よしもとや松竹などは芸能事務所であるのと同時に劇場を抱えていて
興業会社の一面があります。常設の劇場があるというのは所属芸人にとって
芸を磨いたり、客前でネタを披露するという機会があり、それがレベルアップ
に繋がります。

 上記の事務所以外にもお笑い芸人というのはいるわけですが、彼らは
どうしているかというとお笑いライブの主催者が劇場を抑えて、出演者を
募っているという情報をゲットして、交渉して出演したり、出演者自身が
公共の施設や私営の会場を予約して会場費を払い、自らライブを主催したり、
共催しています。

 お笑いライブを見に行き始めて芸人が日によって出演する場所がずいぶん
異なるのを知ったのですが、理由は前述のとおりで、以前、カンニング竹山
がTBSラジオの「Dig」のレギュラーパーソナリティで「我々のような
芸能事務所の所属タレントの立場からするとよしもとさんのように常設の
劇場を持っているというのはすごくうらやましい。」と話していたのですが
確かにそれは私のような見る立場で芸人さんと仲良くなると感じますね。

 土曜日や日曜日は都内では色々なライブが開かれるのですが、新宿の
お笑いライブファンに親しまれている場所が会場の水漏れというトラブルで
ライブが中止になってしまいました。
https://twitter.com/UandC_Enta/status/1428974638122500100

 この会場はかなり古い建物ですし、きちんと改修できるのか、できないのか
わからない。改修できるとしてどれぐらい時間がかかるのか今のところは
不明です。

 見る側からしても楽しみにしていたライブがなくなるというのは残念ですし、
演者側としても無念だろうなと思いますね。

 今回のこの会場の不具合での中止という時に真っ先に思ったのは、
よしもとはたくさん劇場があるから、一か所で何かあっても違う場所が
首都圏にある。そして、割に建築されてから年月の浅い新しい劇場が多い。

 芸人が常設会場がある。それも数多くある事務所に魅力を感じるのは
当然なのかなとも思います。

 同時に思うのは日本の政府の税金の使い方に満足しない人は好きな分野に
寄付した方がいいやと思う人は一定数いるわけで、小島よしおさんが
若手芸人の修行のために劇場を作ろうと思って1000万円使って
ラスタ原宿(元・ラスタ池袋)の設立に協力したのは本当に尊いことだなと
思っています。

 

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