新宿のハイジアV1でR1グランプリ決勝の前々日の金曜日にネタを練りこんで
いたお見送り芸人しんいちの爆発ぶりを見て面白がっていたり、同じ会場で月一
で行われる「ねづっちのイロイロしてみる60分」でねづっちさんがやりたい
ことをイロイロやっている姿を見て喜んでいたりします。そこで思うのは帯番組
をやらなくなったり、フリーになって組織の縛りがなくなった人がやりたい
ことをやって面白い空間をクリエイトして、情報感度の高い人が喜びながら
見ることができるのではないかということです。

 古舘伊知郎のトーキングブルースというのは、彼がテレビ朝日で帯番組
をやっていた時にはできなかった。しかし、局の縛りがなくなった彼が
表現したいと思い、彼の話芸を見たいと思うファンがいて大盛況で
観客動員もありました。

 そこで思うのは、久米宏、みのもんた、荒川強啓といった実力者であり、
一定数以上の根強いファンを持っている人にやりたいことをやって欲しいな
ということですね。

 テレビでは求められる役割に沿って話すねづっちさんですが、払ってでも
見るというファンの前でやってみたい下ネタを言ったり、違ったカラーのネタ
に挑戦してみたりしながら、最後の15分ぐらいは彼のことが好きなファンに
お題を出してもらい、なぞかけをする。テレビタレントねづっちではなくて
芸人ねづっちが好きな人にねづっちさんがやりたいことをやっていますね。

 そんなねづっちさんが閉ざされた空間のなかでコアなファンを相手に
好き勝手やっている。それを見ていると久米宏、みのもんた、荒川強啓の
三人は堅い話も砕けた話題も面白く話すことができるから、縛りがなく
なった彼らに舞台で好き勝手やってくれたらいいなと思いますね。

 また、私のなかで思っているのは、テレビ愛知を退職してフリーになった
高木大介さんがねづっちさんがやっているように月一でドラゴンズのことを
語ってくれたり、横尾弘一や鈴木忠平さんとトークライブをしたり、
落合選手も落合監督の姿も本人以上に知っている牧田知丈さんを呼んで
地元局のアナウンサーと落合博満の対談をやってくれるならドラゴンズの
ファンは見に行くだろうなと思いますね。

 ハイジアV1、なかの芸能小劇場、しもきたどーんといった場所で
強い思いや深い欲望を持った芸人が生の舞台をお金を払ってでも見たい
思っている客に向かってネタをやっている姿を見て、表現や発信の場が
ウェブや動画サイトでもいいけれど、生の舞台で見たいと思う私です。

 

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