「1964年のジャイアント馬場」を読んだ。
2020年1月14日 スポーツ ジャイアント馬場のデビュー間もないころや全盛期を知るひとというのは
オーバー60だと思うのですが、キャリア晩年の頃やプロモーターとしての
顔しか知らない私にとっては非常に理解が深まり面白い本でした。
小さな日本人が大きなアメリカ人に戦い勝つことや汚い反則をする外人に
耐えながら反撃して勝利する自国民というナショナリズムが敗戦後の貧しい
日本人には大いに受けた。そして、プロレスというプログラムがテレビの
購買に大いに役立った。この力道山の頃の時代から一段落して、元から
大きなジャイアント馬場が日本プロレスに入門して、アメリカでの修行と
活躍というのは非常に当時の時代背景やアメリカのテレビやマット事情を
丁寧に説明していたこともあって面白いというかとてもinterestingでした。
大きさやダイナミックさというわかりやすさやジャイアント馬場本人
の運動能力の高さや明晰な頭脳というものがアメリカという市場で高い
価値を生み出した。そして、そこに群がる人間模様というものがあり、
世界のスーパースターの動きや考えで大きくその業界が変わることが
理解できましたね。
日米の経済格差や強い時期、繁栄を迎えたアメリカでスーパースターと
なるとどれだけのお金が儲かるのか。そして、そこに人が群がるのかが
描かれていました。
また、興味深かったのは日本テレビと当時NETという名称だったころの
テレビ朝日の違いですね。今の二つの局しか知らない世代にとってテレビ朝日
の系列局が昭和の頃は少なくて、企業体力に大きな違いがあったこと。
そしてジャイアント馬場をサポートする日本テレビとアントニオ猪木を
後押しするNET。二つの局の力の入れ方とビッグマネーを出していながら
全日本プロレスが視聴率を獲得できなかったなかでのNWA世界ヘビー級選手権
の獲得やら番組を盛り上げるための資金投入と外人レスラー招聘などがぼんや
りとしかわからなかったことが明快に理解できました。
すごかったプロレスラージャイアント馬場と全盛期を過ぎて日本プロレスを
離れて日本テレビの巨大なバックアップと潤沢な予算で外人レスラーを
呼び、さらに世界最高峰のNWA世界ヘビー級チャンピオンを招聘し、
さらにその王座に就くこととなったジャイアント馬場のプロモーターとして
の実力と日本テレビの絶大な支援。
それに対してアントニオ猪木のプロモーターとしての非力さと政治力の無さ。しかしながら、恵まれていない土壌から強い生命力を宿す草や花が育つように
無名のレスラーを相手に必死に戦う姿が視聴者や観客の胸を打ったり、
アメリカのトップレスラーを招聘できないなら、異種格闘技戦というものを
打ちだすことで人気の面でジャイアント馬場を凌駕していったアントニオ猪木
の凄味や強さや欲深さというものも理解できました。
非常にボリュームのある本でしたがプロレスラージャイアント馬場の
人生とプロモーター馬場正平の姿と日本テレビのいわば系列子会社の
中小企業経営者の様子がわかる本でした。
ブルーノ・サンマルチノもザ・デストロイヤーも亡くなり、全盛期の
ジャイアント馬場を知る人が少なくなっているので、この本の筆者が
前述の二人が存命中にコンタクトを取り、彼らの口からジャイアント馬場
のいい時代のことを取材出来て文章にできたのは良かったなと思いますね。
オーバー60だと思うのですが、キャリア晩年の頃やプロモーターとしての
顔しか知らない私にとっては非常に理解が深まり面白い本でした。
小さな日本人が大きなアメリカ人に戦い勝つことや汚い反則をする外人に
耐えながら反撃して勝利する自国民というナショナリズムが敗戦後の貧しい
日本人には大いに受けた。そして、プロレスというプログラムがテレビの
購買に大いに役立った。この力道山の頃の時代から一段落して、元から
大きなジャイアント馬場が日本プロレスに入門して、アメリカでの修行と
活躍というのは非常に当時の時代背景やアメリカのテレビやマット事情を
丁寧に説明していたこともあって面白いというかとてもinterestingでした。
大きさやダイナミックさというわかりやすさやジャイアント馬場本人
の運動能力の高さや明晰な頭脳というものがアメリカという市場で高い
価値を生み出した。そして、そこに群がる人間模様というものがあり、
世界のスーパースターの動きや考えで大きくその業界が変わることが
理解できましたね。
日米の経済格差や強い時期、繁栄を迎えたアメリカでスーパースターと
なるとどれだけのお金が儲かるのか。そして、そこに人が群がるのかが
描かれていました。
また、興味深かったのは日本テレビと当時NETという名称だったころの
テレビ朝日の違いですね。今の二つの局しか知らない世代にとってテレビ朝日
の系列局が昭和の頃は少なくて、企業体力に大きな違いがあったこと。
そしてジャイアント馬場をサポートする日本テレビとアントニオ猪木を
後押しするNET。二つの局の力の入れ方とビッグマネーを出していながら
全日本プロレスが視聴率を獲得できなかったなかでのNWA世界ヘビー級選手権
の獲得やら番組を盛り上げるための資金投入と外人レスラー招聘などがぼんや
りとしかわからなかったことが明快に理解できました。
すごかったプロレスラージャイアント馬場と全盛期を過ぎて日本プロレスを
離れて日本テレビの巨大なバックアップと潤沢な予算で外人レスラーを
呼び、さらに世界最高峰のNWA世界ヘビー級チャンピオンを招聘し、
さらにその王座に就くこととなったジャイアント馬場のプロモーターとして
の実力と日本テレビの絶大な支援。
それに対してアントニオ猪木のプロモーターとしての非力さと政治力の無さ。しかしながら、恵まれていない土壌から強い生命力を宿す草や花が育つように
無名のレスラーを相手に必死に戦う姿が視聴者や観客の胸を打ったり、
アメリカのトップレスラーを招聘できないなら、異種格闘技戦というものを
打ちだすことで人気の面でジャイアント馬場を凌駕していったアントニオ猪木
の凄味や強さや欲深さというものも理解できました。
非常にボリュームのある本でしたがプロレスラージャイアント馬場の
人生とプロモーター馬場正平の姿と日本テレビのいわば系列子会社の
中小企業経営者の様子がわかる本でした。
ブルーノ・サンマルチノもザ・デストロイヤーも亡くなり、全盛期の
ジャイアント馬場を知る人が少なくなっているので、この本の筆者が
前述の二人が存命中にコンタクトを取り、彼らの口からジャイアント馬場
のいい時代のことを取材出来て文章にできたのは良かったなと思いますね。
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