もっともお客さんが集まるバイクレースである鈴鹿八耐が始まります。
そんななかで私の立場上、とても残念だなと思うこともあります。

 昨年もそうですが、今年もイタリア選手権のレースと同じ週の開催と
なっています。

 今のMotoGPにしてもSBKにしてもそうですが、お金なりスポンサーを
持ち込まないといけない。あるいはメーカーの支援なしでは世界に行けない。
そんな状況下でマシンを走らせる能力はあるがお金を集めたり、スポンサー
を獲得する能力がない人がイタリア選手権で走っています。

 このイタリア選手権のスーパーバイククラスというのが、ドゥカティ
ファクトリーを走らせるミケーレ・ピッロとアプリリアのワークスマシンを
駆るロレンツォ・サヴァドーリの二人が火花を散らし、その二人を
追いかけるライダーがBMWやヤマハで走らせる状況で
国内選手権ではあるものの、非常に面白いですね。

 そして、さらにナショナルトロフィークラスというのが、スーパーバイク
クラスで話がまとまらなかったライダーが走っていて、これも面白いクラス
になっている。

 イタリア人ライダーで鈴鹿八耐でお金やスポンサーを持ち込まないでいいの
なら走りたいという人は結構います。また、昨年も今年も鈴鹿八耐の
ライダーラインナップが一ヶ月前になっても、TBAとなっていたチームも
多かったです。

 鈴鹿とミザノが同週開催というのは本当に残念ですね。来年はオリンピック
の関係で鈴鹿八耐が一週早くなるということですが、イタリアではどんな
カレンダーになるのか。ミザノ、ムジェッロ、ヴァッレルンガだけでなく
できることならイタリア選手権のレースを開催したいと考えているサーキット
の動向(かつてウンブリアはイタリア選手権の開催実績があり、私も
行きました)も気になりながら、どんなカレンダーになるのか想像を
めぐらせています。

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