昭和の頃のテレビ局が出来て、スケールメリットを求めて各テレビ局が
日本の地方に地方局に自らのネットワークに加入することを求めて、ロビー活動
をして、それが東京制作の番組が各地方で放送されることによって、
コマーシャル収入を上げてきました。そこにはキー局の地方局への物心両面でのサポートがあったのですが、東京12チャンネル時代は関東エリアのみの放送で
番組が日本の隅々までできずに、テレビ東京に局名が変わっても、系列局は
少ないままで今に至りました。しかし、これがこれからの時代で有利に働く状況になるかもしれません。

 民間放送はコマーシャル収入で運営されて、そして、全国で流れるということ
が理由で高い料金を設定できています。しかしながら、インターネットの方に
企業が広告費をシフトしていくとなると、テレビ局に高い広告費を払わなく
なる。

 テレビ東京を除く、各キー局は地方の系列局の為に番組を流すという
ことと引き換えに物心両面で分厚く保護をしてきた。これはキー局の
収入があるからできることなんですが、キー局の収入が減っていくこと
は時代の流れです。

 民放のキー局がネットでの番組同時配信ということを進めるとなると、
当然、キー局と系列地方局との軋轢が生まれる。しかしながら、テレビ東京
はその系列局が少ない。

 大きく全国規模でのネットワークがある局は今後、かなりキー局と
地方局で問題を抱える可能性が高い。キー局が今までのような地方局への
支援ができないとなると、地方局としては問題だが、地方局の広告収入では
なかなか自社制作番組を増やせない。

 大きくなりすぎた組織やネットワークが今後、不利に働き、小さな規模の
テレビ東京が系列局との軋轢が少なく済み、さらに小さな組織ゆえのスピード
感やフットワークの軽さでいい番組を作るということが可能になっていく
と思いますね。

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