目標は高く、野望は大きく、開発は地道に進めるMV agusta forword。

　世界選手権で一つ勝つことのしんどさを体感した時期とマシン、ライダー、
スポンサー、メーカーの姿勢などの全てがかみ合ってワールドチャンピオン
になった時に喜びながらも冷静に勝因を理解して、素晴らしいライダーと働いた
経験もそこそこのライダーと仕事した時期もあるエンジニアがMV agusta
フォワードレーシングでMoto2のマシンの開発を始めました。
当然のことながら、勝つためにチーム入りして、マシンの戦闘力を高める
ことに経験と知識を開発に結び付けているマウロ・ノッチョリの大きな
欲望と地道な仕事が始まりました。
http://www.corsedimoto.com/in-pista/motomondiale/mauro-noccioli-mv-agusta-forward-stiamo-mettendo-le-basi-ci-vuole-tempo/?fbclid=IwAR2xE0weGdHvmwjS0qo4imxSsc0Yb4vmL_mxp3r8PA-Uq3Zpzw7sDpyyqwY

　私とマウロ・ノッチョリは実に長い特別な歴史があり、彼の人となりや仕事の
仕方などを知る立場にあるのですが、やはり彼のチャンピオンになるための
方法論は変わらず、開発を進めているなと思いましたね。

　できる限りエラーを抑えて、考えられる最良の方法を地道に時間をかけて
進めて、正しい道を見つけて、それが正しい、あるいはライダーにとって
乗りやすいということであれば、そこに重点を置いてマシンを開発していく。

　それは彼がロリス・カピロッシと共にワールドタイトルを獲得した時や
世界選手権での仕事がなくて、イタリア選手権での仕事をしていた時に
シモーネ・ジョルジ・グロツキィにとって乗りやすいバイク、操作しやすい
車体を用意してイタリア選手権を獲得したときと同質のものです。

　開発に十分な資金があり、チームがやりやすい環境を与えれば
マウロ・ノッチョリと彼のスタッフは勝てるマシンを仕上げることが
できる。しかし、それを彼は少なくとも公の場所では口にしなくて、
必要な条件や環境を口にして、必要なマテリアルやシステムを獲得する
ことに頭を使って、メーカーや各部品メーカーに必要なサポートを訴える。

　時間はかかるかもしれませんが、MV agustaとforwordレーシングの
このリクルートとスタッフ構成は成功を生み出すような気がしますね。
来季のMoto2シーズンが楽しみです。