スペイン人の女性で子供のころからバイクに乗り、レースを見てきて、
実際に高いレベルで走りたくなり、周囲の理解や支援を得て、小さな
排気量からステップアップしてきて、スーパースポート300のワールドタイトル
を獲得しました。

 まぁ、最終戦というのは生みの苦しみで中段グループでの走りを余儀なく
されて、どうなるのかなと思っていましたが、最終的には展開に恵まれた
こともあって、今年のこのカテゴリーのワールドチャンピオンになりました。

 このカテゴリーというのは若手ライダーの登竜門的なカテゴリーとして
生まれたこともあって、あくまでステップアップのための最初の一歩と
考えている業界関係者が多いでしょう。

 果たして、彼女はどんな近未来を描いているのか気になりますね。

 私は個人的にドイツ人女性ライダーでレース活動していた
カーティア・ポーエングセンと近い時期がありました。

 彼女の話では125ccスポーツプロダクションで走っていた時期はこれといった
努力とか節制などをしなくても乗ることができたが、マシンの排気量が
大きくなってきて、高出力になってきたら、食事とかフィジカルコンディション
などをかなり意識して走れる体力や脚力や腕力をつける必要性が出てきて
色々な工夫とかトレーニングをするようになったと話していました。

 恐らく、アナ・カラスコは300ccから上の排気量のカテゴリーに進むことを
考えていると思いますが、果たして彼女はどのような創意工夫なり努力を
するのでしょうか。

 ライダーは大体、欲張りなものです。より評価されるカテゴリーで世界の
列強を打ち破ってタイトルを奪いたいと思うものです。

 彼女の野望とそれにともなう犠牲を伴う努力と活動するカテゴリーが
どうなるのか気になります。まぁ、しばらくは喜びに浸りながら、
彼女の周りは嬉しい思いをしながら、プレゼンの資料に2018年ssp300
ワールドチャンピオンの文字を打ち込みながら、彼女が輝くための交渉
のための資料を作っていることでしょう。

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