お笑いライブに行くようになって思うのはこの東京圏では毎日、どこかで
規模の大きいものから、15人ほどのキャパシティの小さなところまでライブが
開催されているということで、そこでいくら素晴らしい芸人がいいネタを
やってもライブ情報が届かないと観客数が増えないし、良さが広がらない
というものですね。

 たくさん場数を踏みたい。そして、ネタを見てもらいたいという気持ちの
強さを感じるのがラムズの風間春菜と錦鯉の長谷川雅紀さんですね。

 芸人の情報発信の方法としてツィッターがあるのですが、風間春菜さんは
ページの一番上のアイキャッチするところに一ヶ月先ぐらい
までのライブ出演情報を目のつくように張り付けて、そして、さらに
急きょ決まったスケジュールもアップしています。長谷川雅紀さんは
細かく情報をツィートして、同じライブに出る芸人さんがツィートした
ライブ情報をリツィートするということで分厚く情報だしをして
くれています。

 風間春菜さんの方法は真っ先に一ヶ月さきぐらいまでのスケジュールが
見やすく明快に理解できるから、観客側の立場としては先々のシフト表を
見ながら予定を立てられるのでユーザーフレンドリーですね。

 好みの芸人がこうしてくれると本当にありがたいですね。とりわけ
私のような労働時間が不規則だったり、曜日に関係なく仕事をしている
人(それはこのビッグシティの東京にはとても多いのですが)には
有益な情報です。

 私が気にかけている芸人さんでツィッターをしている人がいて、
ライブでも見てみたいなと思ったことがあり、取り置きがお願いできる
のかダイレクトメッセージでお願いした人がいましたが、全くの
なしのつぶてでしたし、ライブ情報もその人のツィッターアカウントでは
ほとんどなくて、事務所のホームページでチェックしてようやくわかる
という状況でした。

 芸人としてネタを作ることに集中している。客とはコミュニケーションを
取らずに緊張関係を保つということが狙いなのか、あるいは違った理由が
あるのかもしれませんが、芸人として評価していても、何曜日に何時に
どこでライブを出ているのかがわからないと相当なコアなファンでないと
情報収集が難しいから、いいネタをやっていてもファンを獲得できない
ということになりますね。

 あるいはライブということに重心を置かずに動画サイトでの活動や
テレビなどでの出演を軸にしているから、ライブ情報をそれほど公に
していないのかなと想像できます。

 お笑いライブの検索サイトとしてはワラリーというものがあって、これは
これで有益なのですが、急きょ決まったライブであったり、演者さんに
取り置きが可能かどうかということまではわからない。

 小さな規模のライブに出ているお笑い芸人さんというのは、客に直売り
すると数値の違いはあるにせよ、ある程度のコミッションが手に入る。
それは昔の投げ銭のような制度に近いのですが、本人にとってありがたい
ことですからね。ある意味、客が直接、お金を払っていることに近い。
芸人さんから取り置きが可能かどうかわかる情報は応援している客にしても
出演する側にとっても大きなことだと思います。

 こういう時代だからこその情報発信に長けている人が固定客をつかんだり、
たくさんお笑いライブが開かれていても、自ら出演しているライブ情報へ
目線を誘導させることができたり、プロモーターや事務所主催でない
ライブを開催して一定以上の観客動員を実現化できて、自らも経験を
たくさん積むことができているのかなと思いますね。
 

 

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