金曜日にたくさんの女芸人と男女ペアの芸人が集まるライブを
見てきて、書きたいことが渋滞しているので、昨日はナナちゃんの
ことを書いたのですが、今回はまとばゆうさんのことについて触れたいと
思います。

 私はお笑いを見るときに雑食属性があり、古典的なものも好めば、
ダジャレや下ネタも受け入れるし、練りこんだコントや即興モノも
面白がるのですが、そんな私にも苦手だったり、受け入れにくいものが
あります。

 それはまあ、女芸人の作るネタのいわゆる女の子社会の半径五メートル
内のあるあるネタです。

 女芸人にとってその手のネタというのはとても身近であったり、生活に
根差しただから創作しやすいということはあるのでしょうが、そのネタ
というのは為替相場の変動であったり、米中関係や香港の状況やイタリアの
最近の政局の混乱やどんどん上がる一方のガソリン価格やそこからの近い未来
の値上げラッシュのことなどを考えたりする人間からすると受け入れにくい。

 まぁ、女の子社会のあるあるネタでもそこに強い毒があったり、コントの
中での高い演技力があったら、ストーリーに入り込めるのですが、それが
ないと気持ち的に受け入れないですね。

 そんななかでセンターマイクを挟んだ漫才や役を作りこんだコントという
形以外のものがあってもいいなと思っているところで意外な経歴と
お笑いをやりたいという強い欲望を持って音楽ネタをやってお笑いライブ
シーンにやってきたのがまとばゆうさんでした。

 なかなか当たらない「マイナビラフターナイト」の公開収録で彼女の
ネタを見て、大変印象深かったのですが、ようやく彼女のネタを見ることが
できて楽しい時間を過ごしました。

 アイドル的にカワイイ女芸人の面白くないが笑ってくれる客をたくさん
つかんで観客動員力は正義であるというのも一つの方向性ですし
漫才とかコントという現状ある世界の中で、想像力と創作力を働かせて
いいネタをたくさん作りお笑いライブビギナーもマニアな人に突き刺す
ことをしようというのも正しいと思います。

 ただ、そのお笑いライブの中で世間が知っているであろう楽曲を
音楽を専門にやった人の技術力を持って演奏して、客の耳を傾けさせて
そこに毒であったり、好奇心から生まれた言葉を紡いで観客のお笑い脳を
刺激するというのは、何か大爆発を生むのではないかと思いますね。

 このあたりは80年代におかげ様ブラザースのライブに通っていたり、
当時のレコード会社のプロモーターさんと仲良くなって、楽しい
エンタメというものやコミックバンドの面白さを経験しているから、
私が強く感じるのかもしれません。

 なかの小劇場でのライブでは、あまり彼女にライブ終わりに話しかける
人がいなかったのですが、それはいわゆるカワイイ芸人が見た目の良さを
使って捕まえている客がいないのかもしれませんし、出ているライブの
数が少ないので、彼女の抱えているひいき客の数が少ないからかもしれません。

 しかしながら、私のお笑い脳に刺さったのはまぎれもない事実ですね。
音楽ネタをやるとなると放送やネットでの流通上、著作権のことを
考えなければいけなかったり、深堀りしすぎると客の理解力ではわからない
ことになるので、難しい部分はあると思いますが、私は彼女の方向性というのは
とても楽しみですね。

 今の世の中は不透明なことや不確実なことばかりです。
米中関係や香港の近未来はどうなるのかだれにも予測できない。
イタリアの鉄道整備に対する賛否が入り乱れて行われる選挙がどんな結果
になるのかわからない。しかし、まとばゆうの音楽的な才能や経験に
お笑い発想や笑いを取りたいという欲望と表現者が有する毒気が混ざった時
に面白いネタが生まれるのは間違いないと思います。

 そんな彼女に対して確信を持っている私ですが、ただ一つよくわからなかったのは、「有吉ベース」で本人がブラジャーのサイズを言って、巨乳ぶりを
アピールしていたけれど、そばにいて、この時期の服装なのに、巨乳ぶりが
わからなかったですね。

 彼女が隠れ巨乳なので巨乳は本当なのか、そうではなくて嘘なのか理解
できなかったですね。本当に巨乳だったら、私の以前の彼女
のように「日本ではAからDまでは種類も豊富で値段も安いからいいけれど、
それを超えると値段は倍以上で種類が乏しいから海外通販になるのよ」
と言っていましたが、まとばさんは海外サイトでブラジャーを買っている
のでしょうか。

 

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