一回は色々な芸人さんがネタをやるライブでもう一つは下ネタゴリ押しで
通すライブ。両方ともラムズのネタを楽しみました。

 18時スタートのライブというのはいわゆる普通のライブでして、10組ほど
の芸人さんたちがネタをやっていました。まぁ、これは本人がやりたいネタ
をやっていたなと思いましたね。

 この時のネタというのは以前、見たことのあるネタに加筆と修正を加えて
作ったものだったのですが、創意工夫やバージョンアップというものが
感じられました。

 車やバイクにしても、新モデルが発表されて、実際のユーザーの声で
あったり、日進月歩の世界で新しい技術革新や改良があって、同じ車種の
新バージョンというのは運転性能や燃費などがよりよくなっていく。
お笑いのネタにしても、キャリアを重ねたり、日々の生活の中で感じた
ことで面白い展開や磨かれた演技などがあって、作ったネタを練りこんで
より面白くしていくことがあると思いますが、この時のライブにはそれを
感じましたね。

 その後の演者全てが下ネタをやるライブでは、ハナからライブのコンセプト
が決まっていて、そして、翌日が月曜日で朝早い人は日曜日の20時台スタート
のライブには行きにくいと思うのですが、それでも見ようというような
下ネタが好きな観客が集まっていました。

 主催者がテーマ設定して、観客が求める下ネタをやっていたのですが、
この時のラムズのネタも面白かったですね。

 ラムズの場合、ネタ作り担当は29歳で未だに処女の石田麻由香なんですが、
男と遊んで来たり、色々な性体験をした人が作る下ネタではなくて、
処女の妄想と男が考える理想的な男の願望をネタにしていたと思いました。

 18時台スタートのライブが普通の食事だとしたら、20時台スタートの
下ネタ特化のライブというのは、珍味だったり、濃度の高くて
クセのあるアルコールのようなものに感じましたが、その両方ともに
お笑いグルメの私は味わい、満足感を感じました。

 コロナウィルスのことだったり、今の国会の議会運営やふざけた答弁や
ミスマッチの大臣の任命だったり、ロシアの近未来だったり色々なことを
大人は日々の生活の中で考えている中で半径五メートルの女の子社会の
あるあるネタをやられても素直にネタに入っていけない。(その手のネタ
に素直に入っていけるとしたら、コント形式で演者の演技力が素晴らしい
とか、そのネタの中で発話やリズムといった技術が高くて、毒とかパワーを
有していないと難しい)

 女芸人が作りやすいネタというものが女の子社会のあるあるネタだったり
することが多いのですが、そこで面白さを感じなかったりするし、
ある女芸人は面白くなくても見た目の良さでファンを獲得していたりする。
そこは私は好きでないし評価できないのですが、ラムズの二人は私のお笑い
脳を直撃してくれますね。

 ラムズの二人には高い演技力と共に普通のライブで本人がやりたいネタ
で笑いを生み、さらに主催者からテーマ設定をされて、客が下ネタを
求めている中で、それに応えるネタをやっていて、つまらない女芸人とは
違った立ち位置にいることが実感できた日曜日の夜でした。

 企画のコーナーで風間春菜は相方にキスされて、キスするときに目を閉じる
ことを指摘されて恥ずかしがっていましたが、彼氏にキスされ顔がカワイイ
などと言われたら恥ずかしがるのか喜ぶのか想像と妄想をしながら
歌舞伎町から新宿駅への帰路についた私でした。

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