コロナウィルス以降の世界は不透明なのですが、明らかに透明性を感じるのは
ヨーロッパの真ん中の国というのは多くのライダー、メカニック、チーム
スタッフにとって行きやすいということです。

 昨年のMotoGPはチェコとオーストリアでの開催がありました。これは
明らかに世界選手権レベルの開催実績とインフラがあるのもそうですが
立地条件というものも大きなファクターでした。

 今年のスーパーバイク世界選手権がカレンダーがオーストラリアが
キャンセルになり、アルゼンチンとインドネシアが不透明でレース数を
確保しなければいけないということになり、関係各所が調整をして
ヨーロッパの真ん中の国であるチェコのモストでの開催ということが
確定しました。(これは有観客ということでの開催ができた場合に
隣国のドイツからの観客を見込めるという事情もありました)

 そんなわけで日本人のオーバー50の人にとってはワルシャワ条約機構
加盟国はついつい東ヨーロッパと呼んでしまいがちな国ですが、タイム
ゾーンはCET(central european timing)であるチェコというのは
中央ヨーロッパ。このブログの古くからのファンの方々は私がチェコの
レーシングチームとの近い関係性をご存じでしょうが、チェコおよび
チェコの隣国はヨーロッパの真ん中という地理的な特性があり、それを
ある種の利益に結び付けることができます。

 その中央ヨーロッパの国の一つであるハンガリーという国がレース界で
動きを見せています。来年のMotoGPだけでなくて、スーパーバイク世界選手権
のハンガリーラウンド開催を考えているようです。
https://motosprint.corrieredellosport.it/news/sbk/2021/07/27-4536185/sbk_ungheria_pronta_a_tornare_nel_calendario_2022/

来年もヨーロッパ以外のサーキットでのレース開催が危ういかもしれない。
そして、コロナウィルスの後の世の中の経済環境がどうなるのか不透明。
日本のメーカーはインドネシアでのレース開催を望んでいますが、
今年も来年も状況が不透明ななかでヨーロッパの真ん中という地理的な
条件があり、地元のプロモーターやサーキット側、サーキット所在地の
地方政府がやる気があるということであれば話は進むと思います。

 
 
 

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