少し前に人気芸人のライブ終了前に劇場を出て出待ちするファンのことが
報道されていましたが、確かにそれを熱狂的なファンと呼べないようなと
思いました。

 脳みそから汗が出る思いをしたり、世間のことや身近な社会のことを考え
ながら、ネタを作って、そこから笑いを取ろうとしている芸人にとって
見に来てくれて笑ってくれるファンというのはありがたい存在だと思います。

 しかしながら、見た目に恵まれている芸人にファンがつくのはいいこと
だと思うのですが、ライブが終わる前に退場して、芸人さんの帰宅の導線に
て出待ちするというのは、ある種の職業の否定のように思いますね。

 私が割に芸人さんとライブ終わりで話す機会があり、近い距離感で
接することができているのは、まだ大人気というほどの芸人さんだからと
いうことが唯一の理由ではなくて、ネタの良しあしだとか感想を正直に
話すことが大きな理由だと思います。

 経済学者や経営の専門家と言われる人で株に興味を持っている人でも
かならずしも市場で大きく儲けている人がいなかったりする。

 お笑い芸人が先輩芸人や作家や事務所のマネージメントサイドの方々
にネタを見せても、面白いと言われるところと劇場で演じてみて観客が
受けているところが違ったりする。

 私はこんなブログをやっているくらいですし、大学は社会学出身で
モータースポーツの世界の片隅にいた人なので、笑いながら色々と
分析したりするので、いいところと悪いところを指摘したりする。
それで何か親しみを持っていただけていると思いますね。

 また、先日ある芸人さんと話していて、大いに盛り上がったライブで
とても満足感があったのですが、観客数は少なかった。そのことに演者サイド
は不満だったのですが、そのライブの開催されたのは月曜日でした。

 月曜日から金曜日まで仕事の方が土日に遊んだり、家族サービスしたり
して過ごしていると、立地条件が悪かったり、住んでいるところからの
距離が遠いとなかなか月曜日にお笑いライブには行きにくい。ライブに
行って、週の初めから帰宅時間が23時台になってしまうということは
避けたいという意識があるから、なかなか来場しにくい。

 芸人さんが能力を発揮してライブで爆笑を取ることに尽力するのは
美しいことですが、曜日と立地条件での観客サイドのことに関心が
低いことがあったりするのですが、そういったところを私が話して何らか
の気づきがあったりします。

 ネタの評価だったり、時間帯や立地を含めての観客の行きやすさなどを
と観客動員の連関性などを話していたりするので、芸人さんが喜んで対応
してくれたりするのですがただ、見た目の良さとで近づいてきて、さらに
ネタを最後まで見なくて出待ちするというのはファンとは呼べないような
気がしますね。そういう人は芸人サイドとしても拒否したくなると思います。

 モータースポーツやテニスの世界でもスターになって近づいてくる人
には警戒心を抱くものですが、ジュニアカテゴリーや小さな大会で
光るところがあって、技術や実力を評価して話しかけてくる人には
いわゆる神対応になったり、そこからある種の友情関係が芽生えたり
することがあって、私は単なるファンではなくて、サーキットやテニスの
大会会場で楽しい時間を過ごすことがあるのですが、外見や人気で
近寄ってくる人はちょっと距離を保とうとか警戒心を持つような気がします。

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