強い横綱が飛びぬけた実力を有していて、横綱相撲をするという世界の
面白さもわかるのですが、群雄割拠で誰が勝つかわからなかったり、
ウィナーがばらけるというのも面白い。今年のスーパーバイク世界選手権は
後者の面白さがあります。

 ここ数年はカワサキのジョナサン・レアが強さと速さを持っていましたが、
そこにヤマハのトプラック・ラツガトリィオグルが急成長を見せて、
今のところランキングトップ。そして、少し影の薄かったドゥカティの
スコット・レディングがスペインのナヴァッララウンドで鮮やかな勝利。
タイトル争いはこの三つの異なるメーカーを走らせるライダーでの
争いになっていて、実にエキサイティングですね。

 インドネシアとアルゼンチンが開催されるのか、されないのか。
そして、もし開催されないとすると違うサーキットでの開催があるのか
ないのか。

 コロナの影響をまともに受けて、混迷のシーズンですが、今年のシーズンは
実に面白いと思っています。

 テニス好きの私は錦織圭の衝撃の快進撃以降、日本においてテレビ放送の
増加であったり、スポンサーの登場など一人のスターの世界レベルでの登場が
色々なものを変化させることを知っています。

 トルコ人ライダーの大躍進がスーパーバイク世界選手権のトルコラウンド
開催やスポンサーの増加、後進ライダーの進出などといった地殻変動を
起こすのだろうと思っています。

 近未来に何かが起きるのではないかという予想もしながら、ポイント
ランクトップに立ったトルコ人ライダーがこのまま好調を維持するのか、
あるいは勝ち方を知り尽くしているディフェンディングチャンピオンが
勝てる時にしっかり勝ち、優勝が難しい時は出来うる限りの最大限の
ポイントを稼いでシリーズを有利に運ぶのか、あるいはドゥカティスタが
ここから大攻勢で初めての王座を奪うのか実に楽しみです。

 

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