追悼今宮純

2020年1月10日 スポーツ
 具合が悪いことが公によく知られていながら長生きする人もいれば、
お元気そうなのに急にお亡くなりになるひともいる。そんなことを
今宮純さんの訃報に触れて思ってしまいました。

 このブログをご覧の方は私が主にスーパーバイク世界選手権のなかの
片隅で生息していたり、MotoGPや鈴鹿八耐のサーキットにいることを
ご存じかと思います。そんな私ですが、もともとはF1をフジテレビが全戦中継
することになり、そこからモータースポーツの面白さを知り、名古屋の近鉄沿線
住民の私はファンの立場として色々なカテゴリーのレースを鈴鹿サーキットに
出かけるようになりました。

 F1中継での今宮氏の解説は地上波中継でのことを考えて分かりやすさを
届けることに尽力し、地上波でフォローできなかったり、マニアなことを
雑誌での署名記事で取り上げる。ワンソースで得たものをメディアの特性
を考えて情報発信していました。

 また、彼はファンだった時に特にメーカーやスポンサーとの濃密な関係が
あったわけではなくて、強い思いとレースに対する愛が高まってレースの
本場のヨーロッパに出かけて、レースを見て過ごしました。そこから、
レース専門誌での連載、日本の国内レースのテレビ中継のピットレポーター
などを経て、フジテレビのF1中継開始から解説という立場でレースに関わり
また、雑誌と東京中日スポーツでの連載で解説やコラムを書いていらっしゃい
ました。そして、晩年は自らのホームページを持ち、ツィッターでの
情報発信もしていました。

 まぁ、私は彼の後を追ったということではないのですが、バイクであれ
車であれレースの本場がヨーロッパであるから、私が会社を辞めて
ヨーロッパに行くことになりました。そして、私がメディアに出る時でも
地上波と衛星放送では話す内容を事前に考えたりということもありましたし、
自らの情報発信ということでこのブログを始めたり、ツィッターを
用いるようになりました。

 ある意味、レースが好きで内部に入りたいという方でメーカーとの
関係がなく、スポンサーを持っていないという人が体一つでどうやって
関係者となることを70年という人生で見せてくれて、知らない間に私も
影響を受けていたのだろうなと思いますね。

 彼の解説には賛否両論がありました。

 まぁ、日本のスポーツ中継を見ていると長年ポピュラースポーツであった
野球や相撲というのは主にかつて現場で活躍した人が実績で説得力を与えな
がら経験則で話すコメンタリー体制であったので、元ドライバーでない
人の解説に抵抗感を持った人もあったでしょうし、人気のあるドライバーに
偏っていたり、フジテレビのスタイルに抵抗感を持っていた人もいたから
フジテレビの社員ではないが、メディアパスがフジテレビのものでフジテレビ
のコメンタリーボックスで話す時にレース専門誌とは違う情報発信に
違和感を持ったり、否定的な印象を持つファンも多かったと思います。

 ただ、その彼に対する否定的な意見や風潮を全否定はできないのですが、
やはり大きな功績もあったと思います。その彼のテレビでの解説や著作物
などを振り返る一日にしたいと思っています。

 ガソリン価格がリッターで150円を超えるところが多くなり、燃費性能
を車を買う時の大きな理由となっていたり、車の価格も要素であるのですが
メーカーや車種のイメージというのは大きいと思います。

 そんなわけでこの時期に日産車の購入を考えている人というのはどういった
動機なのか気になりますね。テレビに視聴習慣というものがあって、日曜日の
17時を過ぎたころになると「そろそろ笑点が始まるな」と思って日テレに
チャンネルを合わせたり、平日の朝は時計代わりにテレビをつけていて
8時近くになると朝ドラを見たりする人は日本中に多い。そんな習慣という
ものが体に染み込んでいると、日産のディーラーとの深い付き合いだったり、
馴染みの深い日産の車種を選択するということはあると思います。

 それは日産のディーラーや営業サイドが長い期間、深い関係性を
保ってきたことだったり、ユーザーの好みの車種を販売してきたことが
購入動機に繋がっていると思います。

 では、特にメーカーのこだわりがない人というのはどうなのか。

 今の時点であまり日産車を買いたいという人は少ないのかなと思いますね。
ただ、在庫過剰というのはどの業界でもまずいことでそれだったら、
とりわけ前のモデルであったら、思い切り値下げをするということは
あり得る。

 イメージが悪くて新車販売が不調であったり、在庫が残ってしまっている
ということなら利幅は低くても思い切り値引くことで売り払うことで
在庫を少なくしようというディーラーは出てくると思います。

 ある意味、ゴーン氏の記者会見の映像の向こう側に日産車の買い時が
迫ってくるのかなと思ったりしています。
 新日本プロレスの最高の戦いを見て、勝者となりタイトルを獲得した
レスラーのファンが大満足でエンディングとなるところをぶち壊した
シナリオはこれからの新日本プロレスの上半期、あるいは一年に繋がる
ものだったと思います。

 ここ数年、私が新日本プロレスを見ていて思うのは、かつてのdirecTVが
分厚いスポンサードをしていたころのFMWですね。そこにカワイイ女子
マネージャーがいたり、イケメンのレスラーを見た目で売ろうとしたり、
過剰なストーリー展開やバッドエンディングがあったりということが
ありました。

 その頃のFMWに出場していたメンバーの何人かは今の新日本プロレス
の内部にいる。そして、その組織はテレビ局と親会社のおかげで資金が
かかる仕掛けをしたり、高いレベルのレスラーが揃っている。

 そんな環境の中でdirecTVが撤退してしまい、やりたいことややろうと
したことができなくて無念さを持っていた人たちが社内的な地位を有して
いて、スポンサーやテレビ朝日が積極的な支持をしていたり、興業を
進めるうえでリング上のことは口出ししなかったり、黙認という形を
取っているような気がしますね。

