イタリア選手権の最終戦が10/9のヴァッレルンガなので、翌年に
シーズンに関してアピールしたい人はチャンスを求めてくるのかなという
気がしています。

 酷暑であったり、レースのハードさが増してきたりで今の鈴鹿八耐は
二人体制ではなくて、三人体制での戦いを選んでいるチームが多くなって
います。

 そんななかでリッターバイクのマシンを一定以上のレベルで走行できる
ライダーを探すとなると日本以外の国にも目を向けることになりますね。

 すでに契約が決まっているライダーを引っ張ってくるというのは難しい
のでしょうが、縛りがなくて、日本のメーカーの経営側のトップも技術
側のスペシャリストもやってくる鈴鹿のレースウィークに自らの能力を
アピールして、翌年のレース活動でいい契約を取りたいという人は多い
と思います。

 残念ながら、今のレース界では持参金や持ち込みスポンサーというものが
重要視されてしまうのですが、速さとか安定性があるとか、色々なマシンを
乗ってきたり、異なるタイヤメーカーのタイヤを経験して、どのマシンや
タイヤでもすぐに長所を理解してアジャストして一定以上のタイムを出せる
ライダーというのはチームも必要としています。

 昨年のこの時期に鈴鹿で走りたいということで私に話を持ちかけてきた
ライダーがいましたが、イタリアという国で戦っていたり、世界耐久選手権
で走っていてもチームの予算の関係で鈴鹿は参戦しないので、どこか
チャンスをくれるチームを探しているという人は結構います。

 また、チーム側でもライダーを探すということもあるかもしれません。

 2000年代前半にあるライダーから鈴鹿八耐で走る能力があるライダーを
知らないかと尋ねられてチームの払えるお金であったり、ライダーの能力
などを考えて私が答えたのはジョバンニ・ブセイ、マウロ・サンキーニ、
ジャンルカ・ナンネッリ、クリスチャン・リンドルムでした。

 2010年代の前半に同じ質問を受けて挙げたライダーの名前は
ロレンツォ・アルフォンシ、ロレンツォ・ランツィ、アイルトン・バドビーニ、
リカルド・ルッソでした。

 まぁ、イタリア選手権とのカレンダー上のかぶりであったり、条件的な
ものもあって彼らが鈴鹿を走ることはなかったのですが、上記のライダーが
鈴鹿を走ったら面白いことになるのにと思いました。

 そんなやり取りがチーム関係者とあった経験やらイタリア選手権と
鈴鹿八耐がかぶらないということで、意外なライダーが鈴鹿にやって
くるような気がしています。

 交渉は色々な側面があり、クリアしなければいけないことやら
ベストな妥協点を探らなければいけないので、簡単に進むこともあれば
脳みそから汗が出るようなこともあります。私が常々持っている願望は
高い能力のあるライダーが実力を発揮してくれる場があって欲しいなと
いうものです。

 そうそう、我が友ジャンルカ・ヴィッツィエッロは走る気満々ですけどね。

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