日本の80年代のアダルトビデオシーンを経験した人だけでなくて、
年齢や性別を問わず視聴者を獲得したnetflixオリジナル作品の「全裸監督」
ですが、シーズン2となる「全裸監督2」の配信が6月24日に始まることが
多くのネット情報で発信されています。「お待たせしました。お待たせ
しすぎたかもしれません。」という村西とおる役のセリフに対して私は
「待ってました。」と言葉を発しました。
https://natalie.mu/eiga/news/424814

 村西とおる監督の盟友であり、パートナーでもあった本橋信宏氏の
「裏本時代」「AV時代」を読んでいた私にとっては「全裸監督」は
さらに村西とおるとあの時代を深く詳細に理解するうえで大変面白く
興味深い本でした。

 その本が映像化されるということでnetflixに加入して見た「全裸監督」
の面白さと俳優陣の素晴らしさ(とりわけ村西とおる役の山田孝之と
黒木香役を演じた森田望智さんの演技と空気感)に感銘を受けました。

 そして、今回の「全裸監督2」の発表と配信。あの無軌道なエネルギーと
パワーがとんでもない裏本とアダルトビデオという世界で右肩上がりを
見せた時の時代とその先の衛星放送事業の失敗であったり、支援者との
別れや妻との出会いなどエピソードには事欠かないなかでどういった部分を
抽出して、どんな人がどのような演技をするのか楽しみですね。

 初期のジム・ジャームッシュ、スパイク・リー、スティーブン・ソダバーグ、
日本においては林海象、上田慎一郎など低予算で素晴らしい作品を作った
人もいますが、ビッグマネーで恵まれた体制で生まれる傑作もあると思います。
アダルトビデオ業界の大金字塔となった村西とおる監督と黒木香さんの
大出世作の「SMぽいの好き」も全体予算が7万円ほどで出来たという話が
あります。

 その対極にあるのがビッグマネーによる大作なんでしょうがnetflixの資本と
予算規模で素晴らしい制作スタッフやセット、演者との契約から
「全裸監督」は創造されて多くの人の支持を集めた傑作となりました。
人やモノやお金が集まるところから発生し、クリエイトされる豊かなもの
は確実に存在します。その明快な具体例だったのが「全裸監督」でした。
その第二弾となる「全裸監督2」はやはりネット情報からすると大きなお金を
作って練りこんだ作品のようです。この作品の配信が今から楽しみです。

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