現代社会のなかでのネット世論の意見の拡散にはいわゆる「炎上」という
ものがあり、ネガティブだったり危うい方向での炎上もあるが、今回の
故山田圭吾氏を巡る世論の高まりを考えると、「炎上」にも対象の種類に
よってはよりよい方向での世論形成があるのではないかと思いました。

 小山田圭吾という音楽的には才能を有しているが、過去の行いをみると
平和の祭典という場所、障碍者スポーツの最高峰のイベントにふさわしく
ないという意見が集まり、彼は辞任という決断をしました。

 世間が大騒ぎになっているなかで、彼はかつての活字メディアでの発言
に関して『当時の記事には誤った内容や誇張がある』ということを言って
いました。果たしてどの部分がどのように誤っているのか、また誇張が
あったのか今のところ説明のないまま、辞任表明という行動が先に
ありましたが、知的障碍者団体の方々はそこに対する説明を求めていますが
時間をおいてでも果たしてきちんと説明するのか気になっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210719/k10013148301000.html

 日本という国や東京という街に対して世界中に好きな人も嫌いな人も
いると思いますが、2020年のホストシティを決める段階でマドリッドや
イスタンブールのほうがオリンピックやパラリンピックにふさわしいと
思っていたIOCの委員はこういうことがあるから、あるいは予想できたから
東京以外の都市名を記入したんだなんて言うかもしれませんね。
入管や難民申請など平和の祭典にふさわしくない姿を彼らは見ていて
インフラだけでなくて、複合的な視点で東京ではない都市を考えていた
のでしょうが、彼らの意見にさらなる説得力が加わったのかなと思います。
もっとも今のトルコの状況を見てイスタンブールがオリンピックにふさわしい
場所だったか私は疑問に思いますが。

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