KTMからの離脱を発表したフランス人ライダーのもとにメーカーや
チームからの契約の話は来るのでしょうか。あるいは来ても満足できる
契約内容でサインをすることができるのでしょうか。
https://www.corsedimoto.com/motomondiale/motogp/johann-zarco-si-offre-come-tester-posso-parlare-con-tutti/

 フランス人であること、年齢がもう30代であること、多くのチームの
契約が終わっていること、他のカテゴリーのシートも相当埋まっていること
などが彼の状況を難しいものにしています。

 まぁ、それを承知で彼は契約を一年残しながら、KTMから別れるという
決断をしたのでしょうが、それは大きなリスクを抱えた決断でもありました。

 昨年の今頃、アルバロ・バウティスタはMotoGPでの有力チームとの
契約が難しいということでスーパーバイク世界選手権での活動に進路を
切り替えて、ドゥカティのファクトリーチームとの契約を結びました。
ちょうど、マルコ・メランドリがドゥカティを離れることや30万ユーロ
という額がイタリアのメーカーにとっての適正な額であったことなどが
大きかったと思います。

 では、現今でのスーパーバイク世界選手権でのライダーマーケットは
どうなっているのかというとBMWの秘蔵っ子だった、ドイツ人ライダーの
マルクス・レイテルベルガーは成績が芳しくなく、メーカーからのサポート
が無くなる、あるいは少なくなって世界耐久選手権での活動が主な
ものになるという中でドイツのメーカーが選んだのは現在、イギリス
選手権で走っているスコット・レディングでした。

 ホンダのスーパーバイク世界選手権での近い未来に関してのアナウンス
がありませんが、言われているのはアルバロ・バウティスタの加入と
高橋巧の契約が濃厚であるという話です。ただし、ここの話も相当
不透明な部分が大きいですね。現状のモリワキというチームでの活動と
は別に新たにメーカー直系のチームが生まれて、そこでの体制になるのか。
不透明なことが多いということは、クリアすべき問題であったり、
メーカー直系であるということで勝つために技術的、マネージメント的に
カストロールホンダ時代のようなしっかりした体制を作りたいというのは
考えられることでしょう。

 そして、できることなら勝つために人もモノもエネルギーも
費やしたら当初予算の倍になってしまったというようなこーリン・エドワーズ
がカストロールホンダを走らせていた時のようなことは避けたいから
発表する前の段階で丁寧に仕事を関係各所、サポートメーカーと話し合いを
進めていると考えられます。

 あとは、スーパーバイクのカワサキファクトリーかプチェッティカワサキ
ということになると思いますが、前者はレオン・ハスラムが濃厚であり、
後者はよっぽど大きなスポンサーが見つからないと払えないわけで
難しい状況ですね。

 果たしてザルコの近い未来はどうなるのでしょうか。

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