「全裸監督」は今年見たエンタメコンテンツの中の私のベストワンなのですが、
そのなかでのセリフというのは脚本に忠実なものもあれば、演じる側が
長まわしで撮影している中での空いた間の中で発したり、この撮られ方なら
こういうセリフを入れてもいいのかなと考えてついて出たものもあった
ようで、それが映像とマッチし、印象的なシーンになったようです。
https://dogatch.jp/news/tx/txplus_70547/detail/

 長まわしの一発撮りが多かったらしいのですが、それ故に妙な間が生まれて
生々しさを映像に与えたり、そこに当てはまる脚本にないセリフを入れた方が
いいと敏感に感じて、それを発することで素晴らしいシーンが生まれたりという
ことを主演女優の森田望智さんが発言していましたが、同じようなシーンは
かつてプロレスの実況で古舘伊知郎さんが考えて用意していたセリフよりも
目の前のリング上での戦いから、すんなり出た言葉が視聴者に刺さったと
話していましたね。

 もちろん、制作物に関しては練りこんで脳みそから汗が出るような思いを
して出てきた言葉や発信もあるのでしょうが、同時にライブ感を感じながら
とっさに出てきた言葉に強い意思が宿って見る人に刺さるのかなと思います。

 考えるのではなくて感じたところから発せられた言葉やセリフというものが
見る側に印象深くなるのかなと思っています。

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