SBKイモララウンドSS決勝
2005年10月12日 スポーツ午前中の行われた、STK1000のレースはレインコンディション。
そして、その後、SBKのレース1を迎えるのだが、その前に
ウェットフリープラクティスが設けられ、その後、SBKのレース
1がスタート。ということでSSのレーススケジュールも遅れ
て始まったイモラのSSレースである。
SBKのレース時にはウェット宣言が出されていたが、ウォーミング
ラップ時にはレコードラインは乾いていて、レースは実質ドライ
で行われた。レース終盤には青空ものぞいていて、晴れ上がって
いたほどである。
そんなタイムスケジュールの変化の中で始まった決勝である。
腕を怪我したシャーペンティエだが、タイムはPPであり、
ブレイルから時計を贈呈される。しかし、ヘルメットは
脱いでいて、すぐにピットに戻った。また僚友の藤原も
欠場。飛車角なしの日曜の午後である。
シャーペンティエのいるトップのグリッドにフォレが着く。
全てのライダーが予選順位から一つ繰り上がったグリッド
からのスタートとなった。
レーススタート。スタートダッシュに成功したのはシャンボン、
それに二台のヤマハ、ファブリッツィオ、ナンネッリ、
コラーディが続く。
トップスタートのフォレだが、今回もスタートを失敗。
しかしながら確実にリカバリーに成功して、すぐにトップ
集団に追いついた。
周を重ねるにつれて、徐々に縦に長い展開になり、トップ
グループはメガバイクホンダのファブリッツィオとフォレ、
ヤマハジャーマニーのカーテンとパークス。そこから間隔
が空いて、ナンネッリ、シャンボン、ハームス、コラーディ
という序列が形成されていく。
前回の優勝で波に乗るヤマハはここでも戦闘力を発揮。
カーテンの二連勝、あるいはパークスの勝利も十分にあり得る
タイムで周回。一方ホンダ陣営の期待を背負って走るメガバイク
のファブリッツィオとフォレも好タイムを連発。イタリア人
のファブリッツィオに初優勝の期待が掛かる。フォレには
アッセンの再現を見たい人の応援が大きく掛けられる。
レース中盤に入り、突如、ラップタイムが三秒以上も低下。
肌寒さを感じていたが、スタート当初と違い、テレビでの映像
も曇りがちなものであったが、縦に長いこのサーキットの
各所で雨が降り始めていた。
トップ集団が手を挙げて雨をアピールするものの、レースは
続き、不安定なコンディションの中、気温と路面は低下したが
熱いバトルは続いた。
しかし、画面で見ている以上に雨が強くなってきたなか、
文字通り足元をすくわれて中団で走っていたサンナが転倒。
さらにシャンボン、フォレスといったあたりも転んでしまう。
トップグループで走っていたフォレまでもハイサイドを
起こしてしまった。
ようやく赤旗中断となった。見たことのない顔でファブリッ
ツィオがピットに戻り、すぐにコントロールセンターに
ホンダのスタッフと共に抗議に行っていたが、確かにこの
中断は遅すぎるものであった。
雨はどんどん強くなっていった。しかしながら、朝のウォーム
アップというのはウェットで行われていたので、特別に
ウェットフリー走行が設けられることはなく、各チーム
雨用のマシンセットアップに大忙しということになった。
中断前のタイムの第一ヒートと雨で始まる第二ヒートの合算
タイムでレース結果が決められる事態となったイモラの
スーパースポート決勝である。
医師団のOKが出て、ピットクローズ直前にフォレが到着し
シャークヘルメットが雨用のケアをしたヘルメットを大慌て
でかぶってグリッド到着。第一レースの中断前の順位に
沿って、ヤマハジャーマニーの二人が1−2、メガバイクの
二人が3−4というグリッドで第二ヒートのレースがスタート。
スタートダッシュを決めたのはカーテン、パークスの二人の
ヤマハ、それに割って入っていったのがファブリッツィオ、
その後ろから追いかけるフォレスのスズキは転倒し、
ナンネッリ、コラーディの二台のドゥカティが追いかける展開。
ドライでは二台のヤマハ、ホンダに離されていったドゥカティ
であるが、ナンナッリ、コラーディ共に雨は得意である。
とりわけナンネッリは再開二周目からスパートを開始、
イモラ特別仕様のドゥカティ749は瞬く間にトップに浮上した。
世界格式のレースでトップと二位以下のライダーにラップタイム
が一秒違ったらかなりライダーやマシンに差があると思う
筆者であるが、この時のボローニャのマシンに乗る、トスカーナ
人のタイムというのは何と後続に三秒以上速いタイムを連発。
合算タイムでもトップに上がりリードを築いていく。
これにはさすがに雨でも速いカーテン、コラーディ、ファ
ブリッツィオもついていけず、リードは広がる一方であった。
残りのメンバーで二位の座を争う展開となった。
モンツァで輝いて見せたナンネッリはここでも抜群のマシン
コントロールを発揮。まさに水を得た魚でドライでは考え
られないタイム差をライバルにつけていく。
二位争いはカーテン、コラーディ、ファブリッツィオと
なったが、ファブリッツィオは次第に離されて行き、カーテンと
コラーディの争いになった。
終盤ペースを落とす余裕も見せたナンネッリが大殊勲の
初優勝。二位に合算タイムで先んじたカーテンが入り、
エミリアロマーニャ州のパルマに住むコラーディが
同じ州で行われたレースで03年のヴァレンシア以来の
表彰台を得ることになった。
以下、ファブリッツィオ、パークス、雨の中戦闘力に劣る
カワサキをよく走らせたアントネッロ、フォス、シュティ
ゲフェルト、マリオッティーニ、ラグリーブというトップ10
であった。
優勝もあり得たフォレであるがハイサイドで負ったダメージを
気遣いながらの走行で11位に終わった。
本拠地のあるボローニャから最も近いサーキットで開催された
レースで望外の優勝を得たドゥカティ陣営はお祭り騒ぎ。
さらにチーム関係者、そしてナンネッリファンクラブの
連中、そしてナンネッリにとって最もファンタスティックな
一日となったイモラであった。
そして、その後、SBKのレース1を迎えるのだが、その前に
ウェットフリープラクティスが設けられ、その後、SBKのレース
1がスタート。ということでSSのレーススケジュールも遅れ
て始まったイモラのSSレースである。
SBKのレース時にはウェット宣言が出されていたが、ウォーミング
ラップ時にはレコードラインは乾いていて、レースは実質ドライ
で行われた。レース終盤には青空ものぞいていて、晴れ上がって
いたほどである。
そんなタイムスケジュールの変化の中で始まった決勝である。
腕を怪我したシャーペンティエだが、タイムはPPであり、
ブレイルから時計を贈呈される。しかし、ヘルメットは
脱いでいて、すぐにピットに戻った。また僚友の藤原も
欠場。飛車角なしの日曜の午後である。
シャーペンティエのいるトップのグリッドにフォレが着く。
全てのライダーが予選順位から一つ繰り上がったグリッド
からのスタートとなった。
レーススタート。スタートダッシュに成功したのはシャンボン、
それに二台のヤマハ、ファブリッツィオ、ナンネッリ、
コラーディが続く。
トップスタートのフォレだが、今回もスタートを失敗。
しかしながら確実にリカバリーに成功して、すぐにトップ
集団に追いついた。
周を重ねるにつれて、徐々に縦に長い展開になり、トップ
グループはメガバイクホンダのファブリッツィオとフォレ、
ヤマハジャーマニーのカーテンとパークス。そこから間隔
が空いて、ナンネッリ、シャンボン、ハームス、コラーディ
という序列が形成されていく。
前回の優勝で波に乗るヤマハはここでも戦闘力を発揮。
カーテンの二連勝、あるいはパークスの勝利も十分にあり得る
タイムで周回。一方ホンダ陣営の期待を背負って走るメガバイク
のファブリッツィオとフォレも好タイムを連発。イタリア人
のファブリッツィオに初優勝の期待が掛かる。フォレには
アッセンの再現を見たい人の応援が大きく掛けられる。
レース中盤に入り、突如、ラップタイムが三秒以上も低下。
肌寒さを感じていたが、スタート当初と違い、テレビでの映像
も曇りがちなものであったが、縦に長いこのサーキットの
各所で雨が降り始めていた。
トップ集団が手を挙げて雨をアピールするものの、レースは
続き、不安定なコンディションの中、気温と路面は低下したが
熱いバトルは続いた。
しかし、画面で見ている以上に雨が強くなってきたなか、
文字通り足元をすくわれて中団で走っていたサンナが転倒。
さらにシャンボン、フォレスといったあたりも転んでしまう。
トップグループで走っていたフォレまでもハイサイドを
起こしてしまった。
ようやく赤旗中断となった。見たことのない顔でファブリッ
ツィオがピットに戻り、すぐにコントロールセンターに
ホンダのスタッフと共に抗議に行っていたが、確かにこの
中断は遅すぎるものであった。
雨はどんどん強くなっていった。しかしながら、朝のウォーム
アップというのはウェットで行われていたので、特別に
ウェットフリー走行が設けられることはなく、各チーム
雨用のマシンセットアップに大忙しということになった。
中断前のタイムの第一ヒートと雨で始まる第二ヒートの合算
タイムでレース結果が決められる事態となったイモラの
スーパースポート決勝である。
医師団のOKが出て、ピットクローズ直前にフォレが到着し
シャークヘルメットが雨用のケアをしたヘルメットを大慌て
でかぶってグリッド到着。第一レースの中断前の順位に
沿って、ヤマハジャーマニーの二人が1−2、メガバイクの
二人が3−4というグリッドで第二ヒートのレースがスタート。
スタートダッシュを決めたのはカーテン、パークスの二人の
ヤマハ、それに割って入っていったのがファブリッツィオ、
その後ろから追いかけるフォレスのスズキは転倒し、
ナンネッリ、コラーディの二台のドゥカティが追いかける展開。
ドライでは二台のヤマハ、ホンダに離されていったドゥカティ
であるが、ナンナッリ、コラーディ共に雨は得意である。
とりわけナンネッリは再開二周目からスパートを開始、
イモラ特別仕様のドゥカティ749は瞬く間にトップに浮上した。
世界格式のレースでトップと二位以下のライダーにラップタイム
が一秒違ったらかなりライダーやマシンに差があると思う
筆者であるが、この時のボローニャのマシンに乗る、トスカーナ
人のタイムというのは何と後続に三秒以上速いタイムを連発。
合算タイムでもトップに上がりリードを築いていく。
これにはさすがに雨でも速いカーテン、コラーディ、ファ
ブリッツィオもついていけず、リードは広がる一方であった。
残りのメンバーで二位の座を争う展開となった。
モンツァで輝いて見せたナンネッリはここでも抜群のマシン
コントロールを発揮。まさに水を得た魚でドライでは考え
られないタイム差をライバルにつけていく。
二位争いはカーテン、コラーディ、ファブリッツィオと
なったが、ファブリッツィオは次第に離されて行き、カーテンと
コラーディの争いになった。
終盤ペースを落とす余裕も見せたナンネッリが大殊勲の
初優勝。二位に合算タイムで先んじたカーテンが入り、
エミリアロマーニャ州のパルマに住むコラーディが
同じ州で行われたレースで03年のヴァレンシア以来の
表彰台を得ることになった。
以下、ファブリッツィオ、パークス、雨の中戦闘力に劣る
カワサキをよく走らせたアントネッロ、フォス、シュティ
ゲフェルト、マリオッティーニ、ラグリーブというトップ10
であった。
優勝もあり得たフォレであるがハイサイドで負ったダメージを
気遣いながらの走行で11位に終わった。
本拠地のあるボローニャから最も近いサーキットで開催された
レースで望外の優勝を得たドゥカティ陣営はお祭り騒ぎ。
さらにチーム関係者、そしてナンネッリファンクラブの
連中、そしてナンネッリにとって最もファンタスティックな
一日となったイモラであった。
SBKイモララウンドSSニ日目
2005年10月12日 スポーツ夜中と朝がやけに寒いイモラである。季節の変わり目というのは
この時期のことだろう。野球のレギュラーシーズンが終わりに
近くなり、新聞のテレビ欄に期首特番が増えるのだろうが、
今私はイタリアにいる。誰かが恐らくまねするであろう、
ケツメイシの『さくら』をモノマネ番組の特番で見られない
私である。
さて、予選二日目であるが、午前のフリー走行でビッグサプ
ライズに見舞われたエンツォエディーノフェッラーリサーキット
である。
新世界チャンピオンで前日の予選一回目で驚愕のタイムを
マークしたウィンストンテンカーテホンダのシャーペンティエ
だが、走り出してすぐにタイムモニターにクラッシュの文字が。
昨日の藤原のクラッシュで一台体制で臨むことになった
オランダチームに不幸の連鎖がやってくるとは思わなかったが、
これは受け入れなければいけない事実である。
どういうわけか、今回イタリアで開催されるレースなのに
タバコ広告規制国の時に着ているユニフォーム姿をしている
オランダのチームスタッフだが、チームスタッフのwinstonの
文字がなく、代わりに刺繍してあるのが、winwinという
文字である。しかしながら、そのwinwinというロゴが寂しく見えるイモラの週末となってしまった彼らであった。
藤原、シャーペンティエを欠いた午後の予選二回目となった。