 ネット空間、ウェブ上での言論環境において、今の新日本プロレスの
ストーリー展開を考えているのは邪道と外道だという話は何度も
読むことがあり、その二人はdirecTV時代のFMWで師匠筋にあたる
冬木弘道がエンターテイメントプロレスというものを進めていました。

 その冬木弘道が激しさや強さという部分にハチャメチャさや面白さを
プラスして他の団体との差別化を図り、興行成績に結び付けて、
direcTVの加入者を増やしたり、加入者の顧客満足度を高めようとした。

 今は亡き冬木弘道の考えていて、direcTVの日本撤退に伴う資金の枯渇
や会社の倒産ということでできなかったことを彼の弟子筋であるメンバーが
新日本プロレスの社内政治の中で有力者となり、ストーリーを描けるように
なって今回の東京ドーム二連戦のメインイベント終了後にしたことというのが、FMWの横浜大会や札幌大会のバッドエンディングに似たことだったような
気がしますね。

 
 スーパースターの不在というのは観客動員やテレビ視聴率に跳ね返ることが
多いので関係者は出場してほしいと願っているのでしょうが、ツアーレベルの
平均よりも小さい体で戦ってきたプレイヤーには大きなけがも小さな傷も
あるわけで、近未来を考えての結団をしなければプレイヤー生命の短縮にも
繋がりかねないので、出場して途中棄権ということよりもいい状態にすることを
選ぶのは当然だったと思います。
https://www.ubitennis.com/blog/2019/12/31/nishikori-come-murray-saltera-atp-cup-e-australian-open/

 まぁ、高いお金を払って放映権を獲得しているwowowにとっても地上波での
放送をしているNHKにとっても痛いことだろうし、放送時間やカードの選択
で頭を悩ませることになるのでしょうが、こればかりは仕方ないですね。
早い復帰を願っていることでしょう。
 紅白歌合戦の欅坂46の出演後に平手さんが倒れてメンバーに抱えられて
退場したらしいのですが、大丈夫なのでしょうか。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201912310000896.html

 一曲で歌って踊って倒れるようだったら、ライブで2時間のパフォーマンス
に不安を感じるメンバーや関係者も多いと思いますね。

 また、歌や踊りに実力があって、体力もあって向上心も強いアイドルが
出てきたら、業界内の仲間というよりは強い対抗勢力として伸長してきて
客がそちらに流れる可能性もありますね。

 熱心なファンはまさに粉骨砕身でよくやったと思うのかもしれませんが
一曲のパフォーマンスで倒れてしまっては、心配や不安を抱く方も
いるように思います。

 
 結婚とか離婚とかの発表がありましたが、この時期は特番が組んで
ある関係でワイドショーもやっていないし、週刊誌は年末年始の合併号だし、
騒がれたくない方々にとってはこの時期の発表がいいと考えたのだろうなと
思いますね。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6346855

 スポーツ新聞は通常のスタンスなので、スポーツニッポンが「藤本敏史と
木下優樹菜の離婚」を取り上げていて、この報道を知ることになりました。

 まぁ、この離婚の話とか木下優樹菜さんのタピオカ店の恫喝騒動(被害者
にとっては、簡単に騒動とは言えないようなものだから弁護士を通す
話になっていますが)などをワイドショーであったり、報道番組などで
長い時間をかけて取り上げられることができない編成だから、この時期の
発表になったのか、夫婦そろっての仕事の契約が終了したからなのか
わかりませんが、この時期というのは何か大人の社会の思惑とか
狙いが感じられるなと思っています。
 M1グランプリというのは開始当初からよしもとが大会運営に大きく関わり、
よしもとと根強い関係のある大阪のABCが制作しています。そんなんわけで
大阪文化とよしもと色の強い大会に他の地方の出身者や他の事務所の芸人が
活躍するのは難しいと言われています。

 その厳しい状況下で立ち向かっていくことというのが、一つ芸人の評価と
なる部分というのは存在すると思います。かつて「料理の鉄人」で鉄人は
キッチンスタジアムという場所を理解しているから、道具の配置も道具の場所
も理解しているが、挑戦者は初めて入るキッチンスタジアムで慣れない環境で
戦うことになる。

 ある種のハンディキャップを背負っているのですが、そんな鉄人有利の
環境下で鉄人を破るということが非常に高い評価に繋がっていました。
また、番組制作スタッフも強い王者に挑むチャレンジャーという構図で
番組を制作していました。まぁ、これはチャレンジャーが勝利した時に
盛り上がるということを考えていたからでしょう。

 よしもとが大会運営に関わっているなかで、法人としてのよしもとや
よしもとの芸人をネタにしたら笑いが起きるのか。起きた時に評価して
くれるのかというのは気になるのですが、それをやったのがエルカブキ
でした。しかしながら、そのネタが配信でカットされてしまいました。
また、受けたかどうかはその場にいなかったのですが、結果は三回戦
敗退となってしまいました。

 また、ビートたけしさんは決勝以前の段階に関して審査委員に
よしもと系の座付き作家が多すぎることを口にしていました。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/12/28/kiji/20191228s00041000293000c.html

 誰しも笑いのタイプに好みとか馴染みなどがあるのでしょうが、決勝の
審査委員だけでなくて、予選での審査委員の選定とか審議内容という
こともよしもとの色のついた人が多いと他の地域の出身者やよしもと以外の
芸人にとってはかなり難しいことになってしまうと思いますね。

 エルカブキの会場での受けがよかったのか。よかったのに次のラウンドに
進めなかったのか。あるいは他の芸人の受けがよくて、彼らが敗退と
なったのか。ビートたけしさんがお話になったように審査委員の帰属集団
がよしもとだったり、親よしもとの団体である種の忖度があったり、
よしもとという組織やよしもとに所属している芸人を扱うネタを
やる芸人は笑いが起きたりしていても、評価がからかったりするのか
気になっています。

