テニスの世界でジュニア時代にトップテンランカーや四大大会ウィナー
はプロでトップ100に入る可能性が50%あると言われていますが、才能や
能力を感じられるプレイヤーでも意外に伸び悩んだりプロの壁にぶつかって
それを乗り越えることができなくて引退を決断する人もいます。私は
2013年のウィンブルドンのボーイズジュニアを制した
ジャンルイジ・クィンツィは楽しみなプレイヤーだったのですが、
辞めることを決断しました。
https://www.lanuovasardegna.it/sport/2021/07/01/news/quinzi-mi-ritiro-col-tennis-ho-chiuso-1.40452887

 80年代からテニスを見ている私にとっては今のプロテニスの世界の競争の
厳しさを感じます。バルカン半島やアルプスの東側から多くのプレイヤー
がどんどん出てくる。かつては30歳ぐらいで引退する人が多かったのですが
今はオーバー30でATPツアーレベルのプレイヤーはたくさんいるから
ジュニアからプロに上がってきてもなかなかATPレベルに行けずに
チャンレジャー大会で戦うことになる。

 ATPレベルに上がるまでスポンサーが待ってくれるかどうかは企業の
考え方や景気動向に左右される。理解のあるスポンサーには多くのプレイヤー
が企画書を持って殺到する。そういった部分も存在します。さらにジュニア
の大会では早いラウンドは簡単に勝てるから肉体的な疲労はないがプロだと
そうはいかない。そして、どこかしら故障はある中で戦う。

 ジャンルイジ・クィンツィは能力のあるプレイヤーだと理解していましたが
ベストランクは140位でチャレンジャーレベルで終わってしまいました。

 今後は近い未来に備えて勉強するようですが、とても残念に思っています。
同時に現今のツアーの厳しさを感じています。

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