怪我からの回復が思わしくなく、ドイツを
欠場したナンネッリがドゥカティパワーでいいタイムを出す。
さらにラウジッツィで1−2を決めたヤマハジャーマニーの
オージーライダー二人もいいタイムをたたき出す。
また、今回初めてここをSSのスズキで走るフォレスもいい状態
でタイムアップ。関係者の評価を上げているこのスペイン人だが
その評価が間違いでないことを示す。
そんなタイムアップ合戦となったこのセッションでフォレが
徐々にタイムアップ。前日振るわなかった彼だが、さすがに
実力者でちゃんとタイムを詰めてきた。
その彼が残り四分でピットイン。タイヤを換えてラストの
アタックに入った。
この彼の走りは惚れ惚れするほど素晴らしく、安定して
力強いもので各区間のパーソナルベストを更新。初日の
シャーペンティエのスーパーラップにきわどく迫る二番手
タイムとなった。
結局、二日目走らなかったシャーペンティエが初日のタイムでPP。
二番手にフォレ。ストレートパワーのすごいドゥカティの
ナンネッリが大健闘の三番手。ヤマハジャーマニーのパークスが四番手で続き、ビトゥーボのサスのセッティングが決まった
シャンボンが五番手、評価の高まっているハームスが六位、
以下スズキのフォレス、もう一台のドゥカのコラーディ、
カーテン、ファブリッツィオというトップ10であった。
この時期のことだろう。野球のレギュラーシーズンが終わりに
近くなり、新聞のテレビ欄に期首特番が増えるのだろうが、
今私はイタリアにいる。誰かが恐らくまねするであろう、
ケツメイシの『さくら』をモノマネ番組の特番で見られない
私である。
さて、予選二日目であるが、午前のフリー走行でビッグサプ
ライズに見舞われたエンツォエディーノフェッラーリサーキット
である。
新世界チャンピオンで前日の予選一回目で驚愕のタイムを
マークしたウィンストンテンカーテホンダのシャーペンティエ
だが、走り出してすぐにタイムモニターにクラッシュの文字が。
昨日の藤原のクラッシュで一台体制で臨むことになった
オランダチームに不幸の連鎖がやってくるとは思わなかったが、
これは受け入れなければいけない事実である。
どういうわけか、今回イタリアで開催されるレースなのに
タバコ広告規制国の時に着ているユニフォーム姿をしている
オランダのチームスタッフだが、チームスタッフのwinstonの
文字がなく、代わりに刺繍してあるのが、winwinという
文字である。しかしながら、そのwinwinというロゴが寂しく見えるイモラの週末となってしまった彼らであった。
藤原、シャーペンティエを欠いた午後の予選二回目となった。
怪我からの回復が思わしくなく、ドイツを
欠場したナンネッリがドゥカティパワーでいいタイムを出す。
さらにラウジッツィで1−2を決めたヤマハジャーマニーの
オージーライダー二人もいいタイムをたたき出す。
また、今回初めてここをSSのスズキで走るフォレスもいい状態
でタイムアップ。関係者の評価を上げているこのスペイン人だが
その評価が間違いでないことを示す。
そんなタイムアップ合戦となったこのセッションでフォレが
徐々にタイムアップ。前日振るわなかった彼だが、さすがに
実力者でちゃんとタイムを詰めてきた。
その彼が残り四分でピットイン。タイヤを換えてラストの
アタックに入った。
この彼の走りは惚れ惚れするほど素晴らしく、安定して
力強いもので各区間のパーソナルベストを更新。初日の
シャーペンティエのスーパーラップにきわどく迫る二番手
タイムとなった。
結局、二日目走らなかったシャーペンティエが初日のタイムでPP。
二番手にフォレ。ストレートパワーのすごいドゥカティの
ナンネッリが大健闘の三番手。ヤマハジャーマニーのパークスが四番手で続き、ビトゥーボのサスのセッティングが決まった
シャンボンが五番手、評価の高まっているハームスが六位、
以下スズキのフォレス、もう一台のドゥカのコラーディ、
カーテン、ファブリッツィオというトップ10であった。
SBKイモララウンドSS一日目
2005年10月12日 スポーツ早朝の雨が残る朝のフリー走行。肌寒さを感じながらの
走行となる。タイヤウォーマーにグローブを乗せて、
暖めているライダーの何と多いことか。天候に合わせて
やることが増えているライダー、メカニック、チームスタッフ
である。
そんな寒さの中で始まったイモラのSSのフリープラクティス
であるが、何と開始早々、レッドフラッグとなった。
原因は藤原とミクソフスキーが絡んでのもの。これで重傷を
追ってしまった藤原はこの週末の後の全てのセッションを欠場
することになってしまった。もう一人の当事者のポーランド系
チェコ人もこの日の午後の予選一回目は観客としてみることと
なった。
午後に入り、気温も上昇し、黒系統の服から明るい色が目立つ
ようになった観客席。そんな中で予選一回目がスタート。
コラーディ、ナンネッリのドゥカティの二人。この二人が
好調でタイムを伸ばしていくが、セッション中盤から
シャーペンティエがベストをマーク。それに対して、カーテン
が盛り返し、ファブリッツィオ、シャンボン、パークスが
タイムアップを図り、激しいトップ争いとなった。
そんな群雄割拠を思わせる関係者を黙らせたのはまたしても
あのフランス人であった。
シャーペンティエ 1分51秒788
二位のカーテンの53秒379というタイムやナンネッリ、
ファブリッツィオの53秒台後半のタイムは決して悪いもの
ではない。あまりにも新世界チャンピオンのタイムがすごすぎる
のだ。
あまりにも強烈な先制パンチ。というかある意味戦意を失わせる
強烈なKOパンチである。
あるチーム関係者は『あいつにだけピレリがスペシャル
ソフトタイヤを用意して使わせているんじゃないか。』
と話していたが、そうライバルチームに思わせるだけの
強烈なタイムである。(ピレリは黙して語らないらしい。)
ここも彼のためにレースがあるような気がする。
あまりにもすごいタイムに声を失ったライバルチーム関係者
が多かったが、イタリアという国でイタリア人が走るときには
スペシャルな精神力がついてまわるものである。
モンツァでのナンネッリの表彰台は記憶に新しい。
また多くの関係者や友人、スポンサー、ファンが駆けつける
土日にはさらに盛り上がり、その空気に触発されて、多くの
イタリア人ライダーが燃えることだろう。
イタリアのお客さんがアニマル浜口、ライダーが浜口京子に
見えてくる私である。
走行となる。タイヤウォーマーにグローブを乗せて、
暖めているライダーの何と多いことか。天候に合わせて
やることが増えているライダー、メカニック、チームスタッフ
である。
そんな寒さの中で始まったイモラのSSのフリープラクティス
であるが、何と開始早々、レッドフラッグとなった。
原因は藤原とミクソフスキーが絡んでのもの。これで重傷を
追ってしまった藤原はこの週末の後の全てのセッションを欠場
することになってしまった。もう一人の当事者のポーランド系
チェコ人もこの日の午後の予選一回目は観客としてみることと
なった。
午後に入り、気温も上昇し、黒系統の服から明るい色が目立つ
ようになった観客席。そんな中で予選一回目がスタート。
コラーディ、ナンネッリのドゥカティの二人。この二人が
好調でタイムを伸ばしていくが、セッション中盤から
シャーペンティエがベストをマーク。それに対して、カーテン
が盛り返し、ファブリッツィオ、シャンボン、パークスが
タイムアップを図り、激しいトップ争いとなった。
そんな群雄割拠を思わせる関係者を黙らせたのはまたしても
あのフランス人であった。
シャーペンティエ 1分51秒788
二位のカーテンの53秒379というタイムやナンネッリ、
ファブリッツィオの53秒台後半のタイムは決して悪いもの
ではない。あまりにも新世界チャンピオンのタイムがすごすぎる
のだ。
あまりにも強烈な先制パンチ。というかある意味戦意を失わせる
強烈なKOパンチである。
あるチーム関係者は『あいつにだけピレリがスペシャル
ソフトタイヤを用意して使わせているんじゃないか。』
と話していたが、そうライバルチームに思わせるだけの
強烈なタイムである。(ピレリは黙して語らないらしい。)
ここも彼のためにレースがあるような気がする。
あまりにもすごいタイムに声を失ったライバルチーム関係者
が多かったが、イタリアという国でイタリア人が走るときには
スペシャルな精神力がついてまわるものである。
モンツァでのナンネッリの表彰台は記憶に新しい。
また多くの関係者や友人、スポンサー、ファンが駆けつける
土日にはさらに盛り上がり、その空気に触発されて、多くの
イタリア人ライダーが燃えることだろう。
イタリアのお客さんがアニマル浜口、ライダーが浜口京子に
見えてくる私である。
imola imola imola
2005年10月12日 スポーツla undiciesima tappa di superbike mondiale
e’ ad imola
qui ci sono possibilita’ del titolo
mondiale di sbk stk1000 e stk 600 euro u-20
vengo qui vedere il periodo importante
al circuit enzo e dino ferrari dove il posto
di nascere il nuovo campionato del mondo
ed europeo
poi avevo sentito gian luca nannelli gira sul colore
storico della ducati
il pilota thailandese arriva salire su cbr600 della
squadra ceca con l’appoggio degli sponsor del suo
paese
ivan goi simone sanna partecipano con i wildcard
sbk chris vermulen viene per la vittoria farsi stare
vicinare al top
dopo la bellissima vittoria in germania lorenzo lanzi
ha trovato ufficialissimo f05 ducati
il grande storia fra corti e tiberio ancora continia
per il primo campione europeo meno 20anni
il pilota turco puo’ vincere il titolo mondiale
coppa fim stock 1000
cosa sara’ cosa manca cosa bisogna cosa vuole
cosa distrugge cosa nasce
tutti da imola tutti al circuit enzo e dino ferrari
vediamo!!
e’ ad imola
qui ci sono possibilita’ del titolo
mondiale di sbk stk1000 e stk 600 euro u-20
vengo qui vedere il periodo importante
al circuit enzo e dino ferrari dove il posto
di nascere il nuovo campionato del mondo
ed europeo
poi avevo sentito gian luca nannelli gira sul colore
storico della ducati
il pilota thailandese arriva salire su cbr600 della
squadra ceca con l’appoggio degli sponsor del suo
paese
ivan goi simone sanna partecipano con i wildcard
sbk chris vermulen viene per la vittoria farsi stare
vicinare al top
dopo la bellissima vittoria in germania lorenzo lanzi
ha trovato ufficialissimo f05 ducati
il grande storia fra corti e tiberio ancora continia
per il primo campione europeo meno 20anni
il pilota turco puo’ vincere il titolo mondiale
coppa fim stock 1000
cosa sara’ cosa manca cosa bisogna cosa vuole
cosa distrugge cosa nasce
tutti da imola tutti al circuit enzo e dino ferrari
vediamo!!
