「お智だちライブ」を見てきた。
2020年1月16日 日常 年末の28日になかの小劇場のお笑いライブと新宿のねづっちさんと笑福亭
茶光さんの二人会を見て以来、生のお笑いを見ていなくて少々飢餓状態に
なっていて、中野での「お智だちライブ」に足を運びました。
20組ほど出演するライブであり、人気も実力もある意味ばらけていて
サッカーの天皇杯のようにJ1のトップチームもあれば、大学や地域リーグ
レベルのチームも参戦しているようにお笑いのレベルや芸歴もばらばらの
ライブなのですが、私はこれを楽しみにしています。
今回、私が一番面白かったのはハナイチゴでしたね。
自らの立ち位置であったり、経済的な状況から生まれたネタというのは
圧倒的なリアリティがある。そこに発話のきれいさであったり、経験や
場数というものと毒が加われば大きな笑いが生まれる。
関谷友美さんの発話のきれいさというのは大きく怒鳴っているような
ところでも聞きやすい。そして、会ってみると小さいなと思うのですが
舞台では大きく見える。
これはお腹を意識して発声していて、客席の後方を意識して話している
からなのですが、通る声で座席の後方の客に向かって話しているから
早口になっても聞きやすい。
彼女よりも大柄で若い女芸人もいるのですが、その人が舞台では小さく
見えたり、後方の座席では聞き取りにくかったりするのですが、これは
恐らく小さな劇場での活動が多かったり、後方の客席を意識することなく
話すことに慣れが生じているためだと思います。そうなると、ネタがよくても
声が後方に届かなくて、前方の客ばかり意識しているから舞台上の姿が
小さく見えてしまう。
このライブをサッカーの天皇杯のように色々なレベルの芸人さんが出演
すると書きましたが、こういった部分の芸歴や経験の違いというものも
感じましたね。
また、本人のやりたいネタと観客の理解力が合致していたところに
ハナイチゴの今回のネタの爆発力が生まれていたと思いますね。
以前、TBSラジオの「マイナビラフターナイト」の公開収録に出かけて
そこでロビンソンズのネタを見ていた時に私は関係者席の近くで見ていたの
ですが、その時に観覧のお笑い好き(あの番組の公開収録を見たい人たち
なので、色々なタイプの笑いが好きな雑食属性のある人たちなのですが)
が大笑いしていて、関係者も受けていた。
今回の中野ZEROでのライブでのハナイチゴは同様に観客から爆笑を
かっさらいながら、勉強のために出番前後に見ていた同業者も笑って
いました。
お笑い好きで芸人の生活レベルとかバイトして何とか食べていけるといった
ことが理解できているお笑いファンの理解力があり、そこに突き刺さるネタ
をやっていて大きな笑いを生み出していましたが、それはまるでロビンソンズ
のお笑いライブにはまって帰宅時間が遅くなった娘とそれを心配する父親
という設定のネタがあの番組の収録を見に来る客層のお笑いライブに通うと
どうなるのか、どんな料金設定なのか、どこでどれだけライブがあるのかを
十分に理解しているお笑いファンのお笑い脳に突き刺さるネタをやった時と
同様の客側の理解力とネタのベストマッチ感を感じました。
(ちなみにロビンソンズのオンエアとなり、さらに月間チャンピオンと
なったネタはこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=kLxv-WWCcLA)
Aマッソという人種差別主義の芸人が差別ネタをやって世間から厳しい
反応(それは当然のことだったのですが)を受けたり、家族層が
客である営業で「ヤリマンです。」と言って受けを取りに行こうとして
ひんしゅくを買い、会場を凍りつかせてアンガールズの田中さんから客層に
合わせてネタをチョイスしてやるのがプロだと批判されていました。
今回のライブのハナイチゴの二人は客の期待やお笑いライブに来ている人
の理解力や共通認識をしっかりと把握して、経済的な困窮であったり、
生活感とか私生活に根差したリアリティのあるネタを確かな技術で後方の客
にも通る声と正しい姿勢(関谷友美さんはセックスのことばかり考えている
わけではなくて野球やチアリーディングなどの経験があり、きれいな声を大き
く出すことができる)で発話してさらにコンプライアンス小松崎さんが
掛け合うことで1+1が2以上になったというか、素晴らしいダブルスのプレイ
を見せて、会場にうねりを発生させたのは素晴らしかったなと思いました。
個人的には「マイナビラフターナイト」でこのネタをやってほしいと
思っています。
