議会運営が乱暴であったり、コロナウィルス対策が後手に回ったうえで
さらに不十分さが感じられたりと今の政権のやっていることに対して
批判をしたくなるのは野党支持者だけでしょうか。

 かつての自民党というのは強い軍事力を保有するべきだという勢力も
いれば、軽武装で経済発展に国のエネルギーをまわすべきというグループも
あったり、太平洋ベルト地帯の発展を重要視するような政治家もいれば、
国の根幹は農業と漁業だということで補助金とある種の大きな政府という
ものをよしとする人たちもいました。

 田中角栄のような人の政策で土地の値段がとんでもなく高くなった時には
反田中という連中が違った政策を提言して、党内勢力を高めつつ、党首の
座に就こうという人がいました。

 そういった政治家がいて、その政策を支持する人や団体がいて、ある種
活発な党内論議が存在し、そこには相互批判がありました。とても同じ政党
にいるのはおかしいのではないかと思えることもありましたが、多様な人材
と様々な意見や政策があるというのは党内での政策グループの違う人たちに
よる活発な政策議論のつばぜり合いがあり、そこから練り上げた政策という
ものが生まれていたと思います。

 今の自民党で安倍内閣に対して間違ったことに対する指摘であったり、
批判というものをしている人はごくわずかであるように思いますね。

 乱暴な議会運営や一刻を争うコロナウィルス対策などの遅れというものが
あるなかで自民党支持者や公明党支持者というのは今の政権のやっていることを
無条件に受け入れることをしているように思えて仕方ない。支持者や
支持母体が政党や内閣が間違ったり、初動の遅れがあった時に批判や提言
をしないというのはおかしいと思いますね。

 自民党支持者や公明党支持者のことを思うのと同時にかつての新自由クラブ
支持者の方々も声を上げるべきだと思っています。

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