スーパーバイクの公式HPの日本語版というのは、、、
2005年9月28日 スポーツ私はレース関連の情報はネット、紙媒体、テレビ、そして
現場での情報などをいくつかの言葉で得ています。そこから
日本のレースを愛する皆様にこうして私のブログで情報提供
させていただいています。
まぁ、足で集めた情報とか、実際に現場で携わっているスタッフ
と彼らの母国語で話すことで、よりオープンな形で話してくれ
たりすることでフレッシュだったり、コアな情報をゲットでき
ます。
そんな私からするとスーパーバイクの公式ホームページの
日本語版というのはちょっとなぁという気がしますね。
(アドレスはwww.worldsbk.com)
私は人の名前や地名は原音表示であるべきだと思いますが、
恐らく担当者はイタリア語が話せない。あるいはわかろうと
しない。そんな人は我が愛しのmauro sanchiniのことを
マウロ サンチーニなんて表示してしまう。
イタリア語読みではchiはキになるので私は間違いなく
マウロ サンキーニと書きますね。
また英語やイタリア語からの翻訳記事が日本語版のほとんど
だと思いますが、やはり私のように現場で見るからこそ、
感じられること、理解できることというのがあって、それを
世に訴えることということが大事だと思います。
折角の素晴らしいレースやスピードの世界が間違った伝えられ
かたをしたり、正しくない形で伝播することに恐れを感じて
しまう私です。
英語国民のすべてではないのですが、かなりの部分が世界中
どこへ行っても英語を話せばいいと思っていたり、実際
そうしたりしていますが、日本人や他の国の人でもそうですが、
英語圏で過ごした人が同じようなメンタリティを有して
世界中を闊歩する姿を目にします。私は英語という言葉は
重要であり、通用度の高い言葉だと思いますが、それが
世界中で通じるワンアンドオンリーな言語だとは全く思って
いません。このスーパーバイクの公式HPの日本語版担当者が
どういう考えを有しているのかはわかりませんが、、、。
というわけで私は人名や地名というものをできるだけ原音表示
していこうと考えていますし、ライダーのメンタルの核の部分に
現場で、そして日本語や英語以外の言葉も使って肉薄して
表現していきたいと思っています。
現場での情報などをいくつかの言葉で得ています。そこから
日本のレースを愛する皆様にこうして私のブログで情報提供
させていただいています。
まぁ、足で集めた情報とか、実際に現場で携わっているスタッフ
と彼らの母国語で話すことで、よりオープンな形で話してくれ
たりすることでフレッシュだったり、コアな情報をゲットでき
ます。
そんな私からするとスーパーバイクの公式ホームページの
日本語版というのはちょっとなぁという気がしますね。
(アドレスはwww.worldsbk.com)
私は人の名前や地名は原音表示であるべきだと思いますが、
恐らく担当者はイタリア語が話せない。あるいはわかろうと
しない。そんな人は我が愛しのmauro sanchiniのことを
マウロ サンチーニなんて表示してしまう。
イタリア語読みではchiはキになるので私は間違いなく
マウロ サンキーニと書きますね。
また英語やイタリア語からの翻訳記事が日本語版のほとんど
だと思いますが、やはり私のように現場で見るからこそ、
感じられること、理解できることというのがあって、それを
世に訴えることということが大事だと思います。
折角の素晴らしいレースやスピードの世界が間違った伝えられ
かたをしたり、正しくない形で伝播することに恐れを感じて
しまう私です。
英語国民のすべてではないのですが、かなりの部分が世界中
どこへ行っても英語を話せばいいと思っていたり、実際
そうしたりしていますが、日本人や他の国の人でもそうですが、
英語圏で過ごした人が同じようなメンタリティを有して
世界中を闊歩する姿を目にします。私は英語という言葉は
重要であり、通用度の高い言葉だと思いますが、それが
世界中で通じるワンアンドオンリーな言語だとは全く思って
いません。このスーパーバイクの公式HPの日本語版担当者が
どういう考えを有しているのかはわかりませんが、、、。
というわけで私は人名や地名というものをできるだけ原音表示
していこうと考えていますし、ライダーのメンタルの核の部分に
現場で、そして日本語や英語以外の言葉も使って肉薄して
表現していきたいと思っています。
ライダー来季マーケット情報 MotoGP
2005年9月28日 スポーツ125,250に続いて最高峰クラスに関して、
もてぎ、ミザノで集めた情報をお届け。
レプソルホンダ ◎ ペドロザ ○ へイデン △ビアッジ
キャメルホンダ ◎ バロス △ ビアッジ △ バイン
△ ヴァーミューレン
グレシーニ ◎ メランドリ △ ヴァーミューレン
チーム名スポンサー次第テレフォニカは撤退しF1ルノーへ。ジベルナウはテレフォニカとの直接契約なので残留の目はなし。
コニカミノルタ ◎ 玉田
ドゥカティ ◎ カピロッシ ○ ジベルナウ
カワサキ ◎ 中野 △ ビアッジ △ ノイキルフナー
△ホフマン △ ベイリス △ジャック
スズキ ◎ ホプキンス △ ビアッジ
△ トーズランド
ヤマハゴロワーズ ◎ ロッシ ◎ エドワーズ
ヤマハテック3 △ ロルフォ △ ドゥピュニエ
△ ストーナー △ ドヴィツィオーゾ
△ ギュントリ
WCM △ エリソン エンジン不明ブラタとは離婚
の模様。
ダンティンドゥカティ △ ロルフォ △ エリアス
チャウスはAMAへの転向。ベイリスにはドゥカティWSBKの話が。
テック3にはダンロップタイヤという話も。
もてぎ、ミザノで集めた情報をお届け。
レプソルホンダ ◎ ペドロザ ○ へイデン △ビアッジ
キャメルホンダ ◎ バロス △ ビアッジ △ バイン
△ ヴァーミューレン
グレシーニ ◎ メランドリ △ ヴァーミューレン
チーム名スポンサー次第テレフォニカは撤退しF1ルノーへ。ジベルナウはテレフォニカとの直接契約なので残留の目はなし。
コニカミノルタ ◎ 玉田
ドゥカティ ◎ カピロッシ ○ ジベルナウ
カワサキ ◎ 中野 △ ビアッジ △ ノイキルフナー
△ホフマン △ ベイリス △ジャック
スズキ ◎ ホプキンス △ ビアッジ
△ トーズランド
ヤマハゴロワーズ ◎ ロッシ ◎ エドワーズ
ヤマハテック3 △ ロルフォ △ ドゥピュニエ
△ ストーナー △ ドヴィツィオーゾ
△ ギュントリ
WCM △ エリソン エンジン不明ブラタとは離婚
の模様。
ダンティンドゥカティ △ ロルフォ △ エリアス
チャウスはAMAへの転向。ベイリスにはドゥカティWSBKの話が。
テック3にはダンロップタイヤという話も。
allora imola arriva
2005年9月28日 スポーツalla questa fine settimana la gara di sbk mondiale
ritorna in italia
per gli italiani cioe’ non solo i piloti
i meccanici ingerniri staff dell’equippe
gli sponsor
loro pensano che sia cirucito di imola il posto speciale
la ducati cioe’ la casa di emilia romagna
ci sono 2 circuiti dove sono le gare di sbk
uno e’ misano e altre ad imola
pero’ imola piu’ vicino del misano e molto facile
andarci
il mondo di sbk e’ veramente fantastico
e fra il circuit e gli appasionati sono molto vicino
davanti ai tanti tutte case devono lavorare per le vittorie
la competizione della moto di serie
che ha il grande rapporto fra le gare e i clienti
fino al round di germania ci sono tanti vincetori
corser vermulen fra di 2aussi ora soli 60punti differenze
poi anche 2 ducatista toseland il campione nel 04
e regis laconi ha fatto doppietta ad imola all’anno scorso
loro hanno la moto e il talento da guidare a vincere
altre ducatista lorenzo lanzi ha vinto in germania
e la casa bolognese ha deciso fornire lo stesso moto
di xerox ducati alla gara di emilia romagna per il pilota
di cesena
poi haga dopo la gara di brno sicuramente lui in forma
poi kagayama al debutante al mondiale ha vinto
secondo manche in qatar con il capolavoro della suzuki litro
tutte marchi hanno opportunita’ da vincere
tanti piloti hanno possiblita’ vincere qui ad imola
poi supersport fino a brands hatch 2piloti dell’winston
ten kate dominavano le gare pero’ in paesi bassi
fabien foret finalmente fermava loro e abbiamo capito
il suo grandissimo talento e suo valore ad assen
poi 7 giorni dopo la vittoria di non pilota di tenkate
in germania kevin curtain e broc parks della yamaha germania hanno regnato 1-2 alla loro casa
ricuperano seb charpentier e fujiwara o
fabien ormai e’ competitiva come nel 2001 quando
vinse il titolo mondiale
poi curtain ha vinto in forma in germania
fra uno di loro vince o altre pilota sale sul
posto il piu’ alto del podio?
cosa ci sara cosa fara’ cosa manca cosa bisogna
cosa deve fare cosa non va e cosa va
possiamo capire solamente al circuit enzo e dino
ferrari
vediamo!!
ritorna in italia
per gli italiani cioe’ non solo i piloti
i meccanici ingerniri staff dell’equippe
gli sponsor
loro pensano che sia cirucito di imola il posto speciale
la ducati cioe’ la casa di emilia romagna
ci sono 2 circuiti dove sono le gare di sbk
uno e’ misano e altre ad imola
pero’ imola piu’ vicino del misano e molto facile
andarci
il mondo di sbk e’ veramente fantastico
e fra il circuit e gli appasionati sono molto vicino
davanti ai tanti tutte case devono lavorare per le vittorie
la competizione della moto di serie
che ha il grande rapporto fra le gare e i clienti
fino al round di germania ci sono tanti vincetori
corser vermulen fra di 2aussi ora soli 60punti differenze
poi anche 2 ducatista toseland il campione nel 04
e regis laconi ha fatto doppietta ad imola all’anno scorso
loro hanno la moto e il talento da guidare a vincere
altre ducatista lorenzo lanzi ha vinto in germania
e la casa bolognese ha deciso fornire lo stesso moto
di xerox ducati alla gara di emilia romagna per il pilota
di cesena
poi haga dopo la gara di brno sicuramente lui in forma
poi kagayama al debutante al mondiale ha vinto
secondo manche in qatar con il capolavoro della suzuki litro
tutte marchi hanno opportunita’ da vincere
tanti piloti hanno possiblita’ vincere qui ad imola
poi supersport fino a brands hatch 2piloti dell’winston
