鈴鹿八耐で結果は残念だったが、注目に値したチームとサプライヤー。
2018年7月31日 スポーツ まともにファクトリーチームが思い通りのレースプランを実行できて
素晴らしいライダーが実力を発揮できたら他のチームには勝ち目がない。
しかし、特殊な条件でのレースとなったり、何か特別な武器を獲得できたら
混戦となりますね。
今回のレースで私が大注目だったのがKYB moriwaki motul racingでした。
チーム名にKYBと記録されるというのは濃密な関係性があるわけで、
サスペンションメーカーとしてモリワキと組んで、優れた車体を作り上げて
いこうということは容易に想像できました。
他のワークスチームや他の中規模のチームがショーワ、ホワイトパワー、
オーリンズといったところと歴史的な関係やメーカーとの付き合いの中で
選んでいる中でサスペンションにKYBを選択した。このことが何を生み出す
のかということは私の中でかつてのヤマハのスーパースポート世界選手権
でのチームの選択を思い出させました。
業界的にbituboの評価は低かった。しかし、ヤマハのとりわけドイツ人は
世界チャンピオンになるために独占的に使用することやbituboからエンジニア
がべたつきで全てのレースや開発テストにやってきて、ライダーにとって
走りやすいサスペンションやチームが求めるセッティングが可能になるという
利点を考えて、bituboと関係を構築して、他社のメーカーよりも有利に
立ってチャンピオンを目指そうした。
そして、bitubo側はエンジニアの成長やサスペンションの進化のために
トップチームと常に行動を共にして、高いレベルのリクエストに現場でも
本社サイドでも開発センターでも対応することで製品レベルを高めよう
として、レース現場の精度を高めて、そこから市販品の品質向上に向かって
いった。
シーズン前のヤマハのスーパースポートチームの選択に疑問を持っていた
他のチームや業界人は多かったのですが、ライダーやチームが求める
サスペンションを提供しながら、彼らが求める品質向上を進めて、ライダー
にとって乗りやすいバイクを作ることができた。そして、他のサスペンション
を使用しているメーカーやチームに勝つことができ、ワールドタイトルを
獲得しました。
このことというのは当然、パドックで知っている人も多く、ライバルとは
違う武器を選んで、それが強力な兵器として用いて先行しようという
考え方はよく理解できます。
また、モリワキが使用していたのがピレリタイヤ。そして、レースウィーク
中にブログで触れたようにジョルジョ・バルビエールがやってきて、イタリア
サイドもかなり加わって勝負にやってきました。
ピレリがダンロップもミシュランも参入した時にスーパースポート世界
選手権をファビアン・フォレのライディングとテンカーテホンダのチーム力
で制した時というのも言ってみればフランス人ライダーのライディングスタイル
やオランダ人チームのリクエストに沿って、特別なタイヤを持ち込んで
ライバルを引き離していきました。
モンツァというコースで予選の時にファビアン・フォレの後ろで高速コーナーを走っていたダビデ・ブレガが『彼の』ピレリの信じられないほどのグリップ
力があって驚いたと話してくれました。
まぁ、それを乗りこなす、しっかりと使い切る実力が彼にはあるわけで
優れたプログラマーと高性能のコンピューターとの関係だから、いい
ソフトを作ることができるように、彼が『普通の』ピレリだったら、彼の
タイムは伸びなかっただろうし、最後尾を走るような遅いライダーに
『ファビアン・フォレのピレリ』を渡してもタイムを伸ばせなかったこと
でしょう。
ジョルジョ・バルビエールと長く話ができた金曜日に彼は『他のタイヤ
メーカーは当然強いことはよくわかっている。難しいレースだが、我々は
ここに勝ちに来た。そのための人的、物的リソースはあるし、マテリアルも
作戦もある。』と話す彼は明らかに勝負師の目をしていました。
そのピレリの勝負手がウルトラソフトであったのか、タイムは劣るが
30周以上悪くないタイムで走ることができる耐久性能のあるもので
クラッシュや天候でセーフティカーが入る展開でタイヤ交換を減らすこと
ができるものだったのか、あるいは台風による雨を予想していて、ウルトラ
レインタイヤと呼べるような雨天時の性能が素晴らしいものであったのか。
スタート直後のチームのスリックタイヤ走行というギャンブルが結果的には
はずれになってしまい、劣勢からの追い上げという展開になってしまって
ピレリの一チームのマシンやライダーに特化したスペシャルタイヤの存在を
知ることなく、ジョルジョ・バルビエールの戦術やピレリの特性をタイムや
順位という形で見られなかったのは残念でしたね。
サスペンションとタイヤ。そこでわが道を進んで、ライバルや強大資本の
ワークスチームに勝負を挑んでいったチームというのは残念な結果になって
