カワサキのスーパーバイクのマシンというと長年の根強い関係性で
ショーワのサスペンションを思い浮かべるのですが、プチェッティカワサキは
2022年シーズンをオーリンズで戦うことがテストで明らかになりました。
https://www.corsedimoto.com/mondiale-sbk/superbike-test-jerez-si-riparte-da-alex-lowes-kawasaki-puccetti-ohlins/

 これは少々の驚きを感じましたね。

 この選択が正しいか間違いかは今の段階では判断できない。しかしながら、
このある種のギャンブルは私は理解ができます。

 そして、思い出したのが2013年シーズンのスーパースポート世界選手権
でのサム・ロウズのR6がbituboのサスペンションでタイトルを奪った時
のことですね。

 あの時期ですが、サーキットの住人の多くはbituboを評価していなかった。
勝つための道具ということになるとショーワ、オーリンズ、ホワイトパワー
といったメーカーのサスペンションを使用していました。

 そこでロシアのチームがbituboのサスペンションを使用するというのは
どんな理由があったのかなと思いましたが、ある種、サム・ロウズの
ライディングスタイルや考え方を理解して、サム・ロウズスペシャルの
ワンアンドオンリーのサスペンションを用意して、サーキットでは彼と
チームのリクエストを最大限答えて改良やセットアップをしてくれる
のがbituboであり、それが勝負手だったと理解しました。

 評価の低いメーカーが一点集中で開発とセットアップをして、小さな組織
が一つのチームと共に勝利に向かっていき、それが実ったということでした。

 チームプチェッティのオーリンズ採用というのはギャンブルに見えますが
彼も当然、ヤマハR6+サム・ロウズ+bituboでの成功は知っているし、
何かチーム内に変化や刺激を与えるという意味では今回の判断というのは
正しいのかなと思いますね。

 レッジョエミリアのチームの今年がどんなものになるのか楽しみです。

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