新宿バティオスで開催された『ジョシ全開』というライブを見てきました。
面白かった芸人、そうでなかった芸人もいたのですが楽しめた二時間でした。

 今回、私が一番面白かったのはターリーターキーでした。
これはかなりネタが私に刺さったのですが、祖母と孫が婚活パーティに
行って、好みの男のタイプが同じで取り合うというネタだったのですが、
これは90年代のテレビを通り過ぎてきた人にとっては内舘牧子さんの
脚本の姉妹で同じ一人の男を好きになって、取り合うというドラマを思い
出させるもので、これはオーバー40の年齢層の客にどんぴしゃなネタだと
思う。

 女性芸人が集まるライブというのは年齢層がオーバー40オヤジたちが多い
ので、このネタというのは、前述の理由でストーリーにすんなりと入ること
ができる。

 そして、二人の演技が良くて、フルハウスとなった会場で熱気がある
なかで二人から放たれるネタと毒があると、これは爆笑を生むことに
なっていました。

 ライブ終わりにお二人と話す機会があり、今回のネタは地上波やBS
などのチャンネルでの再放送などで内舘牧子さんの脚本のドラマを見てきて
これはネタになると思ったり、予想される客層から考えてネタを選んだ
のかなと思ったら、内舘牧子さんのことも知らないし、客層を考えた
ネタのチョイスでもないと知り、幸運な偶然というのは何か思わぬ爆発力
を生むものだなと思いましたね。偶然であるから、予定調和というものが
なくて、大きな火力の爆発になっていました。

 ラムズの二人は今回、ここのところやっているネタをやっていましたが、
練りこんでくることで生まれる部分を感じましたね。演技力が高い人が
しっかりと練りこんだら、シリアスな部分にリアリティがあり、
笑いも生まれる。

 ネタ作りを石田麻由香がやっているのですが、相方の風間春菜の身体的
な特徴を身近でよく見ているから作ることができたネタだと思いましたね。

 2リットルのペットボトルをしばらく持っていると重さを感じることが
ありますが、筋肉ではなくて、単純に脂肪分で2リットルのペットボトル
10本分太った相方をすばでずっと見ていて、これを利用できないかと
考えたことが明快によくわかります。

 そして、今回は相方さんがいなくて一人で出てきたアイドル鳥越。
まぁ、ドキュメンタリーなリアリティのある笑いがありましたね。
アイドルをやっている人たちというのが持っているであろう毒を感じる
ことができて面白かったです。

 楽しい時間を過ごした日曜日の午後でした。

 

 
 

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