ten kate dominavano le gare pero’ in paesi bassi
fabien foret finalmente fermava loro e abbiamo capito
il suo grandissimo talento e suo valore ad assen
poi 7 giorni dopo la vittoria di non pilota di tenkate
in germania kevin curtain e broc parks della yamaha germania hanno regnato 1-2 alla loro casa
ricuperano seb charpentier e fujiwara o
fabien ormai e’ competitiva come nel 2001 quando
vinse il titolo mondiale
poi curtain ha vinto in forma in germania
fra uno di loro vince o altre pilota sale sul
posto il piu’ alto del podio?
cosa ci sara cosa fara’ cosa manca cosa bisogna
cosa deve fare cosa non va e cosa va
possiamo capire solamente al circuit enzo e dino
ferrari
vediamo!!
さぁ、SBKイモラだ。
2005年9月28日 スポーツ佳境に入ってきたスーパーバイク世界選手権シリーズ。
今週末はイタリアのイモラです。ドゥカティというメーカー
にとって同じエミリアロマーニャ州で行われるレースは
ミザノとイモラ二ヶ所ありますが、よりボローニャに近い
のはここです。
そして、イタリア人ドライバー、チームにとって重要なこと
は間違いありません。GPよりレースやライダー、チーム、
スポンサーがよりファンと近い関係にあり、多くのイタリア人
が関わっているSBKやSS,そしてSTK1000,STK600といった
カテゴリーを見るために今週末は多くのお客さんが足を運ぶ
ことでしょう。
ドイツでSBK初優勝したランツィは再びサテライトチーム
であるカラッキドゥカティからの出走となりますが、
ファクトリー仕様のマシンの供給が報じられています。
さらに怪我からラコニ、ウォーカーが帰ってきます。
ワイルドカードでR1のテスターであるグラミーニも走ります。
ドイツを終えて60ポイント差となったコーサーとヴァーミュー
レンのタイトル争いはどうなるのか。そして、今季はここまで
この二人の王者候補以外にも芳賀、加賀山、ラコニ、トーズ
ランド、ランツィらが勝ち星をあげています。
誰が勝っても、どのマシンが勝利をあげてもおかしくない
カテゴリーで混戦必至のSBKがどうなるのか。
また、SSでもテンカーテホンダの圧倒的な支配をオランダで
フォレが、ドイツでカーテンが崩したように絶対王政が
崩れていく最中シャーペンティエと藤原が強さを見せ付けるのか
あるいはフォレ、カーテンの二勝目があるのか、あるいは
五番目のウィナーが誕生するのか見所はたくさんあります。
様々な楽しみと予感が縦糸と横糸になり、交差しながら
つむがれる今週のイモラは本当に楽しみです。
今週末はイタリアのイモラです。ドゥカティというメーカー
にとって同じエミリアロマーニャ州で行われるレースは
ミザノとイモラ二ヶ所ありますが、よりボローニャに近い
のはここです。
そして、イタリア人ドライバー、チームにとって重要なこと
は間違いありません。GPよりレースやライダー、チーム、
スポンサーがよりファンと近い関係にあり、多くのイタリア人
が関わっているSBKやSS,そしてSTK1000,STK600といった
カテゴリーを見るために今週末は多くのお客さんが足を運ぶ
ことでしょう。
ドイツでSBK初優勝したランツィは再びサテライトチーム
であるカラッキドゥカティからの出走となりますが、
ファクトリー仕様のマシンの供給が報じられています。
さらに怪我からラコニ、ウォーカーが帰ってきます。
ワイルドカードでR1のテスターであるグラミーニも走ります。
ドイツを終えて60ポイント差となったコーサーとヴァーミュー
レンのタイトル争いはどうなるのか。そして、今季はここまで
この二人の王者候補以外にも芳賀、加賀山、ラコニ、トーズ
ランド、ランツィらが勝ち星をあげています。
誰が勝っても、どのマシンが勝利をあげてもおかしくない
カテゴリーで混戦必至のSBKがどうなるのか。
また、SSでもテンカーテホンダの圧倒的な支配をオランダで
フォレが、ドイツでカーテンが崩したように絶対王政が
崩れていく最中シャーペンティエと藤原が強さを見せ付けるのか
あるいはフォレ、カーテンの二勝目があるのか、あるいは
五番目のウィナーが誕生するのか見所はたくさんあります。
様々な楽しみと予感が縦糸と横糸になり、交差しながら
つむがれる今週のイモラは本当に楽しみです。
ライダー来季マーケット情報125,250編
2005年9月28日 スポーツグランプリのもてぎとイタリア選手権のミザノアドレアティコ
で集めてきたねたをお届け。
125
トッティトップスポルトがイタリアンの若手を起用する。
でもって、現在のパジーニを250に連れて行きたい模様。
チームノーケーブルですが、シモンチェッリは250転向
と同時にチームを離れる様子。元気で若くてイタリア国籍で
できればお金も持ってこれる人を探している様子。
チームスコット来季も125をやる模様。当然イタリア人
を探しています。
マッテオーニレーシングがKTM使用という話も。
KTMレッドブルですが、来季はどうなるのか、250の
話とリンクしながら流動的。ドイツ選手権のKTMユーザーの線も。
チームアブルッツォですが、今季125,250各一人で
の活動でしたが、チームマネージャーは昨年のように
各二人での参戦形態を模索中。
シモーネ・コルシが125に戻る可能性大。
マヌエル・ポッジャーリに125,250の両方の話が。
250
ワークスホンダのチームであるチームスコットは恐らく
現行のライダーラインナップを継続するであろう。
ドヴィツィオーゾがヤマハMotoGPの話がどこまで具体的に
なるのか、単なるうわさであるのか不明瞭ですが、彼が
250に残るとしたら現在のチームになりホンダでタイトルを
狙うことになる。
アルベルト・プーチのチームがテレフォニカ撤退でレプソルと
レッドブルのカラーリングになる模様。そこにポルトが加入。
MSアプリリアですが、デアンジェリスは残留。コルシが放出
で空いたシートにKTMの話を断ったシモンチェッリが参入。
チームアスパーですがポルトは移籍。二人体制になると
思われますが、ドュピュニエ他スペイン人ライダーを含めて
思案中。
LCRですが、ストーナーにはMotoGPの話もあり。
ロカテッリですが、今季の成績ではちょっと、、、。
プライベートマシンで奮闘しているエキップドフランスですが
ギュントリはマシン次第で残留。MotoGPステップアップの
話は恐らく、ヤマハ、ダンロップでポンシャラルのチームで
ロルフォと組む話だと思いますが、テック3チームが予算
次第で一台体制か二台体制になるのかまだ不明瞭。
仮にギュントリ250現行チーム残留の場合はチームメイト
にはフランスの若手。
レッドブルKTMですが、ウェストは二年契約の二年目。
ニ台体制の二台目にはシモンチェッリが断られたので
タルマッチが125からステップアップ。
ヴァレンティーノ・ロッシがMotoGPと250の2カテゴリー
参戦希望という話はヤマハの現状から難しい模様。
ファンティックモーターですが、ヴァンサン、フェッロ共に
離れる模様。フェッロは125に帰り新参となりそう。
デルビジレラの250ですがライダーにポッジャーリ、
テクニカルスタッフにマウロ・ノッチョリの名前が。
で集めてきたねたをお届け。
125
トッティトップスポルトがイタリアンの若手を起用する。
でもって、現在のパジーニを250に連れて行きたい模様。
チームノーケーブルですが、シモンチェッリは250転向
と同時にチームを離れる様子。元気で若くてイタリア国籍で
できればお金も持ってこれる人を探している様子。
チームスコット来季も125をやる模様。当然イタリア人
を探しています。
マッテオーニレーシングがKTM使用という話も。
KTMレッドブルですが、来季はどうなるのか、250の
話とリンクしながら流動的。ドイツ選手権のKTMユーザーの線も。
チームアブルッツォですが、今季125,250各一人で
の活動でしたが、チームマネージャーは昨年のように
各二人での参戦形態を模索中。
シモーネ・コルシが125に戻る可能性大。
マヌエル・ポッジャーリに125,250の両方の話が。
250
ワークスホンダのチームであるチームスコットは恐らく
現行のライダーラインナップを継続するであろう。
ドヴィツィオーゾがヤマハMotoGPの話がどこまで具体的に
なるのか、単なるうわさであるのか不明瞭ですが、彼が
250に残るとしたら現在のチームになりホンダでタイトルを
狙うことになる。
アルベルト・プーチのチームがテレフォニカ撤退でレプソルと
レッドブルのカラーリングになる模様。そこにポルトが加入。
MSアプリリアですが、デアンジェリスは残留。コルシが放出
で空いたシートにKTMの話を断ったシモンチェッリが参入。
チームアスパーですがポルトは移籍。二人体制になると
思われますが、ドュピュニエ他スペイン人ライダーを含めて
思案中。
LCRですが、ストーナーにはMotoGPの話もあり。
ロカテッリですが、今季の成績ではちょっと、、、。
プライベートマシンで奮闘しているエキップドフランスですが
ギュントリはマシン次第で残留。MotoGPステップアップの
話は恐らく、ヤマハ、ダンロップでポンシャラルのチームで
ロルフォと組む話だと思いますが、テック3チームが予算
次第で一台体制か二台体制になるのかまだ不明瞭。
仮にギュントリ250現行チーム残留の場合はチームメイト
にはフランスの若手。
レッドブルKTMですが、ウェストは二年契約の二年目。
ニ台体制の二台目にはシモンチェッリが断られたので
タルマッチが125からステップアップ。
ヴァレンティーノ・ロッシがMotoGPと250の2カテゴリー
参戦希望という話はヤマハの現状から難しい模様。
ファンティックモーターですが、ヴァンサン、フェッロ共に
離れる模様。フェッロは125に帰り新参となりそう。
デルビジレラの250ですがライダーにポッジャーリ、
テクニカルスタッフにマウロ・ノッチョリの名前が。
イタリア選手権最終戦ミザノアドレアティコ
2005年9月27日 スポーツ私がかつて住んだ町リミニから12キロほどにあるサーキット。
ミザノアドレアティコ。ここがイタリア選手権最終戦の舞台
である。
125、STK1000,SS,SBKのすべてのクラスのタイトルがここで
決まる。そんなイタリア最速王決定戦の場にいられる私は幸せ
だと思う。
金曜日はフリープラクティスのみ、土曜日は予選というスケ
ジュールで進み、日曜の決勝に。日曜日の朝というのはマレ
ーシアでは昼ということで、各チームのホスピタリティや
ピットではMotoGPの放送を見ていました。
私も125のアブルッツォジュニアチームでマウロとサン
ドラのノッチョリ夫妻と共にテレビで観戦。
96、97年ロッシと共に125を戦い、98年はカピロッシ
と共に250をやっていたノッチョリはMotoGPの優勝がカピ
ロッシで二位がロッシでタイトル決定ということに満足して
いました。
(本当はこの人はイタリア選手権とスペイン選手権でお茶を
濁して過ごす人ではないと思うのですが、今年はこういう
形でのアクティビティになっていました。)
さて、レースである。125はタイトルに王手を掛けて
好調のグロツキィジョルジだが、タイトル争いのライバルの
バローニ、そして今回マラグーティで走っているペリーノが
逃げを打つ中、何とオープニングラップを10位で帰ってきた。
これでかなりバローニは楽になったのだが、ペリーノの
マラグーティは今回素晴らしい仕上がりを見せて、なかなか前に
出られずに終始二位での走行になる。
そうこうしているうちに序盤のミスを素晴らしい走りで
グロツキィジョルジが挽回し、トップグループに入ってきた。
ポイント差から考えて、バローニは優勝して、なおかつ
グロツキィジョルジが中団以降に埋もれる必要性があったの
だが、コンティ、パルンボといったライダーが優勝争いに
絡めず、四位以降が中盤以降離れる展開となった。
結局、少々後半もたついたもののペリーノが優勝。
最終ラップ、バローニとグロツキィジョルジが接触し、
あわやと思わせたものほぼ同時にチェッカーを受けた。
当初の記録ではバローニが上回ったもの、フォトフィニッシュで
コンマ一秒差でグロツキィジョルジが先行し、三位にバローニ
となった。
ウクライナがオリジンで、ラヴェンナに住むあどけない若者が
こうしてタイトルを決定した。
STK1000
マッシモ・ロッコリがアレッサンドロ・ポリータにどうやって
戦いを挑み、9点のビハインドを跳ね返し、タイトルを奪う
かが焦点だったこのレースであるが、この日、そしてこの週
のポリータのチェラーニスズキのリッターバイクは他者を
よせつけずに優勝。一方のロッコリは予選もぱっとせずに
ポリータのサンデークルージングでタイトルを優勝で決めた。
supersport
予選、決勝ともかつて世界選手権のSSレギュラーであり、
アプリリアのSBKの経験のあるアレッサンドロ・アントネッロが
支配。オープニングラップからライバルを突き放しての
圧勝であった。
19ポイントのリードを持っているシモーネ・サンナは無理を
することなく、自分のタイムペースで周回。二位争いの
マリオッティニ、ゴイ、そこから離れてカネパ、ジュウゴバス、
サンナが四位争いであったが、さしたる波乱はなく、
前を目指さすポイントを計算しながらの走り。
結局ライバルを先に行かせてチェッカー。六位でタイトル
を決めた。
SBK
ここに来るまでのランクでポイントトップはドゥカティに
ダンロップタイヤというパッケージングのブリニョーラ。
しかし、最終戦は各チームの近い将来の思惑などもあり、
PSG1カワサキがフォンシ・二エトとマウロ・サンキーニが
急遽参戦を決め、彼らの存在と戦いぶりによってレース展開
が微妙なものになることは自明の理となった。
予選トップは驚愕の一発のタイムでヤマハR1のグラミーニ。
このタイムが一発だけのタイムなのか、あるいはこのラップ