 私は言及したM1三回戦でのエルカブキの披露したネタのノーカット版は
こちら。(https://www.youtube.com/watch?v=HVKufkj6D8U&feature=youtu.be)
 28日のなかの小劇場の「今年のベストネタ発表会」でのものですね。
私も現場で見ていました。私は面白いと思って笑っていましたけどね。
 28日の午後は体が空いていたので、お笑いライブを見ようと思っていた
ところ、エルカブキ、街裏ピンク、ラムズなど私の好みの芸人さんが集まる
いいメンバーが出演だったのでチケットを抑えて中野小劇場へ
「今年のベストネタ発表会」というライブを見に行きました。

 今回のお目当ての一人はぺこぱでした。M1グランプリでの快進撃から六日。
あの衝撃からチケットを購入した人も多く、何と前売りで完売。中野小劇場には
お笑いグルメが集まっていました。

 今回のライブというのは芸人さんがたくさん出演するライブで今年の演じた
ネタで本人がベストだと思うネタを上演するというものでした。
それだけにネタのクオリティが高くほとんどの芸人さんが面白かったですね。

 今回のトリはぺこぱ。当然、彼らのベストネタというのはM1でのネタ
だったのですが、それに多少、加えたり削ったりしてこちらの期待を上回り、
予想を少々超えてくるものでした。

 私は彼らのネタを何度かライブで見ていて、最近では11月に新宿の
小規模会場で見ていました。
(その時のライブレポートはこちら
https://yasumarzo.diarynote.jp/201912020722109326/

 この11月の終わりの時でもかなり仕上がっていて面白かったのですが、
そこからテレビ朝日のスタジオという大きな空間を有効に使ったり、
ネタの細かい手直しや言葉のチョイスを考えたり、ボリューム感を出して
大爆発したのが先日のM1グランプリでした。

 ネタに関してはそういった修正や改良があったのですが、M1の後で
元オスカープロモーションの芸人が集まって、ぺこぱのことを応援して
いたところをyou tubeにアップしていました。
(https://www.youtube.com/watch?v=hiyEwrItNBk)

それを見て思い出したのは2012年のTHE MANZAIのアルコ&ピースの「忍者」というネタでした。

 あの時はすでに平子祐希には二人の子供がいた。業界評価はされているが
お笑いだけで稼ぐことが出来ていない状態で人生設計とか家庭のことを
考えると大当たりして売れないとお笑いを辞めて違う人生を歩むことを
考えなければいけないという状況だった。
 
 その中である種の土壇場の力が働き、架空の忍者をモチーフにした
ストーリーと現実の苦しい生活とをネタの中でシンクロさせて大きな
笑いを生み、観客を笑わせながら、審査している芸人や業界関係者を
爆笑させたのがあのネタでした。

 技術とかネタが好きな私なので、あまり苦労話やハングリーガッツという
ものが色濃く舞台に反映されるのは好きではないのですが、生活がかかって
地上波のゴールデンタイムでの出演で大きな勝負に出て、それに勝利して
生活環境を一変させたのが、あの時のアルコ&ピースでした。

 同じようなことは実はM1グランプリのぺこぱにも言えるところがあり、
今年の正月のおもしろ荘で優勝し、これから大躍進となるかと思いきや
優勝しなかったが、発想とリズム感のおもしろさで夢屋まさるさんのほうが
売れていき、ぺこぱの方は結果を出しながら経済的な利益にはそれほど
反映されなかった。

 さらに彼らが所属していたオスカープロモーションがバラエティ部門を
閉鎖してしまって、所属事務所がない状態となってしまった。

 事務所がないと、それまで開催していた事務所主催のライブがないから
当然、場数を踏むことができなくなりますし、自ら経験を積むために
ライブを主催するにしても法人だから契約できるところが不可能になる。

 よしもとや松竹が劇場を保有して、芸人が経験を積むことができるが
フリーだとそれができないというデメリットが明らかに存在する。

 そんななかでもがき苦しみながら、自らの能力と縁があって
サンミュージックでの所属が決まり、落ち着いて活動をすることができ
何とかのし上がろうというなかで色々なライブに出演して、作ったネタに
修正をかけたり、M1の予選での持ち時間に合わせてフレーズの増減を
して出来上がったネタというのが、日曜日のゴールデンタイムのテレビ
朝日の番組で観客と審査員に大きな衝撃を与え大爆笑をかっさらい、
高い評価を得たものでした。

 そのM1で衝撃から六日後のこの中野での舞台。ぺこぱを目当てにした
客も多かったと思うのですが、多くの客が見ていたテレビ朝日での画面上
でのネタからさらにボリュームアップして、舞台のサイズを有効活用して、
今までにないフレーズのチョイスなど手なおしを入れて予想を超えて
期待を上回り、館内が大爆笑になりました。

 彼らの深化と進化というものが見ることができてうれしかったですね。

 能力のある人がハングリーガッツを持ち、大当たりしたネタにさらに
改良を加えて面白くしようとする。生活に根差したハングリーさと
常に面白いネタを作りたい、ネタをよりよくしたいといういい意味での
欲深さというものが舞台から強いエネルギーを有して発信されていました。
(シュウペイさんの見た目からは欲深さは感じないのでしょうが、おそらく
大きな欲を持っているはず)

 ライブ終わりの最後の締めのあいさつでMCの方がこのライブのタイトルを
忘れて「えー、何だったっけ」なんて言っていましたが明らかにぺこぱの
ベストネタの発表会だったなと確信しています。

 

 円の相場がどうなるのか不透明で米中関係がどうなるのか不確実で
日韓関係の近未来は予想できない。しかし、新しい芸人を知ることに
喜びを感じたり、実力のあるコント師の確かな演技力と毒のあるネタを
見て多幸感を感じたり、喜ぶのは明快で明らかな事実です。 

 ここのところずっと観覧希望の申し込みをしていたのですが、落選続きで
現場で見られなかった「マイナビラフターナイト」の夜の部が当選したので
TBSに行ってきました。

 色々な芸人さんが集まるライブというのは、それまで知らなかった芸人
さんや名前は目にしたことがあっても見たことがない人の芸を見ることが
できるということで新しい発見があっていいものだと思いますね。

