各国のスーパーバイククラスを眺めていて、BMWのリッターバイクを
走らせるライダーが基本性能の高さを生かしてアドバンテージを握り
タイトルを奪いました。国内選手権でフランスとドイツがBMWのライダー
がタイトルを獲得して、さらにアジア選手権もBMWのライダーが獲得しました。
https://www.corsedimoto.com/in-pista/arrc/asb1000-azlan-shah-kamaruzaman-2019-champion/

 今年のスーパーバイク世界選手権では、前年に比べてヤマハのユーザー
チームが増えて、R1を走らせるライダーが五人に増えました。そして、
チーム体制やライダーの能力にもよるのでしょうが、一定以上の実力を示
したので、メーカー直系のフルファクトリーマシンを得られないが、
スーパーバイク世界選手権に参戦したいというチームとライダーとスポンサー
にとってはR1というのは、必要な予算を確保して、一定の水準以上のライダー
と契約を交わし、世界選手権を戦えるチーム体制ができたら魅力的なマシン
だと言えます。

 そのシーズンの最中、各国の国内選手権を見てみるとBMWを走らせる
ライダーの快走があり、さらにアジア選手権のタイトルを日本メーカーでも
イタリアのマシンでもなくてBMWが獲得した。このことの意味は非常に
大きいと思いますね。

 かつてハンガリーのチームトスがBMWのマシンを使ってスーパーバイク
世界選手権を戦ったことがありましたが、開発が進み、ドイツの本社が
フルファクトリーは販売できないが、チームが買いたいなら販売するという
スタンスを取るならば、メーカーとの縛りが小さなチームであれば、
購入して世界選手権に出走したいと考えるのは必然でしょう。
今年、Moto2で参戦していたキーファーレーシングは実際にBMWとの
交渉をしていました。
https://www.corsedimoto.com/mondiale-sbk/superbike-2020-kiefer-racing-cambia-scenario-con-jonas-folger-e-bmw/

 チーム数やライダーの増加というのはレースに活気をもたらすのは
間違いありません。フランス、ドイツの二つの国内選手権の関係者、
アジア選手権に関わっている方々から次は世界選手権だと考えて
テクニカルパッケージの確保に頭を使っていたり、交渉を持とうとしている
人が増えていくかもしれません。

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