モータースポーツの世界でライダーが馬力のあるエンジン、
大きいカーブでも小さなカーブでも安定性のある車体、グリップのいい
タイヤ、ライダーから見ていい反応をしてくれるサスペンションを求めて
わがままを言うことでエンジニアや開発担当者が脳みそから汗が出るほど
アイデアだしをしたり、様々なアプローチから解決方法を見出して、
開発が進み、それが万単位の構成部品の信頼性が高まった時に市販品に
フィードバックされます。ワールドチャンピオンになるために、いいバイク、
思い通りに動く車体を求める欲深さが成績に直結して、そこからメーカーが
レースでのデータから商品化へと進むますが、モータースポーツ以外の分野
でも当てはまる話だと思いますね。

 いわゆる地上波放送がつまらないとか、規制が厳しい。スポンサータブー
があるなどというところに時代の変化で衛星放送の番組の方が面白いとか
ウェブ発信やライブの方が面白いということもある。あるいはオールド
メディアであるラジオの方が好きなことを話せるというようなことも
起きている。

 そんな中で地上波で東京のキー局発信の全国放送は未だに『強いメディア』
であるのは確かなのですが、それが私に刺さらないということを感じること
も多いですね。

 お笑いライブに行ったり、ラジオを聴きながらインターネットをしている
私にとってはライダーがいいタイムを出すために、エンジンや車体や各種
部品メーカーにいい意味でわがままを言って、開発が進み、深い欲望を
満たすために難しい宿題をエンジニアに課しているように、お笑い芸人は
とりわけコンビで活動している人はネタ作り担当は相方に動きや発話
などを理想形を求めているような気がしますね。

 ピン芸人だとそれが内在する自らの心に求めるから、下手すると
突き進めた先に心の病になるような気もします。

 見る側としては前述の『強いメディア』に不満足だったり、満腹感を
感じることがなく、やる側としては縛りや規制を感じてしまうなかで
観客側も演者側も不平や不満を感じて、空腹感を感じている中で
好きとか愛から生まれるパワーが充満している場所での強いエネルギーが
発せられる場所というのは楽しい時間が過ごせると思います。

 そんなわけでお笑い芸人とか表現者は根源的な欲望の深さも持っていると
思うので、とんでもない食欲だったり、ものすごい深酒ができたり、常人には
信じられないほどの性欲があると想像できるので、見る女性のファンが
アイドルを見るように男性の芸人を見たり、見た目がいい女芸人のことを
乱れていない私生活を送っていると思うのは間違いのような気がしてしまいます。

コメント