ある程度売れている人もいて、デビューして間もない人も芸歴の浅い人も
いる。正統的な笑いの人もいれば、卑怯なネタをする人もいる。ごった煮の
楽しみを味わえる『お智だちライブ』に行ってきました。

 面白い人もそうでない人もいたのですが、面白くなくても、その芸人の
頑張る姿や不完全でありながらも取り組む姿を見るのが、このライブの
特徴で、かっちりと出来上がったネタを見たければ、いわゆる大御所が集まる
劇場に行けばいい。出来上がっている人も不完全な人も集まるのが『お智だち
ライブ』ですね。

 途中でとちったり、ネタが飛んでしまった人もいるのですが、彼女達は
それを教科書にして、今後の成長に役立てることでしょう。

 今回、私が面白かったのはラムズとちょーちんあんこーなんですが、
ラムズには演技力の高さとネタの良さは素晴らしかったと思います。

 これは芸人としての実力の高さと同時にネタをかなり練りこんだり、
しっかりと役割を理解して、稽古を重ねたから演じている役割に違和感が
なくて、見ている客は極めてすんなりとネタを見ることが出来ている
ということだと思います。

 ちょーちんあんこーは例によって暴走漫才をやっていたのですが、
彼女達二人は大変技術がある。暴れながら話していても発話がきれいだから
ネタがすんなり入ってくる。

 素晴らしい能力のある人が暴れ周り、それをほっておいたり、止めることが
できる優れたジョッキーであるひぃちゃんの手綱さばきで爆走が暴走に
ならず、過度な毒にすることなく、客があきれたり、気持ちが離れることなく
収まっている。

 高い能力と強い毒を感じたり、素晴らしいネタを感じたり、成長過程の
芸人が間違いや失敗から学ぼうという姿勢を見ることができて楽しい一日
でした。

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