 街中を歩いていて流れている有線だったり、ラジオで知らなかった
ミュージシャンの曲を偶然耳にして印象に残り、その曲を能動的に
聴くようになったり、他の曲やアルバムに興味を持つことというのは
あると思うのですが、それと同じことが「マイナビラフターナイト」でも
起きますね。

 今回のオンエア争奪バトルではぼる塾という芸人さんを初めて見たのですが
見た目から発せられる毒のあるパワーというものを感じて面白かった
ですね。

 私はお笑いに関して雑食属性があるので、桂とか笑福亭といった方が
おやりになる伝統芸も好めば、コントや漫才も下ネタも面白がるのですが、
このぼる塾には見た目をたたき台にして、どのようにいじれば笑いになるかを
かなり練りこんだところがあり、とても面白かったですし、そのお笑い脳を
使って色々な事を掘り下げていったら、どんな笑いが生まれるのか気になり
ました。音楽好きが知らなかったミュージシャンのいい曲を聴いて興味を
持つ時のような感覚を赤坂で感じました。

 また、今回のこの夜の部でロビンソンズを見ることができたのは
うれしかったですね。

 何度も月間チャンピオンになった経験のある実力者のコントを見たのですが
コントをやり続けていただけに演技力がある。あるいは見た目や外見から
フィットする人物像を考えて、そこからネタを作っているから見る側が
自然に認知する役割設定がされている。そして、その人物にネタを当て
はめているから見る立場の観客サイドはすんなりと役割設定を理解できて
ストーリーに入っていける。

 今回のネタというのは二人の良さであったり、毒であったりが不足にも
過剰にもならずにリアリティを感じさせる中で、お笑い成分が入っていて
面白かったですね。

 ネタバレになるといけないので、内容には触れませんがこの番組のファン
で観覧に来ているお笑いグルメは面白くなくても笑ったり、面白かった
芸人を五組上げるのに、人気投票のようにならないと思うのですが、
多くの観客から笑い声があがり、確かな実力と面白さを感じました。

 たまたま、帰りの赤坂の千代田線ホームでロビンソンズの北澤仁さんと
お会いして、そのあたりのお話ができたのもうれしかったですね。
個人的には以前、この番組の月間チャンピオンになったお笑いマニアと
その父親が言い争うというネタが好きなんですが、今回のネタも練りこんだ
笑いとロビンソンズワールドが感じられてよかったです。

 

 
 

 

 

 
 観客席から爆笑が起こり、審査員の評価も高かったミルクボーイが
M1グランプリ2019を制しました。私も面白いなと思いながら、色々と
考えをめぐらせていました。

 いかにもお笑いをやっていそうな見た目と昭和の頃を思わせるような
ネタの運びやシンプルさなどが私のお笑い脳に突き刺さりました。

 ダウンタウン、ウッチャンナンチャン以前と以降では漫才のあり方
やお笑いの形式が大きく変わっていると思うのですが、今回のミルクボーイ
を見ていて、昭和の頃のスタンダードな笑いに彼らが面白いと思った
ネタを書いて演じたら爆発したという感じでしたね。

 会場となったテレビ朝日のスタジオに集まっていたのはF1とF2という
客層だったと思うのですが、彼女たちからするとかなり新しく感じた
のではないでしょうか。

  これは以前、私がラジオに関して思うところがあり、DJという言葉
は曲をガンガンかけまくり、ワンオペレーションスタイルのアメリカの
放送局でしゃべり手がレコードをターンテーブルに乗せて、レコードを
かけて、さらに取っ払って、次のレコードを流そうとしている様子が
競馬のジョッキーに似ているからディスクジョッキー(DJ)という
言葉が生まれました。ところが、日本でアナウンサーであったり、タレントや
ミュージシャンが朝と昼間は生活情報やニュース。夜から深夜はお笑い
とか70年代以降はミュージシャンの語りというものをメインにした
番組が主流となり、曲をどんどん流すということをしない番組が大部分を
占めた。DJというには語源からかけ離れたパーソナリティによる番組が
大多数となっていました。

 そんななかで関東圏ではJ-WAVEであったり、中部地方ではZIPFMのような
「less talk more music」で曲をメインにしてしゃべりは少なくするという
FMの特性を生かした番組作りをした時に長い間、アナウンサーやお笑い
タレントやミュージシャンの語りに慣れきった人にとっては本来の
DJという語源に戻った番組作りが非常に新しく思えた。そして、それを
素晴らしいものだと考えて支持したということがありました。

 今回のミルクボーイの見た目というのはいわゆる昭和のしゃべくり漫才の
コンビを思わせるものでしたし、コントに近いようなことではなくて動きの
量などスタンドマイクを真ん中にしてボケとツッコミがやりあうというもの
でした。
 
 私のようなアラフィフの人にとってはラジオ局のDJスタイルへの原点回帰
のように芸人がいわゆるスタンダードとかベーシックとカテゴライズできる
ところに回帰して作った様式がテレビ朝日のスタジオに集った人たちには
新しいものと見えて、ある種の新鮮さを面白さと同時に体感して大きな
笑いに繋がったのではないでしょうか。

 話芸におけるスタンダードとかベーシックというのは見る側の理解力
であったり、読解力がそれほど高いものを求められないので素直に観客の
お笑い脳に刺さりやすいわけですし、そこに一本目で言うとコーンフレーク。
最終決戦となった二本目ではもなかという格好のネタを作って、発話の
きれいさや確かなコンビネーションで演じて見せた。そこに売れたいという
芸人の持つ根源的な欲望から生まれるパワーがあり、ネタの面白さと聞きやす
さで観客から笑いを発生させながら昭和の頃の漫才のあり方を知っている
審査委員はシンパシーを感じながら技術とネタの良さを評価した。

