私の幼少時代から少年時代というのは名古屋にいて関西の放送局の制作番組を
見ることができました。その時に感じたのは「これはミスキャストではない
のかな」というものでした。

 当時の在阪局で出演していたのが、キダ・タローさん、上岡龍太郎さん、
横山ノックさん、笑福亭鶴瓶さん、島田紳助さんといったメンバーでした。
彼らが主にトーク番組などで面白いことを30分番組や60分番組でしゃべ
りまくるというのを見ていたのですが、そこに若い女性タレントやアイドル
をやっていて活動の中心を歌番組からバラエティにも広げようという人が
キャスティングされていることが結構ありました。

 素晴らしい話芸とネタを持っている芸人さんがいるなかで少々浮いている
ように見えて私はこれはミスキャストではないかと思ったりしていましたが
今となってはそうとも言い切れないなと思えますね。

 濃いキャラクターでずっとおじさんたちが映っていたら、おじさん臭が
強すぎる。これが「PAPEPO」のようにポップな美術セットでの撮影で
二人だったらともかく三人以上となると見ていてしんどくなりますね。

 それがいいという人もいるのでしょうが、さすがにテレビは見た目というのは
重要なので女性の若手のタレントがいたほうが見た目からおじさん臭を
ある程度抜くことができる。

 そして、それほど高くなくて若手の女性タレントを使うのは予算内で
収まるし、タレント側も素晴らしい芸人さんと一緒にいて勉強になる
ことも多いから雇う側も使われる側にもメリットがある。

 ここ三年ほど東京でお笑いライブを見ることが多いのですが、
女性ファンのついていない容姿のよくない男の芸人ばかりだと見ていて
何だか疲れますね。ブステレビに出演していたようなレベルの容姿の
女芸人が出てきても空気がやわらいだり、場が明るくなるのは感じます。

 重厚な名人芸を見られる寄席に女芸人とかイロモノの芸人があって
緊張と緩和が生まれるように、男ばかりの暑苦しいお笑いライブには
女芸人が必要なんだろうなと思っています。
 




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