先回のこのブログでなかの芸能小劇場での「TEPPEN ハニー」で私が初めて
見た芸人さんのことを書きました。今回は初見ではない芸人で面白かった
芸人について書きたいと思います。

 ダンジョすとーりーの二人は結婚式に現れる元のパートナーのネタをやって
いました。

 今回のライブで来ていた主な客層は女芸人のライブにやってくるアラフィフの
オヤジたち。となると、かつて映画館やテレビの地上波放送が力を持っていた
時期にゴールデンタイムに放送されたマイク・ニコルズ監督の「卒業」を
見ていた人が多い。

 その客層にダンジョすとーりーのネタはすんなりと入っていきやすい
ネタだったと思いますね。

 アラフィフの男にとっては2010年代の傑作映画の印象は薄いが多感な
時代に見た作品は心に残っている。レンタルや配信で映画を見たいなと
思った時にかつて心を揺さぶられた作品をチョイスすることが多い。
そんなアラフィフの人たちが2020年代に入っても改めて見たり、かつて
みた印象が強い作品であり、アメリカという国に対してあこがれを持って
いた世代の人たちが見ていた作品と同じようなネタの構成と流れだと
すんなりと見ることができる。そこからの小ボケや大ボケが繋がって
ネタが構成されていたら面白いと感じることができる。

 ダンジョすとーりーの二人は映画館に出かけて見たり、地上波放送で
流れていた「卒業」を見ていた客層に刺さりやすいネタをやっていたと
思いますね。

 映画の傑作であり、テレビというメディアで流れていた作品に共通認識
を持っていた人に刺さるネタをやっていたのがダンジョすとーりーで
あり、アダルトビデオの世界での作品を見てきた客層にやるネタを
意図的か偶発的か知りませんがやっていたのがタダノリモンスターでした。

 アラフォーの女性で性欲が強くなっている女性が若くて元気がある
生徒を誘惑するというのはアダルトビデオの定番ネタなんですが、
熟女AVがキワモノではなくて、メーカーにとって一つのジャンルとして
確立されてきたのが、この20年ほどですね。

 AVの世界でVHSという規格が主流でレンタル店が商品の仕入れで
カワイイが正義で若いことがバイヤーの価値基準であった時期には
かわいくて若い女優がAVという市場の中核であったのですが、
痴女、熟女が一つのレーベルを形成してきた流れのなかでビデオ安売り王
がつぶれてしまったなかで加盟していたセルビデオの店舗が商品を
選ぶ時に単純に若くてカワイイだけでなくて、払ってでも見たいという
作品を用意することになり、ジャンルの多様性が広がった。そこで
熟女ものや痴女ものが数多く作られて市場に広がった時にソフトを手にした
のが現在のアラフィフの世代でした。

 セルビデオを購入してきてきたり、ネット配信が出始めたなかで
熟女ものや痴女ものを見始めたの主な客層が2022年の段階で年齢を重ねて
アラフィフの世代の男性であったことを考えると現在、アラフォーの女芸人
が性欲の強さを表現して生徒役の男を誘惑するネタというのは自らの性欲
を満たす習慣をライブ空間のなかで演技力が高くて年代的にもばっちり合う女優
が演じてくれるわけでこれはエロ脳が反応しながら見ることができたこと
でしょう。

 タダノリモンスターの添ねぇは水戸かなでも風間ゆみでも北条麻紀でも
ない。しかしながら熟女AV女優のあふれ出る性欲の爆発を見た経験のある人は
お笑いを見ながら彼女の演じる姿をエロ目線を持ちながら見ることができた。
このネタをこの場所でやった時点でアラフィフオヤジの心をしっかり
つかんだのだと思いますね。

 私はお笑いも美しい熟女も好きですが地味で真面目そうな人が性欲を
満たしたいとかエロくキレる姿も好きなんですけどね。

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