ネット世論や同業者などから色々な声があがった今年のM1グランプリ
でしたが、私が思ったのは他のお笑いの賞レースもそうですが、自動車の
批評との相似性でした。

 自動車評論家がエンジン性能であったり、車体の安定性能を評価して
点数をつける。そこにはエンジンの滑らかな加速性であったり、高速走行時
での安定性などが評価の対象となる。

 自動車評論家が評価するのは高い技術性なんでしょうが、一般人が高速走行
でエンジンや車体の限界値に近いところまで走らせて車の最高の能力を
知るということはない。

 一般人の求めるのはとりわけファミリーカーであったら、乗り心地の良さ
であったり、燃費性能であったりします。

 そこで自動車評論家が高く評価する車と販売台数が多い車が違うケースが
生まれる。

 私が面白いと思ったのは最終決戦に残れず四位となった錦鯉だったのですが
一般視聴者が面白いと思った人が多かったが、審査員の投票では四位に終わり
ました。

 まぁ、審査をするというのはとても難しいことであり、同時に一般人との
評価の違いというものを感じた今年のM1グランプリでした。

 昨年のM1グランプリはそれぞれの審査員が高く評価して、一般人が面白いと
思った三組が最終決戦に残って、お笑いファンが納得できる稀な回であり、
プロが見ても、素人が見ても面白いと思えたのでしょうが、そういったことは
なかなか二年も続けて起きないのでしょうね。放送途中からコーンフレークや
もなかが話題になるなんてことはなかなかないでしょうし、実力者の和牛を
唯一の非よしもと芸人でキャラ芸人と思えるぺこぱが衝撃の一撃でぶち破る
なんていうビッグアップセットがあったりと昨年の素晴らしさに今年が
どうしても霞んでしまったことが今年の今二つ感に繋がっていたと思います。

 去年のM1は自動車評論家が高く評価して販売台数も多い車が揃って
いたのだなと思いますね。
 
 

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