流智美氏の「東京12チャンネル時代の国際プロレス」を読了して強く
思ったのは国際プロレスは月曜の20時台だから視聴者数が一定以上存在して、
土曜日の20時の当時の他局の強力な番組があったところには合わなかったという
ことでした。

 当時のステーションイメージが低くて、あまり12チャンネルに
合わせることが少なくて、習慣的に選択する局ではなかった東京12チャンネル。

 他局が高い視聴率の番組があったものの、プロ野球のナイトゲーム
の中継がない月曜の20時台というところで、番組欄を見て、放送される
対戦カードを読んでから東京12チャンネルの「国際プロレスアワー」を
見ようとした人が存在した。しかしながら、放送枠が変更になって
土曜の20時台となると家族そろって見るドリフや根強い人気の時代劇のあった
を選択して、国際プロレスを見なくなり、それに伴う視聴率の低迷が
国際プロレスに対する局としての評価となり、打ち切りとなりました。

 その流氏の文章を読んでいて、思ったのはabemaTVの「ブステレビ」
そして、BS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」は月曜の21時だから視聴者数
が存在して、ファンを獲得しているのだろうなというものですね。

 週の始まりで様々なスポーツの大会でも大体は一回戦の試合となるので
コアなファン以外はスポーツ専門チャンネルに合わさない。
そして、これからの一週間の始まりの中でのんびりとした気持ちで
画面を眺めるという視聴習慣になじんでいて、適度な笑いが存在する。

 「ブステレビ」と「酒場放浪記」のどちらかを見ることが多いのですが、
毒のある笑いを求める時は前者を見て、のんびりと酒や料理を見たりしながら
ちょっとした旅の雰囲気を感じたいときは後者を見るわけで、そんな月曜の
21時台にマッチした番組であり、編成だと思いますね。

 視聴習慣というのはかなり人々の心に根付いていて、日曜日の17時を
過ぎると「そろそろ笑点が始まるな」と思って日テレにチャンネルを合わせる
人が多かったり、釣りが好きな人が全体視聴率は低くても、釣りが好きな
人が釣り番組が放送される時間帯はチャンネルを合わせることが体に
染み込んでいるように「ブステレビ」が好きな人は月曜の21時になると
abemaTVにアクセスしますね。

 オンタイムで習慣的にアクセスする人がいますが、果たしてこの番組が
他の時間帯に移ってしまったらアクセス数はどうなるのかなという気がします。

 今の時間帯だからよくて、他の時間帯や曜日に移ってしまったら
地上波、衛星放送、ウェブのコンテンツと被ってしまうことや
現行の時間だからこその視聴者のメンタルであったり、余暇時間との
絡みで意外と今のように楽しめないような気もします。

 番組に出ているブスメンバーの中でお笑い芸人をしている人が出演
しているライブは歌舞伎町界隈だったり、下北沢や中野のそれほど
大きくない会場で夜に見るのが楽しくて、大会場や野外で日曜の昼間に
見たいとは思わないのと一緒で番組に合う時間や曜日が存在すると
思います。

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