円の相場がどうなるのか不透明で米中関係がどうなるのか不確実で
日韓関係の近未来は予想できない。しかし、新しい芸人を知ることに
喜びを感じたり、実力のあるコント師の確かな演技力と毒のあるネタを
見て多幸感を感じたり、喜ぶのは明快で明らかな事実です。 

 ここのところずっと観覧希望の申し込みをしていたのですが、落選続きで
現場で見られなかった「マイナビラフターナイト」の夜の部が当選したので
TBSに行ってきました。

 色々な芸人さんが集まるライブというのは、それまで知らなかった芸人
さんや名前は目にしたことがあっても見たことがない人の芸を見ることが
できるということで新しい発見があっていいものだと思いますね。

 街中を歩いていて流れている有線だったり、ラジオで知らなかった
ミュージシャンの曲を偶然耳にして印象に残り、その曲を能動的に
聴くようになったり、他の曲やアルバムに興味を持つことというのは
あると思うのですが、それと同じことが「マイナビラフターナイト」でも
起きますね。

 今回のオンエア争奪バトルではぼる塾という芸人さんを初めて見たのですが
見た目から発せられる毒のあるパワーというものを感じて面白かった
ですね。

 私はお笑いに関して雑食属性があるので、桂とか笑福亭といった方が
おやりになる伝統芸も好めば、コントや漫才も下ネタも面白がるのですが、
このぼる塾には見た目をたたき台にして、どのようにいじれば笑いになるかを
かなり練りこんだところがあり、とても面白かったですし、そのお笑い脳を
使って色々な事を掘り下げていったら、どんな笑いが生まれるのか気になり
ました。音楽好きが知らなかったミュージシャンのいい曲を聴いて興味を
持つ時のような感覚を赤坂で感じました。

 また、今回のこの夜の部でロビンソンズを見ることができたのは
うれしかったですね。

 何度も月間チャンピオンになった経験のある実力者のコントを見たのですが
コントをやり続けていただけに演技力がある。あるいは見た目や外見から
フィットする人物像を考えて、そこからネタを作っているから見る側が
自然に認知する役割設定がされている。そして、その人物にネタを当て
はめているから見る立場の観客サイドはすんなりと役割設定を理解できて
ストーリーに入っていける。

 今回のネタというのは二人の良さであったり、毒であったりが不足にも
過剰にもならずにリアリティを感じさせる中で、お笑い成分が入っていて
面白かったですね。

 ネタバレになるといけないので、内容には触れませんがこの番組のファン
で観覧に来ているお笑いグルメは面白くなくても笑ったり、面白かった
芸人を五組上げるのに、人気投票のようにならないと思うのですが、
多くの観客から笑い声があがり、確かな実力と面白さを感じました。

 たまたま、帰りの赤坂の千代田線ホームでロビンソンズの北澤仁さんと
お会いして、そのあたりのお話ができたのもうれしかったですね。
個人的には以前、この番組の月間チャンピオンになったお笑いマニアと
その父親が言い争うというネタが好きなんですが、今回のネタも練りこんだ
笑いとロビンソンズワールドが感じられてよかったです。

 

 
 

 

 

 

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