タイムを決勝でもライバルに見せ付けることができるのかが
ポイントだったレースであり、ポイントリーダーのブリニョーラ
にとっては、直接タイトル争いに関係のないこのグラミーニが
勝つことはウェルカムであったはずである。
レースがスタートし、先行したのはヴィッツィエッロ。来季
の動向が不透明な彼はいいところを見せようと懸命のアタック
で周を追うごとにリードを築く。
二位争いがぺデルチーニ、グラミーニ、ブリニョーラという
展開。タイトルを獲るために勝利が欲しいぺデルチーニと
ボルチャーニであるが、トップ快走のヴィッツィエッロは
遠く、ぺデルチーニは二位争いのトップを走り、ボルチャーニ
は中団に沈んでいる。
ヴィッツィエッロは高いレベルのラップタイムを終始キープ。
二位争いは中盤ミスを犯したグラミーニが下げて、その彼に
二エトが近づいていく。
この日のロレンツリオーニバイレオーニのR1は完璧でヴィッツィ
エッロはマシンが完璧ならライダーの能力を発揮できることを
証明して快勝であった。
二位争いはぺデルチーニが制し、三位には中団からよく追い上げたニエトがカワサキ初ライドで食い込んだ。
最後にニエトに抜かれたブリニョーラが四位となり、タイトル
を決定した。
ミザノアドレアティコ。ここがイタリア選手権最終戦の舞台
である。
125、STK1000,SS,SBKのすべてのクラスのタイトルがここで
決まる。そんなイタリア最速王決定戦の場にいられる私は幸せ
だと思う。
金曜日はフリープラクティスのみ、土曜日は予選というスケ
ジュールで進み、日曜の決勝に。日曜日の朝というのはマレ
ーシアでは昼ということで、各チームのホスピタリティや
ピットではMotoGPの放送を見ていました。
私も125のアブルッツォジュニアチームでマウロとサン
ドラのノッチョリ夫妻と共にテレビで観戦。
96、97年ロッシと共に125を戦い、98年はカピロッシ
と共に250をやっていたノッチョリはMotoGPの優勝がカピ
ロッシで二位がロッシでタイトル決定ということに満足して
いました。
(本当はこの人はイタリア選手権とスペイン選手権でお茶を
濁して過ごす人ではないと思うのですが、今年はこういう
形でのアクティビティになっていました。)
さて、レースである。125はタイトルに王手を掛けて
好調のグロツキィジョルジだが、タイトル争いのライバルの
バローニ、そして今回マラグーティで走っているペリーノが
逃げを打つ中、何とオープニングラップを10位で帰ってきた。
これでかなりバローニは楽になったのだが、ペリーノの
マラグーティは今回素晴らしい仕上がりを見せて、なかなか前に
出られずに終始二位での走行になる。
そうこうしているうちに序盤のミスを素晴らしい走りで
グロツキィジョルジが挽回し、トップグループに入ってきた。
ポイント差から考えて、バローニは優勝して、なおかつ
グロツキィジョルジが中団以降に埋もれる必要性があったの
だが、コンティ、パルンボといったライダーが優勝争いに
絡めず、四位以降が中盤以降離れる展開となった。
結局、少々後半もたついたもののペリーノが優勝。
最終ラップ、バローニとグロツキィジョルジが接触し、
あわやと思わせたものほぼ同時にチェッカーを受けた。
当初の記録ではバローニが上回ったもの、フォトフィニッシュで
コンマ一秒差でグロツキィジョルジが先行し、三位にバローニ
となった。
ウクライナがオリジンで、ラヴェンナに住むあどけない若者が
こうしてタイトルを決定した。
STK1000
マッシモ・ロッコリがアレッサンドロ・ポリータにどうやって
戦いを挑み、9点のビハインドを跳ね返し、タイトルを奪う
かが焦点だったこのレースであるが、この日、そしてこの週
のポリータのチェラーニスズキのリッターバイクは他者を
よせつけずに優勝。一方のロッコリは予選もぱっとせずに
ポリータのサンデークルージングでタイトルを優勝で決めた。
supersport
予選、決勝ともかつて世界選手権のSSレギュラーであり、
アプリリアのSBKの経験のあるアレッサンドロ・アントネッロが
支配。オープニングラップからライバルを突き放しての
圧勝であった。
19ポイントのリードを持っているシモーネ・サンナは無理を
することなく、自分のタイムペースで周回。二位争いの
マリオッティニ、ゴイ、そこから離れてカネパ、ジュウゴバス、
サンナが四位争いであったが、さしたる波乱はなく、
前を目指さすポイントを計算しながらの走り。
結局ライバルを先に行かせてチェッカー。六位でタイトル
を決めた。
SBK
ここに来るまでのランクでポイントトップはドゥカティに
ダンロップタイヤというパッケージングのブリニョーラ。
しかし、最終戦は各チームの近い将来の思惑などもあり、
PSG1カワサキがフォンシ・二エトとマウロ・サンキーニが
急遽参戦を決め、彼らの存在と戦いぶりによってレース展開
が微妙なものになることは自明の理となった。
予選トップは驚愕の一発のタイムでヤマハR1のグラミーニ。
このタイムが一発だけのタイムなのか、あるいはこのラップ
タイムを決勝でもライバルに見せ付けることができるのかが
ポイントだったレースであり、ポイントリーダーのブリニョーラ
にとっては、直接タイトル争いに関係のないこのグラミーニが
勝つことはウェルカムであったはずである。
レースがスタートし、先行したのはヴィッツィエッロ。来季
の動向が不透明な彼はいいところを見せようと懸命のアタック
で周を追うごとにリードを築く。
二位争いがぺデルチーニ、グラミーニ、ブリニョーラという
展開。タイトルを獲るために勝利が欲しいぺデルチーニと
ボルチャーニであるが、トップ快走のヴィッツィエッロは
遠く、ぺデルチーニは二位争いのトップを走り、ボルチャーニ
は中団に沈んでいる。
ヴィッツィエッロは高いレベルのラップタイムを終始キープ。
二位争いは中盤ミスを犯したグラミーニが下げて、その彼に
二エトが近づいていく。
この日のロレンツリオーニバイレオーニのR1は完璧でヴィッツィ
エッロはマシンが完璧ならライダーの能力を発揮できることを
証明して快勝であった。
二位争いはぺデルチーニが制し、三位には中団からよく追い上げたニエトがカワサキ初ライドで食い込んだ。
最後にニエトに抜かれたブリニョーラが四位となり、タイトル
を決定した。
追悼モウリス・ビュラ
2005年9月27日 スポーツ世界グランプリやスーパーバイク世界選手権などを
写真家として周り、素晴らしい写真をとりわけヨーロッパの
雑誌に発表してきたモウリス・ビュラ氏がお亡くなりになりました。
このことはイタリア語ですでに私は書いていましたが、
今シーズン姿を見ないなと思っていた彼ですが、そのサーキ
ットで彼がいない時間、彼は病と戦っていました。
かつてサイドカーレースのパッセンジャーとして、そして250
のライダーとして活躍した後に写真家に転向した珍しいキャリア
の持ち主のスイス人は56年という長い間レースと関わって
きました。
この悲しいニュースをネットで読んだときに私はミザノの図書館
でコンピューターを前に泣いてしまいました。
私がジョバンニ・ブセイというライダーの存在を知ったのは
彼からで、彼のキャリアのターニングポイントになった
99年のオーストリアでのレースでこのトリノ人のピットの
前で『彼はいいライダーだ。名前を覚えておいたほうがいい。』
と言ってくれたのは彼で、この時のレース2で17番手スタート
から一時は2位を走る好走を見せて、彼の見る目の確かさに
驚きました。(その後、ブセイと色々な形で付き合うきっかけ
がこの時のレースでした。)
世界中のサーキットで私の伝えたいという意欲は満ち溢れている
が下手くそなフランス語に耳を傾けてくれたの彼の姿や
イタリア語や英語でライダーやメカニック、チームスタッフ
と話をして情報を集めている姿、最近見ることが多かった
奥さんとパドックを歩いている姿、そして、ピットやコース脇
で写真を撮ろうとしている姿などを見ることはもうできません。
レースの世界はここ数年大きく変わっていて、ビジネス化が
進んでいる中で、昔からの歴史を背負って古き良き時代を
知っている人が少なくなっています。
彼のような長いキャリアを持っている人にもっとそばにいて
欲しかった。もっと発言をして欲しかった。そして写真を
残して欲しかった。そんな気持ちでいっぱいです。
共に過ごした時間がとても濃厚で密度の濃いものであり、
楽しく、インタレスティングであっただけに悲しみが深く、
つらいものがあります。
心からご冥福をお祈りします。
写真家として周り、素晴らしい写真をとりわけヨーロッパの
雑誌に発表してきたモウリス・ビュラ氏がお亡くなりになりました。
このことはイタリア語ですでに私は書いていましたが、
今シーズン姿を見ないなと思っていた彼ですが、そのサーキ
ットで彼がいない時間、彼は病と戦っていました。
かつてサイドカーレースのパッセンジャーとして、そして250
のライダーとして活躍した後に写真家に転向した珍しいキャリア
の持ち主のスイス人は56年という長い間レースと関わって
きました。
この悲しいニュースをネットで読んだときに私はミザノの図書館
でコンピューターを前に泣いてしまいました。
私がジョバンニ・ブセイというライダーの存在を知ったのは
彼からで、彼のキャリアのターニングポイントになった
99年のオーストリアでのレースでこのトリノ人のピットの
前で『彼はいいライダーだ。名前を覚えておいたほうがいい。』
と言ってくれたのは彼で、この時のレース2で17番手スタート
から一時は2位を走る好走を見せて、彼の見る目の確かさに
驚きました。(その後、ブセイと色々な形で付き合うきっかけ
がこの時のレースでした。)
世界中のサーキットで私の伝えたいという意欲は満ち溢れている
が下手くそなフランス語に耳を傾けてくれたの彼の姿や
イタリア語や英語でライダーやメカニック、チームスタッフ
と話をして情報を集めている姿、最近見ることが多かった
奥さんとパドックを歩いている姿、そして、ピットやコース脇
で写真を撮ろうとしている姿などを見ることはもうできません。
レースの世界はここ数年大きく変わっていて、ビジネス化が
進んでいる中で、昔からの歴史を背負って古き良き時代を
知っている人が少なくなっています。
彼のような長いキャリアを持っている人にもっとそばにいて
欲しかった。もっと発言をして欲しかった。そして写真を
残して欲しかった。そんな気持ちでいっぱいです。
共に過ごした時間がとても濃厚で密度の濃いものであり、
楽しく、インタレスティングであっただけに悲しみが深く、
つらいものがあります。
心からご冥福をお祈りします。
MotoGPもてぎでのホンダのロッシに対する抗議は
2005年9月27日 スポーツ世界チャンプのロッシが珍しくミスを犯して、メランドリに
ぶつかって巻きぞいにしてリタイアしたライディングに対して
ホンダが抗議を行いました。
この一件に関して、ロッシ本人は自らのエラーは認めたものの
抗議に関してはスポーツライクではないとホンダの対応に批判的
でした。
まぁ、色々なことを考えさせられた事件でしたね。
昨年のカタールでのこともそうですが、ロッシという
王者をヤマハという同業他社であり、歴史的に長い間ライバル
として見ているメーカーで圧倒的な強さで走られてしまって
いる現今に対して焦りを感じているから、あの90度コーナー
でのエラーに対して抗議を出したのではないか。
自分のメーカーのライダーが勝てるチャンスがあったのに、
それをライバルメーカーのエースであるロッシのらしくない
ミスで勝つチャンスを失ったのはおろか、自分たちのライダー
が結構大きな怪我を負ってしまったのに何も言わない、しない
ということはマイナスであると考えたのではないか。
ロッシの走りが危険な行為であるということが認定されて
次戦以降走れないレースが出れば、自分たちのチームの
ライダーが勝てる可能性が高まるのではないか。
出会いの後、別れがあったが、色々なビジネス的な軋轢や
問題で単純にホンダの人たちの中にロッシ嫌いが渦巻いて
いるのではないか。
ぶつけられた側のライダーのメランドリは『レーシング
アクシデントだ』と話しているし、チームの代表のファウスト・
グレシーニは元ライダーで世界チャンプになったような
技術と戦術を持っている人なので今回の一件に関して割りに
冷静に見ていますが、ホンダの抗議というのは、かなりの
熱さを感じるものでした。
SBKとSSを見ている私としては、今年の五月にイタリア選手権の
モンツァにチームメガバイクのファビアン・フォレが出場
して、優勝し、同じサーキットで翌週に開催された世界選手権の
レースに出ようとして、他のチームやメーカーは何も言わなか
ったのですが、ヤマハジャーマニーだけが、規約に違反して
いると抗議して、結局フォレは金曜の朝のウォームアップで
エンジンに火が入った状態で乗り込む直前に乗れずに時を
過ごし、さらに午後の一回目の予選でもマテリアルの準備は
整ったのに出走できずにフランスに帰ったということがありました。
スズキ、カワサキ、ドゥカティといったメーカーやこれらの
マシンを使って出走しているチームがホンダユーザーチーム
に対して何もしなかったこととヤマハジャーマニーが行った
抗議には大きな開きがあり、ここにホンダとヤマハの激しい
ライバル意識や対立を感じましたね。モンツァ、もてぎともに
その二大バイクメーカーの緊張関係がもたらしたことである
と思います。
まぁ、私の推察のうち、どれが当てはまり、どれが外れている
のかわかりませんが、私は今回のロッシのミスがいけないので
あれば、ドイツでのスタートしてからすぐのMotoGPクラスの
クラッシュなども机上に載せて議論するべきであると思います。
ぶつかって巻きぞいにしてリタイアしたライディングに対して
ホンダが抗議を行いました。
この一件に関して、ロッシ本人は自らのエラーは認めたものの
抗議に関してはスポーツライクではないとホンダの対応に批判的
でした。
まぁ、色々なことを考えさせられた事件でしたね。
昨年のカタールでのこともそうですが、ロッシという
王者をヤマハという同業他社であり、歴史的に長い間ライバル
として見ているメーカーで圧倒的な強さで走られてしまって
いる現今に対して焦りを感じているから、あの90度コーナー
でのエラーに対して抗議を出したのではないか。
自分のメーカーのライダーが勝てるチャンスがあったのに、
それをライバルメーカーのエースであるロッシのらしくない
ミスで勝つチャンスを失ったのはおろか、自分たちのライダー
が結構大きな怪我を負ってしまったのに何も言わない、しない
ということはマイナスであると考えたのではないか。
ロッシの走りが危険な行為であるということが認定されて