しまいましたが、実に興味深かったですね。
素晴らしいライダーが実力を発揮できたら他のチームには勝ち目がない。
しかし、特殊な条件でのレースとなったり、何か特別な武器を獲得できたら
混戦となりますね。
今回のレースで私が大注目だったのがKYB moriwaki motul racingでした。
チーム名にKYBと記録されるというのは濃密な関係性があるわけで、
サスペンションメーカーとしてモリワキと組んで、優れた車体を作り上げて
いこうということは容易に想像できました。
他のワークスチームや他の中規模のチームがショーワ、ホワイトパワー、
オーリンズといったところと歴史的な関係やメーカーとの付き合いの中で
選んでいる中でサスペンションにKYBを選択した。このことが何を生み出す
のかということは私の中でかつてのヤマハのスーパースポート世界選手権
でのチームの選択を思い出させました。
業界的にbituboの評価は低かった。しかし、ヤマハのとりわけドイツ人は
世界チャンピオンになるために独占的に使用することやbituboからエンジニア
がべたつきで全てのレースや開発テストにやってきて、ライダーにとって
走りやすいサスペンションやチームが求めるセッティングが可能になるという
利点を考えて、bituboと関係を構築して、他社のメーカーよりも有利に
立ってチャンピオンを目指そうした。
そして、bitubo側はエンジニアの成長やサスペンションの進化のために
トップチームと常に行動を共にして、高いレベルのリクエストに現場でも
本社サイドでも開発センターでも対応することで製品レベルを高めよう
として、レース現場の精度を高めて、そこから市販品の品質向上に向かって
いった。
シーズン前のヤマハのスーパースポートチームの選択に疑問を持っていた
他のチームや業界人は多かったのですが、ライダーやチームが求める
サスペンションを提供しながら、彼らが求める品質向上を進めて、ライダー
にとって乗りやすいバイクを作ることができた。そして、他のサスペンション
を使用しているメーカーやチームに勝つことができ、ワールドタイトルを
獲得しました。
このことというのは当然、パドックで知っている人も多く、ライバルとは
違う武器を選んで、それが強力な兵器として用いて先行しようという
考え方はよく理解できます。
また、モリワキが使用していたのがピレリタイヤ。そして、レースウィーク
中にブログで触れたようにジョルジョ・バルビエールがやってきて、イタリア
サイドもかなり加わって勝負にやってきました。
ピレリがダンロップもミシュランも参入した時にスーパースポート世界
選手権をファビアン・フォレのライディングとテンカーテホンダのチーム力
で制した時というのも言ってみればフランス人ライダーのライディングスタイル
やオランダ人チームのリクエストに沿って、特別なタイヤを持ち込んで
ライバルを引き離していきました。
モンツァというコースで予選の時にファビアン・フォレの後ろで高速コーナーを走っていたダビデ・ブレガが『彼の』ピレリの信じられないほどのグリップ
力があって驚いたと話してくれました。
まぁ、それを乗りこなす、しっかりと使い切る実力が彼にはあるわけで
優れたプログラマーと高性能のコンピューターとの関係だから、いい
ソフトを作ることができるように、彼が『普通の』ピレリだったら、彼の
タイムは伸びなかっただろうし、最後尾を走るような遅いライダーに
『ファビアン・フォレのピレリ』を渡してもタイムを伸ばせなかったこと
でしょう。
ジョルジョ・バルビエールと長く話ができた金曜日に彼は『他のタイヤ
メーカーは当然強いことはよくわかっている。難しいレースだが、我々は
ここに勝ちに来た。そのための人的、物的リソースはあるし、マテリアルも
作戦もある。』と話す彼は明らかに勝負師の目をしていました。
そのピレリの勝負手がウルトラソフトであったのか、タイムは劣るが
30周以上悪くないタイムで走ることができる耐久性能のあるもので
クラッシュや天候でセーフティカーが入る展開でタイヤ交換を減らすこと
ができるものだったのか、あるいは台風による雨を予想していて、ウルトラ
レインタイヤと呼べるような雨天時の性能が素晴らしいものであったのか。
スタート直後のチームのスリックタイヤ走行というギャンブルが結果的には
はずれになってしまい、劣勢からの追い上げという展開になってしまって
ピレリの一チームのマシンやライダーに特化したスペシャルタイヤの存在を
知ることなく、ジョルジョ・バルビエールの戦術やピレリの特性をタイムや
順位という形で見られなかったのは残念でしたね。
サスペンションとタイヤ。そこでわが道を進んで、ライバルや強大資本の
ワークスチームに勝負を挑んでいったチームというのは残念な結果になって
しまいましたが、実に興味深かったですね。
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