 ミルクボーイがスタンダードとかベーシックを考えてネタ作りをして、
練習に励み、J-WAVEやZIPFMのステーションイメージ作りや番組制作
などの方向性をどれだけ参考にしたのかわかりませんが、今の若年層に
新しく思えて、アラフィフから上の層には懐かしさを感じさせる昭和の漫才
だから観客にも審査員にも爆発的に受ける技量と実力と戦略性
を感じさせてくれました。

 優勝した時に感想を求められて、現実を受け止めきれなくて彼らは
うそやろうと話していましたが、技術やネタの面白さと同時に確実に
冷静な判断力と確かな戦略があったと思いましたね。
 敗者復活で誰が勝ちあがるのかなという思いで日曜日の午後を過ごして
いました。

 結果は和牛だったので、ある意味実力者が出てきたのかなとも思うのですが
同時に視聴者や観客による人気投票になってしまうので、こうなるとかつての
当時、知名度という部分では低かったオードリーやサンドイッチマンのような
大爆発の鮮やかな躍進ということはなくなってしまうと思いますね。

 また、審議という部分で思ったのは上沼恵美子さんのからし蓮根を評価
するというのはいいとしても、そこで何で和牛を下げるようなことを
言うのかはわからなかったですね。技術とかネタに関することで苦言や
否定的な評価を口にするのはわかるが、和牛はベテランだがからし蓮根を
初々しいからとかファンだからいうのはちょっと見ていて気分のいい
ものではなかったですね。

 私はTBSラジオの「マイナビラフターナイト」のファンでして、何度も
公開収録に行って、そこで面白かった芸人を五人ピックアップして投票
することを経験していますが、そこでの私の判断は人気投票にして
しまってはいけないということは常に考えています。面白いかどうか
というところが最大のぶれてはいけない基準だと思っています。
五人を選出するなかで、同じぐらい面白かったなという場合では
私の好みのネタだったり、引いた視点で考えてライブでは面白いが
ラジオの番組で聴くということでラジオのスピーカーから流れてきて
面白いかどうかということは考えますけどね。

 ナイツの塙氏の本を読んだ直後ということもあって、お笑いを評価
することや視聴者による投票や大御所の批評ということについて
考えることが多かった日曜日でした。まぁ、5000組を超える中で
セミファイナルに残った人たちと決勝を戦った人は面白いというのは
間違いないと思うのですが、決勝に進めなかったものの天竺鼠や
ラランドなどがゴールデンタイムに出演する技量や笑いの量を有している
とも思いましたね。敗者復活でのステージで面白かったです。

 ぺこぱは先日、新宿で見たときに面白かったのでいい仕上がりで当日を
迎えたらダークホースになると思っていました。難しい出演順だったと
思うのですが、観客にも審査員にも刺さっていたと思います。優勝は
できなかったのですが、オスカーのお笑い部門の縮小ではなくて、閉鎖という
衝撃的な事業判断があり、フリーでの活動ということを余儀なくされて
事務所のことやらで厳しく難しい一年だったと思いますが、よしもと以外の
芸人で最終決戦まで行くということがどれだけ難しいかを考えるとライブの
本数やネタのチョイスなど量が質を生みつつ、脳みそから汗が出るほど
ネタや言葉の選択を考えて生み出した技法を感心しながら笑いました。

 まぁ、優勝者を含め、面白かったけれど同時にちょっとしたもやもや感
があったり、生で見た芸人の進化と深化を感じてうれしくなったりと
色々な思いが宿っていた日曜日でした。

 

 買わなければいけないなと思いながら買っていなかった本をkindle版で
購入して一気に読みました。

 非常に面白いなと思ったのですが、この本の中で「水曜日のダウンタウン」
に関して触れている部分があって、おそらくスタッフは学生時代に
モテなかった連中ではないかというのは、とても私の心にすんなり入りましたね。

 リッターで10キロしか走らない車を見て「車なんてこういうものだ」と
思っている人がリッターで50キロ走る車の開発などできやしない。
ましてやソーラーカーのような自然エネルギーから動力源を発生させて
走る車などは考えられない。

 不満足や不足感が何かを作ったり、開発するエネルギーだと思うのですが、
何か満たされていない人がエネルギーをお笑いにぶつけて、世の中の
事象をマジョリティではない視点から眺めて何が笑いにつながるのかを
考えている人だからこそ生まれる番組やお笑いがあると思います。

 お笑いの世界で短い時間だから大きな笑いを取れる人や長時間だから
実力を発揮できることを陸上競技や競馬に例えて書いていましたが、それは
非常によくわかりますね。また、よしもとが立ち上げた番組であり、
大会だからという部分は私もとてもよく理解できます。実際に番組の
制作著作の局名は大阪のABCとテレビ朝日の連名になっていますが、
立ち上げに関わる部分や大会の協力体制などはABCが大きく関与していて
そのABCはよしもととの関係が歴史的に深い。そのあたりはテレビ朝日系の
全国ネットと言えどもABCの色とよしもととの根強い関係性を感じます。

 ひとつこの本で疑問に思ったのは、テンポの遅いスリムクラブのことは
取り上げているのに、変ホ長調のことは触れていないところですね。

 独特のテンポとネタで私はとても面白いと思ったのですが、審査員で
あった島田紳助がどう評価していいのか困惑していたことが印象に
残っているのですが、私は面白いと思いましたね。

 お笑いライブに行くと関係者席の近くで見ていて、業界人が受けているが
観客はそれほど面白がっていなかったり、観客は笑っているが、業界人は
さほど受けていなかったりすることに遭遇することがあるのですが、
お笑い好きの私は面白くて、違うネタも見たいと思った変ホ長調でしたが、
審査員の評価は私ほど高くなかった。

 塙氏が変ホ長調の漫才をどのように思って評価していたのか、あるいは
あれは漫才とは言えないという受け止め方をしていたのか、評価していない
ということだったのかが知りたかったですね。