次戦以降走れないレースが出れば、自分たちのチームの
ライダーが勝てる可能性が高まるのではないか。
出会いの後、別れがあったが、色々なビジネス的な軋轢や
問題で単純にホンダの人たちの中にロッシ嫌いが渦巻いて
いるのではないか。
ぶつけられた側のライダーのメランドリは『レーシング
アクシデントだ』と話しているし、チームの代表のファウスト・
グレシーニは元ライダーで世界チャンプになったような
技術と戦術を持っている人なので今回の一件に関して割りに
冷静に見ていますが、ホンダの抗議というのは、かなりの
熱さを感じるものでした。
SBKとSSを見ている私としては、今年の五月にイタリア選手権の
モンツァにチームメガバイクのファビアン・フォレが出場
して、優勝し、同じサーキットで翌週に開催された世界選手権の
レースに出ようとして、他のチームやメーカーは何も言わなか
ったのですが、ヤマハジャーマニーだけが、規約に違反して
いると抗議して、結局フォレは金曜の朝のウォームアップで
エンジンに火が入った状態で乗り込む直前に乗れずに時を
過ごし、さらに午後の一回目の予選でもマテリアルの準備は
整ったのに出走できずにフランスに帰ったということがありました。
スズキ、カワサキ、ドゥカティといったメーカーやこれらの
マシンを使って出走しているチームがホンダユーザーチーム
に対して何もしなかったこととヤマハジャーマニーが行った
抗議には大きな開きがあり、ここにホンダとヤマハの激しい
ライバル意識や対立を感じましたね。モンツァ、もてぎともに
その二大バイクメーカーの緊張関係がもたらしたことである
と思います。
まぁ、私の推察のうち、どれが当てはまり、どれが外れている
のかわかりませんが、私は今回のロッシのミスがいけないので
あれば、ドイツでのスタートしてからすぐのMotoGPクラスの
クラッシュなども机上に載せて議論するべきであると思います。
テニスの国別対抗戦のデビスカップのセミファイナルが
スロバキアのブラティスラバ、クロアチアのスプリット
で行われました。カードはスロバキア対アルゼンチン。
クロアチア対ロシア。結果はご存知の方も多いのでしょうが
スロバキアがアルゼンチンに四勝一敗。
クロアチアはルビチッチのシングルス二勝、ダブルス一勝で勝利を奪い、決勝進出を決めました。
クロアチアはルビチッチの勝利をあげましたが、アンチッチが
落として初日を1−1の後、ダブルスを奪い2−1で最終日に。
そしてルビチッチが最終日に再び勝利を挙げて3−1という
ことになりました。
私が見たことのあるサーフェースの中で一番速い
ハードコートである(私は昨年同地での10万ドルチャレンジャー大会と今年のデビスカップ一回戦の対スペイン戦を観戦)
ブラティスラバのインドアウルトラファーストハードコートでの
試合はスロバキアはエースのフルバティが初日のシングルスを落とす展開になりましたが、ダブルスを奪い土曜日終了時点で
2−1。
そして、最終日のシングルスをフルバティがコリアをストレート
で下して初日の汚名を払拭しました。
まぁ、両会場ともものすごい盛り上がりだったようです。
決勝は建国12年の歴史のスロバキアと14年の歴史しか
持っていないクロアチアがブラティスラバの超高速ハードコート
で戦うということになりました。
しかし、スロバキアがスペインに勝つ可能性は高いと
にらんでいましたが、決勝まで来るとは思わなかった
ですね。スロバキアのキャプテンはかつてのオリンピックの
ゴールドメダリストでオーストラリアとUSオープンの
ファイナリストであるミロスラフ・メチージュなんですが、
彼のコートの選定やダブルスにメルティニアクを持ってくると
いう人選はフルバティの想定外の敗北を見事にリカバーして
います。
もちろん、フルバティ、ベック、メルティニアクのプレイ
というものが決勝行きの切符をつかんだのですが、その
プレイヤーを見事に指揮している彼のキャプテンとしての
仕事に何かスペシャルなことがある気がします。
一方クロアチアですが、テニス大国であるロシアに初日
1−1となりながら今季好調のルビチッチがダブルスで
勝利し、その勢いで最終日のシングルスも抑えて勝った
ところに強さが見えます。
12月でスロバキアのブラティスラバということで、とても
テニスをやるとか見るというような印象を感じない時と
場所ですが、恐らくというか間違いなく盛り上がること
でしょう。
何が生まれ、何が壊れ、何が作られ、何が破壊されるのか
今から楽しみです。
できれば私は現場で見て、皆さんに日本語で情報を提供
したいのですが、今のところ難しい状況です。
スロバキアのブラティスラバ、クロアチアのスプリット
で行われました。カードはスロバキア対アルゼンチン。
クロアチア対ロシア。結果はご存知の方も多いのでしょうが
スロバキアがアルゼンチンに四勝一敗。
クロアチアはルビチッチのシングルス二勝、ダブルス一勝で勝利を奪い、決勝進出を決めました。
クロアチアはルビチッチの勝利をあげましたが、アンチッチが
落として初日を1−1の後、ダブルスを奪い2−1で最終日に。
そしてルビチッチが最終日に再び勝利を挙げて3−1という
ことになりました。
私が見たことのあるサーフェースの中で一番速い
ハードコートである(私は昨年同地での10万ドルチャレンジャー大会と今年のデビスカップ一回戦の対スペイン戦を観戦)
ブラティスラバのインドアウルトラファーストハードコートでの
試合はスロバキアはエースのフルバティが初日のシングルスを落とす展開になりましたが、ダブルスを奪い土曜日終了時点で
2−1。
そして、最終日のシングルスをフルバティがコリアをストレート
で下して初日の汚名を払拭しました。
まぁ、両会場ともものすごい盛り上がりだったようです。
決勝は建国12年の歴史のスロバキアと14年の歴史しか
持っていないクロアチアがブラティスラバの超高速ハードコート
で戦うということになりました。
しかし、スロバキアがスペインに勝つ可能性は高いと
にらんでいましたが、決勝まで来るとは思わなかった
ですね。スロバキアのキャプテンはかつてのオリンピックの
ゴールドメダリストでオーストラリアとUSオープンの
ファイナリストであるミロスラフ・メチージュなんですが、
彼のコートの選定やダブルスにメルティニアクを持ってくると
いう人選はフルバティの想定外の敗北を見事にリカバーして
います。
もちろん、フルバティ、ベック、メルティニアクのプレイ
というものが決勝行きの切符をつかんだのですが、その
プレイヤーを見事に指揮している彼のキャプテンとしての
仕事に何かスペシャルなことがある気がします。
一方クロアチアですが、テニス大国であるロシアに初日
1−1となりながら今季好調のルビチッチがダブルスで
勝利し、その勢いで最終日のシングルスも抑えて勝った
ところに強さが見えます。
12月でスロバキアのブラティスラバということで、とても
テニスをやるとか見るというような印象を感じない時と
場所ですが、恐らくというか間違いなく盛り上がること
でしょう。
何が生まれ、何が壊れ、何が作られ、何が破壊されるのか
今から楽しみです。
できれば私は現場で見て、皆さんに日本語で情報を提供
したいのですが、今のところ難しい状況です。
MotoGPもてぎ最終日pagelle
2005年9月26日 スポーツMotoGP
カピロッシ 10
予選の驚愕のタイム。決勝での走り。いい道具がそろい、
自信と確信を抱いたライダーは確実に勝てることを立証して
見せた。
ビアッジ 8.5
へイデンが中団グループに埋もれる中、ホンダの地元で
できうる限りの最高の走りを見せたのは立派。ただあと
何かが欠けていた。カピロッシが良すぎたのは事実では
あるが。
玉田 8
ようやく勝てるライダーが実力の一端を見せてくれた
レース。前半の不振を払拭できたなら今後に期待できそう。
メランドリ 8.5
ホンダ勢最速の予選。決勝での見事なスタートダッシュ。
そして、抜かれてからも落ち着いたレース運びで後半に
向けて勝つための準備をしていた彼に不幸が襲ったが、
彼が勝てるライダーであることを立証した今回のもてぎ。
ロッシ 5
予選のアタック失敗や今回のレーシングアクシデントなど
彼らしくないミスが多かった今回の週末。世界チャンピオン
も人間であることを知った日本の、そして世界のレースファン。
ドゥカティ 10
ブラボー、グランデの声が鳴り響いたドゥカティピット。
見事な速さを日本で見せた彼らに10点
ブリヂストン 10
今季苦戦することが多かった山田宏氏以下BSのスタッフ陣が
ドゥカティ、カピロッシという役者、もてぎという舞台装置を
使ってファンタスティックなオペラを上演。文句なしの
圧勝はブリヂストンの力によるところが大きく文句なしの
10点を。
スオーミィヘルメット 10
業界的に色々言われることも多いヘルメットメーカーだが
ここもてぎにてエンリコのメンテナンスしたヘルメットが
MotoGPクラスで表彰台独占したから10点をあげないのは
不自然。
青山博一 10
予選トップ。決勝の独走劇とこれまで同じ道具を使っている
チームメイトと比較され、どうしても低い評価になっていた
彼が地元で見事な走りを披露。彼に満点を。
ホルへ・ロレンツォ 4
素晴らしい二位争いを台無しにしたあの走りはイタリア人と
サンマリノ人の怒りを買うものだった。
デアンジェリス 8
もらい事故で失った二位の座。しかし、この週末の輝きは
見事なもので、アプリリア直系のエースにふさわしかった。
ペドロザ 7
結果的に二位であったが、何かが欠けていた週末のスペイン人。
カリオ 9
速さとクレバーさを見せたフィンランド人。
ルティ 6
クラッシュするまでの走りは立派でしたが、、、、。
ファウベル 8
よくがんばりました。
カピロッシ 10
予選の驚愕のタイム。決勝での走り。いい道具がそろい、
自信と確信を抱いたライダーは確実に勝てることを立証して
見せた。
ビアッジ 8.5
へイデンが中団グループに埋もれる中、ホンダの地元で
できうる限りの最高の走りを見せたのは立派。ただあと
何かが欠けていた。カピロッシが良すぎたのは事実では
あるが。
玉田 8
ようやく勝てるライダーが実力の一端を見せてくれた
レース。前半の不振を払拭できたなら今後に期待できそう。
メランドリ 8.5
ホンダ勢最速の予選。決勝での見事なスタートダッシュ。
そして、抜かれてからも落ち着いたレース運びで後半に
向けて勝つための準備をしていた彼に不幸が襲ったが、
彼が勝てるライダーであることを立証した今回のもてぎ。
ロッシ 5
予選のアタック失敗や今回のレーシングアクシデントなど
彼らしくないミスが多かった今回の週末。世界チャンピオン
も人間であることを知った日本の、そして世界のレースファン。
ドゥカティ 10
ブラボー、グランデの声が鳴り響いたドゥカティピット。
見事な速さを日本で見せた彼らに10点
ブリヂストン 10
今季苦戦することが多かった山田宏氏以下BSのスタッフ陣が
ドゥカティ、カピロッシという役者、もてぎという舞台装置を
使ってファンタスティックなオペラを上演。文句なしの
圧勝はブリヂストンの力によるところが大きく文句なしの
10点を。
スオーミィヘルメット 10
業界的に色々言われることも多いヘルメットメーカーだが
ここもてぎにてエンリコのメンテナンスしたヘルメットが
MotoGPクラスで表彰台独占したから10点をあげないのは
不自然。
青山博一 10
予選トップ。決勝の独走劇とこれまで同じ道具を使っている
チームメイトと比較され、どうしても低い評価になっていた
彼が地元で見事な走りを披露。彼に満点を。
ホルへ・ロレンツォ 4
素晴らしい二位争いを台無しにしたあの走りはイタリア人と
サンマリノ人の怒りを買うものだった。
デアンジェリス 8
もらい事故で失った二位の座。しかし、この週末の輝きは
見事なもので、アプリリア直系のエースにふさわしかった。
ペドロザ 7
結果的に二位であったが、何かが欠けていた週末のスペイン人。
カリオ 9
速さとクレバーさを見せたフィンランド人。
ルティ 6
クラッシュするまでの走りは立派でしたが、、、、。
ファウベル 8
よくがんばりました。
MotoGPもてぎ最終日 MotoGP
2005年9月26日 スポーツロッシが二位以上に入ればライバルの動向など関係なく
このクラスでのタイトルが確定。ロッシのファンクラブ
の連中に母親のステファニア。この母親がグラッツィアーノ・
ロッシと別れた後に結婚して生まれた子供などが集った
もてぎのパドックは黄色が目立っていたが、その彼らも
毎回喜べるわけではないことは知っている。人生もレースも
いい時ばかりではないが、いいことばかり起きて欲しいと
願ってしまうようだ。
さて、レースである。
オープニングラップから好調な走り出しを見せたのは
メランドリであった。前後共にソフトタイヤを選択した
彼はスタートから見事は走りでリードを広げようとプッシュ
しまくる。
そんな彼のゲームプランにセーフティリードを奪われたら
たまらないライバルも彼についていくために戦前の予想より
かなりのハイペースでレースが進んだ。
暑さ、ホンダのホームコース、ブリヂストンの有利さなど
様々な条件が縦糸と横糸になり複雑な縫い目をつむいでいる
このレースでシンプルでわかりやすかったのはロッシの走り
であった。
11番手スタートながらオープニングラップでスタートダッシュ
に成功し、カピロッシ以外のBSユーザーを追い落とし、さらに
昨年のウィナーの玉田も攻略。見事な追い上げでレース中盤
には四番手に浮上した。
しばらくカピロッシ、ビアッジ、そして少しずつタイムペース
を落ち着かせたメランドリのトップ3に次いでロッシが四位
で走り、そこから少し離れて玉田という順位で中盤から
後半に入った。
王者にふさわしい走りでメランドリに追いつき、下り坂から
の90度コーナーで三位にあがろうとした彼は珍しく王者
らしくないミスを犯してしまう。
抜こうと考えながら抜けずにコーナーに入っていった彼は
メランドリと接触。二台共にリタイアということになってし
まった。
珍しくうつむき、頭を抱えたロッシはリタイアしパドックに。
メランドリは担架で運ばれ足の具合を診てもらうという
ことになってしまった。
もてぎで勝てないロッシは今回も勝てなかった。
これで楽になったのは後半に攻勢を予想していたカピロッシ。
ビアッジとの差は広がるか保持したままでのライディングと
なった。この日のドゥカティとBSタイヤのマッチングは完璧
と呼べるもので勝利に飢えていたボローニャのメーカーの
イモラ人は集中力を落とすことなくホンダの地元で優勝を
奪っていった。
二位にはそのカピロッシを終盤追いかけようにもそれがかなわず
ポジションキープの走りとなったビアッジ。三位には玉田が
地元での表彰台ということとなった。
