappone aspettiamo
il grande fenomeno
finalmente arriva questo tipo di genio che mi fa
vedere la bellissima fantagia con il bruttissimo
realismo al campo di tennis
arriva il kei nishikori

Kei NISHIKORI ha cominciato giocare il tennis
poi subito arriva alla scuola privata che si chiama
"shuzo challenge"
dove ci sono il manager shuzo matsuoka e il coach
che si chiama bob bret con i migliori staff

dopo aver cominciato giocare matsuoka e bret
hanno capito il suo talento naturale
poi al paesino dove kei abitava con la famiglia
non c’era mai il partner per il suo esercizio

l’unico vincetore giapponese e l’ultimo vincetore del tour dell’atp
(nel 1992 a seul ha vinto matsuoka contro woodbridge)
ha spiegato la ottima strada per il suo futuro vicino
e il bimbo kei ha deciso di andare negli stati uniti
da nick bolletieri

quello periodo il signor morita ha gia cominciato
il suo foundation cioe’ il signor morita poteva
guardagnare i soldi se ancora volessero tanti prodotti
della sony ai tutti posti del mondo
il signor morita a cui piace tennis
anzi non gli piace pagare tante tasse
allora lui ha desiso di fare sostanzioso appoggio economico
ai tennista giovani in giappone

in giappone non ci sono tanti rivali per kei
poi di solito i giapponesi non parlano mai altre lingua
anzi da bolletieri ci sono tanti tennista di junior
e al livello dell’atp
negli stati uniti sicuramente deve parlare inglese

ha perso un tipo di liberta’ con chiacchiare con i giovani
in giapponese
non poteva vedere tanti programma nipponico
pero’ ha buttato via questo tipo di liberta’
e ha guardagnato altre tipo di liberta’
con tanti rivali al campo di tennis negli stati uniti

il nishikori comincia il progresso alla categoria di junior
poi all’anno scorso inzia l’aventura dell’atp
ad indianapolis arrivava al quarta di finale
poi non pensava mai di ritornare in giappone
dove c’era il torneo di nippon league
(tanti giapponesi hanno appoggio delle grande societa’
e ci sono partite del club delle societa’ in giappone
per esempio soeda e’ il numero due in giappone
gioca con questo tipo di club anche tante ragazze
giapponesi giocano con loro sponsor
pero’ non possono guardagnare i punti dell’atp e wta)
e voleva i punti dell’atp e camminava sulla strada giusta
per arrivare ai primi

io personalmente penso che abbia ragione il nishikori
tanti giapponesi pensano di nippon league e
tanti tornei delle categorie di futures e challenger
pero’ lui pensa di sfida al livello alto
e stava a delray beach per il suo futuro vicino

lui sicuramente puo’ giudicare e decidere
credo che questa vittoria sia il primo step per il suo futuro vicino
comunque vediamo la sua strada da arrivare al top
かつてのリングスという今日の総合格闘技の運動体の始まりと
なった団体のコピーにあったのが
カザムキを変えろ、カチドキをあげろ
というものでした。

脆弱な排他主義によって生まれたようなKYなる言葉と無縁であること。
他人とは違う個性や哲学を有すること。
多数派に入りことで得られる安定や安心というものを拒否して
少数派になることで不自由なこともあるが、その不自由さ故に
得られる自由を駆使して、何かを掴み取ること。

そんなことを旧来のプロレスというところから離れて、
リアルな格闘技の方に向かったが故にWOWOWの契約を得たり、
新しい潮流を生むことができました。

錦織という新しいプレイヤーは先週日本のほとんどのトップ
プレイヤーが出場していた日本リーグには目を向けることはなく
新大陸にいました。

日本の育成システムから離れて、中学生の年代からアメリカで
違った環境で育ち、日本の教育システムや日本のテニス社会とは
離れる立場を取りました。

そんな彼には不自由があったかもしれません。また、他の多くの
日本人が日常的に得られることを体験できなかったり、一日の
大部分を母国語で過ごすことはできなかったはずです。

しかし、そんな彼がその不自由さゆえに得られることができた
自由さを用いてプレイヤーとして成長することができたのは
間違いなく真実です。

錦織というプレイヤーには松岡修造以降の日本のプロテニス
プレイヤーができなかったことをできる才能と頭脳を感じます。
デルレイビーチのタイトルがこれからの彼の最初の一歩で
あると私は確信しています。
いつでも世の中を変えるのはマイノリティであり、既成のあり方
に疑問を感じたり、反発したり、違う場を求める若くて、元気で
パワーやエネルギーがあって飢えている人だと思います。
マルセイユのATPツアーのアンチッチの方も気になりますが、
やはりデルレイビーチの方を注目してしまいます。
錦織がセミファイナルの四つのマッチポイントをセーブして
逆転勝ち。決勝進出です。

日本人のATPツアーのウィナーは松岡修造ただ一人。
チャレンジャーレベルでは戦えるプレイヤーもいました。
しかしながらツアーレベルでは鈴木貴男が可能性を見せてくれた
以外はポスト松岡世代にはいませんでした。

錦織というプレイヤーには若さや勢いがあります。
確かにドロー運が良かったとは思いますが、その運をしっかり
活かしてものにするのは世界で戦う勝負師が有しているものです。

ドイツから世界的なプレイヤーが出てこなかったところに
ボリス・ベッカーはとんでもない勢いでやってきて既成
の枠組みをぶち壊して新しいフレームを作りました。

歴史の扉は誰かに開いてもらうのではなく、若くて、元気があって
実力があって、戦う気持ちを持っていて、強運を活かす人が
ぶち破るものです。

その古くて新しいテーゼを錦織君が実証してくれようとして
います。

決勝の相手はジェームズ・ブレイク。タフな相手ですが、
どんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

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