 そのあたりが触れていなかったから、満腹感まではいかなかったのですが、
現役のプレイヤーが他のプレイヤーや大会の性質や構造などに触れていて
非常に面白いというかinterestingな本でした。
 レース専用車両でのレースと市販ベースのレースで共にタイトルを獲った
元世界チャンピオンがシート喪失の危機の中でもがいています。
https://www.corsedimoto.com/mondiale-sbk/superbike-sandro-cortese-a-piedi-yamaha-yart/

 テンカーテが二台目のヤマハを走らせる予算が固まれば、彼がR1を2020年
シーズンを走らせることが可能である。あるいは彼自身が持参金を持ち込めば
契約することができる。しかしながら、現在に至るまで彼の契約はまとまって
いません。

 同じことはバルニレーシングにも言えて、一台体制よりは二台体制が
好ましいのですが、チームが予算を確保できていない。同時にドゥカティ
が必要なマテリアルを供給できる体制が難しいということで二台目の
パニガーレを走らせるには状況が固まっていません。

 同時に能力はあるが、お金を持ち込めないとなると少々能力的に
劣ってもお金を払えるライダーをチームは選ぶわけでブルノのアブラハム
ファミリーがお金をかき集めたり、ブルノでのレース開催というような
環境を作って、チームと話し合うことは十分に考えられます。

 corsedimotoの記事にあるように、彼がスーパーバイク世界選手権で
浪人ということになるならば、ヤマハオーストリアで耐久を戦い、
ヤマハ陣営に残りながら、負傷したライダーの後釜やテストライダーという
立場で2020年シーズンを過ごしながら、2021年シーズンのシートを探す
ということになるでしょう。

 能力があり、ドイツラウンドのカレンダー復帰ということもあり、
彼がスーパーバイク世界選手権のレギュラーシートを確保できたら
色々な意味でいいのでしょうが、現状、契約に至っていない。
そんななかでbestでなければbetterな契約や活動内容を求めていますが、
とても残念だなと思いますね。Moto2からスーパースポート世界選手権に
転じようとしていた時はファンドでお金を集めて参戦にこぎつけましたが
彼の次の契約がどういった形でどのカテゴリーになるのか気になっています。
鈴鹿八耐で会えたら、それはそれでうれしいのですが、スーパーバイク
世界選手権で戦ってほしいものです。

 全てのライダーに永遠の現役生活というものは存在しない。そんな中で
世界のスーパースターであるバレンティーノ・ロッシの引退後の活動は
どうなるのでしょうか。

 一番、考えやすいシナリオというのはチームマネージャーなりチーム
オーナーとしてMotoGPの世界に関わっていくというものですね。
これはイタリアのスポンサードを得やすいわけですし、業界的な地政学
的にもあり得ると思いますし、すんなりとスタートできるものでしょう。

 私はこの時期に思い浮かべるのはパリダカールラリーなんですが、
そのパリダカをバイクと車の両方で制したのがステファン・ペテランセル
です。

 バレンティーノの今までのキャリアのなかで二十代でシーズンオフに
テストでF1マシンを走らせることがあった。そして、多くのレースファンが
ジョン・サーティースのようにバイクと車の両方のタイトルを獲得する
ことを想像しました。

 しかしながら、それはフェッラーリでもトヨタでも契約交渉が深いところ
まで行くことはなかった。

 先週のヴァレンシアでメルセデスF1を走らせたのは、あくまでも
プロモーション活動の一環だったと思うのですが、ヤスマリーナサーキット
でのガルフ12時間で走ったのは映像の撮影とPR活動という範疇を超えて
いるものでした。

 フォーミュラカーの独特で高度に発達したマシンを走らせるのはできても
レーシングスピードでトップクラスで走るということになるとロッシと言えども
難しい。しかしながら、いわゆるハコのレースとなると難易度が下がってくる。

 さらに車メーカーにとってはハコのレースが盛り上がることは形状的に
レース車両と一般車の距離感が圧倒的にフォーミュラカーより近いことも
あって、盛り上がってくれたらありがたいことではある。

 現在、バレンティーノ・ロッシはヤマハのライダーであるのです
ヤマハの5%の株を有していて、密接な関係を有しているのがトヨタという
会社で、F1の撤退以降いわゆるハコのレースでの活動を重要視して、彼ら
にとってヨーロッパの市場というのは非常に重要である。

 外的な要因ということからするとバレンティーノ・ロッシがバイクでの
活動の後はフォーミュラカーではない車でのレースだということであれば
それが実現可能な環境が揃っているなと思いますね。
 雨によるスタートディレイ。ウェットでの難しいコンディションでの
レース。本命視されたチームのクラッシュ、ダークホースの躍進。
色々なことがあったセパン八時間ですが、個人的に思うのはニッコロ・カネパ
のベストレースだというものです。

難しいコンディションでは加入して間もないライダーに走らせるのではなくて
慣れたマシンで経験があり、速さも持っているライダーに長く走ってもらう。
それはチーム戦術として正しいことでしょう。

 しかし、それにも程度と限界があるのですが、このセパン八時間での
ニッコロ・カネパは何と3スティンと続けて走りました。

 そのオーダーするチームもチームですが、それに応えるライダーもライダー
でして、四輪の耐久レースを見る人はかつてマツダが歴史上初めて
ロータリーエンジン搭載車で、なおかつ日本のメーカーでルマン24時間を
優勝した時にジョニー・ハーバートに連続ドライブをして確実に優勝を
狙った時のことを思い出した人も多かったことでしょう。

 あのレースの後のハーバートは疲労困憊でぶっ倒れていましたが、
難しいコンディションで二位のマシンが同一周回で走っている中で
3スティント連続で高いレベルのタイムを刻み続けるというのは
これはヤマハR1が傑作バイクで扱いやすいということももちろんありますが
カネパが肉体的も精神的にも技量も素晴らしいということが言えます。

