ここのところ、地上波放送のバラエティで錦鯉の二人を見ることが多いの
ですが、これは明らかに昨年のM1グランプリの影響だと思います。
ただ、これはいいことなのかという思いも抱いています。

 昨年のM1以前に新宿や中野や千川や下北沢で開催されたお笑いライブで錦鯉の
二人の漫才を見ていました。観客が十人ほどしかいないようなライブでも
パワーは今と変わらず、面白かったです。

 ただ、そんな時代で面白さは変わらないのに、メディアでの露出は少なく、
オンエア争奪バトルでお笑いマニアが観覧して面白い芸人を審査する
TBSラジオの「マイナビラフターナイト」での爆発ぶりとよそがやらないことを
やることが好きなテレビ東京の深夜番組で出ていて、観覧の若いの女性客
よりも出演者が笑っていることぐらいが目立っていたくらいでした。

 ところが、M1グランプリでの決勝進出と昨年の放送から彼ら二人の
知名度や出演番組数が一気に上がりました。

 地上波のゴールデンタイムで注目度の高いところで面白かったから
バラエティー番組に呼ぼうということはわかるのですが、何だか価値基準が
偏っているように思いますね。

 無名でも面白い人もいる。地上波で出ていないが劇場で高い評価を得ている
芸人もいる。そんななかでバラエティー番組のテレビ番組制作者がお笑い
ライブに行ったり、寄席に出かけていなくて、出演者の偏りや特定の事務所
の芸人が多かったりしているから地上波放送があまり面白いと思われなくて
配信メディアに流れたり、多額の金をかけて面白いものを作る国の作品に
興味が流れている気がしますね。

 私自身はお笑いライブの面白さであったり、ラジオの楽しみであったり、
配信メディアを楽しんだりすることが多くなりましたが、これは地上波放送
のキャスティングの偏りであったり、よしもととジャニーズ事務所の
人が多く出ていてマンネリ感や同質性を感じているから、そこから離れたい
という気持ちが地上波放送から距離を取るということになっているのだと
思います。
 

 

コメント