最高峰クラスで走る日本人ライダーというのは日本の市場やメーカーに
とって重要度が高い。しかしながら、成績やスポンサーシップや業界内政治
によって翌年の活動がどのカテゴリーでどういったマシンやパッケージングに
なるのか不透明だったりする。契約間近と言われながら中上貴晶がチームや
メーカーとの長い交渉の末にようやく話がまとまり、オフィシャリーに
彼の2020年の活動が発表になりました。
https://www.as-web.jp/bike/532470?all

 彼が所属するチームはLCRチームイデミツと話していますが、果たして
この名前通りのエントリーになるのでしょうか。

 日本人のエネルギー産業に関わるひとや取材対象としている人はご存じ
でしょうが、出光と昭和シェルとの経営統合が話題になり、大枠で
合意しながらも、なかなか細部の部分でまとまらなかったり、人事や
金額のやり取りで難しい局面に陥ったりしていました。

 企業の近い未来がそうなっている時になかなかレース活動のサポート
という部分でビッグマネーを動かす時に迅速な動きであったり、
契約書の作成などは当然難しい。

 さらに中上はいいライダーではあるが、少なくともウィナーズサークルに
入っていない状態であり、地上波放送がなくて、レースファンだけが
レースを見ている状態なので、そこに莫大な額のお金の投資というのは
難しい。

 そんな状況下で株価の下落が続いていたら、なかなか話も進まないはず
です。
https://diamond.jp/articles/-/193051

 まぁ、何とか契約がまとまったのですが2020年は彼にとって正念場
でしょうね。出光とシェルの皆さんの莫大なスポンサーマネーに感謝
しながら、一年前の6310円だった株価が3120円になっているのに
スポンサードを継続してくれる決定をしてくださった方々の思いと
期待に応えるために頑張らないといけない新シーズンですね。

 

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