チャレンジャー大会の岐阜のカンガルーカップに伊達公子が出場していた
時に彼女の試合は平日にも関わらず満員でしたが、彼女が敗れた後の日程は
決勝日で色々なプレゼント企画があったもののセンターコートは六割ほどの
観客でした。でもって、今年の楽天オープンですが先日錦織圭の欠場が
発表になりました。

 私のように競技が好きであるということなら前述のカンガルーカップで
伊達公子がいなくなってしまった後の日程でも出かけます。しかしながら、
特定のスーパースター目当ての人はどうなるのでしょうか。

 個人的には大きな利益を得るための転売というのは反対ですが、錦織
圭がいない大会は見る気が起きない人がいて、一方でテニスの大きな大会
を生で見たいが錦織人気でチケットを購入できなくて行きたいけれども
行けないという人がいる。そういったチケットを持っているが行く気が
起きない人と行きたいけれどチケットを持っていない人がウィンウィン
の関係になるといいなと思いますね。

 そして、いつもこうして錦織圭が欠場となって思うのは2006年のローマ
の大会でのこととその翌週のハンブルグのドイツオープンのこと。

 ローマの決勝でラファエル・ナダルとロジャー・フェデラーが五時間を
超えて技術、知力、体力を使い美しさと激しさが高い次元で交錯した
素晴らしいバトルを戦った試合。

 その試合の代償は大きくて翌週のハンブルグは両者共に欠場しました。

 まぁ、ドイツの関係者の悲しみは深く大会のチケットを購入していた
ファンの落胆は大きなものでした。

 まぁ、その競技が好きな人はスーパースターの不在も受け止めるのでしょうが
そうでなくて、トッププレイヤーの素晴らしい技術や戦術を見たいという
ことでチケットを買ったり、ホテルを予約したり、移動の費用を計算
していた人には厳しいものがありますね。

 ミハエル・シューマッハーがフェッラーリ時代にモンツァのレースを
欠場しても、代役のドライバーが活躍したらティフォージは喜んでいましたが
日本人テニスプレイヤーが有明で輝いたら錦織圭目当てでチケットを買った
人たちは喜ぶのでしょうか。あるいはすでに大会前に転売ということを
考えているのでしょうか。

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