gpone.comを読んでいたら、かつてグランプリの125と250で走っていた
ステーファノ・ビアンコが交通事故で亡くなったという報道を目にしました。
https://www.gpone.com/it/2020/03/11/news/stefano-bianco-ha-perso-la-vita-in-un-incidente-stradale.html

 私がグランプリのパドックに入り浸っていた時期というのは彼がデビューして
ライダーとして活動していた時期でした。その時に彼に対してシンパシーを
感じていました。まぁ、レーサー一家とかスポンサーを持っているという
背景が全くなくて、体と頭を使って何とかこの世界に居たいなと思っていて
英語だけではだめだからイタリア語を勉強したというような私に対して
モータースポーツ一家出身でもなくビッグスポンサーやメーカーとのつながり
が無かったり薄い人というのは私に対して同じ空気感を感じるらしくて
サーキットで会うと楽しい時間を過ごしていました。

 引退後のライダーというのは二種類に分かれていて、一方はマネージャー
やメカニックやテストライダーやチームスタッフとしてサーキットに残る
人たち。もう一方はレース界とは距離を置いて生活をする人たちに区分
されます。

 ステーファノ・ビアンコという人は後者に属していたため、彼がライダー
としての活動を終えてからはサーキットで会うことが無いままでした。

 サーキットから離れている人でもダビデ・ブレガがライダーを辞めて
チームマネージャーになった後で、父、海運関係の会社をやっていた
ブルーノ・ブレガが亡くなり、その跡を継いだのちに、息子のニッコロ・ブレガ
がレース活動をし始めたら、そちらのマネージメント担当として戻ってきて、
その後Moto2のイタルトランスの商業面を担当することになり、今に至って
います。

 ステーファノ・ビアンコも近年はサーキットでは姿を見ないものの、
立ち位置は変わったが、レース界での人間関係は残っていたので、何かの
きっかけでサーキットで再会できるかなとぼんやり思っていました。

 この訃報というのはとても残念です。

 彼の現役時代の画像や動画を見ながらご冥福を祈ります。
 

コメント

nophoto
二子玉・ケイジ
2020年4月11日11:44

ビアンコ選手、ビッグスポンサーもなく、決して速いマシンに乗っていなかったにも関わらず、速さを見せていましたね。優勝はなかったけど、インパクトのあるライダーでした。
私が彼とFacebookで繋がったのは昨年の秋頃。レース界とは距離を置いていても人生を楽しんでいる様でした。Facebookの彼のページを見たら時、前日事故で亡くなったのを知りました。
とても残念です。私もステファノ・ビアンコ選手の冥福を祈ります。
優勝はなくても本物の速さのある、記憶に残るレーサーでした。