 このブログのファンの方々はご存じかと思いますが、私とカネパとの
間には長い付き合いがあります。カワサキベルトッキでストック600
選手権を走っていて、ライトスピードカワサキとの契約がまとまり
シーズン中途からユーロストック600選手権とスーパースポート世界選手権
のダブルエントリーをし始めた時からの付き合いで、同じカワサキの600
であってもベルトッキのマシンはbituboのサスペンションであり、
ライトスピードはWPを装着していたわけで、色々な難しさがありながら
も時に上位カテゴリーにあたり、他のメーカーが強かった時期に思わぬ
健闘を見せていたのが彼でした。

 まぁ、浮き沈みが激しく、なかなか落ち着いて一つのチーム、マシンで
活動できなかった彼ですが、その経験がマシンが変わったり、メーカーが
同じ型番でのマシンでも車体やエンジンのキャラクターを変えてきても
そこに順応できて、速いタイムを出せることになったのかなとも思います。

 まぁ、それにしてもすさまじいレースでしたし、優勝者にふさわしい
レースをしたのがニッコロ・カネパでしたね。彼のレースキャリアの中での
ベストレースと言えるレースだったと思います。
 年に一回開催しているエルカブキのライブを見てきました。

 最初に会場に着いて驚いたのは会場のきれいさですね。
エルカブキが出るライブ会場というのは新宿とか池袋の雑然とした
雑居ビルの中にある劇場であることが多いので、座高円寺に着いた時に
オールブランニューできれいな建物に驚きました。

 また、会場内に入って驚いたのは劇場の広さでした。
彼らが出演しているライブというのは他の芸人と出演しているものが
多くて、キャパシティが50人から100人程度の場所が多い。そんな彼ら
がこの会場を選んだこと。そして、若手の芸人のライブを見慣れている
私からすると一組しか出ないライブで前売り料金が2800円というのは
強気の値段設定だなと思いました。

 高円寺というエリアに19時に行くというのは東京圏で仕事をしている
労働者にとって、ある部分厳しいところもあるのですが、高円寺の
会場に彼らのファンであふれていました。

 正直、彼らがこれほど観客動員力を持っているというのは意外でしたね。

 ネタの方は彼ららしいものでした。まぁ、今年一年の色々な事を
彼らなりに料理していくというものでしたが、私は他の芸人さんのライブ
のように30分ぐらいのネタをいくつかやって、合間にお手伝いに来ている
他の芸人が何かネタをやったり、映像を流したりということで進めるのかな
と思っていたのですが、私の予想に反してずっと彼らのネタを続けて
いました。
 
 これはうれしい反面、長い展開で結構疲れてしまったのも事実でした。

 また、芸人さんが研鑽を重ねるなかで新しい発見だったり、ある種の実験
をしてみるということはあるので今まであまりやっていない技法のネタ
だったり、会場の広さを生かしたネタをやってみたり、映像を使ったことを
してみたり、親しい芸人に入ってもらって、エルカブキと他の芸人との
間で何かフリートークをするのかなと思っていたのですが、あくまで
彼らはネタを90分以上やっていました。

 これは時間の制約がないなかで、自らのライブで今持っている力で
やりたいことをやるという彼らの意思でそういう方向になったのですが、
面白かったとは思うのですが、どんな名人の重厚な落語で面白くても
30分過ぎると疲れる客が出てくるように、眠くなったり集中力が
欠けてくる客が生まれてしまったのも事実でした。

 彼らのネタの面白さと意外な観客動員力と彼らのやりたいことを感じられた
ライブでした。個人的には30分ネタを三つ用意して、ネタとネタの間に
高山選手への募金をお願いするメッセージを映像で用意してくれたり、
彼らのことを評価している芸人や事務所の方々がビデオメッセージを
流してくれたら、お笑い脳を休めたり、一息つく余裕が生まれて見やすかった
と思いますが、お笑いライブというフルマラソンを98%の力で走りぬこうと
いう彼らの意思も理解できます。

 まぁ、ライブというのは予想を裏切ったり、期待に反することもあって、
予定調和の部分もあれば、何とかなく想像していたストーリーとは大きな
違いなり逸脱もあるわけでして、そういったことはお笑いでもプロレスや
格闘技でもあります。そういった違いや想像とは違った思わぬ展開を含めて
楽しめるのがお笑いファンでありプロレスや格闘技ファンだと認識しています。

giovane molto giovane

2019年12月11日 日常
quando bill crinton a 46anni vinse l’elezione maratona negli stati uniti
pensavo che fosse molto giovane e poi la prima volta orban viktor
a 35anni in ungheria e poi in questo estate Oleksiy Valeriyovych
Honcharuk a 35 anni arrivava al posto di primo ministro dell’ucraina
(il presidente Volodymyr Zelensky ha 41anni)

mi sembrava che fossero molto giovane e poi dopo il caos al parlamento
in finlandia arriva sanna marin a 35 anni al posto di primo ministro!
https://www.repubblica.it/esteri/2019/12/08/news/finlandia_la_vittoria_di_sanna_marin_primo_ministro_piu_giovane_della_storia_del_paese-242951407/

io sono giapponese e qui in giappone non vedo mai i giovani al
parlamento e sempre i nonni ci stanno e pochissimi giovani

al mondo degli elettorici e motociclismo un anno significa 7anni
come cane cosi se i giapponesi volessero ancora "il giappone come
un paese dei primi paesi gruppo7" bigogna "la nuova sangue"
invece piccola’ citta’ sempre mentalita’ piu’ chiuso e giovani
arrivano alla grande citta’ come tokyo ed osaka come sud italiani
arrivano a roma o/e milano per lavorare

e piccola citta’ e paesino non ci sono giovani e non ci saranno
la nuova idea e sempre l’atomosferie reservati

penso che non sia rapporto durato fra finlandia e giappone percio’
mass media giapponese non ci sono la questa notizia

comunque in finlandia volevano la nuova primo minstro e vedono
il futuro vicino




若いなぁ。

2019年12月11日 日常
 ビル・クリントンが大統領に就任した時に46歳で若いなぁと思ったもの
だが、オルバーン・ヴィクトルがハンガリーの首相の座に初めて着いた時が
35歳ですごく若いと思い、同じように今年の夏にウクライナの首相に
オレクシー・ホンチャルクが就任した時に35歳でロシアとドイツのはざまで
どんな判断をするのか大変だろうなと思いました。(ちなみに大統領の
ウォロディミル・ゼレンスキーは41歳)