以下、チェカ、ホプキンスがBSタイヤを用いて四位、五位。
ヤマハ最上位はエドワーズで六位。へイデン、ロバーツ、
エリアス、チャウス、バッタイーニと完走が11台という
サバイバルレースであった。
このクラスでのタイトルが確定。ロッシのファンクラブ
の連中に母親のステファニア。この母親がグラッツィアーノ・
ロッシと別れた後に結婚して生まれた子供などが集った
もてぎのパドックは黄色が目立っていたが、その彼らも
毎回喜べるわけではないことは知っている。人生もレースも
いい時ばかりではないが、いいことばかり起きて欲しいと
願ってしまうようだ。
さて、レースである。
オープニングラップから好調な走り出しを見せたのは
メランドリであった。前後共にソフトタイヤを選択した
彼はスタートから見事は走りでリードを広げようとプッシュ
しまくる。
そんな彼のゲームプランにセーフティリードを奪われたら
たまらないライバルも彼についていくために戦前の予想より
かなりのハイペースでレースが進んだ。
暑さ、ホンダのホームコース、ブリヂストンの有利さなど
様々な条件が縦糸と横糸になり複雑な縫い目をつむいでいる
このレースでシンプルでわかりやすかったのはロッシの走り
であった。
11番手スタートながらオープニングラップでスタートダッシュ
に成功し、カピロッシ以外のBSユーザーを追い落とし、さらに
昨年のウィナーの玉田も攻略。見事な追い上げでレース中盤
には四番手に浮上した。
しばらくカピロッシ、ビアッジ、そして少しずつタイムペース
を落ち着かせたメランドリのトップ3に次いでロッシが四位
で走り、そこから少し離れて玉田という順位で中盤から
後半に入った。
王者にふさわしい走りでメランドリに追いつき、下り坂から
の90度コーナーで三位にあがろうとした彼は珍しく王者
らしくないミスを犯してしまう。
抜こうと考えながら抜けずにコーナーに入っていった彼は
メランドリと接触。二台共にリタイアということになってし
まった。
珍しくうつむき、頭を抱えたロッシはリタイアしパドックに。
メランドリは担架で運ばれ足の具合を診てもらうという
ことになってしまった。
もてぎで勝てないロッシは今回も勝てなかった。
これで楽になったのは後半に攻勢を予想していたカピロッシ。
ビアッジとの差は広がるか保持したままでのライディングと
なった。この日のドゥカティとBSタイヤのマッチングは完璧
と呼べるもので勝利に飢えていたボローニャのメーカーの
イモラ人は集中力を落とすことなくホンダの地元で優勝を
奪っていった。
二位にはそのカピロッシを終盤追いかけようにもそれがかなわず
ポジションキープの走りとなったビアッジ。三位には玉田が
地元での表彰台ということとなった。
以下、チェカ、ホプキンスがBSタイヤを用いて四位、五位。
ヤマハ最上位はエドワーズで六位。へイデン、ロバーツ、
エリアス、チャウス、バッタイーニと完走が11台という
サバイバルレースであった。
MotoGPもてぎ最終日125,250
2005年9月26日 スポーツ意外さと必然さが交じり合った125ccと250cc
のレース。まぁ、これもレースだと言って消化しなければ
いけないもので、こういったこともレースの世界はあるのだと
改めて知った決勝日であった。
125
いかにも最小排気量クラスらしい集団でのバトルとなった
このクラス。トップグループで走っていたら誰が勝っても
誰がこのグループの最後位になっておかしくないレース展開
となった。
タイトルを狙うライダーが一番犯していけないのがノーポイント
レースであり、ライダー自身によるクラッシュであるが、
それをやってしまったのがシモンチェッリ、そしてキャリア初の
PPスタートのタルマッチであった。
この二人は再スタートをすることなくヘルメットを脱いでしまった。
トップ集団はカリオ、ファウベル、小山、パジーニ、ポッジャーリ、ガデア、二エトという元気いっぱいで血気盛んな連中
で構成された。
タルマッチ、シモンチェッリという優勝を狙えたライダーが
消えたことは彼らにとって好都合で誰もが終盤に向けて
戦略を練り、道具のよしあしやライバルの走りを見ながら、
後半に向けて動いていた。
そんな中で、起きたのが最終コーナーで僅かにはらんでしまって
トーマシュ・ルティのクラッシュであった。マシンが横転し、
何とか後方のライダーは避けていったのだが、ガデアがスイス
人の足をかすかに轢いてしまい、さらにマシンにぶつかり
クラッシュ。二台のマシンの破片が散らばったメインストレート
の状況から赤旗中断となり、レース成立となった。
レース結果はこのクラッシュのある前の周回における
コントロールライン通過時によるもので確定した。
素直に喜べない優勝者のカリオ、足を轢かれてすぐさま診断を
受けているルティは姿を現さず、三位がファウベルとなり、
二人だけが表彰台でトロフィーを受け取った。
四位が小山、五位にパジーニ、以下ポッジャーリ、ガデア
二エト、バウティスタ、ライのトップ10であった。
250
地元で勝つということがいかにお客さんをヒートさせて、
エクスタシーを与えることかムジェッロでロッシが勝った時に
味わったが、日本のおとなしいお客さんもイタリアほどでは
ないがそれを感じた日曜の午後であった。
いいスタートを切ったポールシッターの青山博一。それを追いか
けるのが青山周平にデアンジェリス、ロレンツォといった
あたりであったが、今回注目されていて、BSタイヤの能力
から優勝の可能性もあがっていた青山周平は気負いすぎたのか
リタイヤして戦線を離れてしまった。
レース中盤になり、青山博一は好調さを維持し、リードを広げ
ようとし、それを実行に移す。ライバルは追いかけたいが、
なかなかペースを上げられず、徐々にトップ集団が縦長に
なっていく。
予選二番手で好調だったロレンツォであったが、前を追いかける
より、むしろ自分の目いっぱいのタイムを出すが、トップを
キャッチできずにデアンジェリスとの二位争いとなる。
セーフティマージンを築いた青山は背後を脅かされること
なくチェッカーフラッグを受けて初優勝をもてぎで達成した。
二番手争いはロレンツォとデアンジェリスであったが、
ロレンツォが転倒してしまい、明らかなもらい事故でサンマリノ人もクラッシュ。二位はその後ろを走っていたペドロサが
おいしいプレゼントをいただいた形になり、タイトル争い
を有利にする20点をもらった。
三位にはストーナー、以下、高橋、ドゥピュニエ、ドヴィツィ
オーゾ、再スタートしたデアンジェリス、バルベラ、デボン、
ギュントリというトップ10であった。
のレース。まぁ、これもレースだと言って消化しなければ
いけないもので、こういったこともレースの世界はあるのだと
改めて知った決勝日であった。
125
いかにも最小排気量クラスらしい集団でのバトルとなった
このクラス。トップグループで走っていたら誰が勝っても
誰がこのグループの最後位になっておかしくないレース展開
となった。
タイトルを狙うライダーが一番犯していけないのがノーポイント
レースであり、ライダー自身によるクラッシュであるが、
それをやってしまったのがシモンチェッリ、そしてキャリア初の
PPスタートのタルマッチであった。
この二人は再スタートをすることなくヘルメットを脱いでしまった。
トップ集団はカリオ、ファウベル、小山、パジーニ、ポッジャーリ、ガデア、二エトという元気いっぱいで血気盛んな連中
で構成された。
タルマッチ、シモンチェッリという優勝を狙えたライダーが
消えたことは彼らにとって好都合で誰もが終盤に向けて
戦略を練り、道具のよしあしやライバルの走りを見ながら、
後半に向けて動いていた。
そんな中で、起きたのが最終コーナーで僅かにはらんでしまって
トーマシュ・ルティのクラッシュであった。マシンが横転し、
何とか後方のライダーは避けていったのだが、ガデアがスイス
人の足をかすかに轢いてしまい、さらにマシンにぶつかり
クラッシュ。二台のマシンの破片が散らばったメインストレート
の状況から赤旗中断となり、レース成立となった。
レース結果はこのクラッシュのある前の周回における
コントロールライン通過時によるもので確定した。
素直に喜べない優勝者のカリオ、足を轢かれてすぐさま診断を
受けているルティは姿を現さず、三位がファウベルとなり、
二人だけが表彰台でトロフィーを受け取った。
四位が小山、五位にパジーニ、以下ポッジャーリ、ガデア
二エト、バウティスタ、ライのトップ10であった。
250
地元で勝つということがいかにお客さんをヒートさせて、
エクスタシーを与えることかムジェッロでロッシが勝った時に
味わったが、日本のおとなしいお客さんもイタリアほどでは
ないがそれを感じた日曜の午後であった。
いいスタートを切ったポールシッターの青山博一。それを追いか
けるのが青山周平にデアンジェリス、ロレンツォといった
あたりであったが、今回注目されていて、BSタイヤの能力
から優勝の可能性もあがっていた青山周平は気負いすぎたのか
リタイヤして戦線を離れてしまった。
レース中盤になり、青山博一は好調さを維持し、リードを広げ
ようとし、それを実行に移す。ライバルは追いかけたいが、
なかなかペースを上げられず、徐々にトップ集団が縦長に
なっていく。
予選二番手で好調だったロレンツォであったが、前を追いかける
より、むしろ自分の目いっぱいのタイムを出すが、トップを
キャッチできずにデアンジェリスとの二位争いとなる。
セーフティマージンを築いた青山は背後を脅かされること
なくチェッカーフラッグを受けて初優勝をもてぎで達成した。
二番手争いはロレンツォとデアンジェリスであったが、
ロレンツォが転倒してしまい、明らかなもらい事故でサンマリノ人もクラッシュ。二位はその後ろを走っていたペドロサが
おいしいプレゼントをいただいた形になり、タイトル争い
を有利にする20点をもらった。
三位にはストーナー、以下、高橋、ドゥピュニエ、ドヴィツィ
オーゾ、再スタートしたデアンジェリス、バルベラ、デボン、
ギュントリというトップ10であった。
MotoGPもてぎ二日日125,250
2005年9月26日 スポーツ熾烈なタイトル争いを見せている125ccクラス。
誰がペドロザを止めるのかが焦点の250ccクラス。
面白く、激しい予選が二日目にさらにヒートアップした。
125cc
今季のKTMの好調さはライダー、マシン、タイヤが高いレベルに
あり、サーキットの性格やレイアウト関係なく、レギュラー
ライダーがいいタイムを割りに簡単に叩きだせるところにある。
それを証明して見せたのが土曜日の午後の二回目の予選であった。
来季の去就が注目されているガボール・タルマッチがホンダの
地元でポールポジション。何と彼であるが、世界選手権の
125はおろか、それまでやっていた選手権や下のカテゴリー
でもPPを獲った記憶がなく、生涯初のPPだと私に語ってくれた。
祝福の言葉を送った私に『来るときが来た。初めての体験だけ
ど気持ちいいし、明日はやるよ』と答えてくれたハンガリー人
であった。
二番手は元気いっぱいの走りを見せてくれた小山でタルマッチ
とはコンマ2秒差。三番手、四番手がタイトルを争っている
今季好調のパジーニとシモンチェッリであった。
二列目はアプリリアのファウベル、二台目のKTMのカリオが
続き、ルティのホンダ、ジレラのポッジャーリが八番手で
予選を終えた。
ホンダの地元であるが離されてはいないが、トップを狙うには
不安感が残っているチームエリットホンダのピットにはかなり
遅い時間までHRCのロゴの入ったウェアを着たスタッフが
陣取っていたのは決勝に向けて作戦を練るなり、激励を
したのは自明の理であるわけで、どういうレースを見せるのか
楽しみである。
250
ペドロサが元気がない分、チームメイトの頑張りが余計際立って
見える。地元であり、ホンダのホームコースであるもてぎで
テレフォニカモビスターカラーのNSRの走りが日本のファンを
盛り上げてくれた二回目の予選であった。
セッション終盤までトップ争いはロレンツォのフォルトゥナ
ホンダであったが、終了寸前に青山博一の必死のアタックが
始まり盛り上がるファン。その期待に応えてパーソナルベスト
を計時区間でマークしていく青山が最終コーナーをクリアして
マークしたのが1分51秒8で、エースライダーが不調で
暗さが見えたピットを大いに明るくするものであった。
二番手にはおしくも逆転をされてしまったロレンツォ。
三番手には青山周平が入り、兄弟が1−3というフォーメー
ションで日曜を迎えることとなった。
四番手にアプリリア勢最速のデアンジェリス。
五番手にドヴィツィオーゾ、以下高橋、ペドロザ、ドゥピュニエ
ストーナー、ポルトが今ひとつで9、10番手、その後ろから
キットパーツのアプリリアのギュントリ、関口が健闘を見せて
11、12位という順位であった。宿題がすべてにおいて
多いと話してくれたウェストのKTMは14位で予選を終えた。
頑張っているプライベーターが素晴らしい走りで関係者の
評価を得ているのに対して、ロカテッリが17位、コルシ
に至っては24位と来年に向けて頑張らなければいけない
二人が後方に沈み、他人事ながら大丈夫か気になる私であった。
コルシが今走っているチームで走れないだろうということは
かなり明らかである。
誰がペドロザを止めるのかが焦点の250ccクラス。
面白く、激しい予選が二日目にさらにヒートアップした。
125cc
今季のKTMの好調さはライダー、マシン、タイヤが高いレベルに
あり、サーキットの性格やレイアウト関係なく、レギュラー
ライダーがいいタイムを割りに簡単に叩きだせるところにある。
それを証明して見せたのが土曜日の午後の二回目の予選であった。
来季の去就が注目されているガボール・タルマッチがホンダの
地元でポールポジション。何と彼であるが、世界選手権の
125はおろか、それまでやっていた選手権や下のカテゴリー
でもPPを獲った記憶がなく、生涯初のPPだと私に語ってくれた。
祝福の言葉を送った私に『来るときが来た。初めての体験だけ
ど気持ちいいし、明日はやるよ』と答えてくれたハンガリー人
であった。
二番手は元気いっぱいの走りを見せてくれた小山でタルマッチ
とはコンマ2秒差。三番手、四番手がタイトルを争っている
今季好調のパジーニとシモンチェッリであった。
二列目はアプリリアのファウベル、二台目のKTMのカリオが
続き、ルティのホンダ、ジレラのポッジャーリが八番手で
予選を終えた。
ホンダの地元であるが離されてはいないが、トップを狙うには
不安感が残っているチームエリットホンダのピットにはかなり
遅い時間までHRCのロゴの入ったウェアを着たスタッフが
陣取っていたのは決勝に向けて作戦を練るなり、激励を