他の芸人さんに関しては稿を改めて書きたいと思っています。
茶光さんの二人会を見て以来、生のお笑いを見ていなくて少々飢餓状態に
なっていて、中野での「お智だちライブ」に足を運びました。
20組ほど出演するライブであり、人気も実力もある意味ばらけていて
サッカーの天皇杯のようにJ1のトップチームもあれば、大学や地域リーグ
レベルのチームも参戦しているようにお笑いのレベルや芸歴もばらばらの
ライブなのですが、私はこれを楽しみにしています。
今回、私が一番面白かったのはハナイチゴでしたね。
自らの立ち位置であったり、経済的な状況から生まれたネタというのは
圧倒的なリアリティがある。そこに発話のきれいさであったり、経験や
場数というものと毒が加われば大きな笑いが生まれる。
関谷友美さんの発話のきれいさというのは大きく怒鳴っているような
ところでも聞きやすい。そして、会ってみると小さいなと思うのですが
舞台では大きく見える。
これはお腹を意識して発声していて、客席の後方を意識して話している
からなのですが、通る声で座席の後方の客に向かって話しているから
早口になっても聞きやすい。
彼女よりも大柄で若い女芸人もいるのですが、その人が舞台では小さく
見えたり、後方の座席では聞き取りにくかったりするのですが、これは
恐らく小さな劇場での活動が多かったり、後方の客席を意識することなく
話すことに慣れが生じているためだと思います。そうなると、ネタがよくても
声が後方に届かなくて、前方の客ばかり意識しているから舞台上の姿が
小さく見えてしまう。
このライブをサッカーの天皇杯のように色々なレベルの芸人さんが出演
すると書きましたが、こういった部分の芸歴や経験の違いというものも
感じましたね。
また、本人のやりたいネタと観客の理解力が合致していたところに
ハナイチゴの今回のネタの爆発力が生まれていたと思いますね。
以前、TBSラジオの「マイナビラフターナイト」の公開収録に出かけて
そこでロビンソンズのネタを見ていた時に私は関係者席の近くで見ていたの
ですが、その時に観覧のお笑い好き(あの番組の公開収録を見たい人たち
なので、色々なタイプの笑いが好きな雑食属性のある人たちなのですが)
が大笑いしていて、関係者も受けていた。
今回の中野ZEROでのライブでのハナイチゴは同様に観客から爆笑を
かっさらいながら、勉強のために出番前後に見ていた同業者も笑って
いました。
お笑い好きで芸人の生活レベルとかバイトして何とか食べていけるといった
ことが理解できているお笑いファンの理解力があり、そこに突き刺さるネタ
をやっていて大きな笑いを生み出していましたが、それはまるでロビンソンズ
のお笑いライブにはまって帰宅時間が遅くなった娘とそれを心配する父親
という設定のネタがあの番組の収録を見に来る客層のお笑いライブに通うと
どうなるのか、どんな料金設定なのか、どこでどれだけライブがあるのかを
十分に理解しているお笑いファンのお笑い脳に突き刺さるネタをやった時と
同様の客側の理解力とネタのベストマッチ感を感じました。
(ちなみにロビンソンズのオンエアとなり、さらに月間チャンピオンと
なったネタはこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=kLxv-WWCcLA)
Aマッソという人種差別主義の芸人が差別ネタをやって世間から厳しい
反応(それは当然のことだったのですが)を受けたり、家族層が
客である営業で「ヤリマンです。」と言って受けを取りに行こうとして
ひんしゅくを買い、会場を凍りつかせてアンガールズの田中さんから客層に
合わせてネタをチョイスしてやるのがプロだと批判されていました。
今回のライブのハナイチゴの二人は客の期待やお笑いライブに来ている人
の理解力や共通認識をしっかりと把握して、経済的な困窮であったり、
生活感とか私生活に根差したリアリティのあるネタを確かな技術で後方の客
にも通る声と正しい姿勢(関谷友美さんはセックスのことばかり考えている
わけではなくて野球やチアリーディングなどの経験があり、きれいな声を大き
く出すことができる)で発話してさらにコンプライアンス小松崎さんが
掛け合うことで1+1が2以上になったというか、素晴らしいダブルスのプレイ
を見せて、会場にうねりを発生させたのは素晴らしかったなと思いました。
個人的には「マイナビラフターナイト」でこのネタをやってほしいと
思っています。
他の芸人さんに関しては稿を改めて書きたいと思っています。
コメント