ライダー、チームスタッフ、メカニック、エンジニアなど世界選手権
で走り回る人が適正なレース数を話すことがありますが、DORNAは
22レース開催へと向かい、レースを誘致したいサーキットがあり、
開催権を失いたくない場所もあります。
https://www.corsedimoto.com/motomondiale/motogp/motogp-carmelo-ezpeleta-ordina-la-spagna-perde-un-gp/

 この十年ほどで強く思うのはライダーがMoto2、Moto3で戦う時、
チームマネージャーが何とか最低限30万ユーロをかき集めてきて、ライダーが
20万ユーロ以上の持参金なりスポンサーを持ってくることで活動が
可能になっている。あるいは走りたいライダーとの契約で付帯条件を
つけて、成績がよくなかったり、少額の持ち込み資金しか用意できないと
「円満離婚」が可能になり、他のライダーとの交渉を可能とする
形態が多くなりました。

 これはやはりレース数の増加が小さなチームに世界選手権で
活動するうえで金銭的に大きな負担となっていることの証ですね。
単に速く走る能力はあるが、持参金やスポンサーを持っていないと
いうことで活動の場が国内選手権になっているライダーがとりわけ
イタリアには多いと思います。

 大企業が少なく、中小企業で社長の意思決定と思惑がお金の使い道に
ダイレクトに結びつき、高い税金を払うなら寄付なり、好きな分野への
スポンサードの方がいいやと考えるイタリア人がイタリアの小さな
規模のレーシングチームを支えてきたのですが、彼らにとって結構な
額を払ってもパスの発給枚数が少なかったり、課金制の衛星放送が
主流となると会社のロゴの露出がレースファンだけにとどまり、
「フツーの人」に届かないということになり、さらにチームや
ライダーが求めるお金の額がレース数の増加で大きくなると、
スポンサー活動の継続が難しくなると思いますね。

 2022年からMotoGPは22レース開催を目指していて、人口規模の
大きな南米とアジアの国での開催を考えていて、日本のメーカーは
インドネシアでのレースを求めているようであります。

 スペインでのレースが多すぎる現況のなかで近未来のフィンランドの復帰や
南米ラウンドとアジアでのレース誘致などが具現化かすると何が
起きるのか注目しています。

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