2020年の契約はまとまり、その契約は効力が発揮している有効なものである。
しかしながら、モータースポーツの場合はお金が大変かかるもので、契約が
有効であっても、いい条件で走れないということになれば、他のことを
考えなければいけないわけで、チェコ人ライダーは引退という決断をしました。
https://www.corsedimoto.com/motomondiale/moto3-jakub-kornfeil-annuncio-ritiro/

 こういった理由での引退発表というのは実に悲しいし、つらいですね。
このブログのファンの方々、彼のファンの人々、パドックでお会いする関係者
は私が彼と三割チェコ語で七割英語で空いている時間にうだうだ楽しく話して
いる姿を見ていたかと思いますが、彼はできうる限りの与えられた条件と
環境で最良の走りをしていたと思います。

 今のレース界ではただ走る能力だけではいけなくて、メーカーとの強い
関係がない場合は持参金なりスポンサーを持ち込まないといけない。
そして、その額はレース数の増大と共に上がってきている。

 その一方で多くの国で地上波放送ではなくなり、衛星放送での中継が
メインとなってくると、支払っているスポンサーが広い視聴者層に商品を
認知してもらいたいと考えていたら、方向性がマッチしなくなる。

 以前、このブログでもレース数の増大ということがライダーの持ち込み資金
の増加につながり、走る能力が高くても走れないということになるし、
年間通した契約であっても、何らかのオプションがつくようなことになる
のではないかと書いていました。

 また、長いシーズンで複数のライダーが一つのシートを持ち込み資金の額で
シェアするようになるのではないか。それが嫌だったり条件の合意が
なくなると引退するということになると思っていますが私と近いライダー
でもそういったことで新シーズンの開幕まで二か月ほどという段階で
引退を発表するということになってしまいました。

 とても残念ですし、悔しいですし、悲しいですね。これもレースの世界の
一部だと認めなければいけないのですが、ヤクブのことを考えると実に
つらいです。

コメント