歴史の扉は誰かに開けてもらうのではなくて、運を持った人やグループが
勢いとパワーのあるものが荒々しくぶち空けるものであり、それをやったのが
今回のニューヨークでの大坂なおみだと思います。

 今回のフラッシングメドウで優勝候補は当然のことながらトップシードの
プレイヤーであり、世界中の専門家もテニスファンもそう考えていたと思います。

 しかしながら、今回の女子シングルスの最終日に残ったのが、17シードの
セレーナ・ウィリアムズと20シードの大坂なおみでした。

 今の女子テニスの世界が群雄割拠というか、大本命がいない状態であり、
2017年からのグランドスラムイベントウィナーが各々違うプレイヤーで
あり、世界ナンバーワンプレイヤーも結構変動が激しい状況になって
います。

 そう考えると、32シード制の中でトップ16シードプレイヤーがUSオープン
の二週目にどれだけ残るのかなという思いながら、大会序盤を見ていましたが
まぁ、見事にばたばたとトッププレイヤーが倒れてしまいましたね。

 そうなると下位シードやノンシードプレイヤーにも大きなチャンスが
出てくる。

 そこで調子のあるプレイヤーが勢いを持って二週間を戦いきれたら
優勝できることになるのかなと思っていたところで、絶好調で二週間を
過ごしたのが大坂なおみでしたね。

 素晴らしい戦いと同時に今の女子テニスの乱世を感じた彼女の活躍と
優勝でした。

 

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