したのは自明の理であるわけで、どういうレースを見せるのか
楽しみである。
250
ペドロサが元気がない分、チームメイトの頑張りが余計際立って
見える。地元であり、ホンダのホームコースであるもてぎで
テレフォニカモビスターカラーのNSRの走りが日本のファンを
盛り上げてくれた二回目の予選であった。
セッション終盤までトップ争いはロレンツォのフォルトゥナ
ホンダであったが、終了寸前に青山博一の必死のアタックが
始まり盛り上がるファン。その期待に応えてパーソナルベスト
を計時区間でマークしていく青山が最終コーナーをクリアして
マークしたのが1分51秒8で、エースライダーが不調で
暗さが見えたピットを大いに明るくするものであった。
二番手にはおしくも逆転をされてしまったロレンツォ。
三番手には青山周平が入り、兄弟が1−3というフォーメー
ションで日曜を迎えることとなった。
四番手にアプリリア勢最速のデアンジェリス。
五番手にドヴィツィオーゾ、以下高橋、ペドロザ、ドゥピュニエ
ストーナー、ポルトが今ひとつで9、10番手、その後ろから
キットパーツのアプリリアのギュントリ、関口が健闘を見せて
11、12位という順位であった。宿題がすべてにおいて
多いと話してくれたウェストのKTMは14位で予選を終えた。
頑張っているプライベーターが素晴らしい走りで関係者の
評価を得ているのに対して、ロカテッリが17位、コルシ
に至っては24位と来年に向けて頑張らなければいけない
二人が後方に沈み、他人事ながら大丈夫か気になる私であった。
コルシが今走っているチームで走れないだろうということは
かなり明らかである。
MotoGPもてぎ二日日MotoGP
2005年9月26日 スポーツ土曜日になりお客さんも増えて、横断幕の数も多くなり、
歓声が客席から響く二日目のもてぎ。色々な波乱に襲われた
MotoGPの予選であった。
初日の結果からブリヂストンがいいということが明らかで
あり、どのライダーがそのタイヤのいいところを活用し、
いいタイムをたたき出すのかが関係者の間の会話で交わされて
いたが、その答えを暴力的なまでのエンジンパワーと
ライダーの一発アタックの能力、そして、タイヤの力で
出したのがロリス・カピロッシであった。
何と二番手に約コンマ5秒の差を出しての圧巻のポールポジ
ション奪取であった。ホンダの地元で見事なアタックでの
予選トップにドゥカティ陣営のピットはお祭り騒ぎであった。
二番手は好調を持続しているホプキンス。昨年も予選好調
であった彼はこの週末乗れているようで、順調にタイムアップ
に成功し、あわやポールポジションかと思わせるタイム
であった。
一列目最後の座はホンダのメランドリ。カピロッシのタイムが
スペシャルなのでかすんでしまっているがホプキンスと
僅差の三番手であった。
昨年のウィナーで地元で燃える玉田が四番手、以下、ビアッジ、
へイデンのレプソルホンダの二人が五、六番手。
ここまででまだロッシの名前が出てこないが、予選セッション
最後にタイヤを履き替えて、一周のアタックに入る直前で
チェッカーフラッグを受けてしまった彼は何と二列目にも
入っていない。
七番手がジベルナウ、以下ロバーツ、チェカ、バロスと続き、
ようやく何と11位にロッシである。その後ろがホフマンで
その次がエドワーズ。世界のスーパースターであり、現役の
MotoGPクラスチャンピオンとSBKのタイトルホルダーが11位
と13位。ヤマハのマシンはこのサーキットに合っていないの
だろうか。
ロッシが後方に沈んだことで勝利の確立が高まったと考えら
れているカピロッシ、ドゥカティ、BSタイヤが予選だけの
活躍に終わるのか、それとも日曜日の午後にもトップでいられる
のかが業界人の会話のほとんどを占める。ロッシに掛ければ
かなりの確立で当たるが、ネットやイタリアやチェコの
ようなスポーツベティングがポピュラーな国ではこの二日目の
結果からカピロッシに支持率が上がっているようである。
穴狙いの人はこの二日間好調のホプキンスに掛ける人もいる
ようだ。
歓声が客席から響く二日目のもてぎ。色々な波乱に襲われた
MotoGPの予選であった。
初日の結果からブリヂストンがいいということが明らかで
あり、どのライダーがそのタイヤのいいところを活用し、
いいタイムをたたき出すのかが関係者の間の会話で交わされて
いたが、その答えを暴力的なまでのエンジンパワーと
ライダーの一発アタックの能力、そして、タイヤの力で
出したのがロリス・カピロッシであった。
何と二番手に約コンマ5秒の差を出しての圧巻のポールポジ
ション奪取であった。ホンダの地元で見事なアタックでの
予選トップにドゥカティ陣営のピットはお祭り騒ぎであった。
二番手は好調を持続しているホプキンス。昨年も予選好調
であった彼はこの週末乗れているようで、順調にタイムアップ
に成功し、あわやポールポジションかと思わせるタイム
であった。
一列目最後の座はホンダのメランドリ。カピロッシのタイムが
スペシャルなのでかすんでしまっているがホプキンスと
僅差の三番手であった。
昨年のウィナーで地元で燃える玉田が四番手、以下、ビアッジ、
へイデンのレプソルホンダの二人が五、六番手。
ここまででまだロッシの名前が出てこないが、予選セッション
最後にタイヤを履き替えて、一周のアタックに入る直前で
チェッカーフラッグを受けてしまった彼は何と二列目にも
入っていない。
七番手がジベルナウ、以下ロバーツ、チェカ、バロスと続き、
ようやく何と11位にロッシである。その後ろがホフマンで
その次がエドワーズ。世界のスーパースターであり、現役の
MotoGPクラスチャンピオンとSBKのタイトルホルダーが11位
と13位。ヤマハのマシンはこのサーキットに合っていないの
だろうか。
ロッシが後方に沈んだことで勝利の確立が高まったと考えら
れているカピロッシ、ドゥカティ、BSタイヤが予選だけの
活躍に終わるのか、それとも日曜日の午後にもトップでいられる
のかが業界人の会話のほとんどを占める。ロッシに掛ければ
かなりの確立で当たるが、ネットやイタリアやチェコの
ようなスポーツベティングがポピュラーな国ではこの二日目の
結果からカピロッシに支持率が上がっているようである。
穴狙いの人はこの二日間好調のホプキンスに掛ける人もいる
ようだ。
MotoGPもてぎ初日 125,250
2005年9月26日 スポーツご存知のようにもてぎというサーキットはホンダという
世界一のバイクメーカーが作った彼らの庭。そんな彼らの
ホームグラウンドで元気がよかったのは他のメーカーの
チームであったのが125CCクラス。日本人がホンダの
マシンで爆発したのが250ccクラスであった。
125
暑いと思うのは名古屋人の私にとっても当然だが、九月の
真ん中なのに30度を越える気温はフィンランド人には
ハードすぎる天候だろう。しかしながらレッドブルKTM
のマシンがライダーの思う通り走ってくれれば、疲労は
心地よいものらしい。トップはタイトルを狙うミカ・カリオ
であった。しかもタイムが素晴らしく二番手以下にコンマ
5秒以上の差をつけてのタイム。ライバルの出鼻をくじいた
初日であった。
二番手にはアプリリアを駆るシモンチェッリ。長身を折りたたむ
ようにライディングしてもてぎをよく攻めて二番手であった。
三番手が今季不振のジレラのポッジャーリで、四番手にア
プリリアのパジーニ。以下、KTMのタルマッチ、アプリリアの
ファウベル、七番手にようやくホンダユーザーのライが
姿を出し、八番手に地元で気合十分だが今ひとつかみ合って
いなかった小山という順位であった。
250
テレフォニカモビスターのカラーリングのマシンが映像に
よく捕えられるが今日の主役はペドロザではなく青山博一で
あった。気合十分、そしてタイムの更新の仕方も順調で
セットアップも上手くいき、チームの仕事も上手くいっている
のだろう。初日のトップは青山博であった。
二番手に入ったのがアプリリアワークスのデアンジェリス。
アプリリアの秘蔵っ子がここでも才能を見せた。トップとの
差はコンマ一秒であった。
三番手にワイルドカード参戦でホンダの250にBSタイヤの
青山周平。兄弟そろって暫定の一列目という活躍に関係者
から祝福の声があがっていた。四番手がドヴィツィオーゾ
であった。
以下、ポルトのアプリリアが五番手。ロレンツォのホンダ、
ストーナーのアプリリア、高橋のホンダが続いた。
もてぎに初登場のKTMであるが、ウェストのライディングで
初日を何と望外の十一位で終えた。
このクラスの初日を見ているとアプリリアとホンダのぶつかり
合いになることが必至であるが、そこにゼッケン1のペドロザが
どう絡むのかが気になるところである。何と若き世界王者
は初日14位であった。
世界一のバイクメーカーが作った彼らの庭。そんな彼らの
ホームグラウンドで元気がよかったのは他のメーカーの
チームであったのが125CCクラス。日本人がホンダの
マシンで爆発したのが250ccクラスであった。
125
暑いと思うのは名古屋人の私にとっても当然だが、九月の
真ん中なのに30度を越える気温はフィンランド人には
ハードすぎる天候だろう。しかしながらレッドブルKTM
のマシンがライダーの思う通り走ってくれれば、疲労は
心地よいものらしい。トップはタイトルを狙うミカ・カリオ
であった。しかもタイムが素晴らしく二番手以下にコンマ
5秒以上の差をつけてのタイム。ライバルの出鼻をくじいた
初日であった。
二番手にはアプリリアを駆るシモンチェッリ。長身を折りたたむ
ようにライディングしてもてぎをよく攻めて二番手であった。
三番手が今季不振のジレラのポッジャーリで、四番手にア
プリリアのパジーニ。以下、KTMのタルマッチ、アプリリアの
ファウベル、七番手にようやくホンダユーザーのライが
姿を出し、八番手に地元で気合十分だが今ひとつかみ合って
いなかった小山という順位であった。
250
テレフォニカモビスターのカラーリングのマシンが映像に
よく捕えられるが今日の主役はペドロザではなく青山博一で
あった。気合十分、そしてタイムの更新の仕方も順調で
セットアップも上手くいき、チームの仕事も上手くいっている
のだろう。初日のトップは青山博であった。
二番手に入ったのがアプリリアワークスのデアンジェリス。
アプリリアの秘蔵っ子がここでも才能を見せた。トップとの
差はコンマ一秒であった。
三番手にワイルドカード参戦でホンダの250にBSタイヤの
青山周平。兄弟そろって暫定の一列目という活躍に関係者
から祝福の声があがっていた。四番手がドヴィツィオーゾ
であった。
以下、ポルトのアプリリアが五番手。ロレンツォのホンダ、
ストーナーのアプリリア、高橋のホンダが続いた。
もてぎに初登場のKTMであるが、ウェストのライディングで
初日を何と望外の十一位で終えた。
このクラスの初日を見ているとアプリリアとホンダのぶつかり
合いになることが必至であるが、そこにゼッケン1のペドロザが
どう絡むのかが気になるところである。何と若き世界王者
は初日14位であった。
MotoGPもてぎ初日MotoGP
2005年9月26日 スポーツ日本の四大メーカーにとって地元であり、ブリヂストンに
とってもホームレースとなる日本のもてぎ。どのレースも
力を入れていることは間違いないが、やはり地元で力が
入るのはライダー、メカニック、チームスタッフにとって
当然のことで、やる気と緊張感が感じられるパドックである。
このもてぎで輝きを見せたのがスズキの二台で、ここまでの
シーズンのレースとは違うタイムアップペースに盛り上がる
スズキ陣営である。なんとこのホプキンス、ロバーツの二人が
初日のフリー走行を1−2で終えることになるとは誰が予想
できたのだろうか。
スズキの二台のすぐ後ろがドゥカティのカピロッシで、トップ
3がブリヂストンユーザーということになった。戦前から
昨年も勝っているし、全日本選手権などのレースでもてぎの
コースの性格や路面にあったタイヤを用意して勝てる体制に
なるのではないかという声が関係者から上がっていたが、
それを実証するような初日の成績であった。
ノンブリヂストンクラスのトップはヴァレンティーノ・ロッシ
で四番手。彼はここで二位以上の成績であればここでタイトルが
決定する。週末には日本の関係者が多数訪れるが、偉い大人
が数多く来る日曜日に王者になる姿を見せることができるの
だろうか。
トロイ・ベイリスが故障のために代役で宇川徹がキャメルカラー
のホンダのマシンに乗ったが、気負いが目立つのか今ひとつで
今回ワイルドカード参戦のモリワキドリームは松戸直樹の
ライディングでミシュランタイヤ使用で夢を追うが、かなり
タイム差があった。明日の二人はどうなるのか、期待しながら
見守りたい。
週末の天気はおおむね秋晴れという予想であった。暖かい
どころか暑いと言えるような天候が何を生み出すのか、
ブリヂストンタイヤの好調がこのまま続くのか、スズキの
少々意外な好走が土日も続くのか興味深い金曜日であった。
とってもホームレースとなる日本のもてぎ。どのレースも
力を入れていることは間違いないが、やはり地元で力が
入るのはライダー、メカニック、チームスタッフにとって
当然のことで、やる気と緊張感が感じられるパドックである。
このもてぎで輝きを見せたのがスズキの二台で、ここまでの
シーズンのレースとは違うタイムアップペースに盛り上がる
スズキ陣営である。なんとこのホプキンス、ロバーツの二人が
初日のフリー走行を1−2で終えることになるとは誰が予想
できたのだろうか。
スズキの二台のすぐ後ろがドゥカティのカピロッシで、トップ
3がブリヂストンユーザーということになった。戦前から
昨年も勝っているし、全日本選手権などのレースでもてぎの
コースの性格や路面にあったタイヤを用意して勝てる体制に
なるのではないかという声が関係者から上がっていたが、
それを実証するような初日の成績であった。
ノンブリヂストンクラスのトップはヴァレンティーノ・ロッシ
で四番手。彼はここで二位以上の成績であればここでタイトルが
決定する。週末には日本の関係者が多数訪れるが、偉い大人
が数多く来る日曜日に王者になる姿を見せることができるの
だろうか。
トロイ・ベイリスが故障のために代役で宇川徹がキャメルカラー
のホンダのマシンに乗ったが、気負いが目立つのか今ひとつで
今回ワイルドカード参戦のモリワキドリームは松戸直樹の
ライディングでミシュランタイヤ使用で夢を追うが、かなり
タイム差があった。明日の二人はどうなるのか、期待しながら
見守りたい。
週末の天気はおおむね秋晴れという予想であった。暖かい
どころか暑いと言えるような天候が何を生み出すのか、
ブリヂストンタイヤの好調がこのまま続くのか、スズキの
少々意外な好走が土日も続くのか興味深い金曜日であった。