 彼らを見ていて若いなぁと思っていたのですが、今月に入ってフィンランド
での政局の混乱の後に新たに34歳の女性政治家のサンナ・マリンが首相になり
組閣作業に入ったというニュースというのはさらなる大きな驚きでした。
https://www.repubblica.it/esteri/2019/12/08/news/finlandia_la_vittoria_di_sanna_marin_primo_ministro_piu_giovane_della_storia_del_paese-242951407/

 年寄りが元気な国というのはそれはそれでいいのですが、老醜や老害と
いうこともある。年寄りの為の政治が行われて、既得権益とか行動の遅さ
や時代の変化へついていけないということもある。

 若ければいいというものではないのでしょうが、何か希望であったり、
未来を感じさせる政治状況というのは大事だと思いますね。

 フィンランドは34歳の若き女性政治家が首相となりました。真っ先に
私が思ったのは「若いなぁ」というものでした。

 
 「全裸監督」は今年見たエンタメコンテンツの中の私のベストワンなのですが、
そのなかでのセリフというのは脚本に忠実なものもあれば、演じる側が
長まわしで撮影している中での空いた間の中で発したり、この撮られ方なら
こういうセリフを入れてもいいのかなと考えてついて出たものもあった
ようで、それが映像とマッチし、印象的なシーンになったようです。
https://dogatch.jp/news/tx/txplus_70547/detail/

 長まわしの一発撮りが多かったらしいのですが、それ故に妙な間が生まれて
生々しさを映像に与えたり、そこに当てはまる脚本にないセリフを入れた方が
いいと敏感に感じて、それを発することで素晴らしいシーンが生まれたりという
ことを主演女優の森田望智さんが発言していましたが、同じようなシーンは
かつてプロレスの実況で古舘伊知郎さんが考えて用意していたセリフよりも
目の前のリング上での戦いから、すんなり出た言葉が視聴者に刺さったと
話していましたね。

 もちろん、制作物に関しては練りこんで脳みそから汗が出るような思いを
して出てきた言葉や発信もあるのでしょうが、同時にライブ感を感じながら
とっさに出てきた言葉に強い意思が宿って見る人に刺さるのかなと思います。

 考えるのではなくて感じたところから発せられた言葉やセリフというものが
見る側に印象深くなるのかなと思っています。
 お笑いライブを見に行って思うのは、プロレスにおけるチャンピオンの成立
と似ているところですね。

 プロレスというのはリアルな格闘技の成分を内包しながら、観客が楽しめたり
わかりやすく見られるように格闘技術に過剰なアクションがあったり、会場や
テレビ視聴者が理解できるストーリーやショーマシンシップが加えられています。

 そんなわけでプロレスの世界でチャンピオンベルトを獲得するには、観客
動員力であったり、スポンサーやテレビ局の判断やプロモーターや所属団体の
考えなどが決断に関与してきます。

 そこで必ずしもガチンコの格闘技の能力では劣るが見た目がよくて
異性の固定客に数多くチケットを販売できる観客動員力であったり、
関わる企業にとって商品訴求力があったり、テレビ視聴率に貢献するような
人がチャンピオンベルトを巻くことができます。

 実際に大会に関わるプロモーターにとってはいくら強くても客を呼べな
かった死活問題ですし、極論を言うと弱くてもチケットの販売に繋がる
プロレスラーは実際に会場を確保して、大会を開催するプロモーターから
したら格闘能力に劣っていても、チャンピオンにふさわしいということに
なります。

 私はお笑いライブに出かけることがあるのですが、あまり面白くなくても
固定客を持っていて、ライブ会場に出かけてくれる芸人は主催者にとっては
ありがたい存在なんだろうなと思いますね。

 もちろん、面白くて客に最高の時間を提供してなおかつ観客動員力が
あるという芸人が最高にして最良なのでしょうが、面白くても観客動員
力がなくて、コストだけがかかるということになると主催者は面白く
なくても観客動員力がある人のほうが好ましいということになる。

 プロレスにおけるチャンピオンの存在とお笑いライブの芸人の世界に
強い共通性を感じています。ただ、お笑いライブというのは芸人と
客との間に距離の近さがあります。また、物理的に小規模の会場で開催
されることも多い。

 見た目の良さである芸人を見に来る人たちがいて、面白くなくても
笑っていたりしても、他の芸人目当てでつまらなさそうにしている時に
芸を磨かなければいけないなと肌感覚で気づく人もいる。

 あるいは私のようにモータースポーツとお笑いに共通する部分を感じて
現状維持イコール停滞だと考えて、お目当ての芸人がいたとしても、
つまらなかった部分や楽しめなかったネタを指摘するような人もいて、
そこからネタを練り直したり、舞台での振舞いを考える人もいる。

 また、客が会場前で並んでいて客の性別や年齢層がわかったところで、
やろうとしていたネタを止めてしまって、違うネタにするようなこともある。
(コントは役割設定があるからそれができないが、漫才や漫談などは
それが可能)

 そんな能力を上げるために脳みそから汗を流しているような人が実力と
観客動員力が正比例してくれたりいいのにと思っています。

 解散した女芸人の漫才コンビのまちむすめは固定客をつかんでいたが、
少なくとも私は評価できなくて、面白くなかった。しかしながら、主催者
にとってはありがたい存在ではあった。

 私が実力を評価している芸人のなかに一定の固定客を持っていて、
ツィッターでのわかりやすいスケジュールの告知をしている人もいますが、
実力はあるが、東京圏というエリアで毎日ライブが開かれている中で
告知があまり上手くなかったり、急な出演に関して、情報の拡大に長けて
いなくて観客動員に繋がっていない人もいる。

 プロレスのチャンピオンベルトを巻ける人と芸人の現況に重なるところを
強く感じています。

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