ローマ法王が来日して色々な思惑なり狙いがあるにせよ、広島や長崎での
第二次世界大戦での原爆の被害に心を砕いて寄り添う気持ちを表明したのは
素晴らしいことだと思います。

 この今回のニュースを見て思ったのはヨハネ・パオロ二世の1981年の
来日のことですね。核の廃絶を訴えた姿勢と発言に感銘を受けた人も多かった
と思います。

 彼はポーランド人だったので、ドイツとロシアのはざまで歴史的に
母国が大変な目にあったことなどが背景にあったのだと思いますね。

 ヨハネ・パオロ二世がお亡くなりになった時は多くの国家元首がバチカンに
やってきて、チトーが亡くなった時のような弔問外交が行われたことが
印象に残っています。(ちなみに日本は総理大臣補佐官と元外務大臣の
出席のみ)

 そして、今の法王とヨハネ・パオロ二世と同様に核兵器使用に
よる被害者に心を砕いている姿というのは日本人の多くが共感するもの
だと思いますね。

 カトリックの考え方に異論を持つ方もいるでしょうし、背景にある
ことを詮索する人もいるでしょうが、戦争被害に対する憎しみと
核兵器に対する脅威を抱いて、心を紡ぐ姿勢に耳を傾ける人は多いと
思います。
 
 そのカトリックの総本山があるイタリアが第三の産業が観光業であり、
イタリア人「愛」とか「情熱」という言葉を使いたがっているにもかかわらず
バリアフリーとはほど遠かったり、イタリアに居た時に現地にいた
セルビア人に「君たち日本人は原爆の被害をうけた国だけど、NATOの
劣化ウラン弾による空爆はどう思う」という質問を受けたりしたときのこと
を思い出しながら、色々な思いが脳みそを駆け巡る中でローマ法王の来日
のニュースを見ています。

 

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