コロナウィルスの影響が大きくなっていて、オリンピックをはじめ多くの
スポーツイベントの中止や延期やスケジュールの変更がされているなかで
DORNAのカルメロ・エスペレータ氏が今シーズンの中止の可能性に関して
話し始めました。
https://www.corsedimoto.com/motomondiale/motogp/motogp-carmelo-ezpeleta-forse-non-ci-sara-nessun-mondiale/

 ドイツのスピードウィークが報じて、それを後追いと分析をして、各国の
レースメディアも記事化していますが、この段階で中止という仮定の話を
するというのは、DORNAなりIRTAなりFIMが今シーズンは中止ということを
かなり真剣に討議していることの表れだと思いますし、ある意味観測気球を
関係者あてに飛ばしているのかなとも思いますね。

 私はイタリア選手権の現場に居ることも多かったのですが、この20年の
レース界を見ていると、MotoGPの世界選手権は拡大の一途であるから
イタリア人のライダー、メカニック、エンジニア、中小規模のスポンサー、
チームマネージャーなどやる気や能力はあっても、ビジネス的な才覚が
ないと世界選手権へは出てこれない。イタリア選手権は6大会12レース
であるが、多くの国を回り、20レース近いとなると予算の確保が
できないからイタリア選手権での活動を選ぶという人が多いですね。

 現在のイタリア選手権はイタリア国内だけで行われていて6大会の
12レース(一部にはドイツ選手権がオランダのアッセンで行われている
ようにイタリア国外での開催を考えていますが、少なくとも現在は
イタリア国内のみの開催)

 となるとコロナウィルスが仮にイタリアにおいて7月に収束したと
するならば、9月の二週目から11月の三週目か四週目というスケジュールで
イタリア国内で六回のレースウィークというのは可能ではある。

 しかしながら、仮に世界選手権で14週間でとなると相当調整は大変な
ことになるので、困難が予想される。ことによっては裁判で争うことにも
なりかねない。

 こういったことを考えると国内選手権は出来る可能性が高いとは思いますが
MotoGPのシーズンは開催がかなり難しくて、シーズンそのものがなくなる
可能性も高くなるなと思いますね。

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