オリンピックのテニス競技で暑さというより酷暑が問題になっています。
そんななかで思い出したのがWTAツアー大会のパレルモのことでした。

 エミリアロマーニャ州の名古屋人の私からするとテルニから下は暑すぎる。
パレルモなんていうととんでもない暑さだろうなと思っていました。

 そのパレルモでの七月開催のWTAのツアー大会のことを以前、ネットで
追いかけていた時に当然のことながらオーダーオブプレイも読むのですが、
早いラウンドでの第一試合開始が16時からで決勝戦はナイトゲームでした。

 暑すぎて人が来ないとかプレイに適さないということであれば、
来場しやすくてプレイしやすい時間帯でのゲーム開始を考える。
観客にとってもプレイヤーにとっても大会会場で過ごしやすいことを
主催者は考えていたわけです。

 少々驚きながらも、ロジカルな判断を南イタリアの人間がしていることを
知っていた私なので、東京の酷暑でのタイムスケジュールはプレイヤーに
とってもボールパーソンやスタッフにとっても厳しいものだなと思いましたね。

 主にアメリカのテレビ放映でのビッグマネーが流れているから、そこに
ゲーム開始時間を合わせるというのはわかりますが、そこばかりに比重が
置かれるとプレイヤーの棄権ということに繋がってしまいますね。
実際に体調不良でのリタイヤも出てしまいました。

 暑いことを百も承知でスケジュールを見やすくてプレイしやすい時間設定
にしたパレルモの主催者とWTAという組織。暑すぎる中で棄権する人が
出てきて、プレイヤーの声が大きくなってから15時スタートを考えて
実行に移した東京オリンピックの関係者とIOC。色々な違いを感じている
ところです。

コメント