業界評価が高いとか素晴らしい技術を持っている芸人が必ずしも受けていたり
大儲けしていたり、冠番組を持っているわかではないということを見聞きする
のですが、それをコージー富田さんのyoutubeチャンネルで見てよくわかり
ました。

 芸人がやりたいことと視聴者や客が求めていることが同一であることもあれば
違うこともあるし、ライブを見に来てくれる客はコアなファンだから、
練りこんだネタやコア層に刺さることをやってくれて深く刺さる。しかし、
テレビであったりとりわけ地方のイベントでの客はそうではなかったりする。

 かつてフジテレビで放送された「The MANZAI」で博多華丸大吉がその日の
客層を見て急きょネタを変えて、その日の客層にあったネタで爆笑を取って
評価されたことがありましたが、同じことをコージー富田さんも
Mr.シャチホコさんもしていることを話しています。

 その二人からすると小出真保さんは実力や能力の高さは素晴らしいが、
本人のやりたいことをやっていて、客層にフィットしてないネタのチョイスを
しているということになるようです。
https://www.youtube.com/watch?v=Aq_KmAhTYfw&t=618s
(小出さんに関する言及は6:40から)

 この辺りは漫才だとすぐにネタを変えることができるのでしょうが、
コントだったり歌ネタだとネタの変更を本番直前にするというのは難しい
ということもあるのでしょうが、小出さんの高い能力を知っているだけに
残念に思っているのが言葉の選び方や口調からも伝わってきました。

 私のように平日であってもお笑いライブに行くような人でテレビで見られない
ネタを見たいとか劇場に出かけてでも面白いものを見たいという人に
小出真保さんがやっていた「小出お笑いサークル」というライブはお笑い脳に
深く刺さって、大満足で家路に着いていたのですが、一般大衆に支持される
ネタというのはまた違ってくるのだろうなと思いますね。

 ミュージシャンが売れる曲をシングルにして、やってみたい曲調や
使っていないが試してみたい技術を詰め込んだ作品をアルバムの中に入れて
こういう作品もこのミュージシャンの一面を感じられて面白いとか
興味深いと思ってアルバムを通じてクリエイティブな側面を感じてずっと
追いかけるのでしょうが、シングルヒットというのは多くの客層がカラオケで
歌ったり盛り上がったり、すんなりと詞やリズムが入ってくる曲のことが
ほとんど。大衆受けとマニア受けがあるなかでコージー富田さんとMr.シャチホコ
さんは小出真保さんの能力の高さを知っているからこそ、大衆受けをする
ことに目を向けて欲しいと実体験をもとに話していたように思いますね。

 まぁ、売れたからできることや知名度や観客動員力などを高めたら
実験的なことや先進的だったりマニア向けに創造できることもありますからね。
売れるとか人気を高めるとか賞レースで躍進するところから商品価値が高まり
やりたいことができたり、企画書が通